CR北斗7の釘調整に要注目-ホール企業としての考え方が反映される

今回は、くぎ確認シートの運用開始に伴う影響についてお話しようかと思います。

 

運用開始時点での状況

まず、この「くぎ確認シート」についてですが、既にいくつかの問題があります。

 

①メーカーによってシート運用上の考え方が違う

シート上の目印を釘頭に合わせた時に、「遊び(調整余地)」がどれだけあるか、など。

 

②メーカーによってシートの作りが違う

あるメーカーだと風車にはシート上に目印がない、要所釘は赤印/他は白印、など。

 

③メーカー(機種)によっては、基本ゲージ(納品釘)では営業できない

基本ゲージのまま27.5個交換店が営業した場合、利益がゼロになる機種がある、など。

 

また、日あたり800~1,500円程度の台粗利なら残るが、それでは1台438,000円という新台価格分を作る事は、企業としての利益サイクル(機械代回収スパン)を考慮した時に、ほぼ不可能に近い。

 

・・・ざっと、こんな感じです。

※もちろん、33~40個交換に変更すれば良いのでは、というご意見もあるでしょうが、併設するスロットとの法規上の整合性(一物一価)など、ここで扱うには面倒なので、今回は割愛します。

 

日工組として、このシートの運用を開始する訳ですから、(お客である)お店側が使用しやすいように統一された形式で作る事が望ましいのは言うまでもありませんが、現状ではかなりの差があります。

 

これは、邪推すれば、各社かなり短い準備期間でこのシートを作り、無理やり4/1からの運用開始に間に合わせたと見て良いかと思います。

 

シート導入の建前と本音

先日公開した記事で、日工組からの同シートの運用開始の通知書面を紹介しました。

 

そこでは、このシートを導入する理由として、点検確認作業の業務の精度UPや均一化が狙いといった説明がなされていました。

 

ですが、これはあくまでも建前であり、真の狙いとしては、「メーカーとしては、型式試験を通った釘の状態で、ホールに納品しましたよ」、「仮に、納品後に釘が動いていたら、それはホール責任ですよ」、このように提示する事にあるのは間違いないでしょう。

 

2016年は、検定時と異なる釘の状態で販売された可能性がある遊技機の、撤去問題に揺れた業界ですから、それは当然です。

 

しかし、今となっては世間的には許容されない考え方ですが、業界では数十年来、釘調整を前提として遊技機を開発/販売、営業現場で使用し、打ち手側もそれが当然として付き合って来ました。

 

これが、この4月から、メーカーとしては「いち抜けた」的な感覚で投げっぱなしとも言える様相でシート運用を始めた訳ですから、ホール側としては「ホールの営業は度外視して、取り締まり行政に、良い顔を見せたな」という心象を持っている者も多いものと推察します。

 

シート運用の影響は?

前述の通り、このシート運用はまだ始まったばかりであり、おそらくはメーカーごとの考え方や形式のバラつきはある程度の均一化が図られるでしょう。

 

現状では、

 

「27.5~28個交換営業店では、無調整では営業困難な機種も多い」

 

これが事実です。

 

逆の言い方をすれば、

 

「33~40個程度の交換個数での営業なら、無調整でも”利益が取れる”機種も多い」

 

このようにも言えます。

 

あとは、この「利益が取れる」という点について、ホール企業によって欲しい粗利金額は異なるので、そこに全くの無調整なのか微調整するのかの差が生じるという訳です。

 

まあ、全国には色んな交換個数のお店がありますが、総合的に店舗数の観点だけで言えば、低レート営業店を中心に、基本ゲージを無調整/微調整程度で営業するお店は、これまでよりは大きく増える事が見込まれます。

 

ここでキツイのが、27.5~28個交換のお店です。

 

そのキツさは、直近では新作北斗7の釘調整にダイレクトに現れて来る事は、まず間違いありません。

 

それでも曲げる?それとも買わない?

自店の交換個数における損益分岐(ボーダー数値)があり、これが回転率(分間スタート)4.85で35,000個稼動した場合は、概ねこれくらいの台粗利になるといった具合に、お店側としては営業シミュレートする訳ですが、現状では先ほどお話した通り、無調整で使って台粗利4,500円残せる機種というものは、27.5~28個交換店にはまず無いです。

 

では、そんな機種なら買わないのかと言えば、今回の新作北斗7のように、同エリアの他店がほぼ必ず買って、例えばそこがビジネスエリアだったとすれば、新しいもの好きな会社員層から得られる売上(ひいては粗利)は、いくら皮算用とは言え極大です。

 

しかし、余程曲げないと、会社が要求する粗利が残せない・・・

 

会社側が一言、

 

「時代は大きく変わり、シートから明らかにズレるほど釘を曲げての営業には、リスクがある。調整上無茶しないと使えない機種なら、いかに話題作とは言え、買わない

 

このように判断してくれれば、店長職は精神的にも非常に楽になります。

 

しかし、そういう会社は多くはありません。

 

直近では、読者の皆さんが、お住まいのエリアのお店/ホール企業の営業計画および釘調整に対しての考え方、或いは懐具合を考察する際に、新作北斗7の釘を見て頂くよりも良い方法はありません。

 

私見では、寄りをかなりマイナス調整し、渡り下段(道連釘の下段)や一般入賞口付近の釘を曲げて、或いはお店によってはそれでも足りずジャンプ釘や命釘を下げての運用にしないと、会社が要求する粗利を残せないようなお店が多くなるものと推察します。

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。

 

 

「新作北斗7が導入されたら、じっくり釘を見てみるか!」、という方は、そっと押して下さい。
にほんブログ村 パチンコブログ パチンコ店・店員へ

にほんブログ村

 

[記事情報]

2017年4月5日公開


コメント
  1. 去年のMAX撤去手前から既に楽太郎さんが最後に書いている釘の状態なんですが。
    新台1週間は等価ボーダー近く回して後はどんどん渋釘になって誰も打たない。
    利益を取ろうとしてそもそもの売上げ上がらないってどうなんだろ?と素人目にはみえるのですが、バランスが難しいんでしょうね。
    緩めの調整だとどこからか軍団湧いてきたりしますし笑
    軍団筆頭に専業者の締まるまでしゃぶり尽くす感じになってしまったのはいつの時代からでしょう?

