今回は、最近多くのホール関係者が頭に?マークを浮かべたある事について、軽く書かせて頂こうかと思います。
まずは、こちらの文章をお読み下さい。
Contents
宣言したが・・・
こちらは、過去記事でもご紹介した、「日工組発第7号 平成28年4月19日」付けの「回収対象遊技機の早期回収に向けた施策について」という文書の中の一文です↓
早期回収を目指すため回収期限を検討しており、期限内については入れ替えを促進するためのリユース機等の開発、型式試験申請、そうした遊技機の販売を最優先に行うよう努力致します。
販売にあたり、入れ替えに乗じた不当な販売行為は致しません。
行政とも協議の上、早期回収を目指します。
各社が従来から行っている値引き等は、今回の回収に係る条件とは別途での条件にて対応致します。
このように記載されています。
察しの良い読者の皆さんなら、この先の展開は多少なりとも読めると思います。
言うは易く、行うは難し・・・実際のところは、どうなるんでしょうか?
突っ込み所の確認
突っ込み所その①
「販売にあたり、入替に乗じた不当な販売行為は致しません」という一文
凄く当たり前です。
検定時と異なる釘の状態で販売したと自らが認めており、これは他業種で言えば免許取り消し等の処分もあり得ることでしょう。
この後処理な訳ですから、真っ当なやり方で臨むのは常識です。
突っ込み所その②
今までは不当な販売行為を普通にやっていたということか?
わざわざ「不当な販売行為は致しません」と宣言する必要があったということは、これまではそのような事実や苦情が寄せられていたと認めるようなものです。
突っ込み所その③
「不当」とは、具体的にどのような行為を念頭に置いているのか?
ホール目線、特に小規模店舗の店長さんからしてみれば、下記のような販売の仕方は全部「不当」或いは「不公正」です↓
・抱き合わせ販売
・過去機種の購入履歴による販売
・多台数優先販売
・台数縛り販売
・新台での販売に拘り、中古市場での購入をブロックするやり方
今回の場合、メーカー側はどれを「不当」とし、そういった販売行為は致しませんと宣言しているのでしょうか?
突っ込み所その④
この「不当な販売行為は致しません」というのは、パチンコの「不正」遊技機の撤去/回収にだけ適用するのか?
では、スロット機の販売にあたっては、普段通り「不当」なやり方での販売を継続するつもりなのでしょうか?

突っ込みにも力が入ります!
更に細かく突っ込む
先ほど、「不当」な販売方法で例を5つ挙げましたが、それらについて細かく見ていきます。
<抱き合わせ販売>
私見では、例えばAとBという物品/サービス等の抱き合わせ販売を行うには、この両者の間に切り離すことができない相互補完的な関係がなければいけません。
具体例を挙げると、携帯電話と通信プランです。
実機が無ければ通信できず、プラン契約だけでは通話もweb接続もできません。
こういった関係性なら、例えば「●円で販売するにあたり、実機Aと通信プランBを一緒に購入/契約して頂くことが条件となります」といった販売条件の提示の仕方が通用すると認識しています。
これが、パチンコスロット機となれば、どうでしょう?
私には、「A機種の購入にあたって、B機種も・・・」という営業行為には、「欲しいのはAだけで、Bはいらない」としか言えませんし、両者の間に切り離すことができない相互補完的な関係を見出すことができません。
まあ、メーカーにとっては「販売計画上、両方買ってもらうことになってるんだから、切り離せない関係なんだ!」という言い分なのかも知れませんが、世の的にはとても通用しないやり方かと思います。
<過去機種の購入履歴による販売>
通称「機歴販売」と呼ばれる販売方法ですが、これはどうでしょう?
「新台Cの購入にあたっては、直近のAとBを購入して頂いていることが条件となります」といった営業行為がこれにあたりますが、タチが悪いことにこれらの対象機種は後出しで提示される場合があります。
牙狼金色が欲しい→牙狼桃幻の笛、BE-BOP壇蜜与太郎仙歌など直近機種の購入が条件、こんな感じですね。
この販売の仕方の前提にあるのは、「手抜き機種だろうが何だろうが、販売したものは一通り買っておかないと本命機種が出て来た時に買えなくなるぞ」という考え方であり、これも世の中的には通用しないものと推察します。
<多台数優先販売>
読んで字の如く、取り敢えず、欲しい台数の聞き取りを行って注文を受けた段階=案件は受けておいて、それからどのホールに何台販売するか内々で振り分けていくやり方です。
例えば、アステカ太陽の紋章2台欲しい→いつまで経っても正式な回答が来ない(買えるか否かすらも不明)→もっと待ってもまだ回答が来ない→導入開始日の15日前になってようやく「1週遅れで提供します」と回答、或いは勝手に検定通知書(設置にあたって所轄に申請するときに必要な書類)を送付してくるのでそれで初めて「ああ、ウチ、買えたのね」と分かる。
こういった感じです。
これに関してはどうでしょう?
