先週、だいぶ前に引退して悠々自適な毎日を過ごしている釘調整/設定管理の師匠のところに、残暑見舞いに行ってきました。
今回は、その時に話題になったスロットメーカー、山佐絡みの事を会話形式で書いてみます。
楽太郎、緊張する
長らく職業釘師だったり、色んなお店で店長経験がある古い時代の方ですから、引退した今でも要所で見せるオーラというか、悪い意味で言えば「この人ヤ●ザかな」とも思わせるような迫力にびびりまくりの楽太郎。
困り事があった時や、年末年始や季節の変わり目などに連絡を取っているのですが、今回はヱビスビール(中瓶)1箱を手土産に残暑見舞いの挨拶に行ってきました。
師匠は、私がこのブログを書いていることを知っており、「営業データとかはあまり(公開するのは)やめといた方がいいな。身元が知れるリスクがある。でも実際の営業現場のデータや業界事情なんかを打ち手に紹介するのは、客側が色々考えながら店と付き合ったりするきっかけにはなるだろうから、仮にそれがマイナス情報であっても、取り組みとしては別にいいんじゃないの」といった印象を持ってくれている模様です。
今回は、話の中で、老舗スロットメーカー山佐の話になったので、その会話の部分だけ、なるべく忠実に再現してみたいと思います。
低迷する山佐
楽太郎「サイバードラゴン大コケ、シーマスター大コケ、リノは一部の打ち手のツボを刺激することには成功、ナイツ大コケ、酷い有様で天下布武3出てきますけど」
師匠「もうさ、西の山佐、東の北電子、でいいじゃんな、Aタイプで」
楽太郎「でも、北電子はホールコンがあるからジャグラーオンリーでもやれるわけで、山佐がAタイプオンリーだとキツイんじゃないですかね。ク●台連発の中でも、たまに天下布武みたいなマグレ当たりがあるからやっていける訳で」
師匠「そうかもな」
楽太郎「オーソドックスなAタイプが出てくれば買うんですけど、最近はロクなのないからスルーしてます」
「個人的には、ピカ吾郎をサンダーVレベルまで格好良くアレンジして作り直すとかすれば面白いと思うんですが、どうですかね」
師匠「イマイチだな」
楽太郎「じゃあ、タイムクロスは?子供(ウィンちゃん)はもう女子高生になっていて、完全にボケて徘徊老人になってしまった博士を探しに行くとか」
師匠「イマイチだな」
楽太郎「じゃあもう、パルサーしかないですね。格好良い路線で行くか、かわいい路線で行くか、どっちが良いでしょうかね?」
師匠「元々は格好良い路線だぞ、あれ。プラネット的な」
楽太郎「そうなんですか?そういえば、上野の東京会館で、店頭に展示してた気が。パルサーXX?うろ覚えですけど。となりに瑞穂のファイアーバードもあって・・・」
師匠「懐かしいな、パルサーあったっけ?忘れたよ」
楽太郎「上野なんて、しばらく行ってないんじゃないですか?」
師匠「5年、6年、(東日本大)震災の前に美術展見に行って、その時ぶらぶら歩いたくらいだな」
「村(メーカーや販社の密集エリア)のところにも寄ったよ。今は高台(上野恩賜公園/美術館とかがあるところ)から立派な陸橋が出来てるから、眺めも良いよな」
「ああ、山佐って言えば、オカセキ(岡山石油販売:山佐機の販売代理店)の前も通ったよ、あいつら売る台なくて大変だろうな、売っても働かないからホールには怒鳴られまくりだろ」
楽太郎「言えてますね」
「師匠的には、山佐機ではどれが良かったというか、印象に残ってますか?」
師匠「まさにパルサーだよ、本当に最初の頃な」
師匠、パルサーに想いを馳せる
楽太郎「最初の頃って言っても、俺生まれてますかね?聞いて分かるかどうか・・・」
師匠「お前いくつだっけ、1975年生まれか、生まれてるだろ」
「いつだろな、昭和55年、56年、それくらいかな、俺が神田とか上野の店に釘叩きに行ってた頃だから、1980年あたり?」
楽太郎「たぶん1980年で合ってますよ、あれ、合ってる?まあいいや。最初の頃のパルサーって、どんな感じだったんですか?」
