旋風の用心棒の不正ハーネスを開店1時間前に発見した時のお話

今回は、昔話をひとつお話ししたいと思います。

 

若手店長との遣り取りにて

先日、このブログの運営を始めて以来ちょくちょくお問い合わせを頂く若手店長さん(20代後半:歴6年)とメールで遣り取りしていたのですが、その中で

 

「業界入りしてから、不正部品(ゴト器具)と呼ばれるものに、出くわした事が無い」

 

というお話しがありました。

 

私はこの事を聞いた時に、「ああ、何だかんだで、この業界も少しは健全化の方向に向かっているんだな」という気持ちになりました。

 

たしかに、それくらいのキャリアの業界人だと、不正事案というものは全日遊連や方面組合から「ユニバーサルの●には不正サブ基板ゴト事例があるから気をつけるように」といった通知が来る、単なる連絡事項のひとつくらいの意味しか持っていない場合もあるかも知れません。

 

しかし、やはり、いまだに「あるところには、ある」のが不正事案であり、特にここ1~2年のように新台にパワーが無いため中古機を呼び戻す流れがある状況だと、いざ中古機を導入してみたらどうも挙動がおかしいぞ、といった場面に出くわす可能性はゼロとは言えません。

 

日々の業務において、

 

「ちょっとした、違和感」

 

これに気付けるかどうかで、不正感知のスピードや精度は大きく変わって来る訳ですから、今回はその事について昔話をひとつ紹介してみたいと思います。

 

開店前の出来事

記憶は、日々、忘却の彼方に追いやられていく訳ですが、改めて調べ直してみたら、2003年(平成15年)か2004年(平成16年)の出来事だったというから、時が経つのは早いものです。

 

当時はシュッとした精悍な若者だった楽太郎も、今ではその当時よりウェスト周りが10センチほど成長したオッサンです。

 

さて、舞台は当時の私の勤務店舗、開店前業務中の事です。

 

当時は今よりも業務量が多かったので、早番時は開店3時間前くらいには出社して、ポスター類や札類のセッティング、釘調整/設定変更などの業務を行っていました。

 

調整に関しては、上役の時間帯に合わせる感じで、遅番で閉店後の時もあれば、早番で行う場合もありました。

 

その日の私は、告知物の準備、札/旗類のセッティング、前日の大量獲得ランキング表の更新、前日の設定発表ボードの更新、HPの更新などの業務にあたっており、副店長格にあたるマネジャーは、スロットコーナーで設定変更業務にあたっていました。

 

その時・・・

 

「用心棒の角台、おかしいぞ」

開店の約1時間前、私の方は、一通りの業務を終えて、事務所で一服しようと持ち場を離れようとしていました。

 

すると、マネジャーから大声でスロットコーナーに呼ばれます。

 

「楽太郎!・・・ちょっと見てみろ、これ」

 

4台、いや5台設置だったかも知れません、旋風の用心棒(2003年2月 ロデオ)の一角でマネジャーが仁王立ちしています。

 

「楽太郎、こいつ、おかしいぞ、動きが変だ」

 

「ちょっと見てろ」

 

そういってマネジャーは、角台の設定変更をします。

 

・・・私には、特に変わった風には見えません。

 

「変更して、立ち上がって来る時にさ、ほんの少しだけどプッ・・・って音がするんだよ、あと、画面の立ち上がり、少し遅いかも

 

「俺はいつもやってるから、だからかも知れないけど、説明するのは難しいけど、とにかく変だ」

 

そう言うのです。

 

マネジャーが指摘する内容を実証するために、面倒ですが島内の該当する一角の電源(島内には、数台単位で電源管理できる個別ブレーカーがあります)を落として、再度立ち上げて、他の同機と立ち上がりの状況を見比べてみる事にしました。

 

すると、たしかに、問題の角台だけが、液晶画面に細いノイズ線のようなものが一瞬走ったり、起動してデモ表示が始まるのが、ほんの少しだけ遅いのです。

 

店長に電話します。

 

店長の判断は

マネジャーは店長に、該当台の違和感について説明します。

 

その時の店長の判断は、

 

「組合会議で、ジェットセットラジオの新台にハーネス交換事例があったという話になった」

 

