今回は、置き引きに関するご質問にお応えします。
げん さんからのご質問
初めまして。
先日近場のホールで盗難にあい、その時のことを書かせていただきます。
19時くらいからスロットを打ち、上の棚のところにセカンドバッグを置いていたのですが、気付いたら無くなっていました。
中に財布とキーケースが入っていたので急いで店員に言ったところ急いで交番に被害届を出すように言われました。
その間、店側は監視カメラの録画内容を見て調べておく、みたいな事を言われ、私は急いで交番へと向かい10分後くらいに警官と一緒に戻ってきました。
事務所に警官が入って行って、15分くらい待たされました。
戻ってきた警官は、
「店内の録画カメラを見せてもらったけど、犯人らしき男は盗った後にすぐに退店している」
「反対側の台で打っていた男が、上から手を伸ばして盗っている」
「捜査はするが、こういうケースだとなかなか見つからない。免許証や保険証、カードなどは早めに停止、再発行手続きなどした方が良い」
このような事を言われました。
自分としては、稼動なんてろくにない店内で店員が犯人を見逃したことにどうも納得がいきませんでしたが、自分でもさすがにもう回収は不可能だなと感じていました。
ですが、せめて盗られた時の様子を確認したいと思い、犯人の顔も見ておきたかったので店内監視カメラの録画を見せてくれるように言いました。
ですが、いくら頼んでも「気持ちはわかるが、ルール上、録画内容を見せることはできない」の一点張りでした。
録画じゃなくてもいいから、犯人の顔が映っているところを写真に撮って見せてくれるようにも頼みましたが、それでも駄目でした。
自分にしてみれば、盗難にあった気持ちがわかるなら見せてくれよ、という思いでしたが、質問させていただきたいのは何故頑なにカメラ画像を見せることを拒むのかです。
ただでさえ、何か裏でやっているように疑われる業種で、それでここまで頑として拒否されると、何か見られて不都合なことでもあるのかと勘ぐってしまいます。
もちろん盗られた側の不注意はあるわけですが、さんざん待たされた上に、説明責任といいますか客を納得させる姿勢が全く感じられなかったことに納得いかず、今回質問させていただくことにしました。
どうぞよろしくお願いします。
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ここまでが、げん さんからのご質問です。
(全文そのままです)
それでは回答です。
回答
監視カメラを見せない理由
まず初めに、結論からお話ししますと、パチ屋はどんな理由があってもセキュリティ上の理由で店内外監視カメラの動画/画像を一般の人に開示する事はありません。
カメラが首を振って録画可能な角度や、生じる死角について知られるのが嫌で、これは不正行為を目論む輩の手に渡った場合には致命的だからです。
パチ屋が録画内容を開示する相手は、今回のように現場調査/捜査目的の警察か、ごく稀に裁判絡みで検察から指定日時の調査要請があった際に限られます。
業種を問わず、余程の事でもない限りは事務所に通して監視カメラの録画内容を見せる事は無いと思いますが、少なくともパチ屋に関しては、こんな感じです。
カメラの死角について
カメラの録画精度やスぺックには大差があり、追尾型や自動ズーム機能が付いているもの、各台に近い割合で設置していたり、顔認証したりと様々です。
ですが、どうしてもカバーし切れない場所はあり、その場所がどこなのか知られる事は営業上相当なマイナスになり得ます。
反対に、あらゆる角度から複数のカメラでカバーされている場所もあり、そういった場所は例えば不良客対応する際に店舗責任者レベルの者だとその場所に敢えて誘導して対応する場合もあります。
もしも、ヒートアップして胸倉を掴まれたり殴られたり、といった際に、はっきりと記録に残せるからです。
今回、げん さんは、事務所に入って録画(動画)を見せてくれというのは取り下げるにしても、せめて犯人の顔が映っている場面の写真だけでも見せて欲しいと要望したとの事です。
