お店ごとの「個性」を感じない。似通った機種構成、営業スタイルばかりである-回答

今回は、ホール営業の多様性に関するご質問にお応えします。

 

うさぎ団 さんからのご質問

楽太郎様

 

最近ではありますが、ブログの読者にならさせていただきました。

 

丁寧な文章と興味を引かれる企画、問題提議やそれに対する考察など読んでいてとても惹かれてしまいます。

 

ブログの読者になることなど無い私が、 過去ログまで読みあさってしまいましたw

 

さて、話は変わりますが、パチンコ屋の個性について質問がございます。

 

私自身、最新の設備が整ったキレイで無駄に愛想の良い接客の全国チェーンの店舗が、あまり好きではなく地元チェーン店や1店舗しかないようなお店を好んで遊んでおります。

 

ここ最近の店舗の差別化についてですが、 もう、どの店も同じような機種選定になるのはしょうが無いのでしょうか?

 

店ごとに置いてある機種が違い店の個性を感じてお店との勝負を楽しむ機会がほぼ無くなってしまいました。。。

 

私が好んで打つドットやドラム台を長期設置してくれるお店もかなり少なくなっており、淋しい限りです。

 

パチンコ屋も利益を追求しなければならない企業ですので、 集客の見込める台を揃えるのは当然の判断だと思いますが、店の個性を感じてその店のファンになる私のようなプレイヤーも まだ、多少なりともいると思います。

 

メーカーの販売方法に問題があるのかユーザーの求めるものがそうなのかわかりませんが、 短いサイクルでの入れ替えが客・店双方にメリットがあるとは思えません。

 

正直パチンコ屋に笑顔で接客とかキレイな設備を求めておらず少々胡散臭いくらいが丁度いいと思っている私は少数派なのでしょうか?w

 

規制強化緩和を繰り返してきた業界ですが、今後は緩和することはなく、ますます厳しくなる業界になると思いますが、全国チェーンの店舗ばかり生き残る時代にならないことを切に願っております。

 

大変ためにもなり、楽しげなブログですっかり楽太郎様のファンになりました。

 

楽太郎様の店舗に行ってみたいものですw

うさぎ団

________

ここまでが、うさぎ団 さんからのご質問です。

ホール軒数推移

ホール盛衰

【参考】『遊技通信60周年記念号』より

 

回答

<機種構成が似通う事情>

まず、近年のお店の機種構成が似通っているという点に関してですが、これは等価/高価交換且つ無制限営業スタイルのお店が多かった/現状でも多いという事情が関係しています。

 

今のパチンコ遊技の一般的なイメージは、うまく50%前後のハードルを乗り越えて確変に突っ込み、右打ちで確変を消化する、振り分けで50%超の割合の15R/16R大当りが連チャンすれば大量獲得、電サポ抜け後は、回らない台で粘るのも馬鹿らしいから即ヤメ、みたいな感じかと思います。

 

これは、実際にそのようなスペック機が沢山販売されているから、そういうイメージが定着しているとも言えますし、そういった「丁半博打」的な機種が生きる営業スタイル、要は前述したようなお店がほとんどという事情もあるでしょう。

 

この流れに「広告宣伝規制」も加わった結果、どのお店も、似たような営業スタイルで、しかも設置機種まで似通っている、という訳です。

 

<”集客”が見込める機種とは?>

次に、色んな機種が出て来る中でも、お店側が選び易いのはある程度決まったタイトル機で、それがどこかしこのお店にも導入されるものですから、やはり機種構成が似通ってしまい個性的なラインナップのお店は少数派なのではないか、というご指摘についてお話しします。

 

これはまさに、うさぎ団 さんが仰る通りで、その理由は「パチンコのメイン客層は会社員/年配層だから」、と言えます。

 

特に、50代以上の会社員の読者の方には、申し訳ないのですが、そういった客層が好む機種/コーナーはある程度傾向が定まっており、

 

  • BIGタイトル機
  • 最速導入機種
  • お店側が「話題の新作」としてPRする機種

 

このようなものと言えます。

 

なので、釘の状態不問で、ヱヴァ、ルパン、牙狼、海、慶次、北斗、こういった若い客層や釘を見て遊技するか否か判断する打ち手からしてみればウンザリするようなものでも、我先にと打ってしまいます。

 

これにより、メイン客層が、仮に導入後1~2ヶ月程度の超短期であってもしっかりと打ち込んでくれる、それならそういった機種をファーストチョイスする、という流れができあがる訳です。

 

<個性、多様性とは?>

ところで私は、数ヶ月前に、交流がある知人から「業界が多様性を持って存続するには?」というテーマで寄稿を依頼されています。

 

