ニューアイムジャグラーEX-KA(レッドゴールドパネル)登場の経緯-後編

前編では、2007年から全国のホールの第一線で活躍し続ける大ベテラン機種のアイムジャグラーEXについて簡単にご紹介し、そのコピースペック機であるニューアイムジャグラーEX-KA(レッドゴールドパネル)が登場するに至った経緯について解説させて頂きました。

 

今回の後編では、アイムジャグラーEXの運用についてスペック的な観点から簡単に触れ、そうすることが自動的に9月下旬から全国のホールに登場することになるニューアイムジャグラーEX-KA(レッドゴールドパネル)の運用と打ち手目線では狙いどころの解説にもなるかと思いますので、ざっと書いていきたいと思います。

 

規制下でも強いアイムジャグラーEX

スロット機は、そのコンテンツやスペックなどに応じて、それぞれ効果的な告知方法や設置場所などの工夫があります。

 

例えば、ゴッド/ハーデスなど一撃性が強いスペック機に関しては、バラエティーにポツンと1台置くのでは効果が薄く、やはり多台数ズラリと並べて設置して、店側としては「予期せずバカスカ出てしまった」という場面でもその出玉が演出となり他台の売り上げが進んで相殺するくらいの稼動を得るようなやり方が理想的です。

 

また、ガールズ&パンツァーやトータルイクリプス、戦国乙女将星やマジカルハロウィンといった、設定1であってもデータランプのBONUS欄に賑やかに回数が乗ってくるような機種であれば、バラエティーに置いておけば、「この店、バラエティーにもまともな設定を使っているのかも」と勘違いしてもらえる場面もあるでしょう。

 

こんな感じで、その機種の属性(萌え要素などにより固定ファンが付きそう、など)やスペックを考慮しながら運用していくのが店長さんや営業部長さんの業務と言え、今回扱っているジャグラーに関しても、同機が活きる設置の仕方や告知/装飾などの工夫がある訳です。

 

こういった工夫に関して、アイムジャグラーEXで言えば、REG回数が乗っている=まともな設定を使っている?という認知、或いは勘違いが、会社員のお父さん方にさえも広まっていったきっかけというか、多大な役割を果たした機種であると言えるでしょう。

 

実際、読者の皆さんのご近所のお店でも、ジャグラーコーナーには「当店のジャグラーはREG回数が違う!」という告知物や、ジャグラーコーナーの「本日の総ペカリ回数」を表示するモニター、わざとらしく「●●ジャグラーの確率表 設定6の合成確率は●●●分の1(メーカーのパンフレットより)」といった、いかにもまともな設定を毎日使っています的なものが、ある一時期から一気に増えて行った事と思います。

 

特に、広告宣伝の規制が厳しくなって以降は、店側が特定の機種を意図的に演出して(仮にク●台であっても)魅力的にみせるような告知物は掲示しにくくなったという事情がありますので、単純に回数や合成確率が優秀だと「良台かも」と思ってもらえる可能性がある同機に関しては、尚の事重宝されていったという経緯があります。

 

基本稼動が高ければ設定1でも見た目良し

19年ほどこの業界に居りますと、自分の店舗/エリア管理能力というか長所/短所もかなりはっきりと見えてくるから不思議なものです。

 

楽太郎的な自己評価は、管理職に必要な色んな項目がある中で、最高得点は70点で最低得点は60点、平均すると65点くらいの人材かと思っています。

 

まあ、一言でいえば凡庸、贔屓目に見ればバランス型、悪く見れば武器が無い、こんな感じでしょうか。

こんな私でも、ジャグラーはずっと高稼動を維持できましたし、十分な営業数字を残せていました。

 

当然、自分としては、「ウチのジャグラーの運用の仕方は、これが最適なんだ」と考え、数年来ずっと同じやり方でやっていたのですが、ある時期を境に、状況が変わっていきました。

 

それは、2015年の夏場くらいで、自身の怠慢ともエリア分析不足とも打ち手側の知識レベルを甘く見たとも言えるような失敗を、同機の運用でやらかす事になります。

 

近隣に極端に強い営業力を有するライバル店が無く、またジャグラー系に特別力を入れているお店も無く、メイン客層もオッチャン、オバチャン、日中のサボリーマン、19時以降やって来る仕事明けのお父さん方だったので、数年来ジャグラーにはまともな設定を使う必要が無いと考えて設定1、2ばかりで営業し続けて来た結果、ついにその時期に大きく稼動を落としてしまったのです。

 

ジャグラーで設定1ばかりでやれていた事自体が驚き、という方も多いでしょうが、基本稼動が高ければ、それで十分やれるのが同機の凄いところです。

 

確率論的な観点でも、それが言え、仮に・・・

 

[アイムジャグラーEX]

遊技G数=8,000G

設定=1(REG確率1/455)

 

このような条件で、10台くらいズラリと並べておいて、打ち手側から「データランプ判断では、まともなBONUS回数だな、最低でも中間設定はあるだろう」と勘違いしてもらえる確率は意外に高めです。

