新基準に該当しないスロット機の撤去問題に関しては、警察庁がスロットメーカー団体である日電協に過度に肩入れする気配も今のところは無いようなので、最速最短(2017年内)での全廃の可能性はゼロと言えそうです。
今週の判定
4円P | 20円S | |
11(日) | 💀 | - ※ゾロ目営業のお店もあり |
12(月) | × | – |
13(火) | × | – |
14(水) | × | – |
15(木) | × | – |
16(金) | × | – |
17(土) | 💀 | – |
- 「♥」有給休暇を取得してでも打ちに行くべき日
- 「○」遊べそうな日
- 「-」お店ごとの考え方によって還元度に大差が出そうな日
- 「×」特定の機種やコーナー狙いでない限り、打ちに行かない方が無難な日
- 「💀」全体的に、絶望的な日
厳し目の判定になっており、読者の方の中には「いや、自分の近所には打てる店はあるぞ」という方もいらっしゃると思います。
そのような方は、幸いです。
※どのような日であっても、投資金額、遊技時間を決めての来店をおすすめします。
パチンコスロットは、適度に楽しむ遊びであり、深追いしても得られる利益は多くありません。
また、仮に得られたとしても、それはごく短期的/個人的なものであり、人生設計上は何の役にも立たず、周囲の人を幸せにできるようなものではありません。
解説
<パチンコ>
基本的には、しっかりとした収益を狙うお店がほとんどです。
ホール目線では、撤去問題にゆれた昨年の夏頃までに比べれば、売上/稼動のup/downはある程度の幅に落ち着いて来ていると言えます。
お店側としては、
「確率1/319且つ65%継続時代に出てくるルパン、慶次、ヱヴァ、北斗、牙狼、海、仕事人・・・こういったBIGタイトル機は、集客力が大きく落ちるのではないか?」
こういった心配をしていたのが、いざ蓋を開けてみれば2016年秋口から年末にかけて出て来た沖縄4、慶次X、ルパン、ヱヴァはそれなりの稼動を示し、2017年に入っても普通に見ればお財布に厳しいスペックである北斗7でさえも良く動き、釘の状態が悪い仕事人でさえも、会社員層によって及第点の水準で稼動しているのが現状です。
この流れは、7月末から8月初旬にかけて出て来る、新作牙狼の高稼働をほぼ確実なものにしていると言えるでしょう。
撤去対象としてリストアップされた旧MAX機は姿を消しましたが、パチンコシーンには大きな変化がなく、相変わらず決まりきったタイトル機の続編がどんどん出て来て、それはどんどん派手な造りになり、会社員客は養分扱いされ続けているのが現状と言えそうです。
今週の主な新台(地域差あり)↓
・6月5日以降、CR必殺仕事人の追加納品が継続中
※細かい情報は持っていませんので、どのエリアや何台規模の発注をしたお店が中心なのかは分かりません。
※販社営業マンからは、「6月中に全国15,000台~20,000台規模の増台見込み」という情報提供を受けました。
<スロット>
パチンコと同様に、しっかりとした収益を狙うお店がほとんどです。
今回は、心配している打ち手の方も多い話題でしょうから、新基準に該当しないスロット機の撤去問題について簡単にお話ししようかと思います。
現時点では、大部分の業界人が気にしているのは「日電協案への、全日遊連の対応」と「法改正の時期および旧規則下で認可された型式をいつまで設置しておけるか」、この2点だけと言えます。
過去記事で何度か解説させて頂いた通り、スロットメーカー団体である日電協が、いかなる「撤去スケジュール」を策定しようとも、それには法的な妥当性がなく、仮にあるとすれば「射幸性が高い」という警察庁との共通認識のみです。
しかし、ではなぜその射幸性が高い型式をメーカーは進んで製造し、それを警察庁が検査等の実務を委任する機関である保安通信協会が認可して、ホールに設置されるに至ったのかと詰問されれば、本件を無理やり撤去問題に持ち込むにはメーカー/警察庁双方は自分たちがやって来た全ての事について、相当な自己否定が必要となります。
もちろん、「カジノの件で物事が大きく動いたため、数年前と今とでは事情が全く異なる」と指摘され、「警察庁としては新基準に該当しないスロット機、その中でもメーカー側が特に射幸性が高いと区分した高射幸性スロット機(1日に2万枚以上の払い出し実績がある機種)に関しては、優先的な撤去を求める」という具合に強弁されれば、それを完全に無視する訳には行きません。
なので、結果的にはこういった機種は段階的に姿を消していく運命にあると言えますが、それが2017年内なのかと聞かれれば、その可能性はまず無くなったな、と思っております。
なので、設定配分に関しても、先々を見据えて新基準機やジャグラー系により一層力を入れるお店が増える流れは継続するとして、では今後消えていく定めの旧基準AT機などは全台設定1で無視するのかと言えば、その可能性も無いと言えます。