この記事は、だいたい3割方書いた状態で止まっているのが現状なのですが、その理由はこの間業界事情が目まぐるしく変化していて私自身着地どころを定められないからです。

 

目まぐるしい変化の原因は、カジノ関連の動きや依存問題への取り組みなどが、思いのほか緊急性を持って動いているからであり、それに対するホール側の対応も、メーカー側の対応も、もっと言えば監督官庁である警察庁のスタンスさえも現在進行中で動いている事にあります。

 

ですが、記事の概要は、もう決まっています。

 

それを以下で紹介させて頂く事で、うさぎ団 さんの

 

  • 機種ではなく、お店のファンになって遊びたい
  • パチ屋は胡散臭いくらいで丁度良いという認識である
  • 大手ホールばかり、という時代の到来は好ましくない

 

こういったご意見へのお返事になるかと思います。

 

私は、これまで業界が多様性だと思っていたものの大部分は、ただの幻想だったと思っています。

 

なぜかと言えば、それは法規を無視し、組合の取り決めから逸脱する事が常態だったからです。

 

なので、多様性と表現するよりはむしろ、「各店舗が、それぞれ好き勝手やっていただけ」、このように言えるかと思います。

 

では今後はどうしていくべきかと言えば、

 

  • 全てのホールは、法規において、監督官庁である警察庁が要求する水準をクリアする
  • 全日遊連に力を持たせ、その取り組みに違反する事は許されないという風土を作る
  • 力を持った全日遊連は、中小ホールでも存続可能な遊技機購入環境を、大手メーカーに対して要求する
  • 客(ホール)を顧みない供給者(メーカー)は許されないという風土を作る
  • 高騰し続ける遊技機代金の負担を、エンドユーザーたる打ち手に強いる構図を壊す
  • ぱちんこ営業と回胴営業は明確に区別し、一物一価の縛りを壊す事で多岐に渡る交換個数/枚数での営業が可能なように警察庁に対して陳情する
  • 警察庁に具申して、それが十分に検討されたり承諾してもらえるように、ホール側は自らの襟元を正し全日遊連が団体交渉力を持てるように団結する

 

つまり、好き勝手やっている現状は、一旦は全日遊連の名の下に斉一化されるべきだと考えており、交渉力を持った組合組織でもって巨大なメーカー、監督官庁に対峙して、中小ホールが潰れていく状況に歯止めをかける事が望ましいと考えているという事です。

 

この考えがまともかどうか、現実味があるか否かは、うさぎ団 さんご自身からご判断頂くとして、少なくとも「一物一価の取り決めの撤廃」だけでも成し得れば、うさぎ団 さんが仰るお店ごとの個性/特色ある営業/機種構成、そういったものが、この業界に望ましい姿で帰ってくる契機になるものと推察します。

 

 

以上、十分な回答になったかどうかは分かりませんが、今回はこれくらいにしておこうかと思います。

 

コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。

 

 
「たしかに、一物一価は邪魔である。パチンコは33個前後で甘調整、スロットは6~7枚で日常的に良設定台が打てるお店があっても良い」という方は、そっと押して下さい

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[記事公開]

2017年6月14日

コメント
  1. 4号機末期〜5号機初期は特色のある店が有って楽しかったですね。
    P-WORLDで機種探して「お、有った有った!」なんて打ちに行ったらスキンヘッドの店員が居る胡散臭い店とか笑

    一物一価で影響受けたのが1パチですかね。
    当初は交換率が低い代わりによく回って遊べたんですが、今や4円よりストレスが溜まる釘なので。

    • シビ さん

      低貸しで抜く、というのは、「平日日中から稼動が欲しいから集客第一のコーナーのはずなのに、そこで抜くってどないやねん」と誰から見ても悪手ですよね。
      嫌な表現になりますが、貧乏臭いお店、がめついお店の烙印を押されても仕方ないでしょう。

  2. お久しぶりです
    相変わらず精力的な記事更新で何よりです

    供給側の立場で一つ
    京楽と大都が回復します

    販売日程が偶然にも彼らの都合良く噛み合っているだけですが、ホールさんにはそれは悪い流れでしょう
    フィールズにも販売ネタがわいてきますから、クズ共の共演です

    • 珊瑚 さん

      政宗は出率116%というだけで売れてしまうんですかね。
      エリアによっては増販分の操パネルのパスポート的なアナウンスもあるようですし。。。
      フィールズに関しては、まあ、業界人なら誰しも危険なニオイを察知しているかと思いますので私の方ではノーコメントでm(_)m

