本日付けで、全日遊連から各方面(各都道府県の遊協/遊連)理事長宛に「フィールズ株式会社による遊技機の販売方法について」という通達がありましたので、ご紹介します。
全日遊連から各方面への通知書面

動くべき時に、動いたという印象。
フィールズから全日遊連への回答書面

要は、「ごめんなさい、今後気を付けます」
書面は、2つの添付画像の通りです。
このブログのスタンス
このブログでは、過去に
- ホール側の事情は営業の現場で状況が分かったり規制を順守しているか否かといった判断材料が豊富にあるのに対して、メーカー側の事情を読者の皆さんが判断するのにはその材料が少ないんじゃないかと思っている
- 今後、メーカー側の事情に関して、不公正販売の疑いがある事例があれば、ご紹介しようかどうか迷っている。興味があるか否か?
このような呼び掛けを行った結果、非常に多くの方から「記事で読んでみたい」と賛同を頂き、状況に応じて記事にして参りました。
その中で、やはり物事には立場を変えれば見方も変わるという側面もあるため、一般の読者の方だけでなく、中小販社側やメーカー側、また他業種のメーカー側と思しき皆さんから、
- 程度問題によるので何とも言えないが、悪質である事には変わりがない
- 太い顧客を優遇するのは当然
- 大手ホール企業と大手メーカーだけが存続すれば良いという販売方法には納得がいかない
- どの業種にも、その業種なりの商慣習があるのである程度は仕方ない
・・・といった具合に、ここではご紹介できないくらい、実に沢山のご意見を頂きました。
賛否あるでしょうが、私としては、やはりこのままの流れでは「やった者勝ち」の悪しき業界の風習が既成事実的に黙認されると危惧しております。
もちろん、この程度のブログで何かを変えようといった大望まではありませんが、読者の皆さんから業界事情の是非を判断して頂くための材料を提供するという目的は持ち続けて行きたいと思っております。
なので、今後も、こういった事例があればその都度精査して、場合によっては記事にして行きたいと思います。
記事にするか否かの判断基準
以前にも書きましたが、いくら疑わしい事例が散見されるとはいえ、それら全てをご紹介する事はありません。
あくまでも、
- 全日遊連に対して、しっかりとした事例提供が全国各地の店舗から寄せられているという事実
- 楽太郎のキャリア的に、これは悪質である、必ず上層部で問題視される案件であると確信があるもの
これらについてのみ、記事にしてご紹介します。
過去には2件、今回のフィールズ案件と、大都の案件をご紹介しました。
前者の方は、私の観点では「手持ちのありとあらゆるネタを土壇場で関連付けて、自社にとって都合の良い時期に、都合の良い台数を都合の良いホール企業に対して販売しようとした非常に悪質な販売方法であり、必ず今後、全日遊連の上層部が動く」と見通した案件です。
そして、後者は、「2016年夏~2017年3月といった非常に長い期間にわたって手持ちの機種を関連付けて、全ての機種の完売の見込みが立つようにした非常に悪質な販売方法であり、必ず今後、全日遊連の上層部が動く」と見通した案件です。
この見通しが、妥当だったのか、それとも単なるミスリードだったのかは、読者の皆さんご自身の目でご判断頂ければ幸いです。
最後に
どんなに新規性があったり、打ち手から支持されるような機種に成長したとしても、それが世に出てくるまでの経緯がまずいものであれば、その価値は大きく毀損され禍根さえ残すと、私としては考えております。
ホール側はメーカー側の機種開発および販売状況いかんによってその業績或いは今後の命運までも左右される訳ですから、是非、適正な販売に留意して頂きたいと切に願います。
それこそが、色んな規模/営業形態のホールが存続しうる環境、打ち手にとって選択肢が多い環境、メーカーにとって顧客/販売経路が多い環境が成立するための必要条件であると思っています。
読者の皆さんは、どのようにお考えでしょうか?
