店長から「設定変更も、釘調整と同じく無承認変更だ」と教わったが本当ですか?-回答

昨日公開した記事のコメント欄にて、同業の方からお問い合わせがありましたので回答させて頂きます。

 

コメント欄での遣り取り内容

<裏どら さんからのご質問>

地方で管理職をやっていますが、ウチの店にはもう、3台しか京楽ありません!

 

ここからの巻き返しは果たして可能なのかどうか?

 

私にはむずかしいように思います。

 

コメントついでに質問よろしいでしょうか。

 

釘を日々叩くのは無承認変更で厳しくチェックされるのは当たり前だが、スロットの設定変更も無承認変更なので将来的に警察から突っ込まれる可能性があるとウチの店長から教わりました。

 

規制規制で締め付けがキツクなっていますが、楽太郎さんとしてはスロットの設定変更についても警察の目が厳しくなってくるような見通しはありますでしょうか?

 

お忙しい方だと思いますが、時間がある時にお答えいただければありがたいです。

 

<楽太郎からのコメント返し>

裏どら さん

 

残り3台ですか、そういうお店も結構あるんじゃないですかね。

 

設定変更に関しては、たぶん店長さんは時間外でも業務には気を付けろよくらいの意味で仰ったんじゃないですかね?

 

ちゃんと一般スタッフが退勤してシャッターを閉め切った後で行うようにしないと、不意に所轄の警官が来店したりして思わぬところで変な難癖が付く可能性がある、と。

 

一応、各段階設定の性能は型式試験を通ったものであり、それを日々切り替えて営業の用に供する事を警察庁は認可しているので仮に目の前で設定変更しても問題無いです。

 

結構誤解している業界人も多いですし、警察側としても所轄レベルの方ではそこらへんの事情を把握していなくて、日々の営業で遊技機の何かを変更するのは全て変更届が必要だと勘違いしている場面もあるかと思います。

 

たしか、こういった事情に触れた行政講話があったかと思うので、探して来て記事にしてご紹介しましょうかね。

_______

以上が、昨日公開した記事のコメント欄での遣り取り内容です。

 

「変更」と名の付くものは音量変更以外NG?

業界事情として、型式試験時や所轄への申請時とは異なる状態に変更する場合には、音量や光量以外のほとんどのものが変更承認申請や変更届を要するという点で、万事神経質になる風潮があります。

 

・・・とはいっても、これはホール企業によって温度差も大きく、例えば「釘折れ」の場合や盤面のプラスチック装飾部分などの軽微な破損程度であれば店長さん自ら閉店後にこっそり修理して、届出する事も故障中扱いとして数日稼動停止する事も無くすぐに稼動させてしまうという場面も、結構あるかと思います。

 

実際、あまり大きな声では言えませんが、私自身も、古いタイプの業界人である事も手伝って、つい何年か前までは釘折れ程度であれば深夜にこっそり修理して、翌日からすぐに稼動させていました。

 

その後は、一般入賞口がしっかり拾うようなゲージで営業するようにといった行政指導や、検定時と異なる釘の状態で販売された可能性がある遊技機=「不正」遊技機の撤去などが問題になった事もあり、どんなに軽微な変更案件であっても所轄に届け出て対応するように改めた次第ではありますが、全国のホールでは、今もってちょっとした修理であれば届け出る事なく店長さん裁量で自己完結させてしまっている場面も多々あるものと推察します。

 

近年では、遊技客がスマホで「釘折れ」の状況を写真に撮って、web上で情報共有するといった事は容易になっている事情もあり、その台が翌日元気に稼動していたら「おかしいよね?」となるのは当たり前です。

 

こういった事からも、堅苦しい事と片付けずに、系列店まで巻き込んでの処分になる可能性もゼロではないため、業界全体として遵法意識を高めていかないとマズい事になるような流れにあると言えるでしょう。

 

さて、ちょっと前置きが長くなりましたが、本件

 

「規制規制で締め付けがキツクなっていますが、楽太郎さんとしてはスロットの設定変更についても警察の目が厳しくなってくるような見通しはありますでしょうか?」

 

これについて回答させて頂きます。

違法なの?

え!設定変更も後ろめたい行為なの?

