今回は、入会案内に関するご質問にお応えします。
Contents
U太 さんからのご質問
毎日記事を楽しく読ませていただいてます、読者のU太と申します。
地元のパチ屋で打ってた際、ふとした疑問がわきましたのでご質問させていただきます。
●●(店名)や地元の中小チェーン店で打っていると、たいていホールスタッフから会員証の有無、作成について聞かれるのですが、地元に新しく出来た■■(店名)ではホールスタッフに聞かれることもなく、確変連チャンで出していた時に気分良く会員証を作ろうと思ってホールスタッフを呼んだら、「カウンター前に書類がありますので」で終わってしまいました。
上記●●や地元中小チェーンでは、「身分証明証をお貸しいただけたらすぐに作成してまいります」と、その場から動かず会員証を作成できるため、どこのホールでも同じ対応かと思っていたのでちょっと驚きました。
そこで質問です。
・会員証の作成ルールはホールによってマチマチなのでしょうか?
・身分証をホールスタッフが預かって会員証を作成するのは、不正や個人情報保護の観点から禁止しているホールもあるのでしょうか?
・会員証の有無、作成確認について、スタッフに積極的に行うよう指示することはあるのでしょうか?
個人的には、本人の目が届かないところで身分証を預けるのって危険だよなと思いつつ、離席せず、面倒な記入をセずに作って貰えるのは楽だよなと半々の思いでいます。
お忙しい中、お手数をおかけしますが何かの折にご見解賜われましたら幸いです。
今後共楽太郎様の記事を楽しみに拝読いたします。
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ここまでが、U太 さんからのご質問です。
それでは回答です。
回答
会員カード作成時の対応の違い
まず、「会員証の作成ルールはホールによってマチマチなのか?」についてお応えします。
入会に際して記入する申込書の体裁や必須項目に関しては、大体はどのホールコンピュータメーカーでも同じです。
では、どこらへんに会員カード作成時の対応の違いが出て来るのかと言えば、
①スタッフのセキュリティレベル
②男女スタッフの業務区分の有無
③お客さんの私物預かりについての考え方
主に、この3点かと思います。
次に、「身分証をホールスタッフが預かって会員証を作成するのは、不正や個人情報保護の観点から禁止しているホールもあるのか?」
このご質問に対して、先ほど挙げた3点と絡めて解説したいと思います。
業務上のランクについて
まず、先ほどの①に関しては、入会時の申込書への記入内容(大部分が個人情報)はその会員の基本情報として店舗で管理するものなので、お店によっては基本情報入力は正社員しか対応できないように操作上のセキュリティブロックを掛けている場合があります。
ホールコンピュータや景品カウンターのPOS画面は、業務上のランクによって表示/操作可能なメニューが異なり、例えばアルバイト認証では新規入会処理やカード発行のメニューを使用できないように設定している場合もあります。
入会意思を示したら、そのスタッフが最初から最後まで自ら対応するのではなく、インカムで他のスタッフに対応依頼する場面をご覧になった事がないでしょうか?
これは、最初に声掛けしたスタッフが巡回や景品交換のみ対応可のアルバイトであり、それ以上のランクのアルバイトリーダー的な者や社員への対応を要請する場面です。
男女スタッフの業務区分について
次に、②に関して、仮にアルバイトであっても、景品カウンター専任のスタッフであれば業務エリア内に存在する端末の操作権限がある場合があり、すなわち入会対応に関しても自己完結できる場合もあります。
景品カウンター専任という事はほぼ自動的に女性スタッフの事を指す訳ですが、例えばマネジャーから「今から入会案内やってもらうので、私が景品カウンターのフォローに入ります」みたいなインカムが入って、景品カウンター専任の女性スタッフが島内に入って行って入会案内する事もあります。
こうした場合、申込書とバインダーとペンを持って遊技中のお客さん方に声掛けして回り、もしも入会の意志を示した方が居れば、「お申込書にご記入頂いた内容で登録して、カードを作成して参ります。その間、身分証明書をお預かりしても宜しいでしょうか?」的に声掛けして、運転免許証や住民基本台帳カードなどの身分証明書を一時的に預かって景品カウンターPOSで基本情報を入力して、またお客さんのもとに戻るという対応内容になります。
この一連の対応は業務として景品POSを操作する者に限られるため、巡回スタッフでランクが低いもの、すなわち一般男性アルバイトだとそのような対応はできない事になります。
また、女性であってもホールとカウンターで完全に雇用分けしているお店や、キャリアが浅くてまだホール巡回しかできず、景品カウンターフォローができない者であれば、こちらもやはり入会時の対応なり身分証明書を預かるといった対応を許可されていない場合があります。