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
関連する過去記事を、まだ読んでいないという読者の方のために、下の過去記事参照欄にリンクをご用意致しました。
宜しければ、ご覧下さい。
最期まで読んで頂き、ありがとうございました。
コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。
「今後も、物議を醸しそうな機種の販売事例があれば、記事で読みたい」、という方は、そっと押して下さい。
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件のフィールズ絡みの記事を書いて以降、リンク先の北国の店長さんのブログが閉鎖しちゃいましたね。
身バレ危惧なのか何かしら事情は有ったと妄想してますが、楽太郎さんもお気を付け下さい笑
ところで最近多い都道府県ごとにトップ導入日が変わるのは何か理由があるのでしょうか?
12月なんて上手い事ばらけてて談合でもあるんじゃないか?って勘繰ってしまいます。
昔から生産上の都合やらで変わる事が有ったりしましたが、多台数機種でここまで導入日がズレてたのは記憶に無く違和感が有りました。
シビ さん
北国の禿ことジョブス さん、惜しい方を失いました・・・Twitterでも交流があったので。
導入日に違いが出るのは、検定の公示は各都道府県の公安委員会単位だから、という理由がほとんどですね。
妙な操作というか、談合的なものがあるんじゃないかという事に関しては、メーカー側の者じゃないとさすがに分かりませんね。。。
まあ、全日遊連とフィールズの事務的処理ですね。
全日遊連はやることはやっている。
フィールズは、次回から気を付けますと・・・茶番ですね。
もしこのような事が「違法」とされるならば
該当メーカーの販売を〇〇日間停止させるとか
罰則を作らない限りなくならないでしょうね。
ホールも厳しい過当競争生き残る為
抱き合わせでも、多台数条件でも
自分のところにいち早く導入出来ればいいと
考えている現状です。
難しい案件です。
管理人様の継続される努力に敬服致します。
ゴーゴー さん
本当に大事なのは、こういった書面の先なんですがね。
これによって当該メーカーの行いが正されたり、他メーカーの妙な行為への抑止力にでもなれば良いんですが、これにて落着感があるので残念です。
話し合いや書面遣り取りで解決しないなら、じゃあ罰則を、という考え方が出てくるのも当然ですかね。
ゴーゴーさんの言う通り罰則ないですからね(まあ、誰が決めて誰が守らせるかってのもありますが・・・)
メーカー(販売店?)絡みの記事絡みで他のプログでもクレーム(?)あるみたいな書き込みも見受けられるようなので楽太郎さんも身バレしない程度でお願いします。
哲 さん
適当な時に、プロフィール関係をボカしたり、スロットの設定データ公開系の記事を減らしたり、対策しようかと思っています。
ありがたい事に、読者の方も増えて来たので。。。
批判的なご意見が来るのは当然ですし、ある程度想定していたので平気です。
業界団体は本当に公取委に申し立てを行っているの?
申し立てがあれば、公正取引委員会は必ず調査をします。今回みたいに事実認定が容易な場合は勧告か命令が直ぐに下されると思いますが・・・。
ナナベエ さん
過去に、申し立てを行った事がある、というのは事実のようです。
全日遊連の理事だったか参与だったかが、公式の場で発言しているので。
しかし、ここ数年でとなると、牙狼金色の時でさえ申し立てまでは至っていないので、余程の不公正販売事例件数なり、決定的にホール側とメーカー側が揉めないとそこまでは行かないんじゃないですかね。
全日遊連は、もっと強い姿勢でメーカー側に抗議して良いと思っているホール側の人間は、中小ホール企業中心に相当数居ると思います。
下手の横好きパチンカーです、毎日興味深く拝読しております。
新台入替ってこんなにいるんですかね~~?
