太陽の真ん中へ-大阪万博記念モニュメント「太陽の塔」内部公開に思う

先ごろ、「大阪万博跡地に今も聳え立つ”太陽の塔”の内部が、約10年振りに一般公開される」というニュースを知り、当時はもちろん生まれておらず、地元民でもない楽太郎としては「へえ~、中に入れる構造なのか」とちょっと驚いた次第です。

 

1960年代の日本

1975年にオギャーと生まれた楽太郎としては、1964年に開催され戦後復興の象徴的なイベントとも言える東京オリンピック、そして高度経済成長期の真っただ中である1970年に開催された大阪万博の事は、もちろん直接は知らず、親世代から聞いたりwebで軽く調べたりするくらいです。

 

これは私の母親が話していた事ですが、「当時はまだみんな貧しかったけど、それでも日本という国は、公害などといった暗い側面はあるにしても、確実に良い方に向かっているんだと、そう思いながら皆が一生懸命に働き子供を育て、色んな出来事に一喜一憂しながら生きていたように思う」、と。

 

その時代であれば、懐古的でナーバスな感じになってはしまいますが、まだパチンコは大人たちの息抜きや娯楽としての役割を担い、一応は業として認められていたものと推察します。

 

また、このブログにもたびたび登場する、既に引退した私の釘の師匠などは、

 

「古い世代から聞いた限りだけど、当時は関東圏ではまだまだ愚連隊がのさばっていて、店から出て来た客から景品をブン獲ろうとしたり、ホールもホールで荒っぽい連中ばかりで、まあ毎日乱痴気騒ぎやってるようなもんだったらしいよ」

 

「その時代は、ボウリングとかバッティングセンターとか、車で行楽地に出掛けたりとか、仲間内や家族で楽しむレジャーが多様化したせいか、それほどはパチ屋の業況は良くなかったらしい」

 

などと話していました。

1964

最近見かけたTVCM。活気みたいなものを感じます。

 

パチンコの”復興”は無い

その頃から、一気に約50年後の現在のパチンココーナーの状況に目を遣ると、過度に悲観的にいう訳でもなく冷静に見て「業界的には、もう”復興”はあり得ないな」、そう感じている業界人も多いものと推察します。

 

私自身に関しても、そのように思います。

 

もちろん、”復興”という言葉にどの程度の意味を持たせるかにもよりますが、それが地政学における失地回復、つまりある国が旧時代の最大版図の回復的な意味合いで使うのであれば、この業界には復興はあり得ないと言えます。

 

業界が隆盛を誇った時代とは、ファン人口も業界規模も関連法規も自主規制内容も、そして何より競合する余暇産業の規模など、全てが違い過ぎるからです。

 

それに、ユーザーの現況も加えて考察するのであれば、1960~70年当時よりも物価は上昇したのに、それに連れて可処分所得も上昇したのかと言えば、必ずしもそうとは言えないという事情も関わってくるでしょう。

 

また、”復興”に向けての手段的なもの、遊技動機というか射幸心を掻き立てられるだけのスペック機が出て来にくくなっていたり、広く一般に向けて分かりやすく告知/宣伝広告する事を制限されているから、それができないとも言え、機械産業であるこの業界にとっては、大きなマイナス要因と言えます。

 

なので、今後の業界としてできる事といえば、ある程度業況を回復させる事くらいと考えて良いでしょう。

 

そういった観点では、今の業界には、業況回復に向かって行くための新たな太陽というか、目標的なものが希求されていると言えるかと思います。

 

それが、一体何なのか?

 

旧MAX機全廃後の荒廃した業界に、日はまた昇るか?

