先ごろ5.9号機の情報が出てきたことにより、特にスロット専業の打ち手にとっては先行きへの不安感が増していることかと思います。
まあ、世の中的には、「そもそも、これまで遊んで暮らせるくらいの払い出し性能があったこと自体が異常」、「遊技にあたって”仕事量”とか言う考え方自体がおかしい。スロットは仕事ではなくて、どこまでいってもただの遊び」といった声も良く耳にしますが、ここではそこら辺の事情には触れずに、あくまでも現行機種の機械性能やホール側の設定の使い方、打ち手の反応の事についてだけ書いていきたいと思います。
スロットコーナーの現状
まず、現時点でのスロットコーナーの状況について、簡単にではありますが見てみます。
これに関しては、つい先日の記事で書かせて頂いた通り、私見では↓
・Aタイプ(ノーマル)機のファン層の拡大
・ゴッド/ハーデス、沖ドキへの支持が再上昇
このような特徴が見てとれるかと思います。
参考:2016年6月13日公開
『スロット機のスペック別の状況および開発販売の傾向について』
そして、特にイベント営業を実施した時に店側が可愛がる機種、或いは打ち手にとって台選びの際の優先度が高い機種を見てみると、ランク付けはエリア差や好みの問題もあるので難しいですが、やはりバジリスク絆や北斗転生、モンスターハンター月下雷鳴、サラリーマン番長、ハナハナ系、ジャグラー系、そして偶数設定示唆が強い機種全般が候補に上がり易いものと推察します。
その中でも特にバジリスク絆とジャグラー系、ハナハナ系に関しては、店側が可能な限り長く設置しておこうと考え、集客と利益のバランスが可能な限り良くなるようにしていきたいと考えている機種と言えます。
またこれらの機種に対しては、打ち手側にも実際の面白味や良設定を掴んだ時のリターンや遊びやすさなどが優秀であるとの認知があるため、双方の認識が一致しているがために、現在のスロットコーナーにおいて、非常に価値が高い機種であると言えるかと思います。
その結果として、上記の機種は、イベント営業時には設定4以上が入りやすかったり、平時にも中間設定メインで使っているお店が多かったりといった具合に、実際の営業現場でもその支持の高さ故の設定配分になりやすいといえるでしょう。
それでは、一方、ジャグラー系やハナハナ系以外のAタイプ機およびゴッド/ハーデスに関しては、どのような設定の使い方になるでしょう?
順を追って見ていきます。
Aタイプ機の使い方について
前述の通り、ジャグラー系とハナハナ系はAタイプ機というジャンルにおいて確固とした地位を確立したと言え、そうであるが故に定番コーナーとして、それ相応の設定配分で臨むお店が多いと言えます。
しかし、ではAタイプ機なら、どんな機種、いかなる状況であっても中間設定以上の配分を期待して良いのかと言えば、そうではありません。
特に、各機種ごく少ない台数(1~2台)で多機種構成になっているコーナー/島での遊技時は、注意が必要です。
単一(特定)機種で適当な台数(5~10台)が並んで設置してあるのであれば、交換枚数5枚台のお店でも日常的に設定2や要所で設定4といった設定の使い方ができ、イベント営業で集客の色気を出した時などなら、角から2番目の台あたりに設定6を使ってみたりといったことは十分に有り得ます。
しかし、各機種1~2台、合計8~10機種くらいで1島を構成している場合などでは、仮にイベント営業っぽい日であっても、まともな設定が入らない可能性があります。
例を挙げれば、こんな感じの島ですね↓
ハナビ2台/サンダーV2台/クランキー2台/B-MAX2台/ナイツ2台
ゲッターマウス2台/クレア秘宝伝2台/リノ2台/ヱヴァ魂2台/バルタン星人2台
これは業界事情というか、特に古い世代の店長さんなどに良く見られる傾向なのですが、
「バラエティーコーナーには、まともな設定は使わない」
という固定観念というか、セオリーがあります。
なので、いくら最近打ち手の支持が高まって来て、適当な利益で良ければコンスタントに得られるAタイプバラエティーコーナー/島だとしても、中身は全台設定1でした、なんてことはざらにあることだと思います。