    • シビ さん

      グループ打ちやら専業層が適当に期待値がある台なら打ち倒すようになったのは、たしかにいつの間にやらそんな感じになりましたよね。
      それだけ食える台にあり付けないから、一般客向けの適当に遊べる調整の台(本来は専業層は見向きもしない回転率)を奪ってでも稼働するという、懐具合的にやむない事情があるのでしょうが、朝から来店する事が難しい一般客にとっては、迷惑な話かも知れませんね。

  2. こんにちは、楽太郎さん。

    「北斗のシートを見ないとなんとも言えませんが
    近隣店舗に行き、場合によっては「通報」する事も
    ありかと思います。

    換金率を下げる準備をしないと・・・」

    と、こんな事が起こるんですかね。

    • ゴーゴー さん

      私見では、北斗7の調整具合の酷さはすぐにSNS、web上に出回るかと思います。
      台粗利3,000円以下でも良いお店ならまあ大丈夫でしょうが、そんなお店はごく少数派であり、7,000円以上無いとキツイお店の調整となると、ぐんにゃりと曲げてかからないといけない訳で・・・

      最近の台でも、藤商事の世界で一番強くなりたい、ニューギンのコブラ、ここら辺のデータを見ると連日10,000円水準取っているお店が多いようで、やはり短命の見込みがある機種や、どこもかしこも入れて来てエリア内で飽和する北斗7のような機種は、いかに短期で粗利を作るか、それしか考えられないお店が多いように思います。

      そういう機種の調整は、まあ酷いものですよね。

  3. 間違いなくシートを使って動画を撮影しての通報祭りになると思います。
    営業不可能な釘調整で納品したのでやむなく釘調整をしたという論理が通じない限り
    どのような結末になるのでしょうか。

    動画で投稿された場合、明らかに納品時との釘とかい離があるという事実が明白になってしまいます。そのペナルティがどの程度になるのか店には通達がきているのでしょうか?

    イベント規制程度のあってないような規制ならば、結局は何も変わらないように思います。

    • ishiken1018 さん

      釘関連の処分は、常に営業停止が付きまとうので、昔も今も数か月は覚悟するという事に変わりはありません。
      しかし、昔は摘発事例そのものが少なかった(18,000店舗あった時代で、年に数件レベル)ですが、今は11,000店舗水準でここ数か月以内に数件出て来ており、店舗数は減るが通報の風潮は昔よりも高まり、警察も動かざるを得ず処分件数も増加の一途を辿るでしょうね。

      即効性のある対策としては、メーカーが無調整でも台粗利4,500円前後残せる機種(ゲージ)を販売する事かと思います。

  4. 「時代は大きく変わろうが関係ない、シートから明らかにズレるほど釘を曲げての営業には、リスクがあるだろうが俺は知らん。調整上無茶しないと使えない機種なら、いかに話題作とは言え、買わないという選択肢が許されると思うな。」

    「利益は出せ。責任はお前がとれ。通報されたら捕まっても良いが会社には迷惑をかけるな。腹を切れ腹を。」

    ・・・どれだけ利益を出そうが売上が大きくなろうが、体質は中小企業ですからねぇ。

    • ゴンザレス さん

      パチ屋と大手メーカーの経営陣の感覚は、本当に世ズレしています。
      現場を管理する店長職にとっては、受難の時代と言えますね。

  5. これじゃ利益出せないから買わないでおくか!という判断をする上層部はまずいないでしょう。
    他店が導入して客付きがいいと『なんで入れなかったんだ!』と言い、自店が導入して客付きが悪いと『おまえらの努力不足だ!』と言われる。
    店長さんも大変だと思いますが、1番の被害者はそれのツケを払わされてる打ち手ですね。

    ホント大手のチェーン店のやりたい放題になってる現状にガッカリします。
    ダイナムとかマルハンぐらいの規模のところが1つ2つ潰れないかなぁ…
    特にマルハンとかマルハンとかマルハンとか…

    • マサ さん

      前半の部分は、リアル事情ですよ。
      私の会社はそこらへんはかなり緩いですが、知人店長のお店だと、マサ さんが書いて下さったような遣り取りが日常茶飯事らしいですから。。。

      マルハンに関しては、前にもどこかで書きましたが、業界人が1,000人居たら、1,000人がマルハン嫌いです。
      もちろん、個々の従業員の方に対しては、好き嫌いはなく同業としてリスペクトしております。

  6. 生活安全課にバンバン通報するしかないんじゃなかろうか?
    アソコの店舗は北斗で釘曲げてますよってね

    • 駄目リーマン さん

      北斗無双の釘もかなり酷い現状ですから、これで北斗関係の釘は全滅、といった感じですかね。。。

コメントを残す ※【送信】ボタンを押して頂くと、即時反映されます。読者の皆さん同士での遣り取りでは「>お相手名」表記して頂くと分かり易いです。※同じツリー(入れ子)内では最大10件までの遣り取りが可能です。