昔(30年程前ですが。。。)は1年に数回のビッグイベントで
開店何時間も前から並んでたなーー
メーカーが巨大化し過ぎてるんでしょうか
新台の負担がホールの負担になり悪循環になってるでしょうね。
正直ファンとしては新台入替を減らして出玉に還元されてほしいです。
素人がナマイキな事書いてすみません。
のぶ さん
ホールもメーカーも大きなところは相応のお金や遊技機の出し入れをしなければ身が持たないので、やり続けて来た感じですかね。
中小はそれに振り回されている側面もある、と。
まあ、今年はさすがにどんなBIGタイトルであっても出せば完売するという状況では無くなるので、今後はスロットなら20,000台、パチンコなら40,000台売れれば大ヒットと考えて良いと思います。
個人的には、3,000~5,000台程度の販売台数の機種の選定センスが、中小ホールの命運を左右すると思っています。
BIGタイトルの大量導入でひと勝負する、というよりは、こういった機種の小まめな出し入れで営業に変化を出すなりファンを獲得する方が得策だと思います。
素人が生意気な、とお書きですが、こういった声を聞こえないふりをしてきたり封殺してきたから業界の現状がある訳で、経営者層こそこういう声を聞くべきでしょうね。
「今回のような販売方法は今後行わないよう徹底します」とは言ってはおらず、
「不公正な販売方法と誤解を受けることがないよう徹底します」と言ってるだけですね。
「誤解されないように」というのが、もし仮に徹底されるのであれば、
機歴の持てないホールさんは、条件も提示されずにただ販売を断られるだけ、
なんてことになるのでしょうかね。
販売方法を改めるとは一言も言われておりませんし。
manamana さん
嫌な表現ですよね、誤解を与えて、というのは。
受け取り方によっては、ホール側の読解力が無かったから間違って解釈したともとれる訳で。。。
初めてコメントさせていただきますが、毎回様々な記事を読ませてもらい楽しみしております。
ここ20年くらいは、年に数回程度しかお店には行かなくなりましたが、現金機からCRに変わる頃までは、ほぼ毎日会社帰りに寄り、休日は朝から並んで通ってましたが、その頃からこの業界がよく言われていた表現に、江戸時代の表現方法として
警察=奉行
メーカー=庄屋
ホール=小作
遊技客=稲穂の数
と言われてましたが、今回楽太郎さんのブログを読んでいて、この構図は昔も今も余り変わってなあんだなぁ~と素朴に思いました。
ともかく、これからも様々にブログアップ頑張ってください。
ニューマン さん
お奉行様の顔色を窺ったり、あの手この手で歓心を買おうと腐心するメーカーやホールもありますからね。
引退した釘の師匠は元々職業釘師で、色んな地域やホール企業を渡り歩いて来た経歴があるのですが、警察の事情に詳しい知人が居るらしく結構情報を持っています。
都市部の警察署長(警視正)クラスだと引き合いが多いので、メーカー/ホールの相談役/顧問をやったりして退官後の5年くらいを過ごすという方も多いようです。
参考までに。
応援して頂き、ありがとうございますm(_)m
こんばんわ 本日も厳正なホール勤務ご苦労様でございます。
販売の方法よりも なぜこんなガラクタを沢山売りつけるのか
金を賭けて打ってやってる こっちの身にもなってくれよ
という不満がフィールズにたまっております。
店長さん こんな台よりジャグラ増やしてくれた方がいいですよ
俺フィールズ経由で面白いって思った台ないですもん
平和信者 さん
フィールズは売り逃げの名人ですからね。
機種評価はメーカー側に対して下されるので、ホールや打ち手側の評価が低くても売っただけの自分は知らん顔。。。
コメントレスポンスいただきありがとうございました。
ここで、一つ訂正と申しますか補足ともうしますか
一言申し上げますと、上記に書いた当業界の構図と
言いますのは、当然デジパチと呼ばれる1980年代
以降の構図を記させていただきました。
そもそも私が最初に当業界に遊びに行き始めた頃は
恐らくマーケットサイズも2兆円にも満たない
まだまだお上が注目するは、脱税や反社会勢力への
