スロットバラエティーコーナー運営上の考え方や、台を撤去する時の基準などが知りたい-回答

今回は、スロットバラエティーコーナー運営の考え方についてのご質問にお応えします。

 

SHIKEMOKU さんからのご質問

楽太郎さん、初めまして。

SHIKEMOKUと申します。

 

毎日読ませて貰っています。

 

どの記事もすごく参考になり、特に週1更新の「今週の見通し」は、ホールの思考について詳しく書いてあり、毎週公開されるのを楽しみにしています。

 

今日は、その見通し記事でよくお書きになっていることについて質問させて頂こうかと思い、問い合わせ致しました。

 

質問

「ホールはバラエティーコーナーをどのようなプランで経営していて、台を撤去する時の基準は何ですか?」

 

撤去する時はどの程度の稼動以下とか、利益がどの程度以下ならとか、そういうのがあれば是非教えて頂きたいです。

 

見通し記事では、

 

  • 都市部では新台期間中は「売上、粗利担当」=ほぼ設定1、2
  • 稼動がへたってきたら、運用する気がある台なら適当に設定を使っていくが、そうでない台は減台~バラ行き。
  • バラは原則として全台設定12
  • 設定1放置でも売上不足が原因で、適当な差枚が発生しただけで薄利や粗利が無い場合もある、そういう台は撤去

 

みたいな事をよく書かれていますね。

 

マイホを見ますと、まさに楽太郎さんが書いておられるこのパターンに見え、バラ=撤去候補台の墓場みたいになっています。

 

それでも、かなり前から残っている台もあり、ラブ嬢、黄門ちゃま、ファフナー、鉄拳3、化物語などといった台は私にとって趣味打ちの対象になっています。

 

でも、いつかはそれらも無くなるわけであり、どういった基準に則って撤去判断しているのか気になった次第です。

 

毎日お忙しい方だと思いますが、是非よろしくお願い致します。

________

ここまでが、SHIKEMOKU さんからのご質問です。

(記事の体裁に整え直しましたが、文章の内容はそのままです)

 

それでは回答です。

撤去の判断基準

 

回答

行政/組合絡みの事情

今回のご質問は、あくまでも既存のバラエティーコーナーの営業数字の考え方に関する事であり、劣化/故障や新基準に該当しないスロット機の設置比率減の問題、また規則改正を睨んでの撤去プラン策定の考え方、といったお話ではないようですね。

 

ですが、実際問題、そういった警察庁絡み、組合絡みの取り決めに則って機種選定しているのも事実ですので、最初に申し上げるのは

 

①これまでは置いておけた台でも、残しておける新基準に該当しないスロット機の数は限られてくるので、従来よりは厳しい目でパフォーマンス(特に月間粗利)査定した結果、今後は撤去対象になり得る。

 

②新台だった時やその後は大したパフォーマンスではなくても、近隣他店の設置機種構成と比べたり現行スペック機との比較上、今後バラエティーに残しておく事でレア度が増したり相対的に価値が上がって、パフォーマンスの向上が見込める機種は居残る可能性もある

 

この2点をお話ししておきます。

 

そして、ここからが今回のご質問の本題です。

 

基準以下になったら撤去!

今回のご質問は

 

  • ホールはバラエティーコーナーをどのようなプランで運営していて、台を撤去する時の基準は何か?
  • どの程度の稼動/利益を下回ったら撤去対象になるのか?

 

こちらでした。

 

初めに答えをお話ししますと、お店によって「これくらい」という水準の数字が存在し、その数字の高低やコーナー運営のプランには、かなりの差があります。

 

例えば、200台規模の20円スロットコーナーのお店があったとします。

 

内訳は

  • 新台=18,000枚
  • 準新台(導入2~3ヶ月程度)=12,000枚
  • コーナー単位で設置している古めの機種(4~10台)=8,000~10,000枚
  • ジャグラー系=12,000枚
  • Aタイプバラエティー=8,000枚
  • ゴッド系=8,000枚
  • 旧基準AT機(設置台数比率25~30%)=7,000枚
  • その他バラエティー=6,000枚

 

こんな感じなら、大体は全体の平均稼動が9,000~10,000枚くらいかと思います。

 

「コーナー単位で設置している古めの機種」となると、バジリスク絆などが思い浮かぶと思いますが、ここが適当に設定を使っての運用だったり、設定変更/据え置きの判断が上手なお店なら、上記よりももう2,000枚くらいこのコーナーの稼動が高いかも知れません。

 

 

お店側が意識する営業数字の3要素としては、売上、稼動、粗利があります。

 

今回例に挙げているお店の場合は、バラエティー稼動が大体毎月6,000枚という水準ですから、当然意識するのはこの水準の稼動を守れているのかどうかが第一です。

 

経験的にですが、月間平均で稼動が4,000枚台まで落ち込むと、もう回復させるのは難しく、仮にそうしようとして良設定を使用すると、普段は大した売上がない訳ですから月間集計で粗利マイナスになりやすいです。

 

なので、どうやっても撤去候補機種の括りから抜け出す事が出来ず、「早めに入れ替えておけば良かったな」と後悔する場面が多いと言えます。

 

妥協する?しない?