「製造する台数には限りがありますので・・・」といった言い分なら、世の中的にも通るのでしょうか。
<台数縛り販売>
これも読んで字の如く、「10台以上の購入が、TOP(最速)導入条件となります。4台以上なら1週遅れで、それ以下なら2週目です」といった販売の仕方がこれにあたります。
或いは、お店の総台数の●%以上の台数を注文して初めてTOP導入が可能、といった条件になる場合もあります。
例えば、緋弾のアリア欲しい→4台以上なら最速でお持ちします。
或いは、南国物語欲しい→10台以上がTOP導入条件です。
こんな感じです。
これは、世の中的にはどうでしょう?
ピザのデリバリーを頼んで、3枚以上なら最速の30分程度での到着が目安で、2枚なら45分、1枚だと60分待ち。
不満が出そうな感じです。
<新台での販売に拘り、中古市場での購入をブロックするやり方>
これは販売条件とはちょっと違うのですが、一般の読者の皆さんには馴染みが無い話題だと思いますので、敢えて書かせて頂きます。
遊技機の導入(設置)にあたっては、メーカーから検定通知書という書類を受け取って所轄に申請する必要があります。
この書類ですが、悪辣なメーカーになると、中古での購入時はそれが自社製品であっても、この書類を発行するのを極度に渋り、送付してくるまで2~3ヶ月待ちになる場合もあります。
要は、「新台の時に買えよ!何か月後に中古で安く買おうなんて店には、嫌がらせしてやるか!」
このように言っているのと同じです。
・・・ざっと急ぎ足で見てきましたが、もしもこれらの販売方法が「そもそも、メーカーとしては不当だなんて思っていない」というのであれば、全く認識が噛み合わないことになるので、より一層困ったことになりそうです。
小規模ホール企業は・・・
まあ、どのような販売方法であっても、ある程度の規模以上のホール企業であれば、欲しい機種が販売されれば予定通りの台数を理想的な日程で導入できます。
更に言えば、法人グロスでの台数値引き等が適用されることにより、1台あたりの購入価格を大幅に割り引いてもらう事も可能になります。
しかし、これが例えば1~2店舗しか持っていない小規模ホール企業となれば、かなり過酷な状況になります。
営業マンから、「年末にA機種の新作を販売する予定です」などと言われた際には、「じゃあ、それまで出る機種のどれが機歴対象なんだろう?」「大手なら全部機歴を作れるだろうけど、ウチじゃとても無理だ」
このように考える店長さんが多いのは当然です。
また、100台ちょっとの総設置台数のお店が、B機種が欲しいと言ったところ、「それは10台以上ならお持ちします」と言われれば「あのメーカーの機種だけで、設置比率が10%以上にもなるわけか」「毎月5台くらいの購入予算しかないのに、パフォーマンスが未知数の機種を10台買うのは冒険だな」
このように考えるでしょう。
要は、「沢山買え」「本命機種の合間に出るク●台も全部買え」
このように言われているのと一緒です。
買わないという選択肢ももちろんありますが、買い続けないことには無理があり、期間の長短はありますが、やはり新台の集客力というか売り上げる力に勝るものはないというのが実情です。
やらかしそうなメーカーは?
「不正」遊技機の撤去/回収問題に関係して、メーカーの販売方法について、小規模ホール企業の状況についてごく簡単にではありますが書いて来ました。
それでは最後に、私楽太郎的に
「不当な販売行為は致しません」という宣言を気軽に反故にしそうなメーカーをご紹介して締めようかと思います。
・・・・・・やっぱり、角が立つのでやめておきます。
ただ、どのメーカーにも、宣言したからには実行して頂きたいと切に願っておりますので、私からは
「やれるのか!?おい!」
とだけ言わせて頂こうかと思います。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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「やれるのか!?おい!」ですか(笑)
確かにこのメーカーはここ最近条件がキツイですね。
その割にヒット機種は少ないし、ここ最近はPもSも全滅。
営業マンも何か勘違いしている方が多いし。
もうね、新台で集客する時代ではないのですから、中古でやりきったほうがいいと思います。
新台はホールにとって中毒性があります。新台を買わないと客が減るといった間違った幻を見ます。
新台を買わないで極力安い中古だけで1年営業してみて欲しいです。絶対に業界変わりますよ。
メーカーは新台を安くします。そして売れる機械を開発するようになります。
とまあ、自分の理想を書いてみましたが、中毒患者のホールには言っている意味が理解できないでしょうかね?