資金源の流れ等に厳しく目を光らせても
ホールの営業や台(そもそもチューリップのみ)についての
規制等はなかったので、その頃までは
警察=奉行
メーカー・ホール・客=町民といった構図でした。
この産業を飛躍的に大娯楽産業に仕上げたフィーバー機
の誕生は、こののち様々な問題の引き金(脱税防止・CR機
貸金業法改正・のめりこみ・風営法の改正につぐ改正)
など戦後35年のパチンコ業界を一変させた大事件でした
今の若い人は現状世界が当たり前と思っているでしょうから
80年代以前の世界を想像できないでしょうね。。。多分
ニューマン さん
歴史あり・・・勉強になります。
コメント欄ですが、なんだか釘の師匠と話している気持ちになりました。
たしかに、デジパチ時代の黎明期をご存知の方にとっては、時代の変わり目みたいなものを要所で感じながらの30数年だったのでしょうね。
今思い出したのですが、釘の師匠は、1パチが出始めの頃に「この売上/粗利の感覚は平台の時代に近いかも。ただ、本来は稼動を得るための低貸玉だが、おそらくは粗利を追求するようになり駄目になるだろうな」、「粗利を追求した1パチで失敗したら、その後は更に貸し玉料金を減らして行くだろうな」などと話していました。
それは果たして、当たる事になる訳ですが。。。
私が唯一予測を誤ったのは、遊戯客が減少し始めた1995年以降、それでも団塊の世代と呼ばれる人々が、老後の余暇時間にパチンコをする人口が増えると思ってました。
ところが、その後の年金の改正で実際受給金額が減額の一途に転じ、団塊世代が定年を迎えた頃には、とてもじゃないが余裕がなくなってしまいました。
それに加えるように意外に高齢者が多いパチンコは、ちょっと失礼ですが物故人も多くなり自然に遊戯人口が減っていきました。
その予測失敗で私は、この業界の予測するのをやめました。
なので、楽太郎さんには何らかの提言をしたいと思っても、一応風適法の改正内容まで見て把握してしまうと、申し上げるコメントがありません。
先ほどのコメントにもありましたように、その師匠さんなら、デジパチ機が出始めた頃は、まだ玉磨きもホールの地下或いは奥部屋で大きな布地に磨きのシリコンと玉を入れてブンブン振り回していたのをご存知かもしれませんね(^_-)w
ニューマン さん
さすがに時代の流れをバッチリ掴む事は不可能ですからね。
web社会なり何なりで、より一層個人の時間の使い方や価値観が多様化し、お金よりは自分の時間の方が貴重だと言う風潮までありますから、パチ屋も必然的に影響を受けた訳で。
師匠的には、豊かになったかと思いきや一般会社員層の可処分所得が増えていない状況に、国策上というか経済動向上の詭弁を感じるみたいな事を言っていました。
あるところにはとことんあるが、無いところにはとことん無い、と。
無い者たちの遊びがパチンコだったから、今の凋落は総合的に見ても必然なのかも知れませんね。
玉磨きの件は、まさにおっしゃる通りですね。
写真を見せてもらった事があります。
洗濯槽サイズの抽選機みたいなやつに玉を入れて、取っ手をぐるぐる回すやつが写っていましたね。
そういう製品なのか、自分らで作ったのかは分かりませんが。
恥ずかしい話し乍ら、中学生時代の頃から、今で言う反社会的勢力の親○の息子とつるんで行き始めたのが最初でした。
その頃、店の人もその「ボン」には、親切な訳で勝手にホールに限らず、あらゆるところも見せてもらった訳です。
成人する頃には、まっとうな社会人❓になりましたので、普通に遊びに行ってたんですがね(^_-)
あの頃の唯一のモーニングサービス=開店時にチューリップが全台開いていて、カニの横歩きの如く、最初の100円で片っ端から入れて玉を増やしていった貧乏学生時代が懐かしいです。w
ニューマン さん
こういう、時代の空気を感じられるコメントはありがたいですね。
たぶん、このブログを覗きに来てくれている方々は、こういった先輩世代の体験談みたいなものは好きだと思います。
いつまでも懐かし談義ばかりしていても何も解決しないのは分かっていても、歴史がある業界ですから、たまには振り返ってみるのも悪くはないですよね。