来週登場の役物抽選機、CRジェットアローⅡ号(ジェイビー)の事を簡単に紹介しようかと思います。
楽太郎の大好物
古い読者の方ですと、もうお分かりかと思いますが、この楽太郎、この手の機種は大好きであります。
本機についても、情報が入った時点で記事にして採り上げ、導入開始を楽しみに待っていたところです。
【参考】2017年4月19日公開
『SANKYO(ジェイビー)の新作CRジェットアローの登場が楽しみ』
天下一閃の時に関してもそうですが、新機種紹介時にテンションが上がって、生意気にも「釘調整解説」をしたり、営業スタイル(1回交換、定量、ラッキーナンバー)について解説したりすると、必ず「このご時世、さすがに釘に関わる記事内容はマズいんじゃないか」といったお叱りを受けること度々ですので、今回はなるべく簡単に済ませたいと思います。
本記事の流れとしては
①遊技フロー
②ノーマルゲージにおける設計値および傾斜と出率の関係
③盤面上のデジタル数字の意味について
これらを説明させて頂き、読者の皆さんの中でお一人でも「打ってみたい」と思って頂ければ幸いです。
①に関しては、既にお調べの方も多いでしょうから、ここは読み飛ばして頂いても良いかと思います。
遊技フロー
これについては、盤面画像で説明させて頂きます。
※P-WORLD機種ぺ―ジより
※画像は、γ(ガンマ)のもの
本機には2スペックあり、
- β(ベータ)=2回1セット
- γ(ガンマ)=継続タイプ
このような違いはあるのですが、遊技フローに関しては同じです。
まずは、①の左右各1穴のパトクルーンを狙い、②の突起回転体を通過する事でヘソ入賞させます。
よって、釘調整においては、パトクルーンの飛び込み口とヘソの命釘周りの影響を受ける事になります。
ヘソ入賞後は、③Vアタッカーに入賞させる事で下部に位置する④6穴回転体に至り、⑤V入賞する事で大当りが発動し、後は右打ちで消化というフローになっています。
右打ち時は、盤面画像右中ほどの「BONUS」と記載してある場所が右アタッカーであり、右下の円形の部分はスライド式の電チューになっています。
ノーマルゲージにおける設計値および傾斜と出率の関係
本機の設計値について、ノーマルゲージ(無調整)であれば、そのベース値は38前後が想定されています。
また、両タイプ共に、メーカー想定の初当たり確率は約1/25.2です。
※営業マンの説明では、先程の遊技フローで説明した突起回転体~ヘソ入賞が約1/5で、6穴回転体の実質確率が約1/5であり、これらを掛け合わせた数値との事です(それぞれ、傾斜により若干上下します)。
※スタート信号は、先ほどの遊技フローにおける②ヘソ入賞③Vアタッカーへの初回入賞でデータランプに上がります。
よって、データランプ上での初当たり確率と、先程あげた「1/25.2」という初当たり設計値は、一致しません。
(2017年7月18日1:00修正)
次に、設置の傾斜と、出率の関係についてお話しします。
本機はノーマルゲージにおいては、両スペックそれぞれ下記のような出率が想定されています。
β | γ | |
傾斜1分5厘 | 93.9 | 91.0 |
傾斜3分 | 95.8 | 94.1 |
傾斜4分5厘 | 97.9 | 97.5 |
要は、寝ていれば甘く入賞する事が想定されている、という訳です。
実際の営業現場においては、傾斜1分前後というのは相当シビアな設置の仕方なので、一般的には3分か3分5厘くらいのお店が多いかと思います。
より甘めの状態になる4分より寝ている設置については、33~40個交換店でないと運用が難しい傾斜と言えるかも知れませんが、ここらへんの事情は釘調整担当者の考え方に大きく影響される事ですから一概には言えません。
盤面上のデジタル数字の意味について
遊技フローで紹介した盤面画像の右下に、「LUCKY」で丸く囲まれた7セグ表示部が見えるかと思います。
これは、「ラッキーナンバー」表示部です。
お店側で任意に(スイッチ搭載)、3パターンの切り替えが可能になっていて、場合によってはこの機能を使って無制限以外の営業スタイルに対応する事が可能です。
「3」と「7」での当たり時は持ち玉遊技で、それ以外は交換
こんな具合にです。
※この表示部は、V入賞の度に「1」~「8」の中から抽選され、数値表示します。
3パターンの「ラッキーナンバー」振り分け確率および特徴は、下記の通りです。
