ECO遊技機(封入式)のハード面やシステム面で知っている事を教えて下さい-回答

今回は、メールでのお問い合わせへの回答をご紹介します。

 

エンドゥー さんより

お久しぶりです。

昨年は、丁寧なお返事を頂きまして非常に感謝しております。

 

【参考】2016年10月15日公開

『ECO遊技機(封入式)の開発の話ってどうなったの?-回答』

(その時の、ご質問者様との遣り取り内容を記事にしたものです)

 

あれ以降撤去の問題が一気に動き、色々と調べるところによりますと、対象機はほぼ全て撤去された模様であります。

 

そうした中で、以前楽太郎さんが仰っていた

 

・メーカー側が封入式のプランを再び動かすことができるのは、この「不正」遊技機の問題が決着してからになるだろう

 

・年末に設定されている撤去期限日以降、日工組は全国のホールに人員を派遣して、撤去リスト記載機種が残っていないか現地調査し、その結果を全日遊連や警察庁に報告して、完全撤去が確認された暁には世間に対して正式な発表を行うと思う。封入式の話題が再び持ち上がってくるのは、それ以降である

 

この流れが大筋できあがっていて、楽太郎さんの読み通りであれば、近いうちに封入式の話もまた出てくるものかと思います。

 

私としては、釘の問題が露見して以降もホールはベースカットしたり右側を削ったりで、結局はなにも変わっていないじゃないかと思っております。

 

以前質問させて頂いた際は、封入式でも釘はいじれる見込みであるとのことでしたので、やはりホールでの扱いには不安が残るところです。

(中略)

ホールで、検定を受けた正規の性能で営業しているのかどうかということに関して、そのようなことをデータ判断できるような機能が付いたりはしないのでしょうか?

 

ちょうど、スロットの方では役比モニターなる機能により内部データがナナセグで可視化されるという話を聞きましたが、それと同じようなものが付いたりはしないのかということです。

 

スロットでできることが、パチンコでできないという理由は無いでしょう。

 

現状では、釘は大体真っ直ぐなら良いみたいな判断基準だったかと思います。

 

ですが、そんな基準とも言えない緩いルールでやってきたからこそ、ファン離れを招くほどにホールは釘をいじりまくったと思っており、ここが解決されないことにはパチンコ業界には未来は無いと思っております。

 

そんな経緯で今回は、封入式のハード面や運用面のことで、このような機能が付いたり運用体制ができ上がれば業界の健全化に役立つと楽太郎さんがお考えになるものがあれば、是非ご教示頂きたいです。

 

よろしくお願いします。

_______

ここまでが、お問い合わせ内容です。

 

メールを頂いたのが2017年1月6日ですから、だいぶお待たせしてしまいました。

 

それでは、回答です。

 

回答

まず、毎度のお断りですが、ホール側の者はホールに出て来ていない機種のハード面の事に関してはほぼ無知です。

 

私に関しても、ECO遊技機の事に関しては5年ほど前に(震災後まもなくだったかと思うので、たぶん2011年~2012年)、付き合いがある販社の営業マン(元メーカー営業職)から「業界団体の会合で、日工組がECO遊技機の話を持ちこんだみたいですよ」と聞き、その時の内容とこれまで日工組側から進捗状況として公式に出されている資料を元に「ハード的には、こういうものになるのかな?」とイメージするくらいしかできません。

 

なので、以下では

ほぼ、このようになる事が決まっていた事だけ書かせて頂きます。

 

なぜ「決まっていた」と過去形なのかと言えば、2011~2012年段階での情報であり、その後見直しが図られている可能性もあるからです。

 

あくまでも、パチンコの「不正」遊技機の撤去問題なり、スロットの5.9号機への移行の話が一気に出て来て業界全体がゴタゴタする前までの情報を元に書きますよ、とお断りを入れさせて頂きます。

ECO監視

ECO管理体制の構築で・・・(これは猫か)

 

ECO遊技機のハード面および運用システムについて

ECO遊技機がホールで稼動するにあたっては、以下の5つないし6つの機器/システム運用機関が必要になるとされています。

 

①ECO遊技機本体

②ECOユニット

③カード会社情報管理センター&管理コンピュータ

④鍵管理センター

⑤ECO遊技機管理センター

 

それぞれについて、分かっている事を、箇条書き的に書いていきます。

 

①ECO遊技機本体

  • 現状ではメーカーごとに異なる部品を、ほぼ共通化する。
  • ECO遊技機内では、磁石につかない素材の遊技球が必要最小数だけ循環する
  • 内部的に、セーフ/アウト個数が1個単位で計数され記録される
  • 現行機のような上皿/下皿は、無くなる(遊技者が直接遊技球に触る機会は無くなる)
  • 発射用のハンドルは、遊技者が角度調整できる造りになる
  • 発射は、現行機のように盤面下部の発射台から弾かれてレールに沿って打ち上げられる仕組みではなく、ECO遊技機左上に設置される発射装置から盤面に送り出される仕組みに変更される
  • アウト玉は、螺旋構造の回転軸に乗ってリフトされ、ECO遊技機左上の発射装置のところに適当数貯留される(リフト~搬送の過程に、玉の清掃機能が付く可能性もある)

 

部品の共通化の目的は、機械代を安価なものにするためであり、発射の仕組みを変更するのは、打ち上げ式で起こる「玉突き現象」や「跳ね返り玉の、発射装置への戻り」を無くするためとの事でした。

 

発射にあたって戻り玉が発生する事は、正確にアウト/セーフを計数する事の障害になったり、異常時にいちいちホール側が遊技機を開けて対応しなければならないので、その防止対策という意味があるものと推察します。