虎 さん
順番的には、まずは経営者から粗利益期待値を見直してもらうことが第一ですかね。
経営者の要求する粗利益を出そうとして、短期であっても売り上げて抜きやすいから新台を買うんだというお店が多いので、ここらへんのお金の感覚を改めてもらう、と。
以前のような、極大な粗利益は残せませんよ。
ただし、高い新台買ってませんよ(或いは新台の半値以下の中古のちょこちょこ買いでやり繰りしてますよ)
月間で残った粗利益は1,000万円くらい減りましたけど、月間の機械代はこれまでより700万円減らしたので、これでカンベンしてもらえませんかね?
こういった話ができる中小ホール企業であれば、短期的に見れば近隣の他店舗に力がある新台が入った時には営業数字にダメージを受けるでしょうが、長い目で見れば自社の体力温存にもなるしそういった営業姿勢に好感を持ってくれる客層も現れてくるでしょうね。
虎 さんの仰る通り、高値でもク●台でも買うお店があるからメーカーとしては「結局買うじゃん!じゃあ、これでいいや」となる訳ですし。
まずは、エリア(組合)単位で、少しでも変な販売条件を提示してきたら、そのメーカーからは全店何も買わないなどと申し合わせて1年くらいやってみると面白いかもしれませんね。
※それでも、抜け駆けして買うホールがマルハンだったりしそうですが・・・
ご指摘の通り、出てくる機種ほとんどに手を付けたり、明らかに打ち手に支持されない機種でも相当な台数を買ってしまうような新台中毒とも言えるお店もある訳で、こういったお店が「別にこんな機種いらねーや」と覚醒していけば、メーカーとしては戦々恐々といったところでしょうか。
・・・買ってくれるホールが減ったから、単価を上げて販売してみるか!
こんな方向にいってしまうメーカーも出てきそうなのが怖いところですが。。。
いずれにしても、ホールもメーカーも世間一般の金銭感覚とはかなりズレているのも事実ですし、毎週毎週「回らない、勝てない」新台にお金を突っ込んでしまう打ち手もかなり多いのが現実です。
このようなブログを運営している私の立場としては、毎週更新している「今週の見通し」記事などで「新台は売り上げ(粗利益)担当だから打っちゃダメ」くらいの発信しかできませんが、特に、ひと昔前よりも薄くなったお財布で遊んでいる会社員のお父さん方には、ちょっと古い機種でも意外と遊べる台があったりするので、そこらへんに気付いてもらえればありがたいですね。
いつまでも、新台が第一!では、ホールも打ち手も破産します・・・
ちょっと長くなりましたが、いつもご覧頂き、ありがとうございます。
今後もお気軽にご意見等お寄せ下さい。
本日も勉強させて頂いております。
昔、アントニオ猪木という名のパチスロ機でMAXBETと共に発声される「闘魂チャンス」を同じタイミングで実際に言うという事に命をかけていた私にとっては悲しい限りです。もちろんアントニオ猪木自身がパチスロ機でも極めました。こちらは文字で表現すると『闘魂、チャンスっ』みたいなアレンジが効いていて、ちょっと難しいんですよね。
…どうでもいい話はともかく、『不当な販売行為』は厳密に何を指すか、明記してほしいですよね。曖昧模糊たる業界の伝統がこういった文書にも垣間見えてくるから興味深いです。
そして機械に関して、買うって言ってるのだから売ってほしいし、売らないとかよくわかりません。
スケールメリットで安くなるとかは理解できますし、情報が早い、とかその他のサービスがよくなる、とか、太い客がいい思いをするのは当然だと思うんですね。ただ何を間違ったかすそ野を狭くするやり方が横行しております。太い客との差別の仕方が業界自体を真綿で首を締めるような事なのに何故それを続けるんでしょうでしょう。
私がアウトサイダーだから見える事だとも思えないのです。
おそらく元凶は現場を知らなすぎるパチンコ店オーナーだったりメーカー社長であったりするのでしょう。
中にはたたき上げではない方もいて、彼らだと危機感や何より愛情が業界にないのかもしれません。
「正しいことをしたかったら偉くなれ」
…楽太郎様、どうかよろしくお願い申し上げます!
