みなし機(検定切れ機)は新規則下でも設置し続ける事が可能だと思いますか?-回答

今回は、みなし機(検定切れ機)の先行きに関するご質問に回答します。

 

GOMA さんからのご質問

はじめまして

いつも楽しくブログを読ませて頂いています。

 

ここ最近ですが、風営法、遊技規則の改正に関連して「~はいつまでに撤去」というような話を聞きます。

 

自分でも色々とネットで拾える限りは調べていますが、まだ今回は具体的にいつまでどの機種が設置可能か、といった事は決まっていないようですね。

 

私が通っているホールは古めの台がけっこう多いため、それらが無くなった場合は代わりにどんな台が入るのか私にとって非常に気になるところです。

 

特にスロットですと、代わりに入れて欲しい台自体無いので、できるだけ長く古い台を設置していて欲しいと思っています。

 

そこでお聞きしたいのが、楽太郎様は今回の風営法の改正に関係して、検定が切れた古い台がどれくらいの期間、設置を認められるとお考えでしょうか?

 

何ヶ月か待てば正式な発表がある事でしょうからわざわざご教示頂くのも申し訳ないのですが、業界の方のご意見を頂きたく、質問させて頂きました。

 

よろしくお願いします。

________

ここまでが、GOMA さんからのお問い合わせ内容です。

(全文そのままです)

 

それでは、回答です。

 

回答

「検定切れ機」の定義

まず、検定切れ機について、ごく簡単にではありますが解説させて頂きます。

 

遊技機は型式試験に適合してはじめてホールに設置できるようになる訳ですが、適合から即時販売され設置が進む訳ではなく、概ね2~3ヶ月は期間が空いて販売されるのが常です。

 

なので、遊技機の当初の正規の設置可能期間は「概ね3年」という認識でいて頂きたいと思います。

 

その後、その概ね3年という期間が過ぎても、正規の部品交換や系列店移動をしながら長く置いておきたいと考えるお店であれば、「認定」という制度を利用して向こう3年の期間延長措置を図る、という流れになります。

 

ここで、「認定」を得なかった古い台が、いわゆる「みなし機(検定切れ機)」と呼ばれ、

 

  • 故障時の正規の部品交換が不能
  • 現時点で設置中の店舗内で寿命を迎える事が確定(店舗間移動不可)

 

このような扱いになる訳です。

 

故障時の「正規の」部品交換が不能、という表現をしたのは、倉庫に眠っている部品やおもちゃ屋等で購入した部品を使用してこっそり交換して復旧させるなどの違法な裏技を行っているお店も依然としてあるでしょうから、ここらへんは業界内でより一層の遵法意識の向上が求められるところだと思っています。

 

認定制度の普及について

それでは次に、認定制度について説明させて頂きます。

 

2007年10月に業界団体内で定められた、中古機流通の新しいシステムに基いて以降、旧来のようにみなし機(検定切れ機)として放置するのではなく認定を取得して、合法的な部品交換かつ店舗間移動などのメリットを保持した状態で古い台を運用し続ける事ができるように、この認定という制度を利用する店舗が一気に増えたと言えます。

 

この流れで、みなし機(検定切れ機)というのは、型式試験に適合した時の状態から逸脱している可能性がある台、という認識を持たれる場面が多くなっています。

 

これは、取り締まり行政側としては、「型式の保全」が保証され難い台なら、速やかに撤去するのが望ましい、という事になります。

 

つまり、法改正(規則改正)は、旧規則下で認可されているため現況に合っていない上に、型式の保全が困難であるとして、業界側にみなし機(検定切れ機)の撤去を求める事が容易なタイミングであるとも言える訳です。

 

この「旧規則下で認可されているため現況に合っていない」という表現の意味を、より詳しく解説させて頂くならば、

 

「著しく射幸心をそそるおそれのある遊技機」の基準をより厳しい基準で改正して、新規則を施行した

⇒旧規則化で認可された遊技機は、新規則下では「著しく射幸心をそそるおそれのある遊技機」とみなされる

 

このようになり、解釈上は「著しく射幸心をそそる事が無く、賭博では無い”遊技”の場を提供するはずのホールに、ずっと置いておいてはいけない」という事になるかと思います。

古い機種の方が好きなんですが…

古い機種の方が好きなんですが…

 

前回の法改正時は?