これに関しても、写真でも十分に定点カメラのカバー範囲や死角が分かる訳ですから、お店側は開示しなかったと言えるかと思います。
一連の対応について
それでは、今回の件について、お店側の一連の対応はどうだったか見て参りたいと思います。
まず、盗難の疑いがあると申し出があった時点で、げん さんにすぐに警察に対応依頼するように促しています。
このスピード感は正しいと言えます。
この手の対応時に、年配の方などであれば、実際には手元にあったとか、勘違いだったとか、そういった場面は結構沢山あります。
お問い合わせ頂いた内容では、げん さんの年齢までは分かりませんが、一般成人が所持品が無いと気付いた時点で、まずそれは置き引きを疑って良い場面が多いです。
ただし、お店側は犯人捜しをしたり捕まえるような事まではしかねる訳で、やはりそれは警察の力に頼らざるを得ません。
お店側としては、げん さんが警察に対応依頼して一緒に戻って来るまでに状況を整理しておいて、盗難現場が映っている場面を警官にすぐに見せられるように準備しています。
警官が事務所に入ってそれを確認し、げん さんに状況を説明するまで15分くらいだったとの事ですが、この手の盗難事案でそのくらいの時間であれば、お店側としても警察としても、かなりスピーディーな対応だったと思います。
お店側の管理責任について
最後に、げん さんがご指摘の「稼動なんてろくにない店内で店員が犯人を見逃したことにどうも納得がいきませんでした」という事に関して、お話し致します。
パチ屋の営業は、極端な言い方をすれば遊技場所と遊技機を営業施設内において提供するだけであり、施設利用者の所持品の管理責任までは負えないと言えます。
鍵/暗証番号ロック付きの無料ロッカーが開けられて内容物が盗られた、などといった事案であれば、設備品の管理維持に何かしらの責任が追及される可能性はあるかと思いますが、それでも100%の割合で補償の責任が発生するかと言えばなかなかそれは難しいかと思います。
※該当法令や裁判事例まで把握している訳では無いので、あくまでも経験上の私見です。
ましてや、今回の件は、お店側が設備として提供するロッカー内に収納していたという訳では無く、その時の店内の稼動が高い/低いに関わらず、お客さん側でしっかりと所持品管理して頂くのが妥当な場面だと思います。
大事な物を失って、それが盗難だった訳ですから、すんなりそれを受け入れる事は難しいかと思いますし、お金を掛けて遊んで損をする事も多いパチ屋がその舞台になってしまった事も、悔しさを倍増させているかと思います。
げん さんにとっては納得感があるお返事にはならなかったかと思いますが、今回の状況を客観視させて頂くと、回答はこんな感じになります。
以上、げん さんからのご質問にお応えする形で、パチ屋の監視カメラや置き引きに関する事情をお話しして参りました。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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[記事公開]
2017年9月5日
>その時の店内の稼動が高い/低いに関わらず、お客さん側でしっかりと所持品管理して頂くのが妥当な場面だと思います
・・・これが全国のパチ屋の常識ならマジで終わってますね。
そりゃ客来なくなりますわなー
権蔵氏>
いや、パチ屋に限らずどの店でもそうですよ。
駐車場なんかいい例では? 敷地内の事故や盗難には責任負わないとか書いてあるでしょ。
逆に、盗難補償している店なんてあります?
そんな店、自作自演の巣窟になると思いますけど。
権蔵 さん&通りすがり さん
自作自演だけでなく、「盗まれ役」「その現場を見ていたという役」で分担して、店側により強く責任追及してくるような事犯もあります。
やはり、自分の物はご自身で管理して頂くのが一番ですね。
随分と昔、食事休憩中(スタッフに届け済み)にスロットのメダルを盗まれたことがあります。
店員に文句を言うと自己責任だとのこと。
食事休憩中にメダルやパチンコ玉を盗まれる話は結構きくはなしですが
この場合、店は盗まれた出玉を保証してくれるのでしょうか?