読者何某 さん
私の様にweb上でひっそりと活動している臆病者に何かを変える力はありませんが、経験値や考え方を発信することくらいは出来るのかなと思い日々記事更新しております。
社内のポジション的にはかなりおいしいところに居るので、今後どうするか自分自身でも色々と迷うのですが、以前の回答でも書かせて頂いた通り、他のホール企業に飛び出してより一層の自由度を求める可能性もゼロとは言えません。
コメント欄まではあまり読んでいる人が居ないという前提で書くと、私が抱えているミッションは数年以内に管理しているお店を全て後任に渡して一旦本社に戻ることなので、そのミッション達成に向けて粛々と事を進めている最中です。
その後、私がどうなるか?
これはもう、見守って頂くより他ありません。
まあ、このブログはどんな状況であれ書き続けていくつもりで、読者何某さんはじめ読者の方との遣り取りもとても楽しんでやらせて頂いております。
他ブログの店長さんや管理職の方のように、面白くて毎日覗きに来たくなるような内容の記事はあまり書けないかと思いますが、自分で言うのもなんですが業界人の中では真面目というか硬派なタイプだと思っているので、そういった内容と言うか語り口が好きな読者の方のニーズを満たせればと思い地道にブログ運営させて頂こうかと思いますm(_)m
いつも楽しく拝見させていただいております。
近所の店では5/30新台入替と機種名、台数も明示して掲げていたのに未だ入替せず。
店内にも貼ったままのポスターが物悲しくもあります。
今回の記事を読んで、もしかしてメーカーからイジワルされてるのかなー?と思いましたが、そういうことはよくあるのでしょうか??
桃@ さん
新装開店告知は原則として開店日の1週間前くらいから開始すると思いますが、その時点では既に所轄への申請は完了しているか手続きに必要な書類の入手目処は立っているはずです。
なので、開店日が告知してあって、その通りに開店できなかったのだとすれば
①開店日の数週間前から告知していたが、何かしらの申請上或いは納品上の不備があった
②申請書類は受理されたが、所轄による現場検査時に何かしらの不備があった
レアケースを除くと、どちらかではないかと思います。
ご説明頂いた内容だと、入替が出来ていないようなので、①ではないでしょうか。
かなり前から張り切って告知していたが、メーカー/ホール間で契約上/納品上の問題が発生したとかなら、入替できないといった可能性はゼロではないと思います。
ちなみに、所轄は、書類の取り扱いや現場検査の度合いは、エリア差が非常に大きいです。
書類は所定の形式から少しでも違っていれば受理しないところもあれば、よく見ないでガンガン受理印を捺すところもあります。
現場検査も、ちゃんと台/ガラス枠を開けて主基板/盤面の番号を精査するところもあれば、来店してその場で店舗管理者にサイン&押印させてさっさと退店するところもあります。
例えば、設置時に並び順を間違ってしまい、例えば平和のある機種3台を
HC-A 111111
HC-A 111112
HC-A 111113
と並べて設置するべきところを、間違って
HC-A 111113
HC-A 111112
HC-A 111111
と設置してしまえば、事前に申請して受理されていた書類とは配置が異なっている訳ですから、「これ、受理した配置じゃないじゃん、稼動させちゃダメ。申請し直して」となる可能性はあるかと思います。
いずれにしても、今回ご指摘頂いたお店の実際の状況が分かりませんし、そのエリアの所轄が
どの程度の精度で検査しているのか分からないので、回答としてはこの辺でご勘弁下さいm(_)m
※ちなみに、記事中では敢えて書きませんでしたが、中古機の書類出しを渋るのはユニ●ーサルです。他のメーカーは大丈夫です。
また、何かありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
楽太郎さま、
ご丁寧な回答ありがとうございます。
(もしご回答いただけるようでしたら店名は伏せていただけますよう、お願いします)
こちらは恐らく楽太郎さまもご存知の●▲■店です。
①か②としたら①だよなぁ、と思いつつ
先ほどHPを見ましたら新台入替の案内画像に「自粛」とありました。
むしろ自粛??また謎が深まりますが、言い訳なのですかね。。
近隣店舗は入替していますし、場所柄警察の検査も緩そう、、。個人的には店舗の作りが好きなのでがんばって欲しいのですが。。
桃@ さん
承認は初回のみなので、2回目以降コメント頂いたら即時UPされてしまい店名が20時間程公開されてしまいました・・・すみませんm(_)m
遅ればせながら伏せさせて頂いた次第です。。。
有り難いことに読者の方も増えてきましたので、今回の様な、当ブログのご利用にあたっての注意点など、改めて説明させて頂くための記事を書かせて頂こうかと思います!