 

釘の調整と設定の変更は、そもそも観点が違う

はじめに答えを書きます。

 

パチンコの釘調整と違って、スロットの設定変更は、取り締まり行政側も正式に認可している回胴式遊技機の基本機能であり、型式試験を合格している出率設計値の幅での調整機能であるため、何ら後ろめたいものではありません。

 

もちろん、わざわざ大っぴらに実行するような作業でもないですし、コメント返しでも書きましたが、交番のお巡りさんレベルであれば、例えば警邏中にホールの前を通りかかって、シャッターの隙間から設定変更している様子が見えたり、「設定変更しました♪」などと楽しげな音声が聞こえて来たりすれば「けしからん!釘調整と同じく無承認変更事案だ!」とあらぬ嫌疑を掛けられてしまう恐れもあるので、営業時間外に役職者が粛々と行う事が当たり前です。

 

ただ、釘調整のように「釘の打ち込みは、盤面に対して概ね垂直の状態であればOK」といったような、見方や解釈が限りなくブラックに近いグレーのようなものでは無いという事だけ、誤解が無いようにして頂きたいと思います。

 

まあ、仮に、スイッチひとつで釘幅を調整できる機能が認められて、それぞれの釘幅において実射試験がなされて合格すれば、そのような変更機能というか営業上の利益調整機能を有するパチンコ機が世に出てくる可能性もゼロでは無いのかも知れませんが、メーカー側がそういった方向に力を入れる可能性は無さそうです。

 

さて、ここで、前述した「スロットの設定変更は、取り締まり行政側も正式に認可している回胴式遊技機の基本機能である」という事について、それを示す資料というか行政講話の内容をご紹介します。

 

「設定変更」に言及した、直近の行政講話

以下で、

2013年(平成25年)1月25日

全日遊連全国理事会における、警察庁生活安全局保安課課長 古谷洋一氏(当時)による行政講話内容の一部をご紹介して解説させて頂きます。

 

この講話では、「広告宣伝等の健全化の徹底について」と前置きした後で、

 

  • 「●●の日」や「店長就任記念」などいった特別な営業日を用意してそれを告知する行為
  • web上も含めて隠語などを用いて出玉イベントを実施する行為
  • ライター等の招致等によって、第三者が主催していると見せかけておきながら実質的にはホール側が主導して開催するイベントの違法性

 

これらについて、厳しい文言でもって指摘しています。

 

その流れで、

 

そもそも、出玉イベントは、回胴式遊技機を高設定にする場合以外は、違法行為を前提とするものであり、虚偽広告でなければ、釘曲げをはじめとする遊技機の無承認変更を行っている訳ですから、いまだに違法広告を行おうとする営業者は、その点でも警察から疑義の目が向けられるという事に思いを致すべきです(原文そのまま)

 

このように指摘しています。

 

よって、これを普通に読み解けば、

 

殊更に広告宣伝(告知)さえしなければ、出玉感を出す目的で高設定に変更する事は違法行為ではない

 

このように受け取れます。

 

これが、パチンコにおける釘調整の違法性と、スロットにおける日常的な設定変更とは、同じ「変更」案件であっても、そもそも行政側の認識が違うという証左です。

 

まとめ

以上、裏どら さんからのご質問にお答えする形で、記事にして参りました。

 

まあ、いくら広告宣伝と結び付いていなかったり違法性は無くても、パチ屋の業務の多くは大っぴらに行う性質のものではなく、見る人によっては誤解を招く可能性も高いため、営業時間外に特定の役職者のみで行う事が無難である事に変わりはありません。

 

実際、設定変更時に流れる音声でもって、開店前に並んでいるお客さんを幻惑しようと試みる不良店長さんも居るくらいですから・・・

【参考】2016年11月21日公開

『設定狙い客を手玉に取る小細工には、どんなのがありますか?-不良店長からの回答』

 

ご質問への十分な回答になったかは分かりませんが、今回の回答はこんな感じで締めさせて頂きます。

コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。

 

 

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コメント
  1. はじめまして。いつも拝読させて頂いております。
    楽太郎様にお伺いしたいことがあります。
    現在アルバイトとして関東圏ではそれなりに有名かつ、最近は他地方にも出店してるパチンコ店でアルバイトをしていますが、今働いているお店とは別の会社で正社員として入社したいです。
    現状、業界大手の会社に中途採用試験の受付を済ませており、連絡待ちです。
    この業界に就職するにあたって、今アルバイトとして出来ることや、するべき事などのアドバイスがあれば、御教授下さい。

    • はやと さん

      時期的な事情があるんでしょうか、たまたま他の方からも同じようなメールでのお問い合わせが来ていますので、近いうちに記事にしてお応えしようかと思います。

      同業の後輩向けという事で、ちょっと手厳しい事を書かせて頂くかも知れませんが、しばらくお待ち下さいm(_)m

  2. 今後は「風営法の範囲内」での「遊技」としてのパチンコ・パチスロ店の営業をさせることが更に警察庁にとって重要なことになると考えます。
    設定変更の話とは少しずれたコメントなのですが、設定機能そのものが今後問題となるのではないかと考えています。
    今、パチスロ遊技者の多くは高設定の台があるかも知れないとの思いでパチンコ店に通っています。
    高設定台があるかもと客が思うような台の機能、性能は風営法の範囲内の射幸性なのでしょうか?
    今後は設定そのものを禁止する流れもあり得るのではないかと考えます。
    パチンコ・パチスロの依存症500万人とも言われる現在の状況は、パチスロ機の射幸性も原因の一つであり、今後これを見直す事に繋がるのではないでしょうか。
    現在のギャンブル台を風営法の範囲に収めるには、致し方ないと考えています。