食事休憩中の出玉の管理まで自己責任といわれると…正直、納得いきません。
やるせなす さん
休憩処理し忘れたとか(データランプ表示切替)、箱にカバーをかけ忘れたとか、或いは担当スタッフが休憩に入る時に代わりにそのコーナーを巡回するスタッフに伝達し忘れたとか、そういった事で盗難に繋がったのであれば、補償相当な場面はありますね。
ケツポケットに長財布ぶらぶら、メダル箱や上の棚にバッグ、空き台確保にスマホ置いて離席
結構な割合で居るけど全部持っていってくださいと言っているようなもので危険ですねえ
100 さん
ふと思い出したのですが、15年位前に、お財布にチェーン的なものをじゃらじゃら付けていた若者が、離席しようとした際に肘置きにチェーンを引掛けて派手に転んで、その人をこの楽太郎が踏んづけそうになった事があります。
当時はまだ俊敏性があったので、危機一髪で回避しました。
お客の持ち物の盗難に責任を負う店舗は、パチンコでなくても殆どないでしょう。極端な話、被害者加害者がグルであれば、盗まれたふりして店舗に幾らでも補填させられますからね(俺はそんなことしない、という客の言い分は通用しません)。
というか、店に責任取れという輩は想像力が…いや、辞めときましょう。
パチ歴2年 さん
他にも、もともと割れていたスマホ画面なのに、スタッフがメダル補充する際に勢い良くドアを閉めたせいで上棚から落下して割れてしまったから補償しろ、という事案が私のエリアの他店であった模様です。
初めから疑って掛かるのも失礼でしょうが、補償要求に関しては、悪意がある方もいらっしゃるので注意が必要ですね。
権蔵氏> パチンコ屋と言う事で、条件反射的に文句言う典型的な痛い人ですね
カメラの映像を開示しないのは、防犯の理由だけでなく、プライバシーの問題や肖像権に関係してくる場合があるからでしょうね
徳名 さん
プライバシーの問題に関しては、まさにご指摘の通りです。
コンビニとかATMのカメラの犯人の静止画像とか見た事ある気がするんだけど気のせいかな。
コンビニのカメラの映像は、警察・フランチャイザー(本部)・フランチャイジー(加盟店)それぞれが法的問題点やセキュリティを検討した上で公開してます。
具体的には、捜査の必要性と捜査手法の許容性、被写体のプライバシー権、国民の知る権利、報道の自由、店舗カメラの解像度や位置を知られることのリスク等…
これらを総合的に衡量して、必要最小限の部分のみが公開されています。
山田太郎 さん&まるちゃん さん
なるほど、コンビニの事情は不案内ですので、勉強になりますm(_)m
仕事で数百台規模の監視カメラに触れる機会がありますが、開示するのはクライアントの特定の人物(か、しかるべき機関の人)のみです。直属の上司ですらデータを持ち出すことはできません。監視カメラの存在すら公表してはいません(隠してはいないので見れば分かりますが)。
金銭があまり関係ない場所ですらこれなので、金銭が大きく動く業界ではいわずもがなでしょう。
まんなっか さん
仰る通り、データの持ち出しに関してはどのお店も厳しいですね。
警察への捜査協力で該当日時のデータをメモリースティックに入れて、という場面は結構あったりしますが、店長への報告や許可は必須ですから。
ならば我々一般人にできることは爆●イや2ちゃん●る、Go●gleやその他情報化サイト、そしてクチコミを使ってその店の間抜けさと防犯意識の酷さを周りに広めることしかできませんね・・・ナンツッテ
ギャンブルに関わる場所は質の良くない人間が集まりますから(自分はどうか置いといてw)、より一層の注意が必要ですね。財布は専用の、金以外は何も入ってない財布を準備するとか?
