ベニヤ板等で空きスペースを塞ぐ際の注意点について

検定時と異なる釘の状態で販売された可能性がある遊技機=「不正」遊技機に関して、第一次&第二次撤去リストに記載された機種の期限日である2016年8月末日が近づいて来ました。

今回は、不幸にも撤去対象機から新台or中古機への入替がうまくいかず、一時的にせよベニヤ板等によって空きスペースを塞ぐ措置を取らざるを得ない場合の注意点についてまとめておきたいと思います。

 

撤去の現状について

①三洋機種の撤去を渋っているホール企業があるとの情報

北関東、近畿エリアにて、8月22日時点では三洋機種の入替に伴う変更承認を一切行っていないホール企業があるという情報を付き合いがある販社さんから頂きました。

 

もちろん、期限日まではあと1週間あるので、最終週に滑り込みで全台を撤去する可能性もありますが、もしもこれが残存するのであれば全日遊連としてはどのような対応をとるのか、取り締まり行政側としてはスピード感を持って行政処分に踏み切るのか、成り行きに注目です。

 

また、組合組織に非加盟であったり、P-WORLDやDMM系に代表される店舗情報サイトにも一切登録していないお店もあることから、2016年8月末が期限日の機種の撤去が完遂したか否か確認がとれるには、何週間か要する可能性があります。

 

よって、もしも撤去に応じないお店があったのであれば、その情報は9月中ほどくらいに出回ってくるものと推察します。

 

ここで、最悪なことは、撤去していない対象機を来店客から写真等に撮られて、行政通報されるお店が出てくるというパターンです。

 

この場合は、監督官庁や世間も巻き込んで、業界イメージの更なる低下を招くことになるでしょう。

 

②低玉貸しコーナーの一部にベニヤ板を使用するお店があるとの情報

低玉貸しコーナーの利点は、運用コストの良さと視覚効果にあります。

 

全て玉積みだとスタッフ手間が大きいのですが、各台計数機を導入していればそれは解消されるわけで、4円パチンココーナーでお役御免になった機種をどんどん低玉貸しコーナーに導入して、しっかりとした稼動を得ていたというお店も多いでしょう。

 

過去記事でも書きましたが、同コーナーはかなり高い収益率での営業が可能で、今や客数も粗利益も不安定な4円パチンコに拘るよりは、ニーズも高く集客面でも営業数字的にも安定感がある0.5円前後~1円前後の貸し玉コーナーに変更した方が有効なお店も多くなって来ています。

【参考】2015年11月28日公開

『0.5円パチンコの利益はどれくらいあるか?』

 

このような事情も手伝って、近年では低玉貸し比率が大きいお店や専門のお店も増えてきている都合上、今回の撤去問題では、普段はそれほど多めに入替を実施していないお店であっても相応の入替が発生することになります。

 

これも前述の販社さんからの情報ですが、牙狼FINALと北斗覇者MAX、仮面ライダーV3MAXを撤去した空きスペースをタイムリーに入れ替えることが出来ず、茨城、埼玉エリアで一時的にベニヤ板張りで対応するお店が出てきそうとの事でした。

思い切って障子・・・いや、無いか

思い切って、和風テイストで障子を張るとか・・・いや、無いか

 

ベニヤ板張りは必須なのか?

これは所轄の見解によりますが、一般的にはゴト防止や安全面を考慮して、空いてしまったスペースには何かしらの目隠しを行うのが普通です。

 

スロット4号機の撤去問題の時はベニヤ板張りで対応するお店が多かったり、仮設棚のような形にしたりポスターの掲示スペースにして対応したお店も目にしました。

 

スロットとパチンコでは、島内における配線や中継基盤、電源、アウト経路(玉の循環、メダルのベルト回収等)などの構造的な違いはあります。

 

ですが、大体はどのお店も遊技機を取り外してしまえばそのスペースには配線関係がぶら下がっていたりアウト経路が丸見えになってしまうので、そのスペースをそのままにしておくには防犯上や安全面でのリスクが生じます。

 

