東京都の、景品交換所(TUC)とホールの関係性について教えて下さい-回答

今回は、東京都における特殊景品の交換事情についてのご質問に回答させて頂きます。

 

クラセレ信者 さんからのご質問

はじめまして、いつも拝見させていただいております。クラセレ信者ともうします。

 

都内の景品交換所とホールの関係性についてご質問いたします。

 

場所や店名は伏せますが、大好きなクラセレをイベントで打つために普段稼働しているエリアとは別エリアで遊戯し、見事大勝利を収め、他エリアホールから近いTUC(注:東京ユニオンサーキュレーション加盟店舗)に行き、景品を交換しました。

 

そして、交換したお金で買い物をし、帰宅しようと電車に乗ったとき、ポケットの中に大景品が1枚入っていました。

 

交換をしようと思い、最寄り駅近くの普段遊戯しないパチンコ店の近くの景品交換所へ行きました。

 

時間は午後10時55分位(注:東京エリアの営業時間は午後11時まで)だったでしょうか、景品交換所のおばさんに交換をしてもらっていた所、ある書類をおばさんが記入途中なのを見つけてしまいました。

 

その書類とは、宛先が駅最寄りのパチンコ店宛となっており、大・中・小景品の個数を記入する欄があり、合計金額の記載もありました。

 

建前上は三店方式を取っているので、パチンコ店とTUCは一切無関係であるのはわかって(るふりをして)おりますが、そこでふと疑問に思いました。

 

もし、その書類がパチンコ店への報告書だったり、請求書であった場合(細かく書類を拝見したわけではないので不明ですが。)、私みたいな人が他店からの景品を持ち込んだりしたら、パチンコ店の経理担当者(もしくは総務ですかね?)の集計処理に影響が出てしまうのではないでしょうか?

 

知人にパチンコ店員がいますが、パチンコ店では売上金が1円でも合わないと探し回って見つかるまで帰れないらしい(知人はアルバイトなのでこの件を聞いてもわからないでしょう)くらい厳しいとおもうので、もし、私が見てしまった書類を実際にホールが使用して何らかの作業をする場合、TUCの書類上の特景と実際に店舗が営業で出品した特景に差が出たら大変なことになってしまうのではないでしょうか。

 

そこで楽太郎様に質問です。

 

・TUCのおばさんが書いていた書類はなにか(お答えいただける範囲で結構です。)。

・自店舗で獲得した特景を別店舗付近の交換所で交換したらパチンコ店では問題や負担になるのか。

・遊戯客が景品を別店舗のTUCへ持ち込むことはOKなのか、できれば控えるべきか。

 

以上になります。

 

よろしくお願い致します。

__________

以上が、クラセレ信者 さんからのご質問内容です。

東京都のTUCとホールの関係教えて

「おせーてー」「しつもーん」

 

回答

この書類は何か?

「TUCのおばさんが書いていた書類はなにか?」

 

まず、これについて、お店側と景品交換所の関係については地域性や取引条件などによっても差があるので一概には回答しづらいところではありますが、経験的には

 

  • 大景品の交換処理数および交換金額
  • 中景品の交換処理数および交換金額
  • 小景品の交換処理数および交換金額

 

これらを、景品交換所側の記録用の帳簿として記載していたものと推察します。

 

なので、店舗名が記載されていたとの事ですが、おそらくはこの書面は数日~1週間程度の単位でまとめられて、「所定の期間で、これだけの数量の交換処理しましたよ」という証明書として使われるものと推察します。

 

ホール企業と景品問屋の受発注のやり方はそれぞれでしょうが、この場合はおそらく

 

①当日閉店後

ホール側が、景品問屋に当日の特殊景品の「開店前の仕入れ数/営業中の発行数/閉店後の実在庫」 これらをメール/FAX/TELのいずれかの手段で連絡する。

 

②翌日朝

連絡(発注)を受けた景品問屋は、所定の数量の特殊景品をホールに納品する。

 

③当日営業中

景品問屋と経営上密接な関係にある、或いは直接人員を用意して運営している景品交換所で(3店方式が崩れるためどちらも違法)、持ち込まれる特殊景品を現金と交換し、営業時間終了後に、当日の交換処理数を帳簿(=今回のご質問にあった書類)に控えておく。

 