それでは、以下で本題に入って行きます。

 

「今回の風営法の改正に関係して、検定が切れた古い台がどれくらいの期間、設置を認められると思うか?」

 

このようなご質問でしたが、私見では、みなし機(検定切れ機)は2018年2月1日の新規則施行に伴って、ごく短期間で撤去する事が求められると思います。

 

つまり、数年単位で設置を継続する事が認められるのは、極めて難しい、という事です。

 

歴史を紐解きますと、前回の規則改正は、いわゆる「爆裂AT機」の存在が問題視された事に端を発し2004年7月1日に施行され、それによって時代は、「射幸性の抑制」を旗印にして4号機から5号機へと移って行きました。

 

その当時の取り締まり行政側の動きとしては、

 

①2003年6月

警察庁は、規則改正が検討段階に入っている事を明言

 

②2003年10月

改正案の提示

 

③2004年1月31日交付

 

④2004年7月1日施行

 

このようなスピード感でした。

 

これに対して、業界側の動きとしては、②の段階で全日遊連は各組合員(ホール)にアンケート調査を実施し、現時点でどれだけのみなし機(検定切れ機)を設置しているか回答を求めました。

 

当時は、現在よりもずっとみなし機(検定切れ機)の数が多かったため、ホール現場が受ける撤去の影響が極めて大きいという認識で全日遊連は取り締まり行政側に温情措置を陳情しています。

 

その結果、当初の規則改正案としては、新規則施行以後のみなし機(検定切れ機)の設置は一切認められない旨の方針を提示していたのを覆す形で「経過措置」として継続設置が認められ、最終的には約2年後の2006年6月20日までの完全撤去という事で終結となりました。

※この完全撤去は、業界側が自主規制として実施したものです。

 

結論

では、当時と同じような温情措置は一切期待できないのかと聞かれれば、今回は業界側はかなり立場が悪いためそれは難しいと言えます。

 

・旧基準スロット機における不正サブ基板等の事案

 

・1日に2万枚以上の払い出し実績があるスロット機=高射幸性スロット機の問題

 

・現行機よりハイスペック且つ釘が劣化しているパチンコのみなし機(検定切れ機)の設置が続くという状況は、釘調整への指導/処分強化や射幸性の抑制の流れに完全に逆行する事

 

・カジノ関連の動きが活発化し、業界が更なる射幸性の抑制と依存問題対策を求められている事

 

こういった事情が絡んでいる中で、取り締まり行政側がみなし機(検定切れ機)の継続設置を認めるだろうという見通しを持つ事は、あまりに楽観的過ぎるように思います。

 

もちろん、それが認められれば、特に博物館的な機種構成で通好みのファンを満足させている「総バラエティー」型のお店は機種構成の総見直しまでの猶予期間を得る訳ですが、あくまでもそうなった場合はプレミアム役を引いたくらいのラッキーパターンと言えそうです。

 

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

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[記事公開]

2017年7月28日

コメント
  1. みなし機ばかり置いてあった、某オアシスさんも廃業してしまったし、ますます古い台が打てなくなって悲しいですね。液晶の壊れたミラクルカーペット(セグで判断w)、スロットはB物と名高いマジシャンとか置いてあったんだよなあl。規制が厳しくなるのも良し悪しですねw

    • てんま さん

      近所の初代ナナシーなんかは、たしか液晶画面の2/3が真っ黒に潰れていて図柄判別不能でしたからね。
      それでも、私も含めて常連客はBGMメインで楽しんでいました。
      いやあ、懐かしい。
      ところで、このナナシーにまつわるお話には実は続きがあって、某指定暴力団絡みなので書き上げたものの封印しております。
      いつになるか分かりませんが、時が来たら公開したいと思います。

  2. たぶん5.0号機は2/1までに撤去でしょうね
    5.5の境目あたりも高純増はアウトかな
    スロは射幸心うんぬんとサブで出玉操作うんぬんでだいぶ分が悪いですね。

    大手のちゃんとしてる(?)ホールは入れ替えで自然に無くしくだろうし、組合にも働きかけて行くと思います。ただ、ユニバ系の認定延ばしたやつ、あれどうなるのかなーと

    • ニト さん

      業界内では、6号機時代に突入したら、検定が切れた設置機種から順次撤去対象になるだろう、という認識ですね。
      認定取得可能であれば延命できる機種もあるでしょうが、メーカーと取り締まり行政側が書類を発行/認可するか否かが不透明なので、やはり業界団体と警察庁からの正式なアナウンス待ちという状況には変わりがありません。

  3. どんどんと規制強化が進んで
    ゴーゴーチャンスランプやハイビスカスランプなどが点灯や点滅することが射幸心を煽るとして禁止される日がくるとおもいますか?

