「残りもの」だけでのパチンコバラエティーコーナー運営ではなく、「作る」バラエティーコーナーへの転換を

今回は、パチンコのバラエティーコーナーのお話をさせて頂こうかと思います。

 

パチンコの現状

現在の4円パチンコの状況としては、エリア差や店舗の規模等の要素を無視して、全体として見れば

 

①1島/コーナー分の台数を数か月間にわたり設置して機能する、メイン機種不足

②旧MAX機時代の終焉により、スペック別設置シェアの見直しが進行中

③旧基準機に回帰するファン層の確保およびバラエティーコーナーの機種構成の見直し

 

このような傾向があると見ております。

 

①に関しては、読者の皆さん自身が一番その状況を理解しているかと思います。

 

過去記事でも触れましたが、私見では確率1/319且つ65%継続機には未来はなく、機械が売れない状況に陥ったメーカー側は、その時期や継続率/出玉面かまでは見通せませんが、何らかの形で現在の自主規制項目を緩和するに至ると見通します。

 

比較対象としての旧MAX機時代の存在感があまりに大きく、例えばその時代の盟主とも言えた牙狼などは、年末にかけて2タイトルがリリースされたものの、かつての栄光が見る影もない状況に、ファンを失望させています。

 

短い期間に同じコンテンツを沢山持って来て、しかも大きく弱体化したスペックで満足させられるほど、今のファン心理は容易いものではないと言えます。

 

しかし、同スぺック機が打ち手側から支持されにくい状況にある事には、メーカー側だけではなく、ホール側の使い方にも大きな原因があります。

 

経営者は意識を改める必要がある

再三指摘させて頂いていますが、同スペック機を「新基準MAX機」として位置付けて、「旧MAX機の売上/粗利/稼動(客層)をそのままスライドさせよう」とする運用の仕方は、根本的に間違っているからです。

 

エリアに競合店が少なかったり、基本稼動が非常に高い大規模店であれば、まだそれでもなんとか機能して営業数字も成り立つかも知れません。

 

しかし、中小規模の店舗でそのような運用をすれば、都市部では特に、常にボーダーマイナス6~8回転くらいの極悪調整になったり、導入2週間で新台コーナーが通路状態になったりと、悲惨な状況が現出する事にも繋がります。

 

そして、実際に、そのような状況にあるお店も多い事かと思います。

 

なので、経営者層にとっては嫌な言い方になりますが、もう終わった時代の粗利感覚は早急に捨てないと、今後はより多くのものを失う事になるでしょう。

 

それが、常連客なのか、或いはお店そのものなのか、営業数字のダウンをどの程度の水準で止められるかは、経営者層のマインドなり判断にかかっています。

 

このような悲惨なホール状況にならないように、②に挙げたように、これまで全台数の60%近くを旧MAX機で占めていたお店でも、じゃあ今後は確率1/280~1/319の設置シェアは30%前後までにしておき、1/199~1/250くらいの確率帯の機種を30%くらいにして軽めの初当たりで遊んでもらおうとか、スペック別の設置シェアの新たな構築に向けて試行錯誤している事と推察します。

 

そして、更に先を行くお店であれば、既に設置シェアの見直しは済んでおり、より細部の事に着手しているとも言えるかと思います。

 

これが、③で挙げた、旧基準機に回帰するファン層の確保およびバラエティーコーナーの機種構成の見直しです。

探して発見

むむ!こいつ、使えそうだぞ!

 

古めの機種でも・・・

私見では、機種選定上、新台を最優先事項にしていないようなお店であれば、置いてみて動きそうであればちょっと古めの機種であっても積極的に試すお店も増えて来ていると見ています。

 

その際に選ばれやすいのは、これも8~10月くらいの記事で何度も触れましたが、継続率が高めの旧基準スペック機です。

 

継続率65%時代にあっては、旧基準の72~80%水準のスペックでも比較上では強い訳で、そういった継続率を備えた機種は、大当り確率1/128~1/200近辺に結構存在しています。

 

また、継続率90%近辺であっても、時短突破型なり色々とシビアな面はありますが、これも検定が残っていて新規設置可能な機種はまだ健在です。

 

こういった機種を、これまで長らく旧MAX機がどっしりと陣取っていた場所に複数機種置いてみて、パフォーマンスを試しているというお店も増えて来ているという事です。

 

こういった機種選定上の優先度や意識の変化は、必然的にバラエティーコーナーの機種構成や運営上の意識の変化にも、大きな影響を与える事になるものと見通します。

 

店舗運営上、「残した」「残ってしまった」機種でのバラエティーコーナー運営ではなく、意図して「作る」バラエティーコーナーへの転換です。

 

