今回は、ハウスルール絡みのご質問に回答させて頂きます。
文鎮 さんからのご質問
楽太郎さんはじめまして。
いつも読ませていただいております。
私は●●(注:地域名)でパチンコメインで遊んでいるのですが、チェーン店舗よりは10数年来通っている古い店中心で打っています。
理由は、雰囲気などももちろんあるのですが、ハウスルースが特長的でユーザー有利なものが多いからです。
(その代わりにレートが低めなのがマイナス点ですが・・・)
いくつかあげると、
- 止め打ちなどok
- 閉店時の確変残りで、1箱もらえる(※機種によります)
- 前日確変残りで閉店した場合、翌朝一来店で本人確認できれば、予約しておいて確変状態から打てる
- 潜伏確変の確認ができる(電源再投入でランプ判別してくれる)
- 朝一から用意した設定6確定台を、営業中に遊技希望の会員で抽選して、当たったら●時から打てる
- 会員アンケートで、機種の人気投票をして、1位になったものが導入される
こういったものです。
私はパチンコの方なので、土曜に粘って打って、閉店が近くなると確変をわざと残しておいて、翌朝に予約して打つなど、非常に楽しみにしていました。
また、会社の同僚はスロットの方で、設定6の台を特にイベントでなくても日頃から打てる良店だと好印象を持っています。
ですが、●月になって、これらのサービスの中の
- 閉店時の確変残りで、1箱もらえる
- 前日確変残りで閉店した場合、翌朝一来店で本人確認できれば、予約しておいて確変状態から打てる
- 潜伏確変の確認ができる(電源再投入でランプ判別してくれる)
- 朝一から用意した設定6確定台を、営業中に遊技希望の会員で抽選して、当たったら●時から打てる
これらが、廃止になりました。
それで客足が減ったかと言えば、まだそこまでの変化は出ていないようですが、少なくともユーザーにとってメリットが大きいサービスばかりだったので、私にして見れば致命的なダメージです。
これらのサービスを廃止しなければならなかった理由など、楽太郎さんの見解をうかがいたいと思い連絡させていただきました。
よろしくお願いします。
________
ここまでが、ご質問内容です。
以下、楽太郎からのメール返信内容です。
回答
文鎮 さん
お問い合わせフォームからのメールでのお問い合わせ、ありがとうございます。
早速ですが、回答です。
まず、初見では、規制等々が非常に厳しいご時世、だいぶ旧来的なハウスルールを、よくぞ今まで維持したな、という印象を持ちました。
私は関東圏での勤務歴しかないので、●●(地域名)の事情には詳しくないのですが、確変時で閉店を迎えた時の次回当たり出玉保証(1箱)、予約して朝一から打てる、これはそちらのエリアでは近年まで通用していたというか、維持されてきたサービスのようですね。
たまに、P-WORLDで全国各地のお店のHPを適当に検索して、どんな営業をしているのか、ハウスルールやサービスなどを調査しているのですが、●●(地域名)界隈のお店だと、今回教えて頂いたような確変の予約持ち越し等を堂々と記載しているお店などを見掛けた事もあり、凄いエリアもあるものだと驚いていました。
おそらくは慣例的にそれが通用するエリアだったのでしょうし、もしかしたら組合の会合などで所轄の担当者が、そういった営業の仕方に、別に違法性は無い、みたいな話をした事があるのかも知れません。
ここら辺は、さすがに自分で見聞きした訳ではないので、これ以上は何とも言えません。
なので、あくまでも業界知識として、今回廃止になってしまったハウスルールをそれぞれ解説させて頂く事にします。
<閉店保証>
閉店時に確変状態だったら、機種によっては1箱もらえたとの事ですが、おそらくはループ型で出玉固定のスペック機に限られたのではないでしょうか?
なので、STや、ループ型でもランクアップ当たり等で毎回の大当りラウンドが異なるスペックだと、もらえないという。
また、そちらのお店は、ビジネスエリアの立地ではないでしょうか?
