スロットコーナーを増設するお店が増えてくる見通しについて

今回は、今後スロットコーナーで起こりそうな事について、解説してみます。

 

はじめに:業況俯瞰

撤去問題やスペックダウン、会社員層の懐具合の悪さ、取り締まり行政による規制絡みのチェック目線がより一層厳しくなってきている事なども影響して、業況を俯瞰すれば営業数字はP低S高状態にあるエリアがほとんどかと思います。

 

これまでであれば、パチンココーナーにおいては、悪い時もあれば良い時もあるという事で、その状況に変化を生み出せるような機種がその都度出て来ていました。

 

具体的には、10年ちょっとのスパンで見れば、エヴァや慶次、北斗、牙狼、AKB或いはルパンといった機種が頭に浮かびますが、直近では悪い状況を打開できるような機種は出てくる気配がありません。

 

というか、確率1/319かつ継続率65%以下という縛りは予想以上に厳しく、変化の兆しを感じさせないといった方が良いとも言えるでしょう。

 

こういった状況で、当然の帰結ですが、スロットコーナーの方にパワーを掛けて行こうと考えるホール企業も増えて来ているのが、全体として見た時のホール側の現況と言えます。

 

パチンコの稼動低下

パチンココーナーの稼動(アウト個数)は直近5年間だけ見ても大きく減少しており、東日本大震災に見舞われた2011年の水準でさえ、今の水準から見れば非常に高い数値にあると言えます。

 

実際、2011年当時ならコーナー全体で20,000個水準の稼動を安定的に得ていたというお店でも、2016年11月では15,000個或いはそれ以下の水準まで落ち込んでいるという場面も全国的に多いものと推察します。

 

基本稼動の低下に伴い割数の上下動が大きくなり、まともな粗利益が得られない営業日もあり、機種力の低下という事情も重なって先行きに不安を感じている店長さんや営業部長さんも多いでしょう。

 

スロットコーナーの状況

毎週恒例の見通し記事でも頻繁に話題にしていますが、スロットコーナーの運営に関しては、ジャグラー系でさえも全力で抜きに行かざるを得ないようなお店でもない限りは、パチンコほどは基本稼動は落ちていないお店が多いものと推察します。

 

稼動水準は、適当な規模のお店であれば稼動(IN枚数)9,000枚水準のお店が多いでしょうか。

 

だからこそのスロットコーナー増台という話に繋がるのですが、ではその時期というか、傾向が全国的に出始めるのがいつくらいになるかと言えば、そのトレンドは第一波と第二波に分かれて訪れると見通します。

 

以下で、それぞれの波について見て行きます。

 

スロット増台の第一波

これは実は、今まさにその波の真っただ中にあると言えます。

 

9月20日に出て来たまどかマギカ2と10月3日に出て来た北斗修羅に過剰な期待を掛けたお店は既に動いたと言え、今後更に11月28日のバジリスク3、2017年1~3月に掛けて出てくるモンスターハンター狂竜戦線、エウレカセブンAO、新作番長といった、過去に実績があるコンテンツ機の導入に合わせてスロットコーナーを1島/コーナー単位で増やすお店が出てくると見通します。

 

具体的な規模で言えば、お店にもよりますが40~100台くらいの規模の増台となり、パチンコとスロットの設置比率は6:4ないし半々くらいの水準に変化する場面もあるでしょう。

 

ここで更に、前情報通りに新作のジャグラーがまともな台数での販売になれば、その傾向はより顕著に表れてくると言って良いかと思います。

 

スロット増台の第二波

この波については、2017年のGW期間明け直後にどの程度のコンテンツ機が出てくるかによって大波になるか小波程度に留まるかが分かれます。

 

もしも、5.9号機に移行する前に強めのスペック機を送り出しておきたいと考えるメーカーが多くなれば、その波は大きなものになる可能性が高いと読みます。

 

例えば、ゴッド系などですね。

 

それに、駆け込み需要も合わされば、パチンコとスロットの設置比率はやはり半々或いは比率の逆転現象が起こるお店も出てくるかと思います。

 

この駆け込み需要とは何か、以下で解説して行きます。

増設

増設するか迷うぜ~

 

ポイントは2017年10月1日

このブログでは過去に何度も話題にしてきたので、読者の皆さんは既に、この日付が何なのかお分かりかと思います。

 

この日付以降に新規設置する(中古機の新規設置も含む)スロット機は、5.9号機の基準を満たすものに限られる事になります。

 

簡単にですが、5.9号機の基準について書いておきます。

 

<5.9号機の基準>

  • 現行の5.5号機と同様に、指示機能の管理は主基板で実行する
  • ART純増枚数は2.0枚未満とする
  • 通常区間/有利区間という概念が新たに設けられている
  • 有利区間への移行抽選は毎遊技一定確率での抽選=完全確率とする
  • 有利区間は最大1500Gで終了し、初期化されて通常区間に移行する
  • 主基板内に役比モニタ=役物比率等を表示するモニタが搭載される

 

・・・ごく簡単に書けば、これが5.9号機です。

 

5.9号機に移行する前に

この5.9号機は、私はただのパチ屋なので開発上どの程度の思案/試行余地というか、より強いスペック機を造るだけの解釈/抜け道的なものがあるのかまでは分かりませんが、現行の機種に比べれば射幸性(一撃性能、短時間払い出し性能)という観点では抑制されたものしか造れないのは確実と言えるでしょう。