悪意がある者に島内の仕組みを覗かれるとゴト行為に繋がったり、アウト経路に異物を投げ込まれでもしたら、相当な被害が発生することになります。

実際に私は過去に、板ガムを島内に大量に投入されて大変な思いをしたことがあります。

【参考】2016年1月12日公開

『「パチ屋の景品にはガムが無い」敢えて置いてみたら・・・』

 

よって、上記のリスクを解消し、遊技機を嵌め込むまでの一時的な措置としては、自店の妻板/仕切り板/幕板等と相性が良い色に塗装したベニヤ板で塞ぐというのが手っ取り早い対応と言えるでしょう。

 

もちろん、見た目的には宜しくなく、利益を生むことの無いただの板で遊技機の間引き営業を行うよりは、何かしらの遊技機を嵌め込んだ方が良い訳ですが、前述のような低貸し営業で低コスト運用をしていたというお店の中には、可愛そうな事ではありますがその体力が無いという場面もあるでしょう。

 

ベニヤ板を張る時の手続きについて

島内の数台分のスペースを間引き的にベニヤ板張りする場合は、営業許可を受けた際の設置台数に変化が生じますので、所轄に対して「遊技機の減台に伴う変更届け」を1ヶ月以内に行う必要があります。

 

また、不幸にも列単位/島単位といった、大規模な空きスペースが発生した場合は、いちいちベニヤ板張りするよりは列/島端に侵入防止のパーテーションを仮設して遊技客の立ち入りを制限するという対応も考えられます。

 

その際には、事後申告ではなく、事前に「構造の変更承認申請」を行い、所轄による現場チェックを経る必要があります。

これは、営業に使用する客室面積および床面積に、変化が生じるからです。

 

 

以上、2016年8月末が撤去期限になっている「不正」遊技機の撤去状況および、一時的にベニヤ板等で空きスペースを塞ぐ際の措置や行政手続きについて、簡単にではありますがご紹介致しました。

 

ホール企業ごとに事情はあるでしょうし、メーカーの対応に相当な不満を持っている営業部長さんや事業部長さん、経営者の方もいらっしゃるでしょうが、撤去対象機を留置するのは健全化/遵法の流れに逆行することに繋がり行政処分のリスクを高めます。

 

20年前の社会的不適合機の撤去の時とは、時代背景も業界が置かれている状況も全く異なる訳ですから、私としては全日遊連加盟店舗はもちろんのこと、全国全店がしっかりと期限内に対象機を撤去することを望みます。

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

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コメント
  1. お疲れ様です
    販社に聞いた話ですが、関東で三店舗ほどを運営する某法人では、法人全体の方針として8月の海撤去についてはやらないそうです
    三洋の担当者は相当困惑しているとか

    全日は交渉継続していく旨の通知が各社の下取り金額一覧が発表された頃きていましたが、、
    メーカーの負担割合は変わらないようですし、そういった判断をする法人、店舗は多少なりとも出てくるのではないでしょうか
    完全にホールは馬鹿にされていると言っても過言ではない負担割合ですからね。。

    従わない、その場合は行政処分の対象になるかどうかですが、直接この件でホールが法的に咎められないとは考えています
    とは言え、行政としては別件でいくらでも叩けるでしょうが

    個人的には、スムーズに行かない状況が露呈し、メーカーの責任割合、負担割合の問題が改めて世間や行政に問題提起されて欲しいところではあります

    しかしながら、自分の法人では、撤去期限内に撤去する会社方針ではありますが。。

    • けいたろう さん

      東京や大阪といった大都市部の事が全国に波及/適用されやすいと考えると、取り締まり行政側としては警察庁生活安全局保安課の見解と最近の記事でもご紹介した警視庁保安対策官田中氏の見解などを適用して、行政処分に至る可能性はあるかと警戒しています。

      すなわち、撤去対象機種は元々は検定時の釘の問題だったのが、最終的には高射幸性遊技機の全廃で妥結したという経緯です。

      ①リスト対象機は検定時と異なる性能=取り締まり行政を誤魔化して許認可の禁を破った機種
      ②リスト対象機は高い射幸性を有しており、著しく射幸心をそそるおそれがある遊技機を設置して営業する事は風営法違反であり、製造業者側に問題があったとしても営業者側がそれを免責される訳ではない