自店の強いイベント日に、これまで通り旧基準AT機にまともな設定を使用してくれるお店はあり、そういった点では打ち手の皆さんにとっては、早急且つ抜本的に自身の立ち回りを改める必要性までは無さそうです。
本件に関しての全日遊連の対応については、私も含め多くのホール側の役職者は、「阿部理事長はじめ現執行部は、正しい対応をした」という印象を持っていると思います。
日電協との会合の場が6月2日に設けられ、その場でA4用紙1枚(横)での撤去案が示された訳ですが、全日遊連の対応としては、そちらはそう提示しても、そのままのスケジュールでは動けない、というスタンスをしっかりと示しています。
仮にこれを、依存問題対策の一環として過剰反応し、「提出された案通りに早急に撤去を推進していく」、などといったスタンスを示したのでは、今後も「15,000枚以上の払い出し実績がある機種をリストアップした。射幸性が高いため、撤去して欲しい」、「1万枚でも射幸心をそそるおそれがある。よって、これも撤去するように」、こういったメーカー/警察庁の意向によって、その都度右往左往する事になってしまいます。
今回、理事長である阿部氏は、日電協がそのように考えている事は分かったが、すんなりと動く訳にはいかない、というスタンスを明確にしています。
今後、日電協は6月15日の会合までに方策を練り直す訳ですが、全日遊連に対しての最大限の譲歩/協力姿勢を示さなければ、阿部氏はじめ執行部が納得する形で「業界としては、依存問題への対応のために、一丸となって射幸性が高いスロット機を撤去していく」という共同宣言の場に並び立つ事は無いでしょう。
その最大限の譲歩とは、
- メーカー側は、ホール側に対して、納得感のある猶予期間を提示する事
- メーカー側は、ホール側に対して(中小ホールも含めて)、撤去推進が可能な水準の新台価格や下取り金額提示をする事
この2点です。
既に、この流れを読んだ大都は、これまでよりも1割近く高い水準の価格で新機種を販売して、仮に今後下取り金額負担が増しても、値上げ分で相殺しようと目論んでいる節もあります。
※税抜43万円水準⇒47万円水準への値上げ(番長3、政宗)
読者の皆さんは、パチンコにおける「不正」遊技機の撤去がどのように進んだか記憶に新しいと思いますので、それに近い状況にメーカー側が持ち込もうとする可能性もある、という事はお分かり頂けるかと思います。
今回の全日遊連の対応は、こういった風にメーカー側に主導権を握られないように、結果的にメーカー側の案に近い形で撤去を進める事になったとしても、それに対して最大限の譲歩を引き出すために必要な態度表明であったと言えます。
現状の新機種価格は43万円水準が主流です。
これが更に値上げされるのでは、より一層、その負担は打ち手に及びます。
メーカー側は、今でも十分な値引きプランを提示しているとも言いたげですが、それは毎回買い続けているホールのみが受ける事ができる値引き条件に過ぎません。
ホール側が、営業数字に大きな変化が出るリスクはあるが、この条件なら撤去に協力しようと思えるような条件を提示できるか、或いは全日遊連側がそれを引き出せるか、それが6月15日~6月末期間の要注目ポイントと言えます。
今週の主な新台(地域差あり)↓
・信長の野望~創造 など
<直近の機種評価&調整/設定配分評価>
さて、毎週恒例で、
- 最近1ヶ月くらいで出てきた新機種に対する読者の皆さんからの評価
- このメーカーの開発販売状況について、一言もの申したい!
- ご近所のお店の釘調整/設定配分状況
- 期待して出掛けた他エリアのお店のイベント状況はこんな感じだった
こういった、業界絡みの直近の状況などについて、色々と呼び掛けてさせて頂いております。
それぞれについて、何か思うところがある方は、お気軽にコメントをお寄せ頂くとありがたいです。
※コメントに対しては、原則として必ずお返事しております
※読者の皆さん同士での遣り取りには、なるべくお邪魔しないようにしていますが、あまりにもヒートアップした場合などは「お、落ち着いて下され~」と仲介させて頂く場合もございます
今週も、先週と同じ呼び掛けをさせて頂きます↓
「”依存問題への対応や厳しい世間の目を納得させるため、業界としては射幸性が高い遊技機は早期に撤去すべき”という理由での、旧基準AT機などの全廃の動きは、好ましいものではない」
・・・という方は、そっと押して下さい↓
※現時点では、新基準に該当しないスロット機の撤去に関して、「法的な必要性」は皆無であり、あくまでも業界側が自主的に撤去を推進するという体で動いています(警察庁から動かされている、とも言えます)
※風適法が改正され、「●年●月●日以降、営業の用に供して良いのは、新基準スロット機のみである」的な文言が記載されてはじめて、旧基準AT機などは「違法機」となり撤去の必要性が生じます。
<備考>
※市況の分析に関して、稼動や売り上げ、利益が高い/低いという判断には、エリアやお店の立地、営業規模、設置機種等によって差があります。