「預かる」事に対する考え方の違い
また、③についてですが、今回ご質問頂いた入会時の対応に限らず、手荷物預かりサービス(クロークサービス)などに関しての考え方がお店によってかなり違うため、このサービスの運用ルールが厳しかったりそもそも預かりサービスを実施していないお店であれば、一時的にとは言えお客さんから身分証明書のような大事な物を預かるという事はしない場合があります。
パチ屋は伝統的に、
- バッグ等の、中に物品を収納できる物全般(封筒やポケット付きの衣類も含む)
- 貴重品
- 生もの
こういった物を預かる事を嫌います。
なぜかと言えば、「バッグの中にHUBLOTのビッグ・バン ゴールド セラミック(スイス製の腕時計、約350万円)を入れていたが、無くなっている!」とか、「いつの間にか、ケルベロスが引っ掻いたような傷が付いている!」といった具合に、事実確認が難しいクレームが入ると対応が面倒になるからです。
クロークサービスを実施していないお店は、預かりスペースが無いか、こういった面倒事が嫌でそうしている場合が多く、今回ご質問の「身分証明書を預かるお店と、そうしないお店」の違いについても、こういった手荷物預かりサービスの考え方が影響している場面はあるという事です。
ちなみに私も、学生時代にアルバイトしていたお店で、遊技中のヤ●ザ風の男性から無理やりボストンバッグを預けられ、「中に300万円入っていたが無くなっている」という難癖を付けられる現場に出くわした事があります。
この時は相当揉めたのですが、最終的にはマネジャーが ”事務所の電話帳に登録してある、より強い人脈や経歴を有した元裏社会の人” に出張要請して、「そんな事しちゃダメだよ」とそのヤ●ザ風の方に優しく注意して、仲良く手を繋ぎながらお店の非常口から外に出て行ってもらった事があります。
※20年前の、場末の薄汚いパチ屋でのお話です。
今のパチ屋には、このようなアンダーグラウンドなコネクションは一切ありません。
ちょっと脱線しましたが、そんなこんなで、身分証明書に限らず、お客さんの物を預かる事はルールとしてNGにしているお店もあるという事です。
入会促進について
最後に、「会員証の有無の確認や新規作成(=入会案内)について、スタッフに積極的に行うよう指示することはあるか?」
このご質問にお応えして、今回の記事を締めようかと思います。
このブログでは、嬉しい事に同業の若手社員だという方々によるお問い合わせフォームのご利用も結構多く、月間でだいたい10件くらいは日々の業務絡みのご相談があります。
その中でも、「~というミッションを課されたが、どうクリアしたら良いかアドバイスが欲しい」、という性質のものが多く、新規入会促進に関しても過去に5件くらい私見としてお返事させて頂いております。
つまり、どのパチ屋でも、折にふれ「新規入会促進キャンペーン」的なものを実施しているという事です。
特に低玉貸しコーナーを備えるお店が増えてからは、端玉の効果的な利用をオススメする名目で、そのコーナーの利用客が増えたタイミングで入会促進をするお店が多いと言えます。
ホールコンピュータでは、当日の再プレー金額や貯玉/メダル数などの詳細データが閲覧できるので、例えば直近数ヶ月で見て「最近は売上金額が増えているのに、再プレー金額や貯玉/メダル数は変わっていない」という事であれば「会員カードを持っていない新規客が多いのかな?」などと推察する事が可能です。
こういったデータや客層、顔ぶれの変化を察知して、「新規入会促進キャンペーンをやろうと思います。月間100名の入会を目標にしますので、達成したら打ち上げ費用で7万円下さい」と店長に提案できるのが優秀なマネジャーの条件と言えます。
以上、U太 さんからのご質問にお応えする形で、お店ごとの入会時の対応の違いや、身分証明書を預かるか否かなどの事情についてお話しして参りました。
十分な回答になったかは分かりませんが、今回はこれくらいにしておこうかと思います。
コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。
数日前のコメ欄に、
初めての店で 3時間で12諭吉以上勝つ間違いをしたと書きましたが、
会員カードを作ろうとしたら、応対した女性店員が
私が記入した用紙と身分証を持って事務所に引っ込み、
しばらく待たされました。
連チャンの最中にも、店員が突然来て 隣の台を開けたりして
明らかに警戒されているなぁとは感じていたのですが。
帰宅したら 家の電話に着信履歴があり、
記入した電話番号が実在するか、確かめたのでしょう。
待たされている間、楽太郎さんのブログを思い出しながら
事務所で責任者とどんなやり取りをしているのか、
ブラックリストと照合しているのか などと想像すると
何かおかしくて、腹も立ちませんでしたが。
わざわざ会員カード申し込むゴト師なんていないと思いますが、
店を油断させるために作るヤツがいるのでしょうか?