実際、各機種2台ずつしかなくて、イベント営業日などにどちらかに最高設定を使用した場合は、他方の台は「ああ、当りはあっちだったか、じゃあヤメだな」と言う意識が働きやすいとも言えます。
なので、どこかに高設定を使ったりするのではなく、適当に稼動する中で適当に当り回数が乗ってきたり合成確率が良くなって、打ち手が「ひょっとしたらまともな設定?」と勝手に邪推してくれるのを待って、設定1を放置しておくといった使い方をしているお店も多いものと推察します。
ゴッド/ハーデスの使い方について
次に、一撃性能が売りであり、高射幸性スロット機の段階的な撤去の流れや5.9号機時代の到来によってその寿命の終わりも少し先に見えて来たゴッド/ハーデスについて解説していきます。
これらの機種のお店側の考え方としては
「一撃性能という価値を既に提供しているので、まともな設定という価値を更に提供する必要はない」
これに尽きると思います。
また、良設定を示唆する演出が出ることで更なる稼働を呼び込んだりといったタイプの機種ではないため、そこに敢えて中間設定を使いましたとか、そういう配分で臨むお店はごく少数かと推察します。
もちろん、逆も真なりで、敢えて設定6を使用することで「ウチは他所とは違う考え方で営業しているんだ」とPRするやり方もあるにはあります。
こういったお店の特徴としては、低レート且つ自由度/裁量が大きいやんちゃな店長さんが居る事が挙げられますが、実際に設定6を使用した場合の営業データが気になるという方は、過去記事をご覧頂ければと思います。
参考:2016年3月19日公開
ただし、以前のようにポスターや札類で「GODに設定6!」と煽ったり、このお店のGODには設定6が入っているんだと意識づけすることは困難であるため、一般的なお店では設定6はもちろんのこと、設定2すらも使用しないでしょう。
実際、目の前で7,000~8,000枚くらいのメダルが積まれていても、「ああ、GOD揃いか赤7から爆連したのかな」程度に思われてしまう事がほとんどであるため、尚の事、まともな設定を使用するだけの理由に乏しい機種であると言えます。
それでは次に、2015年末あたりから出てきた新基準機の中から、いくつかをピックアップして、ホールの営業現場での状況や設定の使い方について私見を述べさせて頂こうかと思います。
直近の新基準機の状況
まず、一言で新基準機という表現を使った場合、読者の皆さんは
・何やら、通常時のメダル持ちが良い
・大量獲得しにくい
・出玉にスピード感が無い
こういったイメージを漠然とですがお持ちの方が多いものと推察します。
実際、これらのイメージは合っているとも言えますが、お店側からしてみれば「いやあ、この機種、出率設計値は低いんだけど、実際には売り上げが少ない中で3,000枚超の差枚数が頻繁に発生したりするから、まともな設定なんて使えないんだよね」という機種も多かったりします。
そういった観点では、打ち手側の「払い出し性能が低い」或いは「出率が低い(設定6でも110%ちょっと、など)」といったイメージを元にして「こんな感じの機種なんだから、まともな設定を使えるんじゃないの?」という考え方と、実際のお店側の設定配分にはかなりのギャップが生じやすい機種が多いとも言えます。
もちろん、設定の使い方にはレート(交換枚数)やエリア状況(どれだけの台数が同じエリアに設置されているかなど)、そして何より店長さんの考え方といった要素により大差が出ますので、あくまでも参考程度にお考え頂きたいと思います。
それでは、次回の記事『現行スロット機種の設定の使い方や基本性能一覧-その②』で、具体的に主要な数機種をピックアップして、それぞれの基本性能と共に現状での設定の使われ方を個別で見ていこうかと思います。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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ちなみに私は、ハーデス派です(駄洒落ではありません)。
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