楽太郎さん初めましてm(_ _)m
楽しく読ませてもらっています。
この不正な販売云々というのはかなり前から問題だったと思います。
今の勘違いしたメーカーの目を覚まさせるには年間で出せる機種数に縛りをかける。これしか無いのでは?とずっと思っていました。
そうすれば安易なタイアップばかりに走ってしっかりと作り込んでるとは到底思えないク●台もかなり減ると思います。
全てがしっかりと作り込まれていて面白い機種ならどのホールでも欲しいはずですし、メーカー側も抱き合わせのような売り方をする必要もないわけですから。
特にここ10年程はク●台があまりにも多すぎる。
そしてそんな台でも実績を作るために導入せざるを得ないホール。当然つまらない台なら客付きも悪いから調整も悪くなる。そうなれば誰が損をしてるかは一目瞭然ですよね。
ユーザーです。だからパチンコ人口が減るわけですよね。
そして一人勝ちしてる所もあります。
そう、メーカーです。メーカーからしてみれば売ってしまえば後は知った事じゃない。
どんなク●台だろうと機歴を作るために強制的に買わせる事ができるわけですから。
だから、今のパチンコ人口減少の一番の原因は無能でくだらないメーカーの責任だと僕自身は思っています。
そういう所を法改正して欲しいと個人的には願ってます。
マサ さん
メーカーにしてみれば、売れる見通しがあるので造ると
ホールにしてみれば、経営陣が要求する粗利益を作るためのネタとして買うと
ここで、完全にではないものの需給というか利害が合致してしまっていて、下らない機種の乱発や大量導入が発生して、結果的にシビアに釘を見なかったり新しいもの好きな打ち手のお財布が大打撃を受けることになります。
なので、業界がこのような有様になってしまったことの責任の比率を敢えて書けば、メーカー7のホールが3といったところでしょうか。
※ホール責任には、組合の責任が大きいです。
せっかくの全国組織なわけですから、不条理且つ世間一般では通用しない販売方法に対してNO!を突き付ければもう少し別の状況になっていたかも知れません・・・
ただし、メーカーの営業現場にも、ホール店舗にも、責任の度合いはほとんど無いと考えます。
あくまでも問題を作ったのは経営側であり、メーカー営業所勤務の者やホール勤めの者は雇われている身分であり、会社が要求する数字を残すのが仕事だからです。
メーカー営業マンはク●台だろうが何とか売ろうとし、ホールも可能な限り会社が要求する利益を残そうとします。
理想論、或いは良心/正義の観念からすれば「下らない物はどこまで行っても下らない。それを大事な人に提供するわけにはいかない、辛い思いをさせるわけにはいかない」となるでしょうが、会社員である以上それを押し殺したり妥協して行動します。
多くのお店は、会社が要求する粗利益を残すために、ある程度稼働する(ほんの6週間であっても!)新台の力を借りながら営業数字を作っています。
また、入れ替えは1年に1回で良く、旧台を大事に使う事が理想と方々で言われますが、このような事が可能なのは単店~数店舗運営、身の丈経営で且つ別事業(不動産業等が理想)を持っているようなホール企業に限られると思います。
私はこのブログでおそらく10回以上同じ事を書いていますが、ホール側が打ち手を苛めず、メーカーからク●台を買わないでやっていくためには、経営者が粗利益期待値を下げるより他は無いと思っています。
家業を継いだ2~3世経営者は特にこれが大事で、もう極大な売り上げ、極大な投資、極大な粗利益を上げて脱税スレスレの財テク経理で少しでも多くの純利益を残そうと考えるのは時代錯誤であると気付くべきと考えます。
ただし、これがなかなか出来ない。
こんなに低い水準の利益しか残らないなら、パチンコ屋なんてやめちゃうぜ!と部長職と店長格に圧力をかける経営者も実際に居ます。
「不正」遊技機の問題で業界を混乱させたことに関してはメーカー責任は非常に大きいですが、ホールの経営者クラスにも断罪されるべき者は非常に多く居ると思っています。
今回はコメント頂きありがとうございました。
また何かありましたら、お気軽にご意見等お寄せ下さいm(_)m
楽太郎さん返信ありがとうございます。
ちなみになんですが、実際に新台入替の頻度を極力減らして営業しているホールもあるようです。