※遊技機の台粗利等に関しては、どのような調整数値で臨んでいるかや、そのお店の基本稼動(アウト個数/IN枚数)、どれくらいの期間でどれくらいの利益を得る事を目標にするか等によって大差が生じます。
また、この見通しはあくまでも私見ですので、色々とご意見あるかと思います。
その際は、お手数ですがこちらからコメントお願い致します↓
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[記事公開]
2017年6月10日
まあ私の働いてる店なんですが北斗7が完全にお客さんがぶっ飛びました
60台も入れてるのにどうするんですかね…まあ釘も素人目で見てもヘソ締まってて打ちたくなるような感じじゃないです、でも仕事人は平日も終日満席
それとスロット撤去の問題に関しては風営法執行規則の改正次第でしょう。パチンコの大幅な出玉の抑制、そして6号機、そのときにみなし機認めず総撤去が起きると思います。
6号機は果たしてどんな要件になるのか、楽しみです。
パチ屋店員894 さん
近所のお店は、その逆ですね。
仕事人が通路、北斗7が大盛況。
でもやっぱり、常連客やイベント狙いの客層が北斗無双に回帰するような現象が起こっているお店も多いようですね。
結局のところ、高継続以上の魅力は無い、というところでしょうか。。。
毎度お疲れ様です。小難しいことは分かりませんが、新基準機スロット…
初当たりまで3万も4万も使って、やっと当たって60枚とか、これが遊技として成り立つのか?と。そりゃ誰も打たんわね、こんなんは 笑
もうARTメイン機は無理だと思いますよ
A+ARTのほうが遊べます
かっちゃん。さん&パチ屋店員894 さん
A+ARTの方が、うまい具合にAの方で確率に勝てれば箱を使える場面がありますからね。
夜時間帯からの遊技であれば、尚更ですね。
警察が自己否定・・・絶対無い無い(ヾノ・∀・`)
しかし中小チェーンでも仕事人を結構導入してますが、結果として全体的に釘を閉めてるから客飛びが凄そう。私も消えましたし(笑)
ゴンザレス さん
南無阿弥陀仏・・・
凱旋、絆、沖ドキのみに稼働。
新基準は通路。
設定ベタピンのバラに稼働が少し。
ガンツ、仕事人のみに稼働。
新基準は通路。
無双、海に稼働が少し。
この状況で新台が40万とか
年内撤去がどうのとか。
こんなに需要と供給
法案と現状
ユーザーと開発
販社とホールが
かけ離れた業界も珍しく
政治家も開発者も営業も
店長も全てネジが足りていない。
ただ一つの正解者は
遊技人口の減少
いわゆる
博打として成り立っていないことに
気付いて
辞めたユーザーのみ。
駅前のネオンに
ドキドキして胸を踊らせていた
あの頃はもう遠く
巨大な集金広場になったホールは
携帯の充電とかブランケットとか
傘とか
ドキドキとはかけ離れたモノで
集客しようとズレまくり。
パチスロ、パチンコが好きだから
苛立ちは人一倍で
楽太郎氏も同じと推測
レネゲード さん
パチ屋の経営者層は、シャッターを開ければある程度勝手にお客さんが入って来て、毎日現金が手元に残る楽チンな商売だと思っています。
そんな考え方で、長年やって来たから、今のホールの姿がある訳で。
メーカーにしても、どんな造りでも売れば買ってくれるから、そのお金でカタログ運搬係くらいの働きしかしない営業マンにボーナスを出し、自社ビルを建て替え、無駄な販促品を作りまくります。
そうやって膨らんだ最大値の姿を維持するために、「今は楽ではないから、もっと釘を閉めます」「新台価格を上げます」となる訳で。。。
結局はクソ高い新台買うんでしょ?? 自店に入れないと他店に客が流れて売上が凹むのを理由に!
当然回収は客からですよね♪♪ 業界のこれからの発展を切に願います(#^.^#) 最後に完全撤去が確定すれば上場メーカの株価が急騰して高値で売り抜けるのを期待してただけに残念です(´;ω;`)ウゥゥ
養分ちゃん さん
釘が悪い新台でも打ってしまっている会社員層が覚醒して、新台で集客できるパターンが崩れるか、新台価格が半分にでもならない限りは、この構図は変わらないでしょうね。。。
そりゃ正式に許可やら何やらを受けた機械を撤去しろって事なら金も返せや、となりますわな。
釘と違って店側に変更出来るのは設定のみ。そして設定変更は警察の御墨付きの行為。というか釘はNGなのに設定はOKって、それはそれで矛盾している気もしますが法律と警察が許可を与えてるんだから適法行為!!メーカーとしては強くは言えないでしょうね。
ゴンザレス さん
普通に考えれば強く言えない事でも、言ってしまうのがこの業界の不思議なところ・・・
「警察庁は早く外せと言っている、でも全日遊連は日電協プランは飲めないと言う、じゃあもうおたくらで決めてよ」と丸投げされる可能性もある訳で。
そして、丸投げされれば警察庁に対しての態度に全責任が降りかかって来るため、ある程度日電協プランに近い形で、しかも金銭面でメーカー負担がほぼ無い状態で段階的な撤去が進む、というのがマズいパターンですかね。