会員カード提示でのサービスに、所轄からチェックが入ったお店の実例

読者の皆さんは、パチ屋とは切っても切り離せない関係にある取り締まり行政に関して、エリアや所轄(生活安全課の担当者)によって温度差というか見解の違いが大きいというのは、少しくらいは聞いた事があるかと思います。

 

今回は、数年前の事ですが、実際にあった会員サービス絡みの遣り取りについてご紹介したいと思います。

 

※この事例が、私が所属しているホール企業店舗での事なのか、知人のお店なのか、はたまた出入りしている営業マンから来た他エリア事情なのか、といった詳しい事は伏せさせて頂きます。

 

このお店の会員サービス

とある駅前店では、会員カードを提示する事で得られるサービスがありました。

 

それは、

①パートナーシップ店舗での優待

②雨天時の傘の「貸し出し」

 

こういったものでした。

 

以下で、より細かくみていきます。

 

①パートナーシップ店舗の優待

近隣にはちょっとした店舗密集地域があり、そのお店で遊技していて、食事休憩をとろうとなった場合にはその地域に出掛けて行く常連客が多い事から、店長さんはこのように考えました。

 

「何店舗かと、パートナーシップを結べないか?会員カードの提示でちょっとしたサービスをしてもらって、ウチはお客を流す、集客に貢献するって事で。よし、俺自身が出向いて交渉してみよう」、と。

 

  • 作り込んだとんこつ醤油スープの味が人気のラーメン店さんとは、煮玉子1/2カットのトッピングサービスで交渉成立
  • 海産物の鮮度で自慢の居酒屋さんとは、お通しで用意している小鉢数種類の中から、通常は1皿だけなのがもう一皿サービスで付く事に
  • 串揚げ屋さんは、お味噌を付けて頂く しゃきしゃきキャベツのおかわり1回無料
  • 挽いた香ばしい豆とサイフォンで淹れる本格的なコーヒーで定評がある老舗喫茶店は、サービスの提供はNG。その代わり、レジ脇に新台入替情報のラベルが封入されたポケットティッシュを置いて頂き、またお昼時や夕方に近隣の会社員が喫煙スペースとして使用している店舗裏手のちょっとしたスペースに、新台入替のポスターを毎週貼り替えさせてもらう事に

 

ファストフードのチェーン店舗などはさすがに無理でしたが、当初思っていたよりも沢山の店舗から賛同してもらう事ができました。

 

特に、宣伝広告スペースを提供して頂けた事は社内的に大きく、エリアマネジャーからは「金を掛けずに、自力で近隣開拓して成果を出した。店舗管理責任者として模範的な行動力」として高評価を得る事ができました。

 

また、自店の社員連中には、パートナーシップ店舗では、プライベートでちょくちょく利用してお金を使ってくるように言います。

 

こうした近隣とのお付き合いは、良好な関係が築けていたので、店長さんとしては、ある程度の手応えを感じていました。

②雨天時の傘の「貸し出し」

1Fの景品カウンターからは、外が見えます。

 

往来に傘をさす人が増えて来ると、女性スタッフは景品倉庫からビニール製の傘を出して来てPOS付近に置きます。

 

もちろん、「当店の会員カードをお見せ頂ければ、無料で貸し出ししております」とのマイク案内や掲示物の設置も忘れません。

 

この傘は、付き合いがあるホール用品業者さんからロット100本、単価90円ちょっとで仕入れたもので、無料で提供したところでそれほど痛いものではありません。

 

駅前という事もあり、傘を持たず外出した地元の人や、外回り中の営業マン客などが頻繁に利用してくれるサービスなので、店長さんとしてはそれなりに需要があるものとして継続しているサービスです。

 

ちなみに、以前は店舗ロゴを所定のサイズ以上でプリントする事で「宣伝広告費」名目で計上していたのですが、常連客から「パチ屋のロゴマークが付いている傘だと、さして歩くのが恥ずかしい」という意見を頂いた事もあり、その後はコンビニで手に入るようなごく普通のビニール傘に変更したという経緯があります。

 

