今朝は関東圏でも降雪となり、朝から雪かきに精を出した店長さん、管理職の皆さんも多いかと思います。
アルバイトスタッフが出勤する時間からの作業開始では、開店までの除雪が間に合わない規模のお店もありますし、最悪の場合はそのスタッフさえも交通機関の麻痺で出勤時間が遅れる訳ですからね。
雪の朝に思う
そんな中、私も管理しているお店に順次連絡をとり店舗周辺の積雪状況などの報告を受け、労力が必要そうなお店に開店前作業の応援に行ってきました。
前日から、今回は上空の寒気が発達していて雪になる地域も多いとの予報でしたので、ある程度は覚悟していましたが、ここまでしっかり積もるとは思いませんでした・・・
週明けで会社員の皆さんはサボって打ちにくいですし、何より給料日前で軍資金不足、フリーター層もさすがに自宅でのんびりという人も多いでしょう。
早番時間帯の客足は、伸びそうにありません。
当然の帰結として、客数不足=売上不足であり、近年のパチンコスロット店事情では、まず厳し目の釘調整/設定配分になってしまいます。
このことに関しては、過去に
『雨の日は高設定が入らない &釘が閉まる というのは本当か?』という記事で書かせて頂きました。
興味がある方は是非ご覧下さい。

雪かきが大変です…
15年ほど前・・・
私も40歳を過ぎまして、ちょっとした節に若手管理職時代の事などを、ふと思い出す機会が増えました。
今朝も、20代の若手管理職と一緒に雪かきや作業をしながら、私も彼と同じくらいの頃、こうして上長とともに開店前作業に取り組んだものだと懐かしく思い出すとともに、当時とはこんな日の釘調整/設定配分の考え方も大分変わったものだと実感致しました。
「楽太郎、海の角台、全部板1枚開けてこい」
「エントランス直近の台は、板2枚開けろ」
「スロも適当に設定入れる(プラス調整にする)から、HP更新してこい」
大雨だったか雪だったか台風だったか・・・
早朝のホールで、釘調整を習い始めた頃の私に、師匠から指示が飛びます。
この師匠は、悪天候の時は、まるでその天候に挑戦するかのように、プラス調整にすることが多い人だったのです。
ちなみに、この私の釘調整/設定管理の師匠は店長クラスの役職者ではなく、会社が契約していた職業釘師でした。
その人から、突然「君、(釘を)叩いてみるか?」「設定入れてみるか?」と声を掛けられると、晴れて調整業務デビューです。
しかし、役職者なら誰でも声が掛かる訳では無いのが面白いところというか、昔っぽいところです。
役職者で調整させてもらえない
➡必然的に社内での居心地が悪くなり、ポジションを失うか、自ら辞めていきます。
これが良い事なのかどうかは何とも言えませんが、こうして社内の人材の新陳代謝が進んでいたのは事実であり、業務上貢献度が低い高給の年配社員が幅を利かせるという、典型的な停滞企業の様相を呈しなかったのは、この職業釘師さんの「圧力」「人材選別」によるものだと思っています。
今では、コンサルタントと言い換えても良いかと思いますが、この方は本当の昔ながらの釘師であり、相当な技術がありました。
設定管理に関しても、人気漫画のアドリブ店長的な試みというか、アクロバティックな事を平気でやり、集客実績もあったので、私のキャリアアップの過程で強烈な影響を受けました。
※影響を受けた割には、私自身はヘナチョコですが・・・
悪天候時のプラス調整、その心は?
なんでこんな、お客さんが少なそうな日に、要所要所を甘めの調整にするのか?
師匠の考えとしては、
①入場口付近の台は悪天候の影響を受けやすい(寒い、暑い、ドアが開くと強風が当たる、など)
➡敢えて遊べる調整にしてやることで、営業姿勢が伝わるだろ!
②普通は、外出したくない日である
➡こんな日にわざわざパチ屋に来るようなやつは根っからのファン。
全員には無理だが、その中の何人かには美味しい思いをさせてやることで、次の悪天候時も店の事が気になるようになるだろ。
③近隣店が、釘を閉めたり設定配分を落としがちな日である
➡俺は開ける!それだけで差別化になる。
前半は専業者どもに喰われて(甘い調整の台で粘られて)割高でも、夜は天候が落ち着いて適当に売上進むから粗利マイナスまではないだろ。
※たまにマイナスになる場合もあり。その際は、それはそれで機嫌が悪くなり八つ当たりされる時も・・・
④それでも、売上不足で薄利(特に、スロットコーナーはマイナスの場合も・・・)になったら?
➡他の日に回収すればいいだろが!
そんなもん、半年とかのまとまった期間で、会社が必要としている金を入金してりゃいいんだよ!
⑤HPなどで強めに告知しても集客できなかったら?
➡こんだけ天候悪いんだから、何もしなかったら売上伸びなくて甘く動いたら(初当たりが軽かったら)どうせ薄利になる。
何にもやらなくて客不足/薄利なのと、なんかやって客不足/薄利なのでは全然意味が違う!
概ね、こんな感じの考え方でした。
当時、このお店は非等価店だったので、ある程度自由度が高い調整ができていたとも言えますが、まあお客さんもこういった調整方針(釘、設定の傾向)について来てくれて、余程大型の台風の時でもない限りは毎回適当に集客できていたと記憶しています。
時は過ぎ、今は・・・
そんなこんなで、雪かきや開店前作業の応援で店に顔を出しましたが、アルバイトの出勤も若干遅れたので、結果的には応援に行って良かったのかなと思います。
作業後は事務所内で、今一度、今日の釘調整/設定配分を見直して、数台ですが要所要所をマイナス調整。
他店舗の早番時間帯当番の上級管理職にTELし、
「北斗強敵●番と●番には設定2を入れてあるから、どちらも1に落とすように」
「秘宝伝の●番の設定3は、1に落とすように」
「HANABIの●番と●番の設定2を、1に落とすように」
「ヱヴァの●番の設定4を2に落とすように」
「ウサビッチの寄りを若干こぼすように」
「甘ルパンの命釘を板1枚閉めるように」
・・・次々に指示を出していきますが、どれもこれもマイナス調整ばかり。
「敢えて遊べる調整にしてやることで、営業姿勢が伝わるだろ!」
当時とは客数も景況も業界事情もだいぶ異なりますが、すでに引退した師匠の言葉が、今の私の胸に突き刺さるようでした。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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