このブログでは頻繁に触れていますが、今回は広告宣伝規制の無視について、僭越ながら再度警鐘を鳴らさせて頂こうかと思います。
本当に、マズい!
私見では、広告宣伝規制の無視に関しては、取り締まり行政側が本格的に動く臨界点にあると思っています。
しかし、業界内では、「著しく射幸心をそそるおそれがある」ものを出さなければ大丈夫とか、規制が出されてから5年も経っていてこの現状なんだから、今後もなし崩し的にまかり通るんじゃないか、などと考えているとしか思えないようなお店が多いのは事実です。
【参考】2016年11月28日公開
『パチ屋に関係する諸規制の出発点と現在地-その⑥「広告宣伝規制」』
ただ、こういう事は、営業現場の店長やマネジャークラス(時間帯責任者)がどんなに危機感を持っていても、統括店長、エリア長、エリアマネジャー、SV(スーパーバイザー)、営業部長、事業部長、そして経営陣が本当の意味で危機感を持っていなければ改善される事はありません。
また、場合によっては、店長クラスの方の認識自体が甘くて「近隣の他店も同じ事をやっている訳だから、ウチも大丈夫だ」といった具合なら、上司の方がその認識を改めさせなければなりません。
この業界では、20年前後くらいのキャリアでも小僧っ子扱いされる場面も多々あり、私くらいの者がこのような匿名ブログで何を言っても響かないのかも知れませんが、私の経験上では、今が業界的には最も危機的な状況です。
何が危機的かと言えば、もちろん
- 釘調整関連
- 依存問題への取り組み(射幸性の抑制、カジノとの関係性)
- 機種力の低下(スペック面での自主規制、規則改正)
こういった要素ですが、直近では
- 広告宣伝規制の無視
これが非常にマズいと思っています。
広告宣伝規制は警察庁からのお達しであり、これが出されてから数年来、まるで無きが如く無視して来ている訳ですから、完全に監督官庁の面子を潰している状況です。
ライター招致系が最も危険
新装開店以外で、特定の日時/機種/コーナーを差別化して営業する事全般が規制違反にあたる訳ですが、1万歩くらい譲って、自店でのひっそりとしたイベントであれば、それが中身を伴うものであり魅力を感じている常連客を多く抱えてさえいれば、まだ何とかそのままでやっていけるお店もあると思います。
なぜなら、規制自体を窮屈に感じていて、その中で(仮に違法でも)頑張って良台を用意してくれるお店を、常連客は守ろうとするからです。
これは、ファン心理なので、その行為が良いとも悪いとも断じがたいです。
※このブログには、読者の方から「~県の~店は~のような(違法)イベントを実施している。これは良いのですか?」といったご連絡を頂く事も多々ありますが、私としてはブログ記事で扱う事は、常連さんや地域民の楽しみを奪う事にも繋がる可能性があると判断して、一切話題にしておりません。
この判断の是非は、読者の皆さんに委ねます。
ただし、期待に応えてくれないイベントばかり連発するお店はやり玉にあがり易く、特にライター招致系のイベントは嫌われる傾向が強いです。
ライターさん方には大変申し訳ありませんが、現状ではライターさん全般(スロプロ、パチプロ、タレント化している方も含む)がその対象であり、
- 中身が無いイベントとみなされて不満感が募る
- ライターさん稼業への理解不足
こういった事情も絡んで、イベント当日の来店客から
- イベント告知SNS文面(画像等)
- ポスター類の写真
- 札類の写真
- 店内マイク案内の録音
こういった現場証拠を元に、取り締まり行政側に直接通報されるリスクが非常に高いと言えます。
いわゆるスロプロ、パチプロ、タレント化している方も含めてライターさん方は、一般に言われるほど単発仕事で儲かっている訳では無いですが、現状では、「ただパチンコスロットを打っているだけで儲かるライター」とひと括りにされており、「本来客側にわたるべき良台を当てがわれている」存在として、叩かれやすい立場にあります。
なので、彼ら/彼女らを集客手段として用いる事にも、リスクが高まっているという訳です。
例えば、実際には、お店側は動画収録/誌面取材の場所を提供しているだけで、出版社とお店との間に金銭のやり取りは発生していないという場面も多々ありますが、こういう事情を打ち手側は知りません。
なので、どんな方が来店して実戦していようが、費用負担があろうが無かろうが、全て「憎むべきライターイベント」として一律嫌悪の対象となっているのが現状と言えます。
ただ、どういう事情があるにせよ、ファン心理というものは一旦そう定まったら変化するには時間が掛かったり、いくら正しい情報を普及させる事によって改めて貰おうと試みても不可能な場面が多々あるのは、どの業界でも同じ事です。
結論としては、私としては、ライター招致系のイベントを実施し、それをどのような形であれ告知する行為は、今最も危険な営業手法であると判断します。
これから毎週のように、「~エリアの~店に所轄が入ったらしい」、「いや、県警本部らしい」といった噂や情報が出回るようになるでしょう。
その中には真実も含まれている訳で、気付いたら自店もその対象になっていたというのでは遅いです。
最近の記事でも書かせて頂いた文言ですが、
「業界全体として、広告宣伝規制の意味を、今一度見直す時期に来ている」
そのように、強く思っています。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
読者の皆さんは、どのようにお考えでしょうか?