      この2点が警察庁/警視庁見解として行政講話の記録に残っている以上、これを全国の警察組織が適用するとなれば、撤去期限無視は行政処分に繋がる可能性を秘めているかと推察します。
      まあ、指示なりが挟まれて、一発アウト(営業停止/許可取り消し)にはならないかと思いますが、それこそエリア差が出てきそうな感じでしょうか。

  2. なるほどそれで近所のホールも沖海が撤去されていないのですね。メーカーの立場ホールの立場いろいろあると思います。しかし、一般的には最も重視されるべきなのがエンドユーザーであることに異論はないと思います。しかし、この業界はいつも消費者/従業員がおいてけぼりのような気がします。
    グレーな業界のイメージはそこでつとめる従業員としては心苦しいのではないでしょうか?

    • いしけん さん

      そこら辺の業界事情について一考察あるのですが、まだ記事にできる段階というか時期ではありません。
      ①所轄と特定のホール企業との関係性
      ②50~70代の古株社員の存在

      これらがネックになり、このような「健全化の流れ?そんなもん知らん」という事例が発生するのかと思っています。

      私も身元バレを回避しつつ業界事情を発信している立場ですので、もうちょっとお待ち下さい。

      仰る通り、遊技客最前線、取り締まり/立ち入り時の初期対応、世間からの風当たりといった物事をモロに受けるのは現場の店長クラスやスタッフです。
      しかし、会社としてどう動くかは社長室で決まるという小規模ホール企業が多い事でしょう。

  3. 「事件は社長室で起きてるんじゃない!!現場で起きているんだ!」ですね(笑)

    しかし当分は客による通報合戦が起きそうですね。警察の方もウンザリしそうです。

    • ゴンザレス さん

      通報されたりする事に関しては、まあ何をされても仕方がない業界とも言えるので私としては静観の構えです。
      通報があって、現場に赴いて、それからどうするかは所轄ごとに対応差が大きそうです。
      本庁に判断を仰ぐタイプの所轄だと、面倒な事になりそうです。

  4. 体力のないホールはなかなか厳しいことになろうかと思いますが、どうでしょうか。

    地元はそこそこの客付き(全盛期からは見る影もない)のグループ数店と、別に一軒ありますが、問題は後者です。
    昔は優良店でさんざん遊ばせてもらいましたが、等価移行からいろいろおかしくなりました。
    最近は等価廃止にともない、2.5円に移行し4パチは終日客がいません(外から見える)。
    ここ1年近く、新台入れ替えは全て中古(あるいは在庫)です。
    通常の新台入れ替えの体力がないと思われます。
    そこで、MAXタイプなど、通達とおりに入れ替え、かつ新台が入れ替えできず(体力の問題もあるし、1年ほど機歴がないことになる)となると、店三分の一がベニヤになります。
    おそらく、数少ない収入源の1パチも同じことになるでしょう。

    数年前からエレベーターを停止して階段代わりとした辺りで相当苦しい印象は受けていましたが、そのような店舗は市場から退場いただく、というのが業界とか行政の立場なのでしょうか。

    遊技としてのパチンコからは卒業したので、特に痛痒を感じるわけではないのですが、青春時代を過ごした風景が変わるのには一抹の寂しさを感じます。

    まあ、パチンコ店がつぶれると、近隣の飲食店に若干影響が出ますかね。
    昔、11時過ぎのラーメン屋で、初代ミリゴの話題を別の客がしていて、10万入れた、20万出した、などの会話で少々ぞっとしたことを思い出します。

    • daidai さん

      40個(2.5円)交換のお店の事情に関しては、その営業数字に関して、またどんな苦労があるかとか、等価時代が長すぎたせいもあり特に若い打ち手の方はさっぱり分からないという方も増えてきているかと推察します。

      なので、今回のコメントへの回答は、記事にしてみようかと思います。
      今日中に書けるかどうかは体力次第ですが、もうちょっとお待ち下さい。

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