雨の日は高設定が入らない&釘が閉まる とは良く言われていることですが、果たして本当でしょうか?
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実際どうなの?
これは、私の経験上ですが、本当です。
その理由としては
①来客不足で売上が伸びないと予想される
→回る台や高設定が多いと、薄利になりやすい
②出玉PRが弱い
→大量獲得台が発生しても、集客に結びつきにくい
・・・この2点が挙げられると思います。
以下で、それぞれの理由についてより詳しく解説していきます。
理由①来客不足で売上が伸びないと予想される
まず、ホールの管理職は、事務所でこのようなホールコンピューター画面とにらめっこしています。
?月?日(金)
21:30 |
パチンコ | スロット | 合計 |
売上
金額 |
4,500,000 | 2,500,000 | 7,000,000 |
粗利
金額 |
1,250,000 | 750,000 | 2,000,000 |
アウト数
(IN枚数)/台 |
15,000 | 8,500 | |
出率 | 98.85% | 97.55% | 97.95% |
営業
割数 |
8割4分5厘 | 8割 2分5厘 | 8割3分5厘 |
稼動
台数 |
105台 | 95台 | 200台 |
誤差
玉数 |
750,000 | 85,000 |
※表示させる項目は管理者によって異なりますが、これらはほぼ必ず表示ONにしていると思います。
その他の項目には、玉単価、玉粗利、再プレイ金額、景品割数、差引数などがあります。
(実際には、補正粗利金額とか、推定景品玉数といった具合に、より業界用語が含まれた表示になっています。)
今回、入力している数字は適当ですが、これらの数字が当日の営業状況に応じて時々刻々と変動していくわけです。
もちろん、どの数値も大事なのですが、店長クラスの立場の者が特に重要視するのが店の集客力を表す数値です。
それは主に、売上金額や稼動(アウト個数、IN枚数)に現れてきます。
ここで、「あれ?粗利第一で見ているんじゃないの?」と思う方がいらっしゃるかも知れません。
商売である以上、粗利金額が気になるのは当たり前のことであり、会社が要求する金額を月単位~数ヶ月単位でクリアしていかないと従業員の生活が成立しません。
しかし、余程の零細店舗でない限り、あくまでも月単位や数ヶ月単位での収益目標をクリアすれば良いだけの話なので、集客力を維持向上させる目的で意図的に薄利営業したり、日によってはマイナスで終わってしまう日があっても構わないわけです。
いずれにしても、お客さんが来てくれない限りは、今日は大きく利益を上げたいと思って釘調整や設定を渋くしても肝心の売上が不足しているので思ったほど粗利が残らないという現象が起こりますので、店長クラスが最重要視するのはやはり自店の集客力なわけです。
それでは、ちょっと細かく見ていきましょう。
例えば、都市部の駅前店の場合だと、一日のメイン客層の推移と売上金額などの関係は、このようになると思います。
◎午前~昼過ぎにかけて
・パチンコスロットが生活の中心になっている若者
・外回り営業中にサボって打っている会社員
・時間的、金銭的に適当な余裕があるお年寄り
開店から2時間くらいは売上が進みますが、その日の釘調整や設定状況、或いはお客さんの引き(運の良さ)によっては、早い時間帯に持ち玉(メダル)遊技に移行し、売上速度が低下していきます。
また、朝一から張り切って来店したは良いですが、思惑外れて早々に撤退する人が多かった場合は、まともな粗利は残りますがその代わりに稼動が一気に低下してしまう場合が多いです。
10年以上前は遊技人口が多かったので、退店する人もいれば入れ代わりで来店する人も多いということで、お客さんが循環することで日中でも売上が着実に増加していたのですが、ここ数年はこの時間帯に集客するのは非常に難しくなってきています。
◎夕方
・早番のアルバイト勤務が終わった若者
・授業が終わった学生
・営業の出先から直帰予定の会社員
遊技客の顔ぶれが変化する時間帯と言えます。
7~8時間も画面を眺めていたりレバーONやボタンPUSHを繰り返しているとさすがに疲労するので、適当な獲得出玉があれば見切りをつけて退店する人が出てくる一方で、これから一勝負!という人が新たに来店します。
ですが、やはりひと昔前とは遊技人口が違うので、大きく数値を変動させることが出来る時間帯とは言えません。
昼過ぎにかけて薄利だったのであれば、この時間帯もやはり薄利のまま、という場合が多いです。
◎夜時間帯
・退勤後の会社員
この時間帯のメイン客層は、なんといっても会社員の方々です。
前半戦で薄利営業であっても、この時間帯に初当たりが重ければ一気に売上が進み、粗利金額も増えていきます。
当然、逆パターンもあります。MAX機が大連チャンしたり、AT機がロング継続した場合などは、期待したほど売上が増えないままどんどん粗利金額が減少していき、下位の管理職クラスは「この数値を見たら、店長がどんな顔をするか・・・せめて赤字にはならないで欲しい!」とハラハラドキドキします。
店長クラスは意図的に薄利にしている場合がありますが、当日の釘調整や設定情報を共有してもらっていない下位の管理職クラスだと、この時間帯に薄利だと何とも言えない緊張感があると思います。
さて、ざっと一日の営業を見ていましたが、ここで本題に戻ります。
なぜ、雨の日は高設定が入らない&釘が閉まる のか?