そして、第二に粗利売上を見て行く訳ですが、まあ粗利がバラエティーコーナーの平均値に近いか、最低でも月間で適当に利益を生みさえすれば放置して良いと判断されやすいと言えます。

 

しかし、「稼動はイマイチだけど適当な粗利はあるから」と妥協してしばらく放置、というのを毎回繰り返しているとどうなるか?

 

どんどんコーナー全体の「平均値の水準が下がって行く」という現象が起こり、まとまった台数を一気に入れ替えないとコーナー単位で数字を復活させる事ができなくなったりして、結果的にはより多くの入替費用負担が発生する場合もあります。

 

このパターンが最も多いのは、入替費用が無い弱小スロ専や、パチンコスロット併設であってもスロットは毎日設定12で放置しているようなお店であると言え、SHIKEMOKU さんが通っておられるお店も、たぶんそんな感じなのではないかと推察します。

 

それとは逆に、中古機購入も含めて、バラエティーコーナーであってもより良い機種をどんどん入れ替えて行きたいお店であれば、平均値に対して少しでも下回れば即撤去対象という場合も多いでしょう。

 

最近は特に、新基準の準新台コーナーよりは、適当な機種構成のバラエティーコーナーの方が稼動が良いというお店もあるので、そういうお店にとってはバラエティーは「新台/準新台から落ちて来た機種の最終地点=墓場」などではなく、「戦略的に運営すべきコーナー」として位置付けがより高い傾向があります。

 

なので、毎回毎回、2~4台導入した機種が減台されて最後に1台行き着くのがバラエティーというパターンではなく、サブ扱いの機種でもポンと1台設置してみるだけで雰囲気や数字が変わって来る場合も多いので、上手くバラエティー運営できているお店はたまに新台が入ったり、ちょっと古めの機種でも系列店移動などによって「リフレッシュ入替」的なものが良く見られるかと思います。

 

また、小規模店舗の中には、ゴッド系とバジリスク絆などの「コーナー単位で設置している古めの機種」とジャグラー系、それ以外はほぼ総バラエティーコーナーみたいな機種構成のお店もあるかと思います。

 

これは、ゴッド系とバジリスク絆以外に、まとまった台数を設置しておけるような機種がなかなか出て来ないため、仕方なしに島/コーナーの大部分をバラエティー化して有力な機種が出て来るまで待つという戦略です。

 

こういったお店の場合も、バラエティーコーナーのパフォーマンスが死活問題になって来る場合があるので、適当な営業数字では満足せずに、中古機でも何でも良いのでしっかり入れ替えて鮮度を保ったり、常連客の飽き防止を図ってダラダラと稼動水準が下がって行くのを防ぐのが定石と言えます。

 

設定発表をするお店の場合は?

次に、設定に絡んだお話をします。

 

あまり大きな声では言えませんが、ライター招致系イベントやカリスマ設定師企画、特にSNS、ブログなどでの具体的な告知/営業結果発表(差枚数ランキングや設定発表)などといった、広告宣伝規制上明らかに違反した取り組みで適当な集客に成功しているお店があると思います。

 

こういった「日頃から、高設定を使用している事が前提」で営業しているお店のバラエティーコーナーだと、それなりの機種力や魅力があったり、設定が使い易いといった条件を兼ね揃えた機種をふんだんに取り揃えていないと、良設定狙いの客層を繋ぎ止めておけない場合があります。

 

なので、このようなお店は、近隣の他店舗と比べて独特な機種構成になる傾向があると言えるかと思います。

 

他店が、ほとんどは低設定で運用しているのに対して、自店では高設定を使用しながら運用する訳ですから、日々睨めっこしている数字やそれに対する考え方も違って来るという訳です。

 

具体的には、他店では全く稼動しないので何ヶ月も前に撤去されたスーパーブラックジャック、アラジン、モンハン狂竜戦線、エウレカAO、バジリスク3などでも、要所要所での高設定使用実績があるので今でも適当に使えているという場合もあるという事です。

 

まとめ

以上、ごく簡単にではありますが、

 

  • バラエティーコーナー運営上の考え方
  • 撤去する際の判断基準

 

これらについて、お応えして参りました。

 

お店によって懐具合が違うので、今回SHIKEMOKU さんもご指摘のように「バラエティー=撤去候補台の墓場」みたいなお店でも、何も好きでそのようにしている訳ではないという事情もあるでしょう。

 

しかし、前述のように、今は特定の機種をまとまった台数導入して中長期稼動させる事が難しい状況と言えますので、なるべくこのバラエティーコーナーを「戦略的に造って運営するコーナー」に変えて行く努力が大事になって来るように思います。

 

それこそ、新台として登場した際には酷評されて大したパフォーマンスが残せず敢え無く撤去されたものでも、今なら動きが良い機種というものは存在します。

 