こんな感じで、ささやかではありますが、贔屓にしてくれる会員客向けに、精一杯のサービスを用意していたこのお店に、ある日所轄からのチェックが入ります。

 

唐突な、所轄からの注意

その日は、店長さんはお店に顔を出しておらず、マネジャー格の役職者が時間帯責任者としてお店を管理していました。

 

開店してしばらくした後、不意に、巡回スタッフからインカム報告が入ります。

「正面に、警察の方がお見えです。対応お願いします!」

 

「何だろう?入場時のマイクを煽り過ぎてうるさくて、近隣から苦情のTELでも行ったのかな?」

「特にまずい告知物も出していないし・・・最近、従業者名簿のチェックが無いから、それかな?」

 

特別警戒する訳でもなく、早番の時間帯責任者は、景品カウンター付近で待っていた所轄担当者の元へ。

 

新台入替の申請書類を持参した時に顔を合わせる時もある方なので、やはり従業者名簿とか営業許可証掲示のチェック程度だろうとちょっと安心しますが、発せられたのは意外な一言でした。

 

「朝から悪いね!おたく、サービス品って、どんなのあるんだっけ?

 

同エリアの他店がやらかした、とばっちりらしい

「今ね、景品提供上の事とか、配布物とか、会員サービスとか、そこらへんの事を見させてもらってるんだ」

 

「ある店がさ、景品場でくじを引かせて、当たったら小分けパックの米とか、そういうのをお客にあげていたから、やめるように注意したんだよ」

 

「この機会に全店にお邪魔して、聞いて回ってるところ」

 

ざっと、こんな感じでした。

 

自店の景品カウンターや掲示板周りを事細かくチェックされた、その結果・・・

 

①景品カウンターで交換し、一般景品が入ったビニール袋に次回の新装開店情報のラベルが封入されたポケットティッシュをスタッフが直接入れる行為は「景品の上乗せ」にあたるため、直ちにやめるように(ご自由にどうぞと声掛けし、お客自身が手に取るなら問題なし)

 

②会員カードの提示で協賛店舗から所定のサービス提供を受ける事ができるというのは、直ちに違反ではないが、解釈によっては射幸心をそそるおそれがあるのでエスカレートしないように(系列カラオケ店やボウリング場、映画館の割引サービスなどの場合は、違反扱いする所轄もあるとの事)

 

③会員カードの提示で「貸し出し」を受ける事ができるサービスについては、実質的な「価値ある物品の無償提供」にならないように気を付けるように(要は、物で客を釣る、という事が無いように)

 

こういった口頭での注意を受けました。

あげる!

貸し出し?実際には、タダであげちゃうぜ!

 

事後処理

①に関しては、総付景品関係の規制が厳しくなった折に、ついでに指摘されていた事なので、それをしっかり把握していなかった店長さんの不行き届きという事で、即刻改めました。

 

②に関しては、同じエリア内の大手チェーン店舗などは、入っているビルの上階にある居酒屋さんや映画館などともっと魅力的なパートナーシップによるサービスを提供していたり、ちょっとした観葉植物やお花などを提供しているお店もあったりするので、それを引き合いに出す事も可能でしたが、所轄からの印象を悪くする事はデメリットしかないので黙っておく事にしました。

 

③に関しては、「貸し出し」という建前(実際には、無償提供していた)を成立させるために、名目上の「貸し出し帳簿」を付ける事にしました。

 

これは、チェックが入った時の言い訳用で、会員番号、貸し出し日、返却の有無(返却日)という項目が記載してあるリストです。

 

実際には返却など無くても、数件でも返却にチェックが入っていれば、無償提供品ではなく、あくまでも「貸し出し」物であると言えるからです。

 

 

まとめ

今回ご紹介したのは、あくまでも一例です。

 

実際には、取り締まり行政に関して、エリアや所轄(生活安全課の担当者)によって温度差というか見解の違いが大きいという事例は沢山あります。

 

もっと言えば、口頭で指摘して、そのままなのか?

それとも、一定期間後に、指摘した内容がどうなったか、再度現場チェックしにくるのか?