    • ちばにゃん さん

      「射幸心をそそるおそれがある」という文言の解釈は、全て警察庁次第ですからね・・・
      遊技機の性能がどの程度なら、またどういった機能が搭載されていれば、それに抵触するのかはお上のみぞ知るといったところでしょうか。

      ひとつ言えるのは、この業界の時代の変わり目には必ず撤去問題が発生しているので、私としてはやはり、新基準に該当しないスロット機の期限を設けた全廃という流れは十分にありうると思っています。

  3. 結局、釘問題って何だったんでしょ?

    日々釘は悪くなる一方、それでも取り締まられることは無い。明らかに釘が変わっているが、「玉がぶつかることによる変化」で終わり。営業後の監視カメラ映像の保存でも義務付けられるかと思いきや、そんなことも無し。メーカーも鉄製の釘、強化プラスチックの釘とか出すんかいな?と思いましたが、そんなことは無い。

    結局、何も変わっていないような?

    • ゴンザレス さん

      ホール企業によってかなり認識が違うようですね。

      喉元過ぎれば熱さを忘れて、従来通りとまではいかないまでも一般入賞口を酷くマイナス調整したり、ボーダーマイナス8回転水準まで千円スタートを落としてみたり。
      打ち手にとって最も不幸なのは、地域で調整数値が揃ってしまう事です。
      特に、最大手や地域一番店が超絶渋い調整で適当に集客できてしまっている場合、他のお店も似たような渋釘になり、それが地域の標準数値に定まってしまう、という・・・

      打ち手にできる事、それは売上/粗利担当の機種だなと思ったら、どんなに興味がある新台でも打たない事です。
      打てば打つほど、お店側はこの調整でいいんだと自己正当化する傾向があるので。

      • 我が地方はほとんどが・・・( ノД`)

        実際、何だかんだ言われているけど、新基準やチョイパチには期待していたんですよねぇ。

        ギャンブル性は低くし、通常時の玉持ちを良くする。こりゃ月6回くらい行っていたのが8回くらい増やせるかな?チョイパチは、まぁ演出流用はあれだがその内チョイパチ専用台もできるはずだ!というように。

        しかし結局は新基準は出玉の勝ち負けの格差が大きくなり、しかも回らない。チョイパチは導入もチョイで回転数もチョイ。月8回どころか月3回、昔の好きな台を打つくらいになってしまいました。

        悲しい。まぁ金は貯まりましたが(苦笑)。

        • ゴンザレス さん

          ちょいパチはAKBの出来が良いという話を聞きましたが、どうなんでしょうね?
          割とちゃんと造ってあるみたいな。

          今のパチンコは勝ち逃げできるタイプの打ち手じゃないと不利ですね。
          やはり継続65%の壁は高くて分厚いです。

          好きな機種の趣味打ちをする常連客が増えるというのは、全国的に傾向が出てくると思いますよ。
          バラエティーの機種構成にセンスが求められます。

  4. こんにちは。釘調整についてなのですが、調整自体がダメなわけではなく、無承認変更がダメなわけですよね。つまり、釘調整後に毎回警察に届け出をすれば法律上はOKってことなのでしょうか(面倒なのでイチイチやらないでしょうけどw)。もちろん、ベースが変わったりして検定時の性能と異なってしまう可能性もあるでしょうし、警察だって台の性能まで確認できないでしょうから判断は難しいのでしょうけど・・
    将来的に役比モニターが搭載される(?)のは、現場において実射で判断できるようにするための布石なのかな・・?

    • 獣 さん

      物理的に何かが「変更」される、それを届け出てチェックされて通ればOK、つまり承認を得た上での変更なら・・という文字面だけの解釈ではOKでしょうね。
      お店側としては届け出でお金も納付する訳ですから、警察側としても悪い話ではないはず。
      ただし、その都度現場チェックに赴くだけのマンパワーが掛けられないという状況でしょうか。

      まあ、やはりこれは文字面だけであり、実際に釘幅を物理的に変更すれば数値も変更される訳で、その変更が型式試験での実射値の幅に収まるのかどうか、その判断基準はどこに置くのか、そのためにはご指摘の通り遊技機自体に内部的な数値を外部に表示させる機能を実装する事は必須でしょうね。

      日工組がどこまで警察庁と業界の未来図を共有しているのかまでは分かりませんが、eco(封入式)遊技機の導入によって調整余地を減らし、数値の変動をモニタ確認できるようにするというのが流れになっている可能性はありうると思います。

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