「同時期の同じメーカー機だから、似たような不正事案があってもおかしくない」

 

「開店まで時間無いから、とりあえずその台は止めておけ」

 

「監視カメラで見て、開店してその台に直行してくるやつとか、止まってるの見て外で電話掛けてるやつが居ないかチェックしておけ」

 

ざっと、こんな感じでした。

 

開店して、結局のところ不審な人物は発見できなかったのですが、その台からはすぐに正規のハーネスの中ほどを加工して小型基板(チップ)を中継接続した不正ハーネスが出てきました。

 

当時の不正ハーネス事案では、ハーネスの中ほどを加工するもの、コネクタ部のあたりを加工するものの2タイプがありましたが、その時は前者の方だったという訳です。

※同時期には、ゴールドXRでも同様の加工が施された不正ハーネス事案が発生していました。

不正ハーネス作製イメージ

不正ハーネス作製イメージ:その時の加工位置は赤丸部分で、縦1cm、横1.5cm、厚さ3mmくらいのサイズのチップが中継接続されていた。

 

未遂に終わり本品はすぐに本社に持ち込んだため、実際に稼動した場合にどのような効果が得られるのかまでは分かりません。

 

ですが、取り付けられた状況は、お店側の者としては、「え?こんな短時間で交換可能なの?」、「大胆だな!」と驚くばかりのものでした。

 

身元バレ防止のため、これ以上詳しくはお話しできないのですが、当時は

 

  • 付き合いが長い出入り業者(清掃系も含む)
  • まともな社歴があるスタッフ(正社員含む)

 

こういった者であっても、失礼な言い方になるかも知れませんが、少しでも変な動きがあれば全力で疑ってかからないといけないような場面も多々ありました。

 

そういった意味では、今は、平和というかやはり健全な方向に変わって来たのだという事を実感しています。

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。

 

 

※コメント欄に不具合発生中。

頑張って復旧を目指しますが、知識不足につき苦戦しております。

いましばらくお待ち下さいm(_)m

 

 

 
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[記事公開]

2017年6月30日

コメント
  1. 確かにハーネスを変えようと思えば変えられる状況って多々ありますよね。
    全店共通かは知りませんけど、閉店後にバイトが台を開けて各台の電源を落とすのであれば。
    島電落としてからアウトボックス・ホッパー内のメダルを掻き出すフリとかセレクター清掃しているフリとか、ドアセンサーを取り付けてるフリをしてれば、出来ないことはないですよね。
    発覚時のリスクに見合うものが得られるかどうかは別として、この手の不正は、知識があれば簡単に出来ることなので。しかも新台ではなく、バラエティに1台しかない古い台に目をつけて改造されたら見落とされる可能性も高いと思います。
    ゴトや内部不正って自分が遭遇しないと何処か遠い治安と客層の悪い地域の管理体制ガバガバの店の話で自分とは縁の無い話に思えてしまいますが、今でも起こり得ることなんですよね。
    数年前にバイトしてたころ、自分がホール巡回中にモンハン月下でゴトやられて、うん千枚持って帰られた苦い経験があるので、以降立ち見客を目の敵にしてました(苦笑
    自分は凡ミスで叱られることが多い出来の悪い店員でしたが、ゴトやられて事務所に呼び出された時は本当になんかもう全部が嫌になりました。ゴト師は控えめに言って皆逝ってしまえば良いのにと、自分の目の節穴加減を棚に上げて呪ったこともあります。

    • 伸治 さん

      内部犯についてはあまり疑いたくないところですが、そういうところ程、悪事は潜んでいる訳で。
      しかも、身内の不祥事なので、意外に上層部だけでもみ消されて下には降りて来ず、また数年後に下の世代でも繰り返されたりといった具合に抑止力/自浄力が作用しない場合もあったりすると思いますね。。。
      自分が勤務している時にゴトられた、という場合の巡回スタッフの怒りは、よく分かります。でも、正義感が強いスタッフ程、暴力沙汰だとか変な事に巻き込まれがちなので、気を付けないといけません。