師匠「お前、なんでスロットの事、パチスロって言うか知ってるか?」
楽太郎「パチスロット・・・何でしょうね?」
師匠「あれ、パチンコ機サイズのスロット機って意味だよ」
楽太郎「ああ、カジノのスロットマシンみたいにデカいやつを、島に嵌まるサイズにしたって事ですか」
師匠「そうそう、それで、昭和55年?56年?1980年?それくらいの時に、プラネットみたいな宇宙みたいな感じのパネルで出たんだよ、たしかな」
楽太郎「ああ、言われてみれば、今のメインキャラはカエルだけど、パルサーって小惑星とか、そんな感じの意味ですもんね、元々」
師匠「そうなの?お前大卒だからって随分と知ってますアピールするじゃねえか」
楽太郎「いや、卒業してませんよ、途中で逃げちゃったんで」
師匠「まあ、いいや、そのパルサーがさ、神田の・・・どこだ、みとや かな、あそこに入ったのが最初だよ」
楽太郎「え、そうなんですか?みとや かー。俺、若い時に、一時期ペガサス打つためだけに神田行ってましたよ。みとや に長い事置いてたんで」
師匠「んでさ、その当時、山佐が機械造る時に付き合ってたのが、尚球社とか日活(興業)な訳よ」
楽太郎「あー、そうなんですか、知らなかった。そういう関係性なんですね」
師匠「そうそう、しかし、落ちぶれたもんだよな、今の山佐は」
楽太郎「本当ですね、さっきの話に戻りますけど、パルサーの王道Aタイプ、需要無いですかね?」

のんびりしてていいの?
Aタイプ復権の気運に乗る?
師匠「最近、けっこう(Aタイプ機が)出てきてるみたいだな」
楽太郎「台粗(利)低いんで、基本稼動高めの店じゃないとお荷物の場合もありますよ。(まともな)設定使えない、使ったら薄利、使わないと稼動しない、そういうお店もあるんじゃないですかね」
師匠「お前んとこは?動き良いやつは?」
楽太郎「ジャグラーですね。去年の夏場以降からちょっと数字が崩れてきて、それで設定の入れ方変えたりしたらいい感じになりました」
【参考】2016年5月26日公開
『ジャグラーと楽太郎-思い出話と、最近設定の使い方を変えたお話』
師匠「まあ、そうなるだろな。どうだ、今パルサーあったら動くか?」
楽太郎「ちょっと前に完全告知のやつ(ニューパルサーDX)置いてましたけど、イマイチでした。(IN枚数)6,000枚も入らないんで」
師匠「完全告知か、最近は勝手にリール回って7が揃うやつとかもあるらしいじゃない、俺は嫌だな」
「スロってさ、入ってるか(フラグ成立しているか)どうか考えたり、自力感って言うか操作してる感が大事だと思うんだよな」
楽太郎「言えてますね」
師匠「古風な考え方なのかも知れないけど、やっぱパルサーは完全告知じゃダメだろ、シンプルなAタイプだな」
楽太郎「でも、シンプルイズ単調/退屈とも取られやすいご時世ですよ。設定判別要素とかないと若い打ち手は興味持たないかも」
師匠「判別ね」
楽太郎「BONUS中に特定条件下でビタ(押し)30回連続して成功すると終了時にパネルフラッシュするとか、カエルがゲコゲコ鳴くとか、そんな感じの設定示唆です」
師匠「まあ、あくまでも補助的にならアリかもな、あんまりそういう機能付け過ぎると、知らない爺さん婆さん方が損するだろ」
楽太郎「まあ、そうですけど、例えば何か変わった演出が出たり、そういう時にSNSで友達に自慢するとか、写真とったりとか、今はそういう楽しみ方をしてる若い子が多いんですよ」
師匠「なるほどな」
「スペック的にはオーソドックスなパルサーがいいんだろ?赤いの(ニューパルサー3R)とか?」
楽太郎「そうですね、3Rが良いかも知れません。確率/出率構成も全部コピーで良いですよ」
「価格設定を20万円台まで落として、ごくシンプルな造りにして、そうすれば中小のスロ専とか、かなり需要あると思いますよ。大手からは見向きもされなくて、機歴も作れない、抱き合わせにも付き合えない、そんなお店には有り難がられるかと思います」