<アンケート結果>
【質問】広告宣伝規制について、今後パチ屋はしっかり規制を守ると思いますか?
- 全く変化ナシ!余裕で無視し続けると思う (80%, 144 Votes)
- 今までよりはマシになると思う (18%, 32 Votes)
- 規制遵守意識が一気に高まって、守るお店が増えると思う (2%, 4 Votes)
Total Voters: 180
※投票開始:2017年2月23日10:30
※投票終了:2017年2月24日10:15
「危機感が無い業界だから、徹底的に取り締まられるまで、事の重要性を理解する事はあり得ないだろう」、という方は、そっと押して下さい。
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[記事情報]
2017年2月23日公開
業界の取材って取材じゃないですよね。お金払って来てもらうイベント。
のめり込み防止が叫ばれている中、ライター系イベントを開催しているのっておかしいですよね。
やれる時は客動員見込めるからやりたくなるだろうけど、この手のイベントってカンフル剤なんだから、できなくなった後のこと考えてるのかすごく疑問。
てんま さん
単に場所貸しだけの場合も多いですね。
いつも同じお店が「取材協力店」などと記載されている場合、店長さんと出版社の編集者が懇意だとか、そういう場合もあります。
今は告知NGなので、無償で受ける意味が無くなって来ているとも言えますが。。。
相変わらずご指摘がごもっともすぎてマイホームのような安心感。
私もライターが呼ばれているようなホールには好き好んでは行きませんね。
ただ会いに行けるタレント程度にまで神格化されているライターの人気には目を見張るものがあるのも確かです。
エンドユーザ側もそれで楽しめているうちはこの業界も幸せなのかもしれませんね。
リック さん
2016年登場機種のまとめ記事、興味深く拝見しました~
まだ読んでいないという読者の方は、こちらからどうぞ↓
『リックの廃園な養分』
[永久保存版]僕と振り返る2016年に出たスロット台
以前から数件、「招致ライターへの設定漏洩疑惑」もありましたし、例の一件とも関係してきますね。
ホール側や、招致されたライターさん、タレントさんが「そんな事実は無い」と言い張ったところで、ユーザーには届かないでしょう。
行政の取り締まり的にも、ユーザーへのアピールとしても「完全に逆効果」と言わざるを得ません。
業界のお役に立ちたい、という志の高いライターさんもいると思いますが、自粛した方が良いと思いますね。
ててて さん
仰る通り、事実かどうかよりは、どういう目で見られているか、そこが重要だったりしますよね。
やはり今は、業界的には旗色が悪いので、求められている事はしっかりやって、また前に出る事が許される状況を自ら作っていく事が大事なんじゃないですかね。
アンケートいいですね
投稿後の動作も軽くて見やすいし、途中経過がすぐわかるのも良い
(結果発表を待つのは面倒)
記事を書きっぱなしにしないで効果検証したり、コメント欄での質疑応答の精度を上げる目的もあるでしょうか
珊瑚 さん
お!好評価嬉しいです。
・・・なんでしょう、珊瑚 さん、最近は大人しいんじゃないですか!?