    • ねこたろう さん

      打ち手側が、抽選状態を視認可能なようにする仕組みは必要なので、それを堂々とやっているのが告知ランプと捉えることもできます。
      商店街のガラガラくじで例えれば、ひっそりと「当たり」と耳打ちするか、鐘を鳴らしてくす玉を割って胴上げして「1等の温泉旅行が当たりました~!」とやるかの違いな訳ですが、取り締まり行政側が「大げさにやると射幸心をそそるおそれがある!」と判断すればいつ何時NGになってもおかしくはないでしょうね。
      まあ、何に対しても「射幸心をそそる」という言葉は武器になる訳で、それに更に「依存を招くおそれがある」という言葉も業界に対するキラーワードとして機能しそうな気配がありますよね。
      ただ、現状では、告知ランプ関連で何か厳しいお達しがありそうという情報はありません。
      ジャグラー専用デザインのデータ機器とかオプションのランプ類がNGなエリアがあるくらいですが、それが全国に波及しそうな気配も、今のところはありませんね。

  4. こんばんは。今回の規制改正にかなり疑問を感じます。4号機から5号機への移行は射幸性を抑える為に行ったはずです。しかし、いつの間にか二万枚オーバー機種が登場し、また射幸性を抑えるだの依存症対策だのと警察庁の茶番劇。規制改正の実態は台を売りたいメーカーが定期的に特需が欲しい為である。台メーカーに天下りした警察官僚、将来天下りしたい警察官僚とメーカーの茶番劇である。依存症対策であれば事実上の換金を禁止にすれば良いだけの話である。また、旧基準機を認めないと言うが、それらを認定をしてきたのは他ならぬ警察庁ではないか。警察庁は自分達の利権のため事実上の換金の事実をうやむやにし、依存症の人達を作り出してきた。抜本的な解決とは程遠い規制改正。この事実を皆で広めていき警察庁とメーカーの横暴を阻止する動きを広めて行きたい。楽太郎様のご意見も是非とも伺いたいものです。

    • ジャグマニア さん
      警察庁がどの程度プラン立てて業界を監督しているか、大手メーカー側に我田引水的な思惑があるか否かは置いておいて、自分たちホール側の事についてだけ回答しますと、「どのように扱われても仕方が無い体たらくの業界」と言えます。
      公の場で業界の立場を代弁してくれる代議士も居ないし、世間から叩かれても反論できないくらい法規を無視し、自分達で取り決めた事すらも守れないホールが存在する・・・依存問題や法改正に関しても、思うところはあっても発言力すらないのが現状でしょうね。
      なので、今回は相当な部分において警察庁の意向通りに事が進んだとしても、将来的に似たような状況になった場合には堂々と対峙できるような組合組織に変えていく必要があると思います。

  5. 最近は専らハイリノで遊んでますが本当にこの先スロットはどうなるんでしょうかねー。
    依存対策として勝ち額を減らす方向性は確実に間違いですし下限の見直しも多少は入る様ですがこの規制は些か疑問ですね。
    パチンコやってる人の大半は勝つ事より失う事が嫌で更なる投資を重ねる訳で現在の状況でも未だにやってる方には全く意味の無い規制になるでしょう。
    依存しても問題無いレベルまで一気に改革する事が必要では無いかと思う次第です。

    • tac さん
      射幸心をそそる、依存対策のため
      これらは明確な尺度が無い事案なので、取り締まる側のスタンスによってどうとでも規則変更が可能ですね。
      あと何年かして、まだまだ射幸心をそそるおそれがある、依存問題対策が不十分として、更なる法改正の未来図も見えます。そういった意味では、tacさんがご指摘の通り「一気に」水準を落とす事を考えている方も警察庁内には居るんじゃないですかね。

  6. 2007年に5号機になって自分にとっては良かった、完全にパチスロを止めることができたから。パチンコなんてビッグシューターの時代に戻ったら打つけど今は視界にも入らない。6号機になって私の様にパチ屋にいかなくなる人が一人でも多くなってパチ屋が消えるのを祈ってます。パチ止めてから貯金がどんどん増えたw

    • 太郎 さん
      旧時代の名機に思いを馳せる事は、私にも良くあります。
      しかし、それが名機たるゆえんは釘調整にも一因があったので、厳しい見方をすればもう二度とそのような時代はやって来ないと言えますね。

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