ここ2~3日は、早朝から事務仕事に勤しみ、昼過ぎから某メーカー、販社の営業マンと食事やら面会やらで意見交換する毎日です。
CRヱヴァ11は12月1週目に出てくるだの、消されたルパンはコケるだの、テラフォーマーズは稼動(IN枚数)が12,000枚前後まで低下したらこれまでと挙動が一変して抜けなくなった(薄利になった)だの・・・
結構歩いたり、色々と小難しい話をして疲労したので、今は自宅でのんびりとコメントへの回答やお問い合わせへのメール返信などで過ごしている楽太郎です。
その流れで、前回から3週間くらい空いてしまったでしょうか?
久しぶりに、『再会したい懐かしの店員』シリーズの続編を書いてみようかと思います。
なお、本シリーズの過去記事をまだ読んでいないという方は、こちらからどうぞ。
※「わざわざ読んでみて、何か得る物があるか?」と聞かれれば、特に何もありませんのでご了承下さい。
【参考】
・2016年4月19日公開
・2016年5月3日公開
・2016年5月12日公開
『再会したい懐かしの店員③-DA PUMP大好き奈美ちゃん』
・2016年6月16日公開
さて、それでは、5人目のご紹介です。
Mさん、こんな人
①忘れられない顔立ち
タイトルの通りなので説明不要とも言えますが、肝心の蓑念鬼(みの-ねんき)とは何ぞや?
そんな方のために、一応、こちらの画像をご用意致しました↓

眉毛と鼻毛の量を1/4くらいに減らすと、丁度良い感じに似てきます
今回取り上げるMさんは、顔に関しては、ほぼこんな感じの外見です。
学生時代のアルバイト先のパチンコ屋の先輩で、年齢は、私よりも一回り上だったので、たぶん1965年前後の生まれかと思います。
もちろん、1990年代中盤の当時は、蓑念鬼自体が世に存在していなかったので例え様が無く、ただ単に
「眉毛が濃くて鼻毛の密度が高い、不細工なオッサン店員」
ストレートに言えば、このような表現になります。
しかし、ある特殊能力を持っていることで、外見上の大きなマイナスを、その人トータルで見た時にプラスに持って行くだけの魅力を備えていると言えます。
※プラスとは言いましたが、まあ、実際には・・・オチは最後にとっておきます。
ちょっと話が先に進んでしまいましたが、この特殊能力については、この記事の本題になりますので後ほど、ということで・・・
②味噌ラーメンにお酢をドバドバ入れる
私的には、その現場に出くわした時はかなりのカルチャーショックだったのですが、ひょっとしたら全国にはこれが当たり前の地域もあるのかも知れません。
というか、あるのなら、教えて下さい(試したりはしませんが)。
③虫一匹やっつけない
夏場になると、パチ屋の煌びやかな電飾に誘われて蛾が乱舞します。
中には、店内に迷い込んでくる奴も。
大抵はハエ叩き的なアイテムや昆虫採集用の網でもって捕獲され、やっつけられてしまうのですが、Mさんに限っては
「無益な殺生は運気を下げる」
というポリシーのもと、どんなに手こずっても優しく捕獲して店外に逃がしてやります。
しかし、大抵の蛾は、そんなMさんの高潔なポリシーが理解できずに再度来店し、他店員から捕獲され、無残にもやっつけられてしまうのでした。
ちなみに、店外に逃がしに行く時は担当島のフォローを依頼して離れるので、隣島担当の者は(私も含めて)皆迷惑していました。
もちろん、これは蛾に限らず、活字にするのも嫌なゴ●ブリでさえもMさんの生類憐みの対象です。
ティッシュでそっと捕獲して、さあ、お行き、と店外にリリースします。
他にも2、3のチェックポイントがあるのですが、本題である最大の特徴というか、ようやく以下でその特殊能力をご紹介するためにここでは割愛させて頂くことにします。
名言製造機