ゴンザレス さん
パンツの中なども安全かも知れません。
勝新太郎作戦ですね。
そりゃ良い。ウン(運)が付くかもしれませんねw
ゴンザレス さん
言ってしまいましたね、禁断のワードを。。。
通常業務をしつつ、ICカード・財布やらの盗難、子供の車内放置・ゴト・ケンカ・駐車場の怪しい販売etc、、色々警戒しないといけないから大変ですよね…
(ヤラセない様に普段から警戒するのが一番)
コメント欄にありましたが、休憩中のコイン盗難って昔からよくありますよね…
そこの休憩出した島担の店員がかなり馬鹿だったんでしょうね…
お店の対応・方針は千差万別なので、店員に非があるのを多少でも認識・責任を感じる上役いれば違ったかもしれないですね
日本自体が安全な国なのではありますが、パチ屋(賭場)には様々な人が来るので性善説は通用しない為、個人の防犯意識を高くしないと危ないです…
ナカムラ さん
性善説に基いて対人できないのは悲しい事ですが、まあパチ屋は年がら年中お祭りみたいな場とも言えますからね。
屋台が立ち並び人ごみの中でお財布をぶらぶらさせていれば、不幸にも無くなってしまう場合もある訳ですから。。。
もちろん、暇な時にすら目配りできないお店であれば、改善が求められますが。
私も同じようにパチ屋で財布を椅子の後ろに落としてました。気付かず打ち続け、飲み物を買おうとした時に財布がないのに気づき店員へ報告、同じように警察に行けと言われました。まだ盗った奴がいるかもしれないからカメラで見てくれと言ったところ、すぐに確認します!と言われ、その間に警察に行きました。戻ってくると、財布らしきものを落とされてます、それを拾った人がいます、しかしながら、もうその人はいません。と言われ、財布らしき?財布だろ?と聞いても断言はできない!の一点張り。まぁ、いいからカメラ見せてくれ常連かもしれないし、姿を確認すれば誰なのか分かるかもしれない。と、しかし答えはノー。プライバシーに関わるから。犯罪者にプライバシー?と思い、再度警察に行き同行してもらいカメラを確認するようにしてもらいました。するとそこには、財布を落としているのにそれに気付かず、吉宗の1G連を楽しむ私と財布を盗った犯人の一部始終が映ってました。そして私が騒ぎ始め、もういないと言われた犯人、アステカ打ってたよねー、俺の金で。まぁ、落とした俺が悪いのですが、その時警察官のおじさんがパチ屋の店員に言ってくれた言葉は今も覚えています。『財布を落とした彼も注意が足りなかった、そういった意味では彼も悪いが、もっとも悪いのは、他人のものと分かっていながら財布を盗った犯人だ。なぜすぐに確認して事情を聞かなかったのか?そもそも犯罪者にはプライバシーなどない。おたくらからすれば大切なお客さんだろ?するとなにかい、おたくらからはゴト師が現れて悪さしても、ゴトをされるようなセキュリティ対策しかしてない自分達が悪いと言うか?おたくら、速攻で警察呼ぶだろーが!今回はおたくらがもっと協力してれば犯人は捕まえられた、おたくらがプライバシーだのなんだの犯罪者を庇ったがために被害者が生まれた、分かってたのに何故逃した?』とまぁ、店員もタジタジですみませんとか言い出して、もういいですよで終わった。ずいぶん前のことなので一字一句は合ってないけれども、そんな事を言われた。初めて警察も悪くないと思った出来事だった。要は、カメラ見せる見せないじゃなくもっと協力してくれてもいいじゃん!ってことよ。
以前、玉箱に財布を入れる癖があり、案の定忘れて店を出たことがあります。アルバイトのスタッフが気付いて回収してくれていたんですが、思いっきり怒られました。「なにやってんすか!マジで気をつけてください!」まぁ顔見知りだったので言えたのかもしれませんが、それ以来悪い癖は直りました。いま思えば怒ってくれてほんとうにありがたかったです。
店の体質とか設備とかの問題じゃないかな? どうしても画像を見せて欲しいという場合に、矛先が店長では意味がないって思うんだよね。つまり、店の規約がある以上、店長としては規約外の事をダメと言うしかなくて、店内でgdgdと見せる見せないの口論する事自体に全然意味がない。どうしてもというなら経営に交渉してくれよって話だと思うんだけよね。 法的には防犯カメラ画像を第三者に見せてはいけないという話はないわけで、店が客に協力できるかどうかという体質の問題だからね。そういう方針ってのは、あくまで店の経営者の考え方次第であって、店によっては監視カメラ映像を殆ど全公開して人目に晒して防犯アピールする防犯手段もあるからね。