ある程度の営業規模のお店、使える予算がありそうなお店であれば、同業目線で見れば、バラエティーコーナーの機種構成をみれば機種選定者のセンスというか考え方、打ち手としての感覚を持っている方なのか否か、近隣他店の状況をマメにチェックしている方なのか否か、こういった事が結構分かったりします。

 

なので、エリア内の打ち手から「この店のバラエティーはマジで手抜きだな!どうせ全部期待値潰しの設定1で、趣味打ちの連中からトコトン抜くだけのボッタ営業だろ」と思われないようなコーナー運営を心掛ける事が肝要です。

 

 

以上、十分な回答になったかは分かりませんが、今回はこれくらいにしておこうかと思います。

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[記事公開]

2017年9月27日

 

コメント
  1. 本文に登場した某自称カリスマ設定師が
    ニコ生などで結果発表する際に必ず口にする言い訳「高設定の台が不発だった」「隣の台が調子よくでたので高設定が稼働しなかった」と言うコメントは本当なのでしょうか?
    確かに高設定の隣の低設定の台が朝いちから、まるで高設定の如く当たりまぐれのロケットスタートしたら、そのわりをくって高設定が稼働しないということはあるでしょう。高設定の不発もあるでしょう。
    ただ毎回、高設定(⑥)が不発だったとバカの一つ覚えのような言い訳されると「嘘つき、本当は⑥なんてないだろ」と感じてしまいます。
    普段と同じ設定配分状況でも稼働マジックでそれなりに出玉感が演出され、まぐれ当たり(事故)が起きた台を高設定だと言っているとおもっていますが楽太郎氏はどうおもわれますか?

    • やるせなす さん
      設定6が稼動不足で設計上のパフォーマンスが出ないというのは事実ですね。掛かり具合が辛くて2万円で反応なしで、そのまま空台なんて場合もあります。
      隣の台が好調だったり、足を組んで打つ人だったり、不潔やチンピラ風だったりなどといった要因で高設定台が稼動しなかったというのも良くあります。
      低設定ばかりでも、全体稼動が高くてそれなりの見た目になる、というご指摘に関しても、そういう場合はありますね。

  2. そもそもカリスマ設定師とはなんでしょうか?
    所属していたホールがすべて人気店になったとか、オーナーから依頼された閑古鳥の鳴く店舗が地域一番店になったとか、店のオーナーが課した売上を常に達成したとか、設定した営業割数に限りなく近い数値に毎回おさまるとかでしょうか?
    自称カリスマ設定師という、ご自身の知名度を生かしイベントを打ったホールの集客や稼働、売上、粗利、店舗の知名度をあげる「客寄せピエロ」がカリスマ設定師ってことでしょうか?

    この自称カリスマ設定師を呼んでイベントをするとソコソコの集客力があるようですが
    この自称カリスマ設定師が自ら経営する店舗は閑古鳥が鳴いている状態なのは何故なんでしょうか?
    結局はホールのオーナー企業のトップの考え方、甘く営業できる資金力が一番大事なんですよね。

    • やるせなす さん
      業界的には「役職者自身の集客ツール化」などと呼ばれる手法ですね。
      元店長で現コンサルタントの方などが経験/フリーの立場を活かしてそういった事をやる傾向はあります。
      過去に手掛けたお店が好調だったかどうかまでは、実際に営業数字を見せてもらわない事には何とも判断しかねます。

  3. 連投すみません。

    イベントを開催した店にとって、魅せ台として大きな出玉がついて出玉感をアピールして欲しい為に投入した高設定⑥の台が毎回不発だとか、その高設定台が稼働しなかったとか、要するにこのカリスマ設定師は、無能ってことではないでしょうか?

    まあ、客を騙して、売上を伸ばしてナンボの商売でしょうから、有能ってことなんでしょうか。

    • やるせなす さん
      経営者や店長が望むのはある程度勝手に集客して勝手に適当な粗利が残る事です。
      そういった状態にするために、イベント営業などをする訳ですが、カリスマ設定師関連のイベントでも同じような成果が求められます。
      要は、単発で集客がハネる日を作るだけではなく、平時にもその効果が及ぶように、というのが求められています。
      それが出来ているかどうかは、やはり平時の営業数字なり月間~3ヶ月単位の集計で判断しないと何とも言えませんね。
      ただ一つ言えるのは、営業数字管理だけで言えば、少なくとも私のような者よりはどのカリスマ設定師、コンサルタントさんも段違いに有能です。
      管理職というのは労務管理なり他の業務要素もあるので、総合的に会社の役に立つかどうかはまた別の尺度での査定が必要ではありますが、何か営業数字上の課題があって、それを解決する、糸口を見つけるという事には、彼らは特化していると言えるかと思います。
      世の中的にはコンサルタントというのは舐められがちですが、私が接して来た方々だったり経験上の判断では、私に関して言えば全く太刀打ち出来るレベルには無いですね。

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