今回は、データランプの事についてのご質問にお応えします。
タコスロッターけん(まだ伸びます) さんからのご質問
はじめまして。
いつも読ませていただいてます。
質問したいことがありますのでお願いします。
「データランプに表示させるデータについて」
私は●月まで東海地方某県に勤務しておりまして、会社と自宅のルート沿いにある4店舗でスロット稼動していました。
その後東京に転勤になり、時間的に色んな場所に出向く事が難しいので仕事上がりに会社があるところの駅前ホールで稼動したり、自宅がある駅まで帰ってその駅前でジャグラーを打ったりしています。
このような生活環境の変化で、ひとつ気付いた事があります。
東京では、ホール内のトイレや休憩スペース、電飾看板などの設備全般、データランプもですが、こういったのは最新のものを標準装備しているようなイメージを持っていましたが、実際には以前地方にいた時に稼動していたホールよりかは全然古かったり、スペックが悪いものを使っているホールが多いように思いました。
その中でも特に気になるのが、ロースペック過ぎるデータランプを使っているホールがあることです。
当日、前日、前々日、BB回数、RB回数、BB確率、合算確率、最近7回分の履歴
これしか見れないホールもあります。
以前住んでいたところでは、液晶画面が大きかったり、タブレット(?)タイプの豪華なものだったりが普通で、新台入替の案内画像や機種説明メニュー、スランプグラフなど色んなものが見れました。
特に重宝するのがスランプグラフでして、仕事上がりにAタイプ稼動することが多い身としてはそれまでの展開が一発で分かるので絶対に欲しいメニューです。
敢えて最新式のものにしない、表示させるメニューが少ないのは、設定を使っていない、見られて自信が無いからか?
このように勘ぐっているのですが、合っていますでしょうか?
ホール目線での考えを教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
________
ここまでが、タコスロッターけん(まだ伸びます) さんからのご質問です。
それでは、回答です。
回答
都市部の設備事情について
まず、以前お住まいのところと東京の設備全般を比べてみて、東京は最新のものを備えているようなイメージだったが違ったという事でした。
これについては、営業面積や都市部のビル物件の事情から解説させて頂こうかと思います。
東京、特に都内全体として見た時に、不動産価格や賃貸相場、ビル物件の築年数などの問題があるので、かなり手狭な箱で営業していて、しかもビル自体が老朽化しているため滅多矢鱈には手を加えられないという事情があります。
なので、トイレやエアコン、その他の内装外装工事をやるにしても、ビル上階/下階のテナントに対して迷惑が掛かったりするので、そんなに頻繁には設備変更しにくい場合もあります。
一方、タコスロッターけん(まだ伸びます) さんが以前お住まいだったエリア、特にロードサイドの1フロア型の店舗などでは、そういった心配がありませんから、より快適な遊技空間を提供するために、より新しく、使い勝手が良く、見栄えする設備に、状況に応じて変更していくような営業ができるのかも知れません。
今回のメインのご質問であるデータランプに関しても、他の設備と同じ時期に導入したものをそのまま使っているお店もあったりして、もしも変更するのであればまともな規模のリニューアル時にまとめてやってしまおうと考えているのかも知れません。
データランプの一般論
次に、データランプに関する営業上の一般論についてお話しします。
※パチンコにも「波」的なものを意識してハイスペックなデータランプの設置を希望する客層は居ますが、今回はスロット事情についてのみお話しします。
パチ屋は、どういった客層に向けてどの程度の精度、量のデータを発信/表示するか、こういった事に非常に気を遣っています。
ローカルなエリアで営業している、常連客層は年配で設置機種もジャグラー系が多いお店であれば、ボタンが沢山付いていて多機能で、綺麗な画像が表示されて・・・といったデータランプは必要ではなく、むしろ押しやすい大き目の呼び出しボタンさえ付いていればOKという場合もあります。
一方、期待値稼動をしたり、色んなデータを駆使して立ち回る若者層が多いエリアで営業しているお店であれば、スランプグラフや前日最終G数などが表示されていないと、チェック対象の店舗のひとつにさえ選んでもらえない場面もあります。
データ精度/量について
また、打ち手に提供するデータ精度/量についてですが、より良いものを提供してそれで上手く行くお店なのか否かは、基本稼動がどれだけあるかで決まります。
①出入りする客数が多く客層も多様であればあるほど、ある1つのデータに対して、見る打ち手によってその解釈が分かれて、多重稼動を得やすくなる
②基本的な客数が少ないお店では、優れた精度/量のデータを提供しても、良い状態だけを狙い打ち/即ヤメされその後の稼動も得にくいため、お店側にとって不都合になりやすい
この2点は、業界のセオリーと言えます。
①に関しては、例えばBIG間900回ハマりのHANABIや、BONUS終了/ART抜け600GくらいのART機があったとします。
詳細データでスランプグラフや確率なども閲覧しやすく、客層が多様で基本稼動も一定水準以上あれば、
「ハマッてるな・・・低設定か」
「ハマッてるな・・・そろそろ当たりそうだ」
「600Gか・・・天井まで、まだ400Gもあるのか」
「600Gか・・・天井まで、あと400Gだ」
「このゾーンの振り分け期待値は17%くらいか、低いな」
「このゾーンの振り分け期待値は17%くらいか、十分狙えるな」
このように、同じデータでも真逆の解釈で臨む打ち手が一定数以上居て、それぞれの観点で勝手に立ち回ってくれるので、営業現場に提供するデータはいくら多くても構いません。
次に、②に関してですが、弱小店に夜時間帯に寄った際、前日最終G数+当日朝一数十Gでヤメ、BONUS後100回~250回くらいで放置されているAT/ARTを沢山見かける、という場面はないでしょうか?