<振り分けパターン>
スイ
ッチ |
表示される数字(1~8)の振り分け | |||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |
1 | 10.0 | 17.5 | 5.0 | 17.5 | 10.0 | 17.5 | 5.0 | 17.5 |
2 | 12.5 | 12.5 | 12.5 | 12.5 | 12.5 | 12.5 | 12.5 | 12.5 |
3 | 9.8 | 11.3 | 15.0 | 11.3 | 12.5 | 11.3 | 17.5 | 11.3 |
<特徴>
- スイッチ1 = 2よりも「3」と「7」の振り分けが低い
- スイッチ2 = 均等振り分け
- スイッチ3 = 2よりも「3」と「7」の振り分けが高い
以上、2017年7月18日に全国ホールデビューの最新作、CRジェットアローⅡ号を紹介させて頂きました。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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[記事公開]
2017年7月15日
2セットで差玉3750発、役物確率が1/3として、5000円で1回転ぐらいが目安でしょうか(適当ですが)
よく行くお店で2台導入予定だったので、ちょうど気になっていたところでした。ちなみに同店での天下一閃(4台設置)の個人戦績は8000円で5回転、1回撃ち取って少し勝ち(逃げ)ですね。打ち込めるほど甘い気はしません。
でもこのご時世、半分島占めるくらい揃えられると少ーし期待しちゃいます。カード差すところにセロテープでも貼って、現金投資オンリーに(&良調整)しちゃえばいいのに(笑)
ムツ さん
メーカー発表値(ノーマルゲージ)では、ベータもガンマも初当たりまでの初期投資16,000円、1,000円あたりの飛び込み回数1.6回、こんな感じを想定しているみたいですね。
あとは、お店側の命釘の調整具合によりますかね・・・
楽太郎さま
適当なことを書いて申し訳ありませんでした。多分第一関門を無視して考えてました。
個人的に、つまらない買い物をしてしまい、資金不足で遊べなさそうです。なので、台が空いてたら(たぶん空いてる…)、指を加えて眺めるだけにしておきます。それでも楽しめちゃうから、たちの悪い客(?)ですよね
ムツ さん
ゴンザレス さんは、打ちたくなったらこのブログにコメントを書く事で気持ちを落ち着かせているそうです。
参考までに。。。
こんにちは、楽太郎さん
最近、打ち方よりの記事が多かったので
静観していました。
ジェットアローのラッキーナンバー表示に
設定があるとは知りませんでした。
もし、この機能を使い
ラッキーナンバー又は、持たせ→ドボンの様な
営業体系を実施するホールがあるとすれば・・・
また、面倒な意見が沢山出そうですね。
ゴーゴー さん
ほぼ無調整で、傾斜3分~3分5厘で使って設計値通りの出率に収まる造りなら、天下一閃や餃子と比べられた時に分が悪い勝負だという事で、売上が入らない可能性が出て来ますかね。
お店によっては奇数=持たせ/偶数=計数のラッキーナンバー制か4,000~5,000個定量くらいにすれば、飛び込み向上&ヘソちょい開けのプラス調整にできて売上も進むし機種寿命が延ばせるかも知れませんね。
ただし、スタッフの対応力が低いお店だと、計数見逃し等のリスクも生じますが。。。
一番面白いのは、しっかり飛び込ませて3と7のみ持たせのスタイルでしょうか。
複雑で難解で、無駄に派手なゲーム性になる一方の風潮にウンザリしていたところ、
大崎一万発氏が、天下一閃について動画でアツく語っていたのを見て
自分も打ってみたのですが、ウーン、逆にシンプルすぎるかなとw
釘が激シブで役物に入らなすぎて、とても粘る気になれなかったわけで…。
万発氏の「液晶も何もない代わりに、一球一球が演出だから!」という熱弁も
分からなくはないのですがw
東京の都心近くに住んでいますが、近隣の店の天下一閃には
残念ながら、客がついていないところが多いように思います。
(中には、優良店優良台もあるでしょうが)
このジェットアローは、天下一閃よりは最初の飛び込みを多くして
その分、役物内でのふるい落としを増やして、客の打ち気をつなぎとめる狙いでしょうか?