バラエティーコーナーの再構築を

バラエティーコーナーの機種の入れ替えには、いくつかのパターンがあります。

 

その中でも良く見受けられるのが、

 

  1. メイン島/コーナーに5台以上導入した新台が、パフォーマンス低下した時点で1~2台がバラエティー行きする
  2. メインで欲しい機種の購入にあたり、抱き合わせ的に条件提示された機種の導入
  3. 既存のバラエティー機種が一定水準以下のパフォーマンスに低下したため、それと入れ替える目的で適当な機種を既存のコーナーから持って来る

 

このようなものです。

 

ご覧の通り、どれもそこまで積極的に行う入れ替えとは言えず、もっと言えば「全くお金をかけずに、残り物だけで作るのがバラエティー」という意識を強く持っているお店も、かなり多いと言えます。

 

現状では、このやり方でもそれなりの結果を出していたり、或いは、以前よりも稼動が上がったというお店も結構多いものと推察します。

 

これは、旧MAX機時代の終焉と、新基準機への移行が原因と言えます。

 

意図して、計画性を持って運営していたバラエティーコーナーでは無くても、周辺の状況が変わったので、ちょっと古めの機種でも面白味があったり、継続率が高い、初当たり確率が甘いなど、「新基準機との比較上では魅力が強い」という理由で動きやすくなっているという訳です。

 

この現状を見て、「ああ、そういう事なのか。じゃあ、適当に予算を組んでプラン立てして、これまで自店に置いていなかった機種でも試しに中古導入してみようかな」

 

こういった運営に転換するお店が増えてくれば、ファン離れを食い止めたり、お店ごとに特色がある機種構成になったり、ちょっとした変化が生まれてくる可能性は十分にあるものと見通します。

 

打ち手側からしてみれば、新しいもの好きな会社員層は別として、打つ機種選びに関しては少しでも強いスペックや選択肢自体の多さ、調整の甘さといった要素の方が重要です。

 

例えば、中古価格3万円+書類代(3万円前後)で導入したある機種をボーダーマイナス2回転で運用した場合、稼動が18,000個で日当たり台粗利1,600円でした、月間粗利は48,000円でしたという営業数字なら、打ち手側も「まあ、これなら弾けるかな」という調整水準であり、お店側としても早期に機械代分が作れて気は楽です。

 

もっと言えば、上位のマネジャーなどの営業数字管理上の教育なり、釘調整指導なり、そういった目的も兼ねて、現場管理の裁量が大きい店長さんであれば、部下にバラエティーコーナー運営を任せてみるのも試みとしてはアリだと思います。

 

「4月のバラエティー運営で、書類代も含めて予算80万円以内で5~6台程度の入れ替えプランを練ってみなさい」

 

こんな感じですね。

 

もしも、店長さん自身が、最近はプライベートも含めて実戦する機会が減っていたり、コンテンツも含めて機種理解度が落ちているのであれば、尚更です。

 

その方が、日頃ホールフォローも含めて店長さんよりは現場事情、特に自店の常連客の志向を理解している可能性が高いマネジャー級の者のモチベーションなり、キャリアアップにも繋がって一石二鳥の効果を得る場面もあるものと推察します。

 

いずれにしても、従来的な残りもの機種での運営、お茶で言えば出涸らし茶葉で来客をもてなすようなバラエティー運営ではなく、打ち手にとって選択肢や楽しみが多い多様性があるコーナーに作り変えて行くには、良い時期が来ているように、私の目にはそう見えます。

 

 

読者の皆さんは、どのようにお考えでしょうか?

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

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コメント
  1. 打ち手側からしてみても、こういう考え方をしてくれた方が好感を持てます。

    軌道に乗ったら、遊び心で意外な機種をたまーにでもイイので、サービス調整したりするようなお店なら、心をガッチリ掴まれそうです♪

    • ファウ介 さん

      あまり自店の事は書けないのですが、今回簡単に触れた、部下にバラエティー運営を任せてみるというのは、過去の経験談です。

      結果的には、部下の釘の練習になって、調整ミスで回ってしまったり、あるいは全然回らなかったりと、機種構成以外にも色んな変化が出て、見ていて面白かったですね。

  2. 本論と関係ないですが、楽太郎さんは長い文章をしっかりと書けますよね。学歴が高いお方なのか?練習をされたのですか?
    本論と関係ある話ですが、海、ジャグの特別扱いだけでは長期的に客は減るのではないかなと思いますがとうでしょうか?両機種に新規顧客の獲得の力があるとまでは思えないのですが、、、