 

なので、皆考える事は同じ、旧スペック機が中古で買えて自店に新規設置できるうちにスロットコーナーを増設しようという動きが出てくると予想されます。

 

それが、2017年のGW期間明けから9月末にかけて起こる駆け込み需要という訳です。

 

防波堤も存在する

しかし、ここで忘れてはならないのは、前述の通り見て来た第一波および第二波のどちらにも、防波堤が存在します。

 

旧基準機の設置比率の問題です。

 

直近でも記事にして解説した通り、スロットにおいても、業界全体で放置すれば撤去問題に発展しかねない問題があります。

 

2016年12月1日までに旧基準機の設置比率を50%以下、2017年12月1日までには30%以下に段階的に減らしていこうという業界内での目標設定です。

 

この目標数値が防波堤として機能すれば、いくらパチンコの業況が悪いからと言ってスロットの旧基準機を沢山呼び戻してコーナー増設するという取り組みにも、ストッパーが掛かる可能性はあります。

 

要は、どの程度組合組織がアナウンスしてくるかによって左右されるというか、この防波堤が高く強く聳えるのか、それとも容易く乗り越えて、旧基準機は可能な限り長い期間にわたって使い倒すという動きが活発化するのかが決まると言えます。

 

また、ホール企業によっては、あくまでもこれは努力目標であって強制事項ではないと主張したり、そもそもスロットコーナーが増設されて行けば(分母の拡大によって)比率としての旧基準機の数値はそれほど大きくはならない訳だから、いいじゃん、という姿勢を提示する可能性もあるでしょう。

 

まとめ

以上、今後のスロットコーナーに起こりそうな事について、パチンコおよびスロットの業況や主要な新台の販売予定なども絡めて解説してきました。

 

打ち手目線で見れば、より強いスペック機の方がもちろん魅力があり、また釘を見ればやる気の有り無しがはっきりとわかるパチンコよりもスロットの方が遊技意欲をそそるという見方もあり、スロットコーナーの増設はウェルカムという方も沢山いらっしゃるかと思います。

 

いずれにしても、増設された場合はジャグラー系の使い方いかんによって集客力には大差が出る事が予想されるので、お店の営業姿勢はジャグラー系に明確に表れやすいという時代がやって来る可能性があるとだけ、ここでは書いておこうかと思います。

 

読者の皆さんは、どのようにお考えでしょうか?

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

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コメント
  1. 近所の大型店2店舗ではパチ島を減らして「地域最大級スロ台数」の競争に励んでいます
    スロ(低貸除く)300台で旧基準機が130台くらいと、今年の目標はクリア出来そうですね(汗)
    そういったお店は、ジャグラーやハナハナも多く持っているのが強みで
    資金のない中小は、高いジャグラーは多く買えず、旧基準機の比率が上がってしまい
    入れても稼働すらない新内規以降の機種を入れ、なんとか50%をやりくりしている状況です。

    • ソムリエ さん

      ハナハナ系もお店によって使い方がかなり違いますよね。
      マメに設定の上げ下げをしていてイベントに絡めても使っているお店では、若い客層も沢山見かけますが、そうでないお店では年配客ばかりで出玉感もないという・・・

      新基準機の使い方に関しては、設定2以上を日常的に使えるかどうかで動き方に差が出ますが、それが出来るのは基本稼動が高いお店に限られるので、もともとまともな稼動があるお店でないと運用は難しいと思いますね。

      私の実例としては、設定2で放置している戦国乙女将星、BLOOD+、コードギアス2などはいまだに適当な稼動があるので、自店に若い客層も多いなら偶数設定示唆する機種にはそれなりの設定を使わないと基本稼動は上げていく事ができないと実感しています。

  2. 絆やらマイジャグを増やした近所のホールは北斗ショックでジャグの状況も辛くなってきました。
    それでも平日6割強、休日9割以上稼働するんだからジャグは強いですね。

    4号機末期の頃のパチンコ増台や、番長2北斗Fの頃のスロット増台に比べ、「どっちも良くないけどまだスロットの方が…」という消去法的な増台に見える店が多く感じます。

    • シビ さん

      やはり、ジャグラーと他のAタイプ機との間には越えられない壁がありますよね。別格です。
      スロット増台に関しては、パチンコの状況が悪すぎてGW前に動かないとお店全体の収益プランが立てられないほど見通しが悪いというお店もあるかと思います。

      でも、そういうお店がグランドオープンと称して開店しても・・・普段の信用がないから集客が伴わなかったりします。。。

  3. 番町、モンハン、ゴッドなどのビッグタイトルにたいしての店舗側の期待度はやはり高いのですね。
    自分がパチンコ屋の経営者だとしたら、
    1上記の規制問題
    2消費税が間違いなく上がっていく
    3全館禁煙の義務化
    などが次々とやってきてお手上げの感じなのですが、、、
    一方で、現実を見ると ここでスロット増床などをして逆に勝機として投資をしている店も多いですね。
    ここで積極的に投資をする店は、投資を回収する勝算ありと当然みているのでしょうが、、、、

    • いしけん さん

      従来的な水準の粗利益を安定的に残そうと考えれば、もうやり様は無いですね。

      ただし、水準を見直して、経営の聖域の維持に要する負担額も減らせるホール企業であれば十分やれます。
      聖域の最たるところは役員報酬であるという事は、他業種と同じですね。

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