万発氏の言う通り、この手の一発台的権利物は
ホール側がどう運用して、客にアピールしていくかが、成否を握っていると思います。
東京の通りすがり さん
ご指摘の通りで、業界人は好きでも、一般の打ち手にしてみればシンプル過ぎてつまらん!という場面は多いでしょうね。そして、そのような印象を持たれてしまう一番の原因は「飛び込まない事」にあるのは明白な訳で。
この手の機種はお店を選ぶというか、営業スタイルを選ぶので、できれば33~40個のお店が1回交換か定量制で運用してくれたほうが、お店にとっても打ち手にとっても良い動きをするように思います。
追記
早くもジェットアローを打ってきたかのような文章になってしまいましたが、
そうではなくて、天下一閃を打った感想をふまえての
ジェットアローに関するシロウトの予想、考察です。
長文、乱文 失礼しました
東京の通りすがり さん
比較対象として、餃子やアレトロン、天下一閃が出て来るのは道理ですから、先ほどのご指摘は正しいかと思います。
ジェットアロー試打して参りました。
都心近くの駅近小規模店で優良繁盛店とは言いがたいホール。
天下一閃が もう過疎っているので、それと入れ替えるのかと思っていたら
天下一閃の台数は維持した模様。
短時間しか打てませんでしたが、
当然のこととはいえ、天下一閃よりは飛び込みが多いのは、好感がもてました。
難点をあげると・・・
・役物全体が かなり縦長なので、最上部のクルーンが標準体型の私ではよく見えない。
・③のアタッカーに何個入賞しても、次の6穴クルーンに行くのは1個だけというのは
やや納得感に欠ける。肩すかしな感じ
・そして、役物の最終関門のつくり、興奮度は、
やはり、球をピンピンはじく天下一閃のほうが はるかに上、と個人的に思いました。
また、セルの色づかいが、写真で見るより ずっと地味、くすんだ感じで
パッと見で損をしているように思いました。
新機種と気づいてもらえない、目をとめてもらえない のではないかと。
ホール側も、高い買い物の必殺仕事人に全力投球 という雰囲気ではありましたが。
こういう役物の台って、いろいろ難しいんですね・・・
東京の通りすがり さん
都市部駅前の小規模店ですか、同一商圏、まあ駅3つ範囲まで見る必要があるかと思いますがおそらくは大手チェーンが少なくとも3~5店舗はあるでしょうから、「競合しないで独自路線」という運営方針のお店なんでしょうね。
うまく使えば、役物抽選機は常連客の維持に貢献しますが、一番難しいのが最初の段階である集客~打ってもらって面白味やメリットを実感してもらう事です。
特に、若い客層は打算的ですから、それなりの調整数値にしておかないと見向きもされないでしょうね。
或いは、ターミナル駅クラスの大きな駅の前で営業しているお店なのであれば、夜時間帯の会社員稼動だけでまともな粗利にはなっているのかも知れません。
一定の稼動と採算さえ取れれば良い、別に地域一番店を目指したり新規出店を目指したりといった拡大路線ではないなら、それで十分かと思います。