読者の皆さんも、日々のホール状況を目にするにあたり、旧MAX機(確率1/399近辺、80%前後の継続率が特徴)を熱心に遊技していた来店回数も使用金額も多いヘビーユーザー層がパチンコを敬遠しはじめていたり、安易にその受け皿として大量導入された確率1/319機の島/コーナーに連日閑古鳥が鳴いている様子が気になっている事と思います。

 

この原因は、下記の通り3つあるものと推察します。

 

①現行の1/319機は旧MAX機のマイナーチェンジ(或いはスペック変更しただけの完全コピー)である

よって、このスペック機の真価が問われるのは、「不正」遊技機の撤去が完遂して、メーカー側が余裕を持って開発に取り組めるようになって以降とも言えます。

 

②確率1/319かつ継続率65%スペックは今のユーザーに合わない

生活全般においてweb接続さえできれば即時片が付くものが増えたため、高額なお金を使って長い時間をかけて以前よりも目減りした出玉を得るというパチンコのスタイル自体に難があります。

 

③ホール側がボーダー数値を理解していないような調整で提供する場面が多い

全国的に28個前後の交換玉数のお店が増えましたが、ではその交換玉数やスペックに応じた釘調整で打ってもらっているかと言えば、そうではないというお店が多く、特にそれは都市部で顕著であると推察します。

 

千円あたり21.50回が損益分岐設計値(いわゆるボーダー)の機種があったとすれば、それを15.00回水準で叩いている、といった具合にです。

 

では、なぜそのようにしているのかと聞かれれば、旧MAX機の平時の調整数値をその水準にして、イベント時にはプラス2回転くらいの水準で使っていたからその感覚のままで居ると言えるかと思います。

 

厳しい言い方をすれば、自店の交換玉数におけるボーダー数値を理解していない調整者も、実は結構いるのではないかと勘ぐってしまうくらいです。

 

旧MAX機より高ベースで使わざるを得ないという事情はありますが、払い出し性能自体がまるで違う訳ですから、やはりここは自店のボーダーからマイナス2~3回くらいに留めておかないと、稼動させる事すら困難な機種ばかりであると言えます。

 

問題解決の可能性を探る

前述の3つの原因について、①に関しては、時間の経過によってある程度は解決する可能性があると言えます。

 

また②に関しては、より強いスペック機である旧MAX機が全国のホールから無くなれば、結果的に確率1/319機を打たざるを得ない状況にもなるので、やはりある程度は解決する可能性はあるでしょう。

 

しかし、③に関しては、そのホール企業の懐具合や調整者の業務習熟度に左右されるため、結果的に確率1/319機の稼動状況には今後お店によって大差が生じるものと見通します。

 

これは、旧MAX機の全盛時代には、話題の新台を導入してさえいればある程度は勝手に営業数字が作れていたお店でも、今後はその手法がうまく機能しないという事も意味しています。

 

つまり、多くのお店が、今はまだどうにかこうにか常連客が残っていても、今後は大きく営業数字を落とす危険性を孕んだ営業手法を行っている、とも言えるかと思います。

 

岡本太郎と太陽の塔

さて、ここで冒頭の事に話を戻します。

 

大阪万博と言えば、太陽の塔。太陽の塔と言えば、岡本太郎ですね。

 

同氏は、一風変わった個性的な人というイメージが強いアーティストではありますが、その出発点や青年時代(パリ時代)の題材や手法に関しては、正攻法とも言えますし時代の最先端に触れていたとも言えます。

 

しかし、40~50代にかけて、縄文の文化や、沖縄や東北といったその土地に根差した文化に触れる事で、今日私たちが強くイメージするところの奇才/鬼才のイメージが出来上がったものと、私としてはそう考えています。

 

実際、東京の青山にある岡本太郎記念館を訪れてみると、実用品とも家具とも芸術作品ともとれる奇妙なデザイン物で溢れており、何やら異空間にでも迷い込んでしまったかのような幻惑された感じになります。

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記念館内に掲示してあるポスター(両手にヘラを持つ制作風景) 異様です…

 

この記念館では、同氏が縄文人が製作した火焔土器から嫉妬心とも言えるような強烈な影響を受けた事や、一般的な鑑賞対象としての芸術品ではなく、圧倒的な存在感を放つ独特なものが自分が表現したい芸術の本質なのだと考えていた事などを窺い知る事ができます。

 

そして、同氏が50代後半のエネルギーを捧げて取り組んだのが大阪万博であり、全長70mの威容を誇る太陽の塔、という訳です。

 

その塔の内部が、約10年振りに一般公開される・・・しかし、流石の注目度、という事でしょうか、すぐに定員に達してしまったとの事ですね。

太陽の塔

一度見たら、忘れられないデザインです

 

パチ屋でしか経験できない何かを

時事雑感という事で、だらだらと書いて来ましたが、そろそろ締めようかと思います。

 

どうにも元気がないパチンココーナーではありますが、何でまたこんな体たらくになっているのか?

