灼熱牙王ってどんな機種だったの?販売中止の経緯も簡単にご紹介

今年のユニバーサルカーニバル×サミーフェスティバルに行ってきた方でしょうか、先日の記事のコメント欄にて「灼熱牙王って何?」とのご質問を頂きました。

今回は、当時は店長職に成り立てくらいだった私の記憶が許す限りの事をご紹介しつつ回答致します。

 

どんな機種なのか?

まず、筐体をご覧頂くと↓

灼熱牙王

灼熱牙王(ロデオ)

 

こんな感じです。

Bタイプ+ストック+AT機だった模様です。

販促等では千代大海(現在の九重親方)が荒々しい格好で払い出し性能をPRしているので、爆裂仕様だったことが窺えます。

 

時代背景を探る

現在20代~30代前半くらいの読者の方だと、当時のサミー/ロデオ機の流れをあまりご存知ないかと思いますので、軽く解説してみます。

 

2001年~2002年くらいの機種は、ハードボイルド、ダブルチャレンジ、金太郎、アラジンAと来て、一撃帝王という冒険的なスペック機が出てきます。

その後は、ちょっと販売順序が前後するかも知れませんが、理由は後述しますが今回の主役である灼熱牙王がお蔵入りとなって、クラブロデオ(中山秀征がイメージキャラ)、ギンギン丸、旋風の用心棒、といった具合に続きます。

 

そして、同時期の他社の状況としても、どんどんと射幸性が高い機種が世に出てきて、行きつく先はミリオンゴッド(ミズホ製)です。

 

メーカー側が過度に払い出し性能をPRすることや、ホール側が大量獲得を換金と結びつけて(例:5万枚オーバー、一撃100万両!)集客を図ることに難色を示していた取り締まり行政の動きを心配した日電協は、AT機への規制が掛かる事を自主規制によって回避しようとするも、爆裂スペック最前線である当のゴッドは日電協非加盟メーカー製品のため縛りを受けず大暴れし続けることに・・・

 

その後は、若い読者の皆さんもご存知の通り、派手にやり過ぎた事が引き金となって爆裂機時代は終焉を迎え、既存のビッグタイトル機もアラジンS、金太郎S、ゴールドX(XR)といった具合にスペックダウンを余儀なくされることとなりました。

 

こういった、爆裂機時代の絶頂期に放り込まれて、2002年(平成14年)6月、新台展示会の当日の現場で販売中止が発表されるという珍事件を起こした機種こそ、今回採り上げている灼熱牙王という訳です。

 

当時の楽太郎は現在の比ではないくらい多忙で(何しろ、今とは稼働やお金の出入りが段違いです)、現在このブログで書いているような組合やメーカー、取り締まり行政がらみの事情はまだまだ不勉強。

 

新台の詳細な情報や販売条件等は上司である営業部長が管理していた事もあり、この機種に関して私自身は特別印象には残っていませんが、急遽販売が中止となった展示会の様子を聞いたり資料を見る限りでは、何やら不穏というか異様な雰囲気が充満していた事くらいは分かります。

 

なぜか、ちょっとした資料がある

私の手元には、当時出入りしていた営業マン(サミー/ロデオではない)がくれた、事の経緯を軽く解説して展示会当日の様子をA4用紙1枚にまとめたレポート形式の資料が残っています。

 

これは白黒コピー紙なのでそんなに見やすいものではありませんが、せっかく展示会当日の様子がわかる現存する数少ない画像資料かと思いますので、この機会に貼っておきます。

灼熱牙王販売中止

展示会場の様子

 

貰った資料なので、この画像は営業マン自身の撮影物なのか、どこか別のところから持ってきたものなのかは不明です。

 

資料には

・平成14年6月11日(火)

・新高輪プリンスホテル

とあり、「六角形にテーブルを配置して上に筐体が12台展示されている。これが複数カ所あるが、全ての台電源は落とされており、試し打ち等はできない」旨のメモが書いてあります。

 

画像をご覧の通り、新台の華々しい発表会/展示会のはずなのに場内は閑散としています。

また、「台電源が落ちている」というメモ書きの通り、誰一人試し打ちしていません。

 