「今でも、タイヨーの台とか、ショボイのならちょこちょこ出てるんですけど、安っぽいだけなんで。パルサーくらいのコンテンツなら、シンプルでも安っぽくはならなくて、武骨な感じだったり格好良い感じに出来ると思うんですよね」
__________
ざっと、こんな感じの会話でした。
特に、何か問題提起するとか、まとめるとか、そういうのは今回はありません。
単に、天下布武の新作を早く使ってみたいのと、残暑見舞いに出向いた時にたまたま山佐の話になったので、気軽に書いてみただけです。
最後に断りをひとつ
記事内で出て来た「パチスロ」の語源や山佐の歴史については、師匠の記憶や私見です。
実際に詳しく調べ直してからこの記事を書いた訳では無いので、もしも違ったり異説があった場合はご了承下さい。
今回はこれくらいにしておこうかと思います。
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コメントさせていただきます
山佐さんについては二年前ぐらいからその凋落ぶりをよくにメーカーさんと話していました
山佐のAT、ART系は、なぜダメなのか
一言で言うとバランスがかなり悪い!これにつきますね
ホール側からみると山佐の機械は初動はよく利益もしっかり伴う機械はいくつかあるものの、ある期間経過後は稼働急落、利益薄利または赤字に転じる機械がとにかく多かった
つまり解析後の立ち回りが浸透するとあからさまにこうなります
最近の鉄拳などが代表的ですね
そして、取れない機械はホール側からの苦情が大変なので、利益を取りやすい機械を出すものの、今度はユーザー側としてシステム面や演出面で無理ゲーとなってしまい初動すら取れない機械となってしまう
つまり、ホール側とユーザー側のバランスが取れない機械しか出せていない
開発チームはスロットを知らないんじゃないか?と感じるほどバランスが悪いですね(笑)
まあこのバランスというのは非常に難しいわけですけど、それがうまいのはユニバーサルになるわけですね(最近の機種はヒドいけど)
しかし
カエルについては、Aタイプの拡充にはやはりなくてはならない存在ですけどね
ただしあくまでジャグラーの利益を補填する立場の機械ですけど。。
ちなみに、
楽太郎さんは私とどうやら同年代、同じような立場なようだと推測しています(笑)
今後もよろしくお願いします
けいたろう さん
鉄拳3rd.はウチでは甘く動いて毎月薄利、挙句の果てには22,000枚出るという大事故発生、バーストエンジェルの出来には悶絶しましたが、ゴッドイーターでちょい印象回復、あとは記事の通り、こんな感じですかね。
解析が出ると稼動が急落するというのは、私も何だかそんな気がしますね。
ゾーン物のニューギン機も似たような感じでしょうか。
最近は、若い時に、パルサーやクランキーなど常連客が陣取るコーナーにドキドキしながら入っていった時のことを良く思い出します。
目押しをミスると嘲笑されたり、オッチャンから缶コーヒーもらったり、リーチ目だと思って狙うも勘違いだったり。
Aタイプ機の復権は歓迎ですが、最近出てきているだけで、今後はまたARTだけになりパタッと開発が止まってしまうとか、そういうのはやめて欲しいですね。
やるんなら、継続的に出し続けて欲しい、その中から、本当に打ち手にもお店にも支持される機種が登場するように思います。
リーチ目を楽しむ機械って欲しいですよね。等倍返し的な機能が認められれば完全告知じゃなくても良くなるのでしょうが、また色々と悪用するメーカーが出てきてしまうのでしょうね。カエルもプラネットも、ウィンちゃんだって良い素材なのでもったいないですね~
獣 さん
リーチ目だと思って出目を堪能していたら、スイカの取りこぼしだった、そんな思い出、皆ありますよね。
徘徊老人を保護したり介護したりするタイムクロス、ダメですかね。
時代には合っていると思います!いや、無いか・・・