 

  • 娯楽を謳っておきながら全く遊ばせる気が無いホール
  • いつまでも過去のヒットコンテンツの次回作を作り続けるメーカー

 

こういった事に、もう限界が来ているように見えます。

 

もちろん、どちらも商売なのでやっていくには利益が必要です。

 

一部の打ち手の「遊ばせろ」という言葉は、極論を言えば「金寄越せ」であり、悪い意味での”雇われない生き方”の主張なのかも知れません。

 

しかし、色んな事情をひっくるめても、パチンコの現状は見るも無惨です。

 

それもそのはず、話題の新作やら史上最高のクオリティ、ファン納得のゲーム性などと言っても、それを遥かに凌ぐものが世の中に溢れている訳ですから、わざわざホールに出掛けて行く必要などありません。

 

このような状況で、敢えてホールに足を運んでもらうには?

 

  • どういった遊技機、遊技空間なら良いか
  • 或いは、もっと別の要素が必要なのか

 

この答えは、読者の皆さん個々人によって、だいぶ異なると思います。

 

パチ屋でしか経験できない何か、とは?

そこに、業況回復のヒントというか切っ掛けが隠れているようにも思います。

 

私自身、最近は折に触れ考える機会が多くなっています。

読者の皆さんも、ふとした時に、お考え頂ければ幸いです。

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

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コメント
  1. はじめまして。いつも楽しく拝見しております。
    私は週末と夜が中心の典型的なサラリーマンのライトユーザーでしたが、
    残業代減、賞与減でお金が減ってついていけなくなったのと、
    業界事情を知っての絶望感から、ホールから足が遠のきました。

    他の読者さんのように深い見識は持っておりませんが、
    今回のボーダーの件もそうですが、明らかに打ち手を失望させる営業をやめてもらえれば、
    そして常識的な顧客還元をしてもらえれば、私もまた足が向かう日も来るのかなと思います。
    パチンコにはやはり、「ご近所で出来る手軽なギャンブル」を求めています。

    • manamana さん

      エリア内で調整レベルが同じくらいになるような場面が結構あって、低い水準のエリアにお住まいの打ち手の方は本当に可哀そうです。

      ある機種をA店が千円16回水準で叩いていれば、B店やC店はその±1回くらいの差しかない一方で、全く別のエリアに行くと千円20回で使っているお店がほとんど、といった具合です。

      払い出し性能が落ちた機種ばかりなんだから、もっと回してくれと思うユーザー心理は当然で、その気持ちに応えられないお店からどんどん基本稼動が落ちていくような流れになるでしょうね。

      なので、いくら冬季賞与時期であっても、稼動が自然増しないというお店も出てくるかと推察します。

      manamana さんのご近所に、遊べるお店が出てくる事をお祈りしますm(_)m

  2.   楽太郎さん
     いろいろと切実な問題がありますね。
     楽太郎さんが業界の事を心配している
    (普通の店長であれば、機械的に業務をこなすだけ)事がよくわかります。
     
     自分としては、パチンコをカジノ化すれば
    負けるのは当たり前(胴元しだい)の認識になるし、金持ちは億単位のギャンブルもでき、
     自分のような貧乏人は少額で遊ぶ

     これについては、賛否あると思いますが・・
     (ひとさまのブログを炎上させる気は全くございません)

     「負けるの当然、でもたまに大きく勝てるかも」
     のスタンスの方が健全かと思います。  

    • ナナベエ さん

      何をもって健全とするか、娯楽と定義するか等は本当に個人差が大きいテーマですよね。

      ひと昔前なら、パチ屋はイケナイ大人たちの不健全な遊び、くらいの立ち位置で認知されていたのが、今では「不必要産業」であり「テロ国家への送金元」であり「依存症患者の生産工場」みたいな位置付けです。。。

  3. 20年前位の、新台入れ替えは年に2回位にして体力温存する、という選択は無理なのでしょうか?