④支払い

動く金額が大きいため、景品問屋、景品交換所の営業規模/懐具合によってホール側が支払いを実施するスパンは異なるが、最短であれば一両日中、長めのスパンでも1週間以内には決済する。

 

 

・・・この流れで特殊景品が動いているものと推察されます。

 

特殊景品の受発注の仕方に関しては、①でホール側が景品問屋にFAXやメール連絡する際に、事前に、特殊景品の「必要基本数」を取り決めていた場合、例えばこの基本数が大景品=3,000枚であった場合、当日の大景品が1,000枚出たと連絡した場合は、翌営業日の大景品の納品数は、基本数に対する不足分の1,000枚である事が自動的に分かるため、その数量が②で納品されていると思います。

 

また、仮に電話連絡の場合は、東京都の特殊景品は「専用トレイ(トレイ1つ=特殊景品40枚入り)」に収められているので、「トレイ25枚」や、「板で25枚」などといった発注の仕方もあり得るものと推察します。

 

例外的には、翌日にイベント営業の予定があり、還元度が高いと店舗責任者が事前に判断した場合(つまり特殊景品の発行数も普段より多くなる)、数量を普段よりも多めに発注する場合もあり得るのではないでしょうか。

 

他エリアでの景品交換は景品を出した店側の負担になるのか?

「ある店舗で獲得した特殊景品を、別店舗付近の交換所で交換したら、景品を出したお店では何か問題や負担になるのか?」

 

これに関しても、ホール側と景品問屋、景品交換所の営業上の契約がどのようなものか分からない以上は回答しづらいところですが、一般的にはホール側には何の損害も出ないと言えます。

 

理由としては、それこそ、発行した特殊景品をどのように扱おうがお客さん側の任意であり、ホール側が関知するところではないからです。

 

では、景品問屋或いは景品交換所側が損をする場合もあるのかと聞かれれれば、私自身はそれらどちらの立場にもなった事が無いので分かりません。

 

ただし、所定のエリア内で流通する特殊景品が一定数より不足した場合は、必然的に補充する必要が発生するため、その補填として予定外の出費が発生する場合もあるのかも知れません。

 

東京都の場合は、東京商業流通組合という組織が特殊景品(金景品)の流通管理をしていますが、例えば世界的な金地金の値上がりの際に、特殊景品(金景品)パッケージを分解して金地金だけを抜き取り、それを貴金属店に持ち込んで利ザヤを得るという動きがあったと聞きます。

 

こういった場合は、本来はパチンコ店と景品問屋、景品交換所の3店間で動くはずの特殊景品が流通のサークル外へと流出する訳ですから、東京商業流通組合としては新たに金地金を購入して、特殊景品の形にパッケージして補充する必要が発生します。

 

この際に、組合員(景品問屋)からも、ある程度のプラスアルファの金銭負担を拠出金として募っている可能性はあるかも知れません。

 

エリアでの景品交換の是非

「遊技客が、景品を別店舗のTUCへ持ち込む事は、控えるべきか?」

 

これに関しては、お客さん側は、何も気にする必要はありません。

 

仮に、遊んだお店とは全く別のエリアの景品交換所で毎回交換していたとしても、個々人が行う交換個数はたかが知れているため、ホール/景品問屋/景品交換所のどちらにも、大した影響は出ないと考えて頂いて良いです。

 

見方を変えれば、出て行く特殊景品があれば、他から入って来るものもあるので、適当に相殺される場面もあるものと推察します。

 

まとめ

以上、クラセレ信者 さんからの

 

・TUCのおばさんが書いていた書類はなにか(お答えいただける範囲で結構です。)。

・自店舗で獲得した特景を別店舗付近の交換所で交換したらパチンコ店では問題や負担になるのか。

・遊戯客が景品を別店舗のTUCへ持ち込むことはOKなのか、できれば控えるべきか。

 

これらのご質問に、私見も交えながら回答させて頂きました。

 

東京都は、業界の監督官庁である警察庁/国家公安委員会のお膝元という事もあり、ある程度のキャリアがある業界人なら全くの他エリアの者であっても、それなりに知識は持っています。

 

ただしこれが、仮に私が近畿エリアの店長だったとして、北海道の特殊景品交換事情を質問されても、全く回答できません。

 

統一性が無い時点で、まともな業界ではないというご意見も多々あるでしょうが、現状ではこれが現実と言えます。

 

 