外見こそ蓑念鬼であるものの、Mさんは、発する言葉の70%くらいは、聞く人を酔わせる名言であると言えます。
忘れようにも忘れられない、兎にも角にもいちいち格好良い、その魅惑の言葉たちの一部をご紹介します。
その①
玉流しラッシュで無茶苦茶忙しい時間帯に、2人分のお客さんの出玉をまとめて計数するミスを犯しフロア全体を混乱に陥れてしまい、一緒に巡回している皆に謝っている後輩バイトに対して↓
後輩(しょんぼり)「Mさん、俺・・・」
Mさん(目は合わせない)「いや、いいんだ、何も言わなくていい」
後輩「でも・・・」
Mさん(後輩の眼を真正面から見つめて)「これからは、どうしなきゃいけないか、お前自身が一番良く分かってるハズだろ?」
その②
休憩室にて、バイトをやめたらその先どうするのかなど将来設計の話の時に↓
Mさん(遠くを見て)「本当に欲しいものってのは、目一杯手を伸ばしても届かなくて、まだまだ伸ばして、ようやく爪の先くらいでカスって、ようやく掴むことが出来るんだ。でも、そこで油断するなよ?一度掴んだら、もう絶対に、絶対に離しちゃダメだぜ?」
その③
同上の場面で↓
後輩「なんかね、毎日パッとしなくてね、嫌になっちゃいますよ、こんな生活。何とか変えていきたいんですけどね」
Mさん(膝の上で組んだ手を見つめながら)「人間、そんなに簡単には変われないよ」
後輩「そうなんですよね、どうせいつも・・・」
Mさん(話をさえぎって)「でも!でもだぜ?変わる時は、ほんの一日さ。いや、一瞬って言った方が良いのかも知れない。男の人生が変わる時なんてのは、そんなもんさ」
その④
「夢」とは?
「大言壮語、誇大妄想、大いに結構。初めにでっかく膨らませて、その後の人生で中身を詰めていく・・・それが夢ってやつなんじゃないのかな」
その⑤
遅刻して↓
自嘲気味に笑みを浮かべつつ
「頭一つ下げたくらいで、俺自身の価値も一緒に下がるんなら、俺は、その程度の男だったってことさ」
その⑥
X JAPANの話になった時に↓
「YOSHIKIのドラムってさ、新しい時代の扉を激しくノックした音だったんじゃないかって、今となっては俺はそう思ってるんだ。きっと彼、彼らは、最初に世に出て来た時、何か革新的な事をしたんだ。でも俺は、それが何なのか?まだ分からないでいる。いや、それが分かってたんなら、俺はこうしてここには居ないのかも知れないな」
その⑦
「選ぶおいしさ、松屋~♪」という当時のフレーズがスピーカーから聞こえてくる「松屋」の店内で、バイト仲間と一緒に食事をしながら↓
「吾唯足知(われ、ただ、たるをしる)・・・全部”口”って字が含まれてるんだけど、大地自然の営みの中から、ほんの少しだけ分けてもらってそれを口にする、それが本当の幸せであり真の贅沢、満足ってやつなんだと思うよ」
その⑧
消費者金融のATMで返済した後に↓
「借金があること自体は、別に辛くなんかない。本当に辛いのは、本心を偽らざるを得ない場面に出くわすことさ。大学生の頃、同じサークルの娘が好きだったんだけど、俺みたいな借金抱えた男が付き合う訳にはいかないほど出来た娘だった。だから、別にその娘のことなんかこれっぽっちも想ってなんかいやしない、そんな体で毎日過ごすのが苦痛だった」
その⑨
人生観について↓
「耐えきれないくらいの逆風が吹いている時、そんな時は、過去を振り返るつもりで、思い切って後ろに向かって走るんだ。そうすれば、逆風が一転して順風に変わる。俺はいつだって、そうしてきた」
その⑩
同じく、人生観について↓
「高く飛ぶ時には、助走が必要、あと一旦は身体を縮めて反動を付ける必要もあるかな。そうだな、高みを目指すためのイメージは・・・スキーのジャンプみたいな感じだよ」
・・・ざっと思いつく限り書いて参りましたが、どうでしょう?
異常に格好良いセリフが紛れ込んでいるとは思いませんか?