東京の通りすがり さん
お店側が、警戒して自宅にTELしたかどうかなどは分かりませんが、そこまでしそうだというイメージがあるのがこの業界ですからね。
不正を目論む輩が会員カードを作るかどうかについては、身元とホール内での行動に足が付く危険性があるのでまず無いでしょうね。
そう言えば、過去に私のエリアの他店舗で、会員カードを使って不正貯メダルを増やすという案件がありました。
スタッフとグルだったようで、計数時にメダルポット1杯分を足して計数して貯めておき、後日交換するという内容だったようですが、ばっちりバレた模様です。
政府は29日午前、ギャンブル依存症対策の関係閣僚会議を首相官邸で開き、パチンコの出玉数を現行の3分の2程度に減らすことを柱とする具体策をまとめた。
家族の申告で施設利用を制限できる仕組みも導入。競馬場や場外馬券売り場などに置かれている現金自動預払機(ATM)について、今年度中に撤去やキャッシング機能廃止の措置も講じる。めどが付いた対策から順次実施する方針だ。
関係閣僚会議は昨年12月、カジノを解禁する統合型リゾート(IR)推進法の施行に合わせて設置され、カジノにとどまらずギャンブル全般の依存症対策の検討を進めてきた。菅義偉官房長官は29日の会議で「不幸な状況に陥る人をなくす対策をしっかり実施しなくてはいけない。関係省庁は不断に取り組みを強化してほしい」と述べた。
パチンコの出玉に関しては、平均的な遊技時間(4時間)の出玉数を発射数の1.5倍未満とする規則を新設。大当たりの出玉上限も現行の2400個から1500個に減らす。パチスロも同様に規制を強化する。警察庁が風営法施行規則などの一部を改正、来年2月1日から施行する。
今回の規制で、どこまでも搾取しつづけられるパチンコ愛好者は不幸な状況に陥るわけですね。で、国がどうにかしてくれるのでしょうか?
やるせなす さん
本当にかわいそうなのは、自制できていて趣味のひとつとしてパチンコスロットと付き合っているファンですよね。
今回の法改正で体質改善できない業界なら、どんどんファン人口は減り壊滅的な状況に陥るのは目に見えています。
いつも楽しく拝見しています。
今回の事で質問があるのですが、個人情報は正確に保つ義務がありますよね?
その中で身分証などで年齢や名前、住所等を確認せずに会員証を発行しても良いのでしょうか?
ちなみに自分は、話した感じ大丈夫そうな人だと身元確認せず会員証を発行しちゃいますw
特に女性客って個人情報の提示を嫌がるんですよね(汗
あ、他のスタッフには身元確認して!とは言いますが。。
半人前 さん
身分証明書の提示を受けずにカード発行する事もできますが、個人で複数のカードを所有して都合良く使い回す等といった不正があるので(会員カードが必要な抽選に複数回参加するとか)、最低でも生年月日は控えておかないとマズいですね。
氏名、生年月日を入力して登録しようとすると「重複会員あり」といったアラートを出せるタイプのホールコンピュータもあるので。
U太です、ご回答頂きありがとうございます。
業務上のランクによって取り扱いが変わるのですね。コールランプで来たのが男性スタッフでしたし、上記で記載したお店も、聞きに来たのは女性スタッフでしたのも納得です。
この度はふとした些細な質問に御答えいただき、誠にありがとうございました。
U太 さん
お役に立てたかどうかは分かりませんが、ご質問/ご意見などはいつでもどうぞ。
今回の記事とは多少ずれるかな?と思いますが、ずっと気になっていることなので質問よろしいでしょうか?貯玉で景品を引き出すときに、カウンターでカードを挿入しますが、そのときのことです。対応されたスタッフの方は、画面でカードからの情報を閲覧できるのですが、その内容が気になります。貯玉数、氏名、年齢(生年月日)、住所、電話番号これらは表示されているのですか?
交換必須情報は仕方ないとして、年齢、電番号など知られたくありません。会員カードを作成するメリット以上にデリケートな面もあるので、友人に勧められません。
non さん
住所や電話番号などの個人情報はそもそもPOS画面に表示できないようなホールコンピュータ/POSシステムもあります。
基本的には、どのメーカー品でも、事務所内のホールコンピュータでしか詳細情報までは閲覧できないような感じですね。
ほう、身分証明書なしでもOKな所もあるんですね。昔作ったところが身分証明書必要だったから、それが普通だと思って今は作ってませんでしたわ。
ゴンザレス さん
ゴンザレスさんは昔、「これが俺の身分証明書だ」と全裸になって女性スタッフをドギマギさせた事がありますよね。
今はそういう事をすると捕まるリスクがあるので、十分に気をつけて下さいね。