  3. 歳を重ねると変化に対応(適応)できずに「昔はよかった」と言い始める人達が増えてきますが
    ことパチンコ業界にかんしては実際に昔の方がよかったとおもえてなりません。
    こんなことを書いている時点でオッサンであり今のパチンコ業界に適応できていないのかもしれませんが…
    保連、数珠連、モード方式 吸い込み 三回セット アレパチ 一発台 定量制のハネモノ、裏モノ… 仕込まれたスロットやパチンコのモーニング‥ ホールは危険や理不尽なことも多々あったけど、そこには夢がありました。安いお金で朝一番から夢を見れた、夢を追えた 
    今はお金がかかり過ぎます。店員さんの笑顔やお辞儀なんていりません。

    • ねこたろう さん

      休みの日が楽しみで、もちろん目的地はホール、という時代は既に過去のものですよね。
      ターニングポイントに2002年前後をあげる業界人が多いと思いますが、それはやはり店舗の大型化、エリア内での店休日規定の撤廃(大手ホールが無視)、等価交換営業が主流に、といった要因があるかと思います。

  4. シビさん・ねこたろうさん
    そうですよね。
    久しぶりにあの台が打ちたいから
    今日はあの店に行ってみよう!とか
    ありましたよね。
    自分の地元では4号機全盛の時代に3号機のリノが
    2島ある店とかあってホント楽しかったですよ。

    楽太郎様
    抽象的でもやっとした質問に丁寧に答えて下さって嬉しいです。
    ありがとうございます。
    今私がよく行く店にはビッグドリームやJ-RUSHなど
    液晶のない台を大事に置いてくれています。
    このような店は応援したくなるし通いたくなってしまいます(良いカモですねw)
    法規制でパチンコ屋のやれることも限られてきてるんですね・・・
    確かにイベント等を封印されてしまえばやれることは少なくなってきますね。
    せめて台の選定に関しては個性を出して欲しいですね。

    釘もいじれないイベントもやれない
    メーカーの無茶な縛り販売、新台購入代金の高騰
    大手チェーン店を見据えた台設計(かっこつけて書いてみたけどw)
    遊戯人口の減少
    明るい展望は望めそうにないですね・・・

    正直この業界が大きくなりすぎたのかなと思うこともあります。
    今後はますます様々な店舗が淘汰されていくのでしょうが、
    真っ先に自分が好むお店から無くなってしまいそうです。

    なんか暗くなってしまいましたが、
    1ファンとしてこの業界の適切な規模での繁栄を切望しております。
    ありがとございました。

    • うさぎ団 さん

      ちょっとした事でも、また何かありましたらお気軽にお問い合わせ、コメントなどお寄せ下さい。

      順番で対応しているのでタイムリーに回答するのは難しいかと思いますが、ちゃんとお返事させて頂きますm(_)m

  5. 大昔は、お店によって看板機種というのがあったんですよね。導入してたまたま看板機種になったものもあるとは思いますが、多くはがんばって看板機種に育てたのだと思っています。看板機種があってこそお客さんが選んでくれるのですから。私が思い出すのは、S店のパニックエクセル、M店のビッグシューター、MI店のシャトル21、D店のレーザースペーシー、K店のびっくりマン、ML店のドリームXなどです。シャトル21なんて、古くなった台を検定切れ寸前に新台に入れ替えたくらいですからね。パチスロの方は、当時一店で2シマ(2機種)くらいしか導入できなかったので、下手な機種を入れたら命取り、ク○台を導入した店でもがんばって育てていましたよ。機械を育てるというか、お客さんを育てるというか。結構最近(と言っても10年近く前ですが)では、お魚物語という海のニセモノみたいな台が4シマ満席というお店を見て、ちょっと感激しちゃいました。

    • 獣 さん

      私が1975年生まれで、守備範囲が1980年代後半に出た機種くらいからですから、ひと世代上のお話ですね。

      1993年当時、横浜、新宿、神田あたりに行けばそういった香ばしい機種がしっかり稼動しているお店がありました。

      シャトルはたしかパンクしまくる台でしたっけ?それはビッキーマグナム?まあ、それくらいの知識しか無いです・・・

      いずれにしても、お店側の心意気というか、本当の意味で営業努力、客商売だという意識を感じさせるようなお店は、その当時に比べれば激減したのは事実かと思いますね。

  6. 新台が似たり寄ったりですからねぇ。既存の台が期限が過ぎると修理できなくなるから似たり寄ったり没個性スペックの新台を買うしか無くなり結局は似たり寄ったりに。

    • ゴンザレス さん

      新台にしても、ヱヴァなんかは特に前作との違いが分からないですからね。
      使徒再び以降だと、どれがどんな演出で、STだったかループだったか、ライトミドルの確率はいくつだったか、ホール側の者でもパッとは思い出せないくらいです。。。

    • ゴンザレス さん

      メーカー側としてはニタリ・・・そして、してやったり、といったところでしょうか。
      勝手に需要が発生するから、大手メーカーは笑いが止まらない?

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