私なりに解釈すれば、会社員層から遅い時間帯からでも来店してもらい閉店ギリギリまで打ってもらうための施策であり、見方によってはそうした客層へのケアかと思います。
低レートとの事ですから、仮に35~40個交換なら1箱あげたところで4,000円くらいであり、日頃から打ちに来てもらえるのであれば痛くは無い出費だと考えたのかも知れません。
ではなぜ、今回廃止になったかと言えば、所轄からの指導はもちろんですが、web、SNSでの情報拡散を恐れたから、或いは店長さんが代わって、営業方針にも変化が出たからかも知れません。
風適法上、合法か違法かと言われれば、解釈としては難しいですが、遊技の結果(大当りをしたかどうか)に関係なく1箱もらえる時点で、「景品の上乗せ行為」が援用される、或いは「射幸心をそそるおそれがある」という解釈が援用されるからNGと考えて良いかと思います。
パチ屋が提供して良いのはあくまでも遊技機会であり、遊技の結果得た玉/メダルをお客さんが景品交換するという構図を崩してはいけません。
なので、交換にも使用できる1箱分の玉を提供する、これは違法だと指摘された場合に言い逃れが難しいので、廃止したと考えられます。
<確変の予約持ち越し>
前日に、確変が残った状態で閉店した場合、予約しておいて翌日朝一に確変状態から打てるという事ですが、これはおそらく、「射幸心をそそるおそれがある」営業との指摘に、言い逃れが出来ないからやめたのかと思います。
朝一は、全機種全台、通常状態で開店しなければならない的な事が明記してある訳では無いのですが、逆の言い方をすれば、数台が他の台と違う状態=高確率である、特別な措置がしてある(予約)、こういった場合は、それを打ちたいという射幸心を煽る事になります。
これはおそらく、午前中の稼動を上げにくい事への施策として維持してきたサービスなのでしょうが、最近の「こんな営業の仕方は良いのか?違反じゃないのか」といった通報の風潮を鑑みて、ヤメにしようと判断したのかと思います。
<状態の確認>
希望があれば、遊技中に電源OFF/ONして、潜伏確変状態かどうか調べてくれるという事でしょうか?
これは、おそらく、初回潜伏モノのスペック機が一気に増えた時期がありますので、そういった分かりにくいスペック機を打つのを躊躇する年配層へのケアかと思います。
なので、サービスとしては、真っ当なものかと思います。
しかし、これも、確率変動=高確率で当たりやすい状態であると判別して、見方によってはその台で当たりを追わせる行為、或いは他の遊技客からして見れば、射幸心をそそられるような行為と言えるかと思います。
これも、仮に所轄などから指摘された場合は、言い逃れが難しいため、無難にヤメにしたのかと思います。
<設定6抽選会>
朝一から用意した設定6確定台を、遊技を希望する会員で抽選して、当たったら所定の時間から打てるという事ですが、こういうのは実は結構事例を聞きます。
打ち手側からしてみれば、非常に魅力的なサービスでしょうが、これもやはり「射幸心をそそるおそれがある」営業だと指摘されれば、行政指導/処分を免れる事は困難かと思います。
おそらくは、やはり午前中の稼動が欲しくて、会員を集めての特殊イベント扱いだったのでしょう。
会員が対象であれば、自分たちにメリットがある事であれば、仮にそれが違法性がある営業であっても通報などする事は無い訳で、ひっそりと店側と会員だけで維持して来たサービス、という事になるかと思います。
ですが、あらゆる情報が一気に拡散する時代になり、処分/指導を恐れて廃止した、という経緯かと思います。
以上、
ユーザーにとってメリットが大きいハウスルースだったが、なぜ最近になって廃止したのか?
このご質問に回答させて頂きました。
十分な回答になったかどうかは分かりませんが、また何かありましたら、どうぞお気軽にご意見/ご質問などお寄せ下さい。
________
以上が、文鎮 さんとのメールでの遣り取り内容です。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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[記事情報]
2017年4月7日公開
まじですか……未だにそんなルールで営業していた地域があろうとは!?
閉店保障、設定6を抽選で、この手の物は自分の中では十数年前に終わってしまった古き良き時代の遺物だったのですが( ̄▽ ̄;)
現代にも残っているとは露知らず、自サイトで『昔はこんなサービスが!?』といった感じで昔話としてガッツリ紹介してしまいましたよ……恥ずかし(赤面)。
テツ さん
Twitterでも、そういったお店の情報をこっそり教えてくれたフォロワーさんが居ます。
関東圏でも、生き残っているそうですよ。
昨年南の方に旅行した時、大手のホールまで確変持ち越しサービスをやっていて驚いたことがあります。
法解釈に差が出るのは変な話ですが、地方ごとに特色ある営業っていうのも面白いと思います。
まるちゃん さん
エリア差こそが魅力、ご当地性とも言える時代もあったかと思いますが、見方を変えれば伝統的に規則でガチガチなエリアも存在する訳で、まあ難しい問題ですよね。。。
昔って初代ミリオンゴッドで閉店間際にPGG引いたら5000枚保障してくれましたよ。
まかちゃーーん さん
閉店ギリギリまで現金投資してもらうための施策ですね。
会社員層には、良いサービスとも言え、負けが込むシステムとも言えます・・・