イメージキャラクターが芸能人
この類いのホールも沢山存在しますよね。
熱い日には大々的にキャラクター
ポスターを掲げたり、来店ライターの
ポスターを掲げたりと、煽るホールも
ありますよね。
ポップや差し込みの時点でアウトならば
これも不味いのではと思います。
いずれも、本来客に還元すべき
金を違うところに流して
集客するという有り得ない手法ですから
即刻取り締まって頂きたいです。
YouTubeを見れば、わけのわからん
連中が代理店から報酬をもらいながらも
ホールからは報酬をもらっていないという
わけのわからん道理で有名になったりと。
ユーザーを増やしたいとか、裾野を
広げたいとか言ってはいますが
自分たちのやってることは
ユーザーを減らしていることだと
早く気付いて欲しいです。
レネゲード さん
基本的には、新装開店以外で何か変わったものを告知する行為は全部NGですからね。
集客の色気を出したらアウト。
イメージキャラだろうがマスコットの着ぐるみだろうが、コンパニオン的なオネーチャンだろうが、例えば特定の数字が付く日に毎回登場させると「その日はアツい」と認知させる行為にあたりダメな訳で。
考え方的に、特定の日を差別化しないで毎日呼べばOKとも言えますが、来てますよと告知はしちゃダメ。
それでも敢えてイベント運営している方々に関しては、ほぼ例外なく「ユーザーのため」「業界を元気にしたい」と謳いますが、実際は取り締まりのチェック目線を厳しいものにしただけとも受け取れます。
でも、それで喜ぶ客層もいる訳で、なんとも複雑怪奇な状況ですよね。
むしろ最近ライター系は加速している印象があります。
近所の〇ハンも今年になってから今までやっていなかったライターイベントを
7の日に毎回呼ぶようになりました。
けど規制が入るイメージがあまりわかないんですね。
でちゃう以外にもイベント雑誌やメディアは増えてますし規制されたら
これらが消えて無くなるのか?無くなる様子が想像できないんですけど
どうなんですかね?
ちなみにシーサーとか来ているのを見ると数時間打つだけでウン十万か~
おいしい仕事だなぁと横目で見ています。ライターバブルっていつまで続くんだろうか。
レインメーカー さん
後から振り返ってみれば、2010~2017年くらいの来店系イベント需要って、一体何だったのかな?
みたいな時が来るのかも知れませんね。
そのイベントを開催する事で売り上げがハネる、普段と変わった客層が来店する、平時の営業にも何かしらのプラス効果が出ると実感できるうちは需要があると判断できますが、最近の来店系イベントは傍目から見て普段と集客状況に変化が無いものも良く見かけます。
もちろん店側が中身が伴わない営業をしたから、そうなったとも言えますが。
ライター召喚が20万円~40万円として単純にあうものなんですかね?
素朴な疑問です。
ishiken1018 さん
お店のキャパによって金銭感覚には大差があるでしょうね。
ただ、一般にイベント費用が10万円以下であれば、無茶苦茶営業状況が悪いお店でもなければちょっとした客数の純増はあり、費用負担しただけの営業数字の変化はあると思います。
その程度の変化も出せないお店なら、そもそも規制違反のリスクを負って、買ってまでイベントをやる意味はない訳ですが。。。
でちゃうって本当に取材してるんだろうか
ほぼすべての取材内容が超℃回収でハラワタ煮えくり返りそうてす
まかちゃーーん さん
私自身は、自分が見知っているエリアではでちゃう系イベントの効果は全く感じませんね。
ただ、これは主観も入っているので、実際のところは、そのお店の店長さんしか分からない事情です。。。
まあ違法かどうか以前に気に食わないもんだわな
なんせガセっつーのか、出ないイベントばっかだし
出るならまだ分かるけどな
通報する手もあるっつーわけね、まあ地道にやってきゃ効果もでるか・・・
あげぽよ さん
警察も警察で、タチが悪い所轄もあるでしょうね。
あまりに通報が多いと、それだけ問題なのかと考えるのではなく、単にクレーマー扱いするだけとか。
現状集客できることがライターと新台入替くらいしかないしライターイベが増えるのは仕方ないことだと思いますよ。
ただ個人的にはもっとファン感謝デーをうまく使ってほしいと思いますよ、せっかく一応はお上に認められたイベントですからね。
それかライターイベを全廃して月一回だけイベントができるようにするとか(笑)どうでしょう?
パチンコ店アルバイト894 さん
組合的には、そういったイベント需要を見越して、ひと昔前よりは開催回数を増やしていますよね。
直近のファン感がまだ始まっていないのに、次のファン感の申込書が届くエリアもあるらしいので。。。