この資料からわかる範囲では、「まあ、とても普通じゃない状況」であったと言えそうです。

 

 

以上、簡単にではありますが、のだなのだ さんからのコメントに回答するかたちで、曰くつきの機種である灼熱牙王の事について私が知っている限り書いて参りました。

 

更に詳しい事情が知りたいという読者の方がいらっしゃれば、私よりもキャリアが長かったり出世が早かった店長さんなら、もっと詳しい事情や良質な資料を持っている可能性もありますので、お問い合わせ頂くのも良いかも知れません。

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

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コメント
  1. どのような業界を目指しているのか?というのがいつの時代も定まっていないように感じます。
    今回も、地元の入替では モンキーターン4台 転成4台 モンハン8台が入りました。
    個人的にはうれしいですが、
    おかみの目指している方向性と一致しているのか?と心配になります。
    まあ、流石に釘問題でこれだけもめているときですので、
    「禁止じゃないからいいだろう!」という程度の認識でなく
    警察ともしっかりと打合せをしているでしょうが、、、

  2. いしけん さん

    私のエリアでも獣王、エウレカ、モンハン月下、十字架といった機種が出戻りしてきて、それなりに稼動しているので、う~む・・・といった感じです。

    しかも、複数県にわたって展開しているようなホール企業ほど、そのような入替を組むという。
    場当たり的な業界と言われても仕方ないような状況ですね。

  3. ということは、警察にお伺いを立てることもなく(勿論法的には必要ないですが、道義的にという意味です)
    行っているということですか?
    だとすると、警察が「高射幸撤去の意図がわかってない」とまた、風当たりが強くならないか
    心配です。

  4. いしけん さん

    高射幸性スロット機に関しては、「2万枚も払い出した実績があるらしいが出過ぎだろ、けしからん」くらいのトーンなので、これ以上心象を悪くしないように自主的かつ段階的に減らしていこうくらいの状況です。

    なので、本来はマルハンのような業界TOP/リーディングカンパニーを自認しているホール企業や複数県にわたって営業展開しているホール企業であれば、その営業姿勢は業界が取り締まり行政や世間一般に与える心象に直結するので、良い子に徹してもらっていた方が私としては有り難いというのが本音です。

    しかし、それが出来ない。

    これは、モラルの問題とも言えますが、やはり大手ホール企業とはいえ、現状ではそういった機種に頼らざるを得ないほど売り上げや稼動の低下に頭を悩ませていることの現われであると読んでいます。

    だから、ライター招致系や取材系のイベントも過熱傾向にある、と。

    段階的な撤去はあくまでも自主的な取り組みなので、旧基準機を出戻りさせて良いですか?などと所轄にお伺いを立てながら営業する必要はありませんので、当面はこの流れは継続するかと思います。

    統計的なデータ上ではそういった機種の設置比率はしっかりと減少しているので、取り締まり行政側としては「ミクロ的な視点では逆行するお店もあるが、マクロデータでは宣言通りに段階的に減少しているから、まあいいや」くらいの感じかと推察します。

  5. 灼熱牙王懐かしいですね
    たしかキャッチコピーがお上の逆鱗に触れたんじゃなかったですか。
    でスペックダウンの一撃帝王になった気が。千代大海のキャラも使い回した記憶が。
    あの頃は、確かにイッてましたね。出玉の見せ方でよー怒られましたし。
    お客様のブッコミ見てたらゴットなんて触れませんでした。
    でも仕事しててもアツかった時代でした。煽りマイク。
    自分大好きで、他法人のマイク聞きに行って下手だなぁとか思ったり。
    マイク越しにお客様と会話したり、しゃべり過ぎて禁止令出たり。
    もう古き良き時代でした。

    • ポテトサラダ さん

      マイクの掛け合いはありましたね。
      「●●コーナー担当のAさん、常連のBさんの状況を教えて下さい」
      「いやあ、今日もダメダメですよ、さっき☆3つのスーパーリーチでハズレました」、みたいな。

      怒った常連が、「おい、店長聞いてるか?言いたい事があるからゴーストの島まで来いよ!」とマイクを奪い取って叫んでみたり。

      まあ、ハチャメチャなお店はありましたね。
      私も弄られた事があります。

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