    • セラン さん

      そういうお店も多かったでしょうね。
      しかも、なかなか露見しないという。。。

  2. お恥ずかしい話ですが。。。
    自分も過去に何件か不正部品に遭遇したことがありましたね。
    入れ替え初日にパチンコでスタートに玉が入っても液晶が回らない。と呼び出し。
    裏パックゴソゴソするとズルズルっとちゃんとハマってなかったハーネスが。
    即座に触ると中に異物感、某主水系で噂を聞いていたので即座に止めました。
    後日、店長の小遣い稼ぎがバレ消えていきましたが。
    初代北斗の末期に流行った?基盤交換ゴト(キャッチにかかり異変を感じ空き台片っ端から開けたら2台発見)
    大花火の電源ボックス突っ込み&ソレノイド(お客様の垂れ込みで警察呼び志都かに逮捕)
    サミーのレバー騒動は電源落とすのに胸ぐらつかみ合っての大乱闘になった記憶が。
    頭取りにいったホールで吉宗の体感機ゴトの大捕物に遭遇したときは逃げるゴト師の足引っ掻けてこかしちゃいました。

  3. すいません。変換ミスが。。。。志都かにじゃなく静かにでした。すいません。。

    • ポテトサラダ さん

      大花のソレノイド、サミーのレバー、吉宗の体感機、ここらへんはどこのお店でも一度は出くわしたゴト事例でしょうね。
      詳しくは書けませんが、当時の勤務店舗でゴト師(大陸系っぽかったです)が逃走時のアイテムとして発煙筒を使用した事があり、近隣も巻き込んで火事か!?いや、●人事件だ!みたいに大騒ぎになった事があります・・・

  4. こんにちは。
    以前自分が店舗運営本部に居た頃の話なのですが(6~7年前かな?)
    不正基板、ハーネス、クレマンなど多様化したゴトに対応するために
    とあるセキュリティー会社に資料請求と検査見積を取ったことがありました。
    当然店舗名等を登録したわけなのですが、その数日後
    サミーのCR機にセルゴト
    スロットのエヴァの仕込みゴト
    ジャグラーのクレマンゴト&駐車場でのクレマン販売
    廃棄パチンコ玉の大量持込
    と、連続してゴト野朗共がやってくるようになりました。
    今までは、あんなに平和だったのに?
    これって何か関係ある?
    ことごとく早期発見で対応しましたが、気付けてなかったものもあったかも知れません。
    個人的には、完全にセキュリティー会社とグルだろうなと思ってます。
    恐ろしや恐ろしや。。。

    • 瀬戸際部長 さん

      それは災難でしたね!そのセキュリティ会社は、名の通ったしっかりしたところだったのか気になります。
      駐車場での販売、これはウチでも昔ありましたね。新海の攻略法販売、オムロンの低周波治療器を使ってのタイミング取り打法の販売でした。
      これは先輩から聞いた話ですが、もっと昔はメトロノームでのタイミング取り打法の実演販売みたいな事をやっていた輩がいたとの事です。
      胡散臭い業界であります。。。

  5. おぉ、警察24時の職質の場面みたいですね。

    「その時、●●マネージャーは小さな違和感を見逃さなかった。長年の経験が何かを囁いた・・・」

    • ゴンザレス さん

      そのマネジャー、ワ●ガだったので、個人的には一緒に居て辛かった記憶しかありません。

  6. こういった鋭いスタッフがいると安心できますね。
    きっと色んな事にも気が回り良いお店なんだろうなぁって感じます。

    パチ屋に胡散臭さを求めてはいますが、
    このような胡散臭さは必要ないですねw

    • うさぎ団 さん

      そのマネジャー、ワ●ガだったので、個人的には一緒に居て辛かった記憶しかありません。

  7. 「不正部品(ゴト器具)と呼ばれるものに、出くわした事が無い」=「健全化」ではなく、全体的に手口が巧妙化した結果、見つけにくくなっただけではないでしょうか。
    サミー・大都・オリンピア等々の裏サブROMの蔓延など、その最たるものだと思います。
    又、電波やショート等「器具は使うが現場には残らない」ゴトもそうですね。

  8. 通りすがり さん

    たしかに、そういった事情はあるでしょうね。
    基板系だと、少ない売上で大きめの差枚数が頻発するとか、明かに変な挙動でもない限りは疑わない管理職も多いので。

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