もちろん、例えば⑩の高みを目指すイメージに関しては、実際にはスキージャンプは高みへ向かうのではなく下降しているので的外れとも言えますが、そこらへんをいちいち気にしていては、Mさんという名言製造機の魅力というか本質に触れることはできません。
そうです、男というものは、野暮な事を言ってはいけないのです。
さらば、Mさん
読者の皆さんは、不細工ながらも格好良いMさんのギャップに心を鷲掴みにされたことと思います。
実際、私自身も、部下に対する指導の場面で①の名言を決めセリフとして借用することがあります。
そんなMさんですが、ある日突然、アルバイト先のパチンコ屋を辞めました。
その理由は、実は過去記事にて軽くご紹介済みです↓
【参考】
2016年4月6日公開
私はたしか出勤日では無かったかと記憶していますが、Mさんは他店の頭取りの最中にサボって飲酒して戻って来てアルコール臭でバレ、更には遊技客がハンドル固定で使用する500円硬貨などをポッケにINする悪癖があることを同僚バイトからチクられたりして、それらが原因となって退社することになりました。
そうです、Mさんは、格好良い事を言うものの、とんでもない俗物だったのです。
もちろん、現在どこで何をやっているのか?
知る由もありません。
ただ、彼のもの凄く濃い眉毛と密度が高い鼻毛が、今どうなっているのか?
それくらいは確認してみたい、そんな気持ちでいっぱいです。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
次回は、『対抗心むき出し!丸男参上』を予定しています。
なお、コメント頂けるという方が、仮にいらっしゃったら、下の方からお願い致します↓
「今日からさっそく使えそうな名言があった!」という方は、そっと押して頂けるとMさんも喜ぶかと思います。
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本日も楽しく拝読させて頂いております。
酒と言葉は飲んでも酔うな、と言ったところでしょうか。。。
勝手な事を申しますが美辞麗句を常日頃から使う人を私は疑いの目で見てしまいます。
言葉に酔って己を忘れがちになる人が経験上多いからです。。。
前職の他部署の上司にそういう方がいて、いいこと言っているのに部下が育たなく、辞めてしまうのは何故だろうと思っていたら、実が伴ってない事が発覚、マネジメント能力がないと社長に判断され、マネージャーをおろされた方がいました。
末路はMさんと似てるかもしれません。
いい事を言うのではなく、相手からいい言葉を引き出し応援するような人物になりたいです!
読者何某 さん
マネジメント能力とコンプライアンス意識というのは、現代の管理職にとっては必須かも知れませんね。
この業界も、いくら職人として優秀でも、部下を徒弟扱いしては問題がある訳で…
私なんかは釘調整業務は叩き込まれたクチですが、じゃあ同じように部下に接してそれでキャリアアップ出来るかや、会社としてそのような指導方針で通るかといったら別問題なので。
しかし、このシリーズを書いていると、最近はブッ飛んだスタッフが少なくなったなあ~と、ある意味ホッとしますが、反面ちょっと寂しい気持ちにもなります。。。
本当に金太郎あめ的なスタッフが多くなったような気がします。
もちろん彼ら彼女らにも個性があり、興味深いスタッフもいるとは思います。
昔はパチンコ屋は賭場であり、どうしようもない輩が客にも店員にも多かった。
今は、今も賭場なのに、娯楽でありギャンブルではないと言い切る。
最新設備を備えたな施設に綺麗な制服、ホテルをまねたというお辞儀にDランドに倣ったという笑顔。
個性が育たない土壌が確かにあるかも知れません。
そして情報化社会により人の見た目や発言行動等も画一化されてきたような気がします。
異端がはじかれる世の中になったんですかね。
洗練されたのでしょうね…
いいか悪いかは私には分かりませんが、健全化した結果、という事にしておけば浅からず長く付き合って身を置いてきた業界に発展があったのだ、と少しの安堵も生まれるというものです。
読者何某 さん
個性的なダメ人間の宝庫だったこの業界。
確かに、そういった意味では健全化してきたのかも知れませんね。
私の会社でも、昔であれば待遇/給与を良くしたいんなら自分でどうにかしろといった自力の割合が多い風土だったのが、今ではビジネスマナー研修的なものや、次世代リーダー研修的なものを実施したりとキャリアアップのためのナビ機能を有するまでに進歩しました。
しかし、まあよくある話ですが、そういったサポートありきの環境では、タフさを備えた人材はなかなか育ってきません。
理不尽さ、不条理さ、旧来的な慣習など、そういったものに最初はブチ当たっても、それらと上手く付き合うか克服する人材でないと、なかなか上手くはいかないという点に関してだけは、昔も今も変わらずといったところでしょうかね。。。