もうお分かりだと思います。
天候不良が前もって分かっていた場合、店長クラスの者はこのように考えますね。
「午前~昼過ぎにかけて来店する客数は、いつもより少ないだろう」
「いくら仕事明けでも、夕方や夜時間帯から打ちに来る客数は、いつもより少ないだろう」
その帰結として、「売上の伸びには期待出来ないだろう」、「甘く動いた場合、薄利になりやすいだろう」と考えます。
その予防策は、と言えば、高設定を入れない&釘を閉めておき、いつもより少ない客数でも欲しい粗利金額を得られるように備えておくことくらいしかありません。
これが、雨の日は高設定が入らない&釘が閉まる という理由のひとつです。

雨の日は、余程風流な人でないと外出意欲はわいてきません…
理由②出玉PRが弱い
それでは、もうひとつの理由を見ていきましょう。
釘調整を甘くしたり高設定を投入して、適当に時間に余裕があるお客さんが遊技した場合は、持ち玉やメダルが増加しやすい条件が整います。
また、別に釘調整が甘いわけではなく低設定であっても、お客さんの引き(運の良さ)によっては大量獲得が発生します。
ここで考えてみて欲しいのが、その出玉や稼動が、更なる稼動(お客さんの来店)を呼び込む可能性が高いのかどうかです。
よく晴れた日であれば、営業マンも外回り中ですし、若者の気分も開放的であると言えます。
また、足元が弱っているお年寄りでも旺盛に外出して、この機会に色んな用事を済ませに街に出てきているかも知れません。
当然、ホールの周辺も人が多く行き来するので、ガラス張りの店構えであれば外からも大量出玉が見えて、今日はなかなか元気な営業をしているみたいだと思って貰える可能性が高まります。
出玉に勝る広告は無いとも言われる業界ですから、これによって「ちょっと打ってみようかな!」と遊技意欲をそそられて来店する人も多くなると思います。
しかし、雨降りの日ともなれば、どうでしょう?
おまけに風も加わったりすれば、状況は一変します。
傘をさして歩くと視界も狭くなりますし、外出しても目的地まで一直線の移動となり、ちょっと寄り道する気にはなりにくいと思います。営業マンなどは、革靴のつま先付近から濡れてきますし、ほとんどの女性が持ち歩く大き目のバッグにも水滴がつきます。
※台風や大雪の日なんかは、もう論外です。誰でも、外出意欲を失いますよね。
人の心理というのは不思議なもので、こういった状況下では「ちょっとパチンコスロットでも打っていこうか!」とはなりにくいようです。
実際の営業データをみても、晴天時と雨天時では、売上の伸びや客数には差が出やすいです。
まあ、この業界が、世の中における「余暇産業(レジャー)」であり、飲食店や小売店のように必須な産業ではないというのも雨の日の集客力減の理由であるとも言えそうです。
どんなに雨が降ろうが、体調不良であればお医者さんに診て貰いたいですし、お腹がすけば食材やお弁当を買いに行ったりします。
でも、土砂降りの中、何が何でもパチンコスロット打ちに行くんだという人は、そこまで多くはありませんからね。
このように見てくると、雨の日は高設定が入らない&釘が閉まる 理由としては、もう十分でしょう。
意図的に玉やメダルを出しても(或いは、図らずも出てしまっても)、その出玉で集客出来る可能性が低いからです。
まとめ
では、こういった事情も踏まえて、本当の意味でパチンコスロットを楽しむにはどうすれば良いのか?
それは、「雨の日は打ちに行かない」ことです。
店側が「今日は出てくれるなよ」と消極的に営業しているところに、傘をさして靴やズボンを濡らして張り切って打ちに行っても、それに見合うだけのものは得にくいと考えて下さい。
遊びに行くなら、気持良く晴れている日にすればいいじゃないですか。
・・・そしてもちろん、逆も真なり、です。
天候不良の日、集客難なのが分かっていても、普段と同じような釘調整/設定配分で臨んでくれるお店がご近所にあるという方は幸いです。
是非、長く付き合ってあげて下さい。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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