これは、基本稼動が低いのでデータが育たない、育っても良いところだけを切り取って遊技する打ち手に持っていかれて、売上/粗利/稼動のどれにもならないという悪い状況と言えます。
こういったお店に、最新式のデータランプが必要か否かはだいたいイメージできるかと思いますし、そこへの設備投資以前に、もっと他にクリアすべき課題があると言えます。
設定との関係は?
最後に、
敢えて最新式のものにしない、表示させるメニューが少ないのは、設定を使っていない、見られて自信が無いからか?
これにお応えして締めようかと思います。
前述の通り、最新式のもの、ハイスペックのものでないからといって、必ずしもそのお店にやる気が無い、良設定も無いとは断言できません。
しかし、高設定を使用している、良稼動している、差枚数に十分な実績があるお店であれば、そういったデータはなるべく多く、分かり易い形で打ち手に提示したいと考えます。
なので、イベント時に限らず、普段からまともな設定を使用しながら営業しているお店であれば、万人が稼動の推移を視認しやすいスランプグラフは、ほぼ必ずと言って良いほど公開していると言えます。
※web上での公開も含みます。
このように考えれば、タコスロッターけん(まだ伸びます) さんがご指摘のように、設定の中身に自信が無いお店はスランプグラフなどの詳細データを公開していない、というのも一理あるかと思います。
以上、十分な回答になったかは分かりませんが、今回はこれくらいにしておこうかと思います。
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「近所のお店は、立派なデータランプでスランプグラフももちろん見れるが、肝心の設定がショボ過ぎる!」という方は、そっと押して下さい↓
[記事公開]
2017年9月1日
グランドオープン店や大幅リニューアルオープンで内装やら各種設備が豪華だと「相当お金をかけたな」と感じ、こんごこの費用を回収するためにキツい営業をするのでは?と考えてしまいます。
やるせなす さん
その感覚は正しいと言えますね。
実際に、「快適な遊技環境」や「非日常空間」を提供しているので、「より遊びやすい状態の遊技機」は提供しないお店もあります。
正に本末転倒。
煙草の副流煙に無駄に重低音のきいたパチ&スロ機の爆音にてんかんを起こすかもしれないぐらいの光の洪水…
各島の出入り時にお辞儀する従業員‥
たしかに非日常的な空間ですよね。
やるせなす さん
冗談抜きで、パチンコ業界の常識は世間の非常識、という場面も多々ありますね。
20年くらい前ならその非常識さ加減が「味」だったのでしょうが、今では単なる世ズレした異空間ですからね。
最近よくあるトップカンパニー◯ハンなど大手がよくやるやつですね…
『大幅リニューアル・内装大改造・見やすい・綺麗になりましたetc…』
紙幣サンド・データランプ等が多機能の最新式(今の相場がわかりませんが一台五千〜数万×数百台)の物に変わってはいるが、肝心の設定、釘は御察し。お客さんも馬鹿ではないので稼働は全くなし…
資金を投入、チカラ入れる場所違くないかい? って毎回思ってしまいますね。
パチ屋の悪習というか、金ある分無駄な・担当者が責任を取らずに色々沢山出来て羨ましいなぁ…っと。パチ屋業界から離れはや10年、感じる今日この頃です。
ナカムラ さん
設備変更に関する事情で、担当者が責任を取らずに・・・というのは未だに良くありますね。
各台計数にした半年後に玉積みに戻したり、10スロを5スロにして1年もしないで10スロに戻したり。。。
絨毯や内装外装、告知に至るまで一緒に変更する場合もある訳ですが、いちいち労力やお金が掛かる割には集客に全く結びついていない場面も結構見掛けますね。
データランプの進化は目を見張るものがありますね。
自分が打ち始めの頃はスロットは自分で札捲ってましたよ。
データランプの初期もG数は表示しない。大当たりは当日のみ。
特にS岡県は何かと煩い県でしたね。
今のデータランプの情報量の凄さ。
台でも大当たり履歴見れたりして。
スマホで全国のデータ見れたりして凄いと思いますよ。
でも、情報社会の行く末を考えると怖いですね。
将来天井まで残り~Gとか変更、リセットありとか。表示されたりして。
データランプのウラモノ出たりして。一定の操作をすると設定表示されたりして。。。。
ポテトサラダ さん
私くらいが、手書きの大当り回数札に親しんだ最後の世代でしょうね。
当時出入りしていたお店に初めてデータランプがついた時、遊技中に目線の上の方に常に光っている設備機器があって眩しくて目障りだった記憶があります。
稼働底上げを考えれば公開しないところの方が少ないように思います。何れにしても超高稼働な店で公開してないところはないことがその意味をよく表しているように思います。稼働があれば入れられる、入れても入場抽選を含むめくりあいに持って行けるから、好ましくない客による常時独占に悩まされることもないということかと思います。
かかし さん
右肩上がりのスランプグラフを沢山見れば、このイベントは次も期待できそうだなとか、この機種はお店側としては可愛がっているのかな、などと色々と考えられますからね。
数字のデータだけでも想像はできますが、やはり視覚効果としてグラフには敵わないですからね。