    ナナベエさんのコメントにある
     >「負けるの当然、でもたまに大きく勝てるかも」
     のスタンスの方が健全かと思います。

    客も基本的にはこの考え方ですよ。パチ屋だって商売ですもんね。

    ただ、1時間で3万円もむしり取られるとやるせない気持ちにさせられます。。。

    • ジャグキチ さん

      販売回数や入替回数などを取り決めても、必ず抜け駆けするメーカーやお店が出てくるのがこの業界の悪いところです。

      そういう時だけ自由競争や経済活動の自由を声高に叫ぶ訳で・・・

  4.  ジャグキチさんお気持ちお察しします。
    自分も負ける事多いですし、ほとんどの人
    が負けていると思いますよ。

     パチンコ店長さんのブログで恨み節・・・w
    楽太郎さんへの嫌がらせではありませんのでw

    パチンコは完全抽選、完全確率ですから。

     ただ、信じられない人も多いでしょうが。

     

    • ナナベエ さん

      読者の皆さんに取り入る意図はなく、あくまでも事実を書くと、私自身典型的な養分です。

      まあ、自店に置いていない機種の試し打ちとか、他エリア探訪時に気軽に弾いていると、月間収支で5~7万円は負けているといった感じです。
      なので、特にパチンコの釘調整に関しては、打ち手の皆さんが「これじゃ、遊べね~」と思っているその気持ちは理解できるつもりです。。。

  5. 昔の新台入れ替えは滅多にあったものでなく、客側もホール側も期待と気合にあふれていましたね。ほとんど機種知識もなく手探りで打ち始め、当たるまでのドキドキ感。
    ホール側も「ジャンジャン出して盛り上げてください!」とばかりに釘を開けてはドル箱の山を築き上げ、設定を入れてはメダルが足らないから途中交換をお願いするようなお祭り騒ぎ状態。利益度外視して非日常的な空間を演出していたような気がします。

    今現在は、新台のサイクルの速さ、情報の氾濫、利益重視の数値管理…昔のようないい意味での鉄火場な空気やアバウトさが失われているような気がして世知辛い感じがしますね。

    …すいません、40代おっさんの懐古的愚痴ですw

    • 優しくレバーON さん

      大の大人たちが顔を火照らせて新台に向き合い、店員も一緒にお祭り騒ぎのホール風景・・・
      久しく見ていないような気がします。

      とは言っても、真に凄かった時代は私自身も経験していないので(大学時代にアルバイトでホールデビューしたのが1995年前後なので)、上の世代から聞く限りですが。

      1980年~ギリギリ90年までが、そのような新台入替=お祭り騒ぎが繰り広げられていた時代かと思いますので、当時現役だったユーザーからすれば、良い意味では健全化し、本音を言えばつまらなくなったといった感じなんでしょうかね。

  6. スペックは規制に次ぐ規制で大人しくなっていますが、演出のインフレは何処まで続くのでしょうかね。
    客付きを見ると静かめな台より賑やかな台の方が良さげなので私の好みが時代に合っていないのかも知れませんが。
    個人的には散々煽ってハズレの流れで冷めて帰る事が多いのでボロ負けしないで済むようになりましたがw

    • シビ さん

      保留変化の時点で最低でも赤じゃないと、その後の演出は時間の無駄、という機種ばかりですよね。
      演出カット機能があれば受けるかも知れません。

      期待値が低い演出が開始⇒専用ボタンPUSHで一発判定

      どうせダメだろ、と思っていたらいきなり可動役物が作動して台枠レインボーで図柄揃い!
      これならかなり興奮します。

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