 

具体的には、まともな設定を使用している、という判断基準を、REG回数が20~23回くらいであると定義すると、こんな感じですね↓

BINOM.DIST(REG回数,8000G,REG確率,FALSE)

回数のところには20、21、22、23と入力し、確率のところには設定1の数値を入力していくと

・設定1でREG回数が20回になる確率=7.58%

・設定1でREG回数が21回になる確率=6.35%

・設定1でREG回数が22回になる確率=5.07%

・設定1でREG回数が23回になる確率=3.87%

 

こんな感じの数値になり、パーセンテージをご覧頂ければ、稼動さえあれば、設定1でも「中間設定か?」くらいのデータ上の見た目には出来る、というか勝手にそうなる事がお分かり頂けるかと思います。

 

私が失敗したのは、まさにこの状態にあぐらをかいたからです。

 

次第にエリア内にジャグラー系が増台されていき、他店舗はおそらくまともな設定を使っての営業で徐々にファンを増やして行きました。

 

その結果、私が管理しているお店は月間平均稼動を徐々に落とし続け、いよいよ「これはまずい・・・設定の入れ方なり、運用の仕方を変えなければ!」となってしまった訳です。

 

今時のジャグラーの運用について

前の段落では、基本稼動さえ高ければ、低設定の放置でも十分やっていけると言うことを、簡単にではありますが解説させて頂きました。

 

しかし、広告宣伝の規制下にあって、新基準機にはまだまだ魅力不足、遊技客は一撃性能が高い旧基準AT機と、安心感が魅力のAタイプ機に緩やかに二分化しているといった状況を考慮すると、今後のジャグラー系の運用には最低でも中間設定の使用は必須と言えるでしょう。

 

等価交換営業が廃止の流れにあり交換ギャップが発生している現状や、現行の主流なジャグラー系がマイジャグラーであること等も考慮すれば、尚の事です。

 

そこに来て、この9月中旬から、アイムジャグラーEXがリニューアルするという訳です。

これをどう考えるか?

ニューアイムジャグラーEX-KA

パネルがキラキラしています

 

設定6の使用にも期待ができる!

ようやく、前編/後編に分けて書いてきた事の結論に至ります。

 

これまでの流れで見て来た事の延長で考えて頂くとお分かり頂けると思いますが、私見では、9月中旬~2016年末にかけて、ニューアイムジャグラーEX-KA(レッドゴールドパネル)には、まともな設定、もっと言えば設定6が使われやすい状況になるものと推察します。

 

以下で、その具体的な理由を挙げていきます。

 

①有力コンテンツ機が導入される日程的な事情

前編で触れた通り、9月20日から導入が始まるまどかマギカ2、10月3日から導入が始まる北斗修羅、これらの注目度は、お店側にとっても打ち手側にとっても大きいと言えます。

 

お店によって考え方に違いはあるでしょうが、ほぼこれらの新台は売り上げ/粗利担当となり、しばらくはまともな設定を使わないというお店が多いものと推察します。

 

ここで発生させた余裕を、今後も大事に使っていきたい他の機種に良設定を使う事で、バランスを取ろうとするような設定配分で臨むお店が多くなると考えると、対象となる機種はジャグラー系が選ばれやすくなるという訳です。

 

②スペック的な事情

前述のように、旧基準AT機とAタイプ機とに20円スロットコーナーのファン層が二分化している状況下で、ファン維持/新規獲得のためには後者にもまともな設定の使用が必須になります。

 

長期的に見れば、5.9号機時代のスペックダウンも念頭に置くと、ジャグラー系のファン層の維持は自店の基本稼動の維持に直結する可能性もあるので店側としてはここで手を抜く訳にはいきません。

 

これまでイベント時はとにかくバジリスク絆や北斗転生などに良設定を使ってきたというお店であっても、「5.9号機時代に入ってスペックダウンしたART機ばかりになれば、残存している旧基準AT機は、相対的な価値が上昇して、まともな設定を使わなくても勝手に稼動するだろう」と考えるお店も増えてくるものと推察します。

 

この流れで考えて行けば、バジリスク絆や北斗転生などで抜いて(大きな利益を上げて)、ジャグラー系で還元してファン満足度を向上させるという営業手法をとるお店も、現在よりは多くなる可能性があるでしょう。

 

特に、イベント時にしか来ないような若年層よりは、定番機種のジャグラーを短時間であっても週に3~4日打ちに来てくれる客層の方がお店にとってはありがたい訳ですから、ここを可愛がった方が営業上は好都合という訳です。

 

③データランプ的な事情

遊技台が撤去/新規導入、或いは移設されたりすると、それに伴ってデータランプのデータも移設先にコピーして移動したり、これまで蓄積されたデータをオールクリアして表示上全てゼロに戻したりします。

 

ここで、自店の定番機種として使っていきたいと考えている機種に関しては、「早めにまともな回数を表示させたい」という意識が働く店長さんも多いです。

 

よって、手っ取り早くデータランプのBONUS回数欄を賑やかにするには、要所で良設定を入れてブン回して貰うのが一番、という訳です。

 

また、場合によっては、数台並んでいる中で、「過去最高大当り回数」が目立って少ない台があれば、その台にピンポイントで良設定が入る可能性もあるでしょう。

 

まとめ

前編/後編に分けて、それでもかなり長い記事になってしまいましたが、いかがでしたか?