    • ishiken1018 さん

      私の来歴に関しては、色々と邪推して楽しんで頂ければ幸いです。
      なんちゃって業界人のブロガーなんじゃないか?とは疑われた事は無いので、一応はある程度の質は維持できているんですかね?
      そこら辺は、自分自身では分からないので。。。

      新規客の獲得力があるかどうかは、たしかに課題がありますね。
      規制もあって、遊技以外に複利/付加価値を提供できる業態とは言いにくいので、物や無料サービスをどんどん提供して、遊技中の方をもてなせるような営業でもしない限りはしだいにファンは目減りするでしょう。

      一番の要因は、ファンの高齢化、寿命による人口減ですね。

  3. 更新お疲れ様です。

    今回のテーマ、全面的に同意します。
    ここ最近の多くの店舗に見られる傾向ですが、ダメな台は少台数にしようともダメです。
    おそらく店舗運営に携わっている方の心理として「導入失敗の損失を最小限に食い止めたい」というものがあるのかもしれませんが、さっさと売り払って忘れてしまった方が良いのでは?と思います。

    そして仰る通り、バラエティーコーナーに元々設置されていた、そこそこ稼働率があった「趣味打ち層に愛された機種」の撤去→趣味打ち客の店に対する不信にも繋がりかねないですね。

    ただ、低貸しコーナーがバラエティー構成になっている店舗も多く、機種構成で差別化を図れなければ成功は難しいかと思います。
    もし楽太郎さんのお考えになられている設置シェアになるのであれば、この際低貸しから撤退するのもアリかなと思いますね。

    • ててて さん

      凄く乱暴な言い方をすれば、低貸しで全力で抜く事を考えているお店は、店仕舞いしてもらった方がそのエリアのためですね。
      低貸しは稼動、客数を上げてナンボの世界なのに、客数が集まったら抜くための素地ができたと考えて台粗利を高く設定したのでは、ニワトリを育てた後に食べてしまうようなものな訳で。
      いや、普通に考えれば、ニワトリからは日々ちょっとずつ卵を頂くべきでしょ、と。

      バラエティーにしても、低貸しにしても、しっかりとした運営プランがあるお店なのかどうか、偶然手持ちの機種が良いので集客できているだけなのか、そこらへんはひと昔前よりはバレ易くなっていると思います。

  4. ありますね。そういう1台。

    一パチで御世辞にも回るとは言えない。設備は古いし店員も若干無愛想。

    でも悔しい!行っちゃう!という1台。

    • ゴンザレス さん

      近所のお店から六三四の剣と歌舞伎剣が無くなった時は、店長をブン殴ろうかと思いました。

      • 私は龍が如くの初代甘ですね。「今日も打ちにいくぞ~」と会社帰りにルンルン気分で行ったら撤去済み。小田和正の『さよなら』を頭の中でリピートしながら帰りましたよ・・・。

        • ゴンザレス さん

          「ルンルン気分」という言葉に萌えます。

          「熱気ムンムン」と同じくらいのインパクトがある、魔法の言葉ですね。

          落ち込んでいる時にこそ、敢えて唱えたい魔法です。

  5. 近所のホールはバラで気に入った台が何故か1パチ落ちしてしまいます笑
    4パチの釘もアレですが、1パチの釘はストレスしか溜まらないので結局お気に入り台が無くなってしまうと言う不遇。
    その点スロだと低貸でも最低限の遊技にはなるのでお気に入り台を飽きる程打てて良いんですがね。

    • シビ さん

      これは、実にリアルな事情だと思います。
      ホールの状況が目に浮かぶようです。。。

  6. 199から250辺の比率を30%乃至33%位設置。
    99から150辺の比率を同様に設置。
    ちょいぱちはボーダー高いし、大手しか買えないから現実的ではない、319の機種が魅力乏しい物が多い現状での新台大量導入では営業が厳しい。

    地域2,3番手、それ以下の営業所は、兎に角差別化戦略を取らないとね。
    珍古台導入、平均TYの高い台、低粗利でもホール的に痛くない台(その分アウト稼働で玉利を細々取る)とか工夫する店が増える事願っております。

    遊ばせ上手な店長さんなら、客滞率、占有率を高めて活けると思います。

    • 北の養分 さん

      昨年10月くらいから「今週の見通し」記事で結構書いていますが、機種選定の優先順位の変化(何が何でも新台が第一ではなくなるお店も増える)や中古機選定時のセンスやお店の考え方の違いが、エリア2~3番手のお店の序列変動を招く可能性も高いと見ています。

      また、スタッフ手間ではありますが、定量制や1回交換で使った方がお店にとってもお客さんにとってもメリットが大きい機種もあるので、そこらへんを見極めて導入機種を選ぶお店が増えてくれば面白いかと思います。

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