そこはとあるチェーン店の中の一店みたいですが(詳しく書くと店バレするので言えませんが笑)
試験的にそれを経営陣に提案してやってみた所稼働も上がっていたようです。
なので一概には言えませんが、全てのホールが同じような経営の仕方をするのではなく、その店独自の色を出していくなどのやり方を考えていく時期に来てるのかなと思います。
もちろん楽太郎さんが言うように現場レベルでホールやメーカーが悪いと言うつもりはありません。所詮は雇われの身ですから。
しかし、例に挙げたような店舗も実際に存在しているわけですから、もう少しやり方を考えてみてもいいのではないかと個人的には思っています。
今のままではダメだ!と思っているだけでは何も変わりません。そう思うのであれば具体的にはどういう店づくりをするのか。どのようにして他の店との差をつけるのか。それを経営陣に対して進言するくらいの気概が無ければダメだと思います。
僕も20年位パチンコやパチスロと付き合ってきました。たしかにいい時もあれば悪い時もあります。それを差し引いたとしても今の状況はかなり悪く、負のスパイラルにハマりすぎているんじゃないかと思っています。
それにメーカーやホールだけが悪いのではなく、私達ユーザー側にも責任はあると思います。
たしかに入替当日にホールに行くと真っ先に新台が埋まり他のシマは閑古鳥が鳴いているという状況をよく目にします。
そしてホール関係者(他店の頭取り等も含む)がその状況をみればやっぱり新台入替しかないんだと思ってしまうのも頷けますしね。
なのでこの三者の関係が改善されるような法改正や自主規制が行われるのが1番望ましいと思いますし、それを切に願ってます。
僕自身はパチンコもパチスロも大好きです。
大きな声では言えない歳から打ってましたし笑
なのでなんとか今の悪い状況を少しでも変えたいなと。
これからも色々な情報を発信して下さい。
まだまだグレーゾーンにあるパチンコ業界が少しでも良くなっていけるように。
長文になり失礼いたしましたm(_ _)m
もちろん楽太郎さんが言うように
マサ さん
どうしても単月で数字を見てしまうことが多い業界なので、当座の稼動/売り上げ/粗利のために新台を買うわけで。。。
経営者側にもかなり勇気がいるでしょうが、最短でも四半期のスパンで見るホールがもっと増えれば、今月はロクな新台が無いから全部スルー、翌月もスルー、ようやくまともそうなのが出て来たから買うみたいなことが可能になりますよね。
また、新台を全く買わなくても期待する粗利は減算して考えないという酷い経営者も多く、「今月はいつもの月よりも機械代が800万円少ないですよ。残す粗利も同等の金額だけ少なくても良いですよね。実質的には金額面のプラスマイナスでは同じことですから」
こういった話が通じればよいのですが、そこは特殊な業界の特殊な経営者たち、なかなかすんなりいかない場面も多いようです。
告知が制限されている中で自店を他店と差別化するのは結構難しいですが、あまり具体的には書けませんが私が店舗運営上のひとつのテーマにしているのが、マサさんが正に仰っている”独自性”というやつです。
ここらへんの事に関しては、以前『スロット日報』のマッキーさんとの対談形式での記事でも同様の回答をしていますので、宜しければ覗きに行ってみて下さい。
※同ブログの「業界考察」欄に【極秘対談】某パチンコチェーン営業部長への18の質問という記事があります。
ところで、私が最近実感していることなのですが、こういったブログを運営してホールの内情について詳しく書くにあたって、当初はホール側である私は万事コテンパンに叩かれてコメント欄が大荒れするのではと懸念していました。
それが、実際にやってみると、今回のマサさんのように、ある物事について、「この件に関してはメーカー責任の度合いが大きいだろう、これはホールのやり方が悪い、打ち手側ももっと賢くならなければダメだ」といった具合に、テーマに応じて一旦フェアな観点でまな板の上に乗せて考えて下さる読者の方がとても多い事に驚き、またありがたく思っています。
今までのようにどこかを叩くだけに終始するのでは先が無いので、物事が少しでも建設的な方向に進んでいくように、このブログを運営していきたい、情報発信していきたいと思いますm(_)m