 

9月12日以降は、これまで随分と長いこと活躍してきたアイムジャグラーEXが引退して、ニューアイムジャグラーEX-KA(レッドゴールドパネル)にリニューアルするというお店も沢山あります。

 

普段は、あまりジャグラー系を打たないという方でも、ちょっと触ってみるのも良いかも知れません。

また、根っからのジャグラーファンの方も、時期的には非常に良い風が吹いてくる可能性が高いので、要所でまともな設定の使用に期待しても良いかと思います。

 

ご近所のお店の動向に注目して頂き、この9月中旬から2016年末にかけて、読者の皆さんが楽しい遊技が出来るようにお祈りしつつ筆を置こうかと思います。

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

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コメント
  1. さすがと言いますか、楽太郎さんは本職の方なので当たり前のことなのかもしれませんが、大変勉強になりました(‘◇’)ゞ
    データランプについてなんですが、常にスランプグラフが表示される物は、表示されない・もしくは表示されるとしてもボタン等を押さないと見られない物に比べてク〇台の稼働が悪くなる傾向がある気がするんですがどうなんでしょうか?
    昔から少し気になっていたもので(^_^;)

    • テツ さん

      ハマり台を打つという人や、ハマりがグラフで視覚化されるとマゾ的な感覚が刺激されて打ち込む人もいるので、何とも言えません。。。
      ジャグラーの確率論的な話にも通じますが、全てはそのお店の基本稼働です。

      出入りする人が多ければ、スランプグラフが悪かろうが前述したような理由で打ってもらえますが、そうでないなら単に「ハマってる、ク●台だな!」で終わりといったところでしょうかね。

      • くだらない質問に答えてくださり恐縮です。(;^_^A

        言われてみれば、確かに結局は稼働次第ですね。
        大きなイベント時には、台の履歴を見るまでもなく座る人が大勢いますね。

        私の通っている近隣の店舗では、そのような盛り上がりを久しく目撃していないので寂しい限りですが(;´Д`)

        • テツ さん

          先日五反田~蒲田エリア探訪に出かけたのですが、10:00時点で街中に相当数の若者が居たので驚きました。
          これは、お昼時は飲食店なども儲かるだろうなとか、コンビニも色々売れるだろうとか想像しましたね。
          まあ、今も昔も若者はイベントを追って分散する傾向にあるので、広告宣伝の規制下では尚の事ですが、恒常的に特定の店舗が高稼働を維持するというのは難しいご時世かと。

  2. 初めまして、リックと申します。

    数週間前より楽しみながら拝見しております。

    なによりも目からウロコな言い回しばかりで嫉妬します。

    • リック さん

      お褒め頂き恐縮です。

      ブログ開設当初は時期的に釘問題や規制絡みの解説記事が多かったので、私の事を相当な堅物というかコメントし辛いタイプの人物だと思い込んでいる方が多いように思います。

      なので、今後は硬派な記事70%、くだけた感じの読みやすい記事30%くらいの割合で書いて行って、気軽にコメント頂いたりファンの方が増えるように頑張ってみようかと思っています。

      今後とも、宜しくお付き合い下さいm(_)m

  3. ご無沙汰しております。

    検定切れとの兼ね合いでしょうがアイムをほぼ撤去してマイorファンキーを増台
    新規オープンであればアイムがゼロの店が多いです。
    このような方針をとった店はアイムと決別するつもり。ということですかね?

    それとも倉庫に保管しておいてアイムは買ってマイやファンキーを中古に流す(値崩れの可能性?)
    ってことでしょうか。

    最近アイムを撤去する店がかなり多いのでお店の思惑を教えてください。

    • おっさん さん

      アイムジャグラーEXに関しては、記事でも簡単に触れた通り不正な部品交換機が多く、遊技産業健全化推進機構が立ち入り検査をした時にチェックが入っているお店が多く、メーカーである北電子としては撤去を推進しています。

      2017年の春先~夏場にかけて、また新しいジャグラーを持ってくる可能性が高いので、アイム撤去の流れは更に加速すると読みます。

      ファンキーに関しては、REGが乗っている台だと狙い目的な、旧来的というか暗黙の了解的なPRが通用しないBIG偏重型な訳ですから、導入から1か月使ってみたけど自店の客層には合わないと感じている店長さんも多いものと推察します。
      中古で高値にある訳ですから、じゃあ新しいジャグラーが出たときにそちらに切り替えるというお店も多くなるように思います。

      ちなみに、これは考え方によって違いが大きいですが、個人的にはマイジャグラーⅡとⅢは使い勝手が良いというか、設定3が日常的に使えるお店であれば営業数字を作りやすいので重宝していると思います。

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