 

こういった、その後の対応にも、温度差があります。

 

読者の皆さんは、日常生活では警察の御厄介になる事など無く、あまり馴染みが無い話題かと思いましたので、参考までに記事にしてご紹介しました。

 

以上、何かの参考にして頂ければ幸いです。

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。

 

 

「近所のお店では、これくらいの会員サービスは当り前で、もっと派手なのもある」という方は、そっと押して下さい。
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コメント
  1.  くじや抽選による景品やサービスの提供がダメなんですよね。

    パチンコって・・・くじや抽選そのものなのでは?
     もっとも  パチンコは勝てない=射幸心は煽らない
         だから大丈夫という理屈なんですね

    • ナナベエ さん

      実際には、配り物関係の規制はもっと複雑です。

      街頭ティッシュは正月三が日は連続配布OKだが、それ以外は連日はNGとか
      配り物は月に1回200円以内の物ならOKとか
      会員ポイントは1日1ポイント最大20円までの価値付加ならOKで、まとめて景品交換するときは1万円までとか
      無料提供物は、マスクはOK、コップに入れた湯茶ならOK、小分けしたアメOK、でもそれ以外は決まりごとがあるとか

      まあ、子供の躾レベルで規制されています。

      なぜかといえば・・・業界が子供じみた抜け穴探しをしてきたという経緯があるからですね。
      まあ、自業自得という訳です。

  2. >街頭ティッシュは正月三が日は連続配布OKだが、それ以外は連日はNGとか

    それ、以前から書かれていたけど本当ですか?
    日拓渋谷は毎日ティッシュ配布していますよ。
    それで、たまたまパチ屋視察?に渋谷署の人が来ていたので日拓は毎日ティッシュ配布してますよと言ったら(日拓は半年分の道路許可証申請済みだから配布しても大丈夫だ)と言われ、(正月以外連日の配布は禁止のはずでは?)といったら(そんな決まりは無い!)と怒られました。。。

    ワイロたんまり貰っているんですかね?

    • ジャグキチ さん

      街頭での配布行為に関しては、総付景品の規制の一つとして、色々と細かく明記されています。
      でも、一番無視されやすい規制と言えますね。

      所轄は知識レベルに差があるので、パチ屋と関わりがある生活安全課でなければ知らない場面もあるかと思います。

  3. 札幌は管轄違いで、風適法の運用に差異があります。

    指摘される(一方的な○○グループからの攻撃と聞きました)件数が多すぎるので厳しくしていると思いますが、同じ北海道警察で法律の運用と解釈が異なるのは行政としてどうなの?
    と思います。

    その管轄は低所得層が多い地域なので(生活保護受給者も多い)行政の対応も解らなくはないですが、何か腑に落ちない気がします。

    遊技者のレベルが低いから、結果として苦情も多くて営業所に締め付けがくるのかな?
    と想像の範囲ですが…。

    総付景品も顧客の囲い込みに効果的なのかな?
    無いよりは有った方が嬉しいですが、本来の営業内容でCSを上げるのがリピート率の向上なり売上の維持だったりするのではないだろうか?

    と汚いゲージ見ながら思います。

    • 北の養分 さん

      北海道の行政の状況は、手元に情報が少ないので何とも言えませんが、組合組織の風土的には札幌以南、旭川以北、帯広/釧路エリアと3ないし4エリアに大別されるみたいな事を誰かから聞いた事があります。

      現に、2013年に北海道遊連が割れた時は(たしか札幌方面遊協が脱退)、そんな感じの分裂の仕方をしたので、そういう事もあるのかなと思っていました。

      なので、警察組織に関しても、ご指摘のように同じ法規でもかなり見解が異なる事もありそうですね。

  4. 大阪では会員カード提示で終了時間が+10分のばせます。
    あと内部ポイントで抽選券とかももらえますね。
    大阪はズブズブって話もよく出るのでそんなものかなと^^;;

    • かわち さん

      大阪だと、一時期まで確変の翌日持ち越しなどもOKだったんでしたっけ?
      会員カード提示で本人確認できた場合に限り、とか。

      今はどうなっているのか分かりませんが。。。

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