以上、十分な回答になったかどうかは分かりませんが、今回は、これくらいにしておこうかと思います。

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[記事公開]

2017年4月18日

コメント
  1. ほぼ正解です。

    問屋は複数店舗に納入していますので、金景品の在庫は膨大です。
    少々の景品数の誤差は吸収できます。

    ホールが集中している場所には基本的にそのホールの数だけTUCショツプがあり、
    その場所関係でA店の景品がAショップで交換されず、Bショップに流れる場合が
    あります。
    AショツプとBショップの経営が一緒なら問題ありませんが、A店とB店は競合
    ですので、ほぼ違う会社です。
    しかし、問屋同士も付き合いがあり、金景品同等の価格で買い戻しをしています。
    月換算すると「流れていく景品量」と「流れてくる景品量」がほぼ平均的な数に
    なりますので、月一でやり取りをしています。

    減った在庫をTUCから購入する方法もありますが、景品に加工する料金が乗った
    金額(1個あたり350円だったと記憶しています)なので、問屋は損をします。
    なので、持ちつ持たれつで問屋同士で売買しています。

    • ふせっち さん

      なるほど~、勉強になります。

      私にとっては、TUCというのはかなり謎な組織です。
      例えば、業界新規参入の法人があり、もちろん景品問屋とのコネクションなども全くない状態からスタートするとして、営業上必須な景品交換関係はどう立ち上げて行くのか?など。

      TUCに連絡すれば、お店の近所で交換所を新規開業してくれる会社を紹介斡旋してくれるとか、そういうシステムなどあるのかどうか、いつも気になっていました。

      そういうケアがないのなら、単に黄色い看板を貸し出しているだけのフランチャイズの親玉みたいな感じですから。

      謎が多い業界の、更に不思議な部分です。

  2. ショップ側の者ですが、昔一度この持ちつ持たれつの関係が崩れた経験があり、大変でした。
    普段現場にいる者が急遽体調を崩して、代わりに入れる者がいなかったので近接ホールさんにその旨伝えた上で急遽半日ショップを閉めました。

    ホールさんとしてはすぐ近くに別ショップがあるから営業上は困ることはありませんでした。

    しかし、別ショップさんに普段の景品量とかけ離れた数が持ち込まれて予定外の1万円券の補充が必要に。
    連絡しなかった事への不義理を詫びたりと、後処理をした私はまあ大変でした。
    社会の底辺、日陰の世界でも、お互いにフォローしあって遊技産業を支えていると私としてはそう思っています。

    最後に、良質で読みごたえがある記事にいつも感服しています。
    コメントする機会を与えて下さりありがとうございました。

    • 大江戸捜査網 さん

      これまた、内部事情ありがとうございます。
      ちなみに、若い時に景品交換に行ったところ、ショップの中でオバチャンと若い男(息子?)が口論していて、「おれはもう嫌だ」「出ていけ」みたいな話になっていて、交換どころではありませんでした。

      交換待ちの人だかりが出来ていて、結局はお店の人を呼んで喧嘩の仲裁をしてもらったのですが、やっぱりイメージ通り一族経営が多いのかな、なんて思ったりしましたね。

  3. それじゃ襲うべきは交換所でなく問屋か。とりあえず位置を確認して・・・ナンチャッテ。しかし実際輸送には現金輸送車並みの車じゃないと怖くて仕方がないですね。

    • いや、金景品を運んでいる業者は普通のワンボックスカー(ハイエースとか)ですよ。現金輸送車並の厳重なのなんて見た事無いです(あるのかも知れませんが)。

      台車で運ぶ時も一人で、しかも周りを警戒する事も無くのんびりと(パチ屋納入の際はパチ屋店員がガードする店もある)。傍から見ても不用心だなと思います。

    • ゴンザレス さん&ジャグキチ さん

      交換所の人って、意外に不用心で、見ているこっちが焦ります。
      使っている車は、たしかに白/黒の普通のハイエースみたいなものが多いですね。
      1人で運搬している場合も多く、有事の際はかなり危険です。。。

  4. ご返答ありがとうございます。
    かなり気になっていた事だったので、助かりました。
    これからも更新、楽しみにしております!

    • クラセレ信者 さん

      ご自身では下らない質問だな、と思っても、意外に需要がある場面も多いですからね。
      そういったネタをうまく選んで、記事にしていけたら、と思います。

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