 

②ECOユニット

  • 現行のCRユニットは使用できない
  • ECO遊技機の遊技データは、暗号化してECOユニットと通信する

 

③カード会社情報管理センター&管理コンピュータ

  • ECOユニットが保持しているECO遊技機の遊技データは、このインフラによって吸い上げられ集積される
  • カード会社情報管理センターについては、現状のICカード管理の仕組みと大差無い

 

④鍵管理センター

  • ECOユニットの不正行為が無いように、セキュリティ管理する部門
  • ECOユニットに出入りする暗号化されたデータが正規のものか認証する
  • データ認証に必要なコード(認証キー)は、不正行為防止のため原則として毎日変更される
  • この部門は、プリペイドシステム協会(ICカード/コイン会社の加盟団体)が管理する

 

⑤ECO遊技機管理センター

  • この部門では、ECO遊技機を生涯を通じて管理する
  • 現状では各メーカーが個々に管理している出荷/設置/中古移動/廃棄という情報を、一元管理する部門になる
  • 主基板などの主要部品が交換された場合は、その情報がこの部門に送信される
  • ホールから撤去されて一定期間にわたり再設置されないECO遊技機は、管理上警告表示する事も検討
  • ECOユニットおよび管理コンピュータと連動させる事で、ホール内でのお金の出入りやアウト/セーフ/回転率/ベース/特賞回数といった情報を全て管理する事が可能になり、それを警察庁が必要に応じて閲覧できるようにする事も想定している
  • この部門は、日工組が管理する

 

・・・以上、ここまでが私が把握している内容です。

 

楽太郎の考え

まず、一番大事なのは遊技性です。

 

打ち手側が「こりゃ、今までの遊技機とまるで違って、なんか遊びにくいな」となるのであれば問題ですが、ハード的には発射装置の場所が変わるくらいなので問題は無いかと思います。

 

上皿が無いようなので、肘や手を置くとか、そういう癖がある打ち手なら、慣れるまでちょっと時間が掛るかも知れません。

 

また、ホール内での情報がほぼ全て外部に吸い上げられる事に関しては、これは業界の成り行き上は仕方ない事かと思います。

 

ECO遊技機本体の移動に関しても、データの入出力に関しても、それがカード会社/メーカー団体/取り締まり行政側に全て把握される事になるので、最初は年配業界人を中心に不満の声が上がる事が想定されますが、業界がこれまでやって来た事を考慮すれば、そこまで厳しく管理されても仕方ない歴史があるかと思います。

 

要は、本当の意味で警察庁が業界団体を所管する事になる訳で、見方によってはこれこそ健全化のためのシステムであると言えるかも知れません。

 

いずれにしても、いちホール関係者に過ぎない私が持っている情報はこの程度です。

 

他のホール企業の役職者クラスであっても、余程の大手でしかもかなり上位の方だったり、メーカーの上層部や業界団体の理事クラスの方と懇意で日々情報が入って来るような方でも無い限り、持っている情報は私とほぼ同じかと推察します。

 

また、全てがECO遊技機という環境になる事に関して、導入コスト、月々の管理費負担、人件費、人材育成といった諸々の事についても変化が出たり問題が発生する事が想定されますが、今回はハード面、システム面でのお話という事で割愛致します

 

 

以上、ECO遊技機のハード面や運用システム面での事について、知っている限りお応えして参りました。

 

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。

 

 

「全国のホールの遊技データが集積されるのであれば、回転率や玉持ち(ベース)の下限値を設定して、それを下回るホールには”違法改造”として行政処分が下るくらいにならないと、真の健全化は無い」、という方は、そっと押して下さい。
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コメント
  1. お久しぶりです。いつも更新ありがとうございます。

    ふと疑問に思ったので質問させて頂きます。

    今から10年くらい前に聞いた話しなのですが、各台計数機(パーソナル)じゃない店ではだいたい中央通路に計数機が置いてある店が多いと思うのですが、パチンコやスロットの出玉を流して計数中に停電で電気が落ちたら計数機の電源落ちて消えるから、レシートにできなかった分は無効で保証無しと聞いたことがあるのですが、本当なのでしょうか?

    おかげでこの10年、大量出玉を流す時はいつも緊張してるので真相を教えてください。
    よろしくお願い致します。

    • おしん さん

      計数機のタイプによっては、不意の電断で計数中データが飛んでしまう可能性はあるでしょうね。
      まあ、まともなお店であれば、どの台番から発生した玉なのかは簡単に調べが付くので、該当する遊技客の遊技開始~計数の間の差玉数を割り出してしっかり補償してくれます。

      ただ、面倒なのは、出玉の台移動が伴っている場合です。複数台で合算して作った持ち玉の場合、実際どれくらいの持ち玉があったのか割り出すのに時間が掛かったりすると思います。

  2. お知り合いの販社情報との事ですが、2012年5月の5団体会合で出されたプランがソースかと

    その後どう修正が入ったかは、私くらいの者ではわからないです

    修正が無ければ、内容的にはほぼ合ってると思いますよ

    • 珊瑚 さん

      なるほど、言われてみれば、時期的にはそれくらいだったかも知れません。
      メーカー側の方でも現状の詳細までは分からないなら、こちらではまるで分かりませんね。

  3. はじめまして。
    私自身も聞いた話なので裏が取れてないですが、以前は「封入式」や「ECOぱち」と言う名称でしたが、現在は「管理遊技機」に変わってませんかね?仕様云々、スペック云々ではなく、単なる名称ですが、再度確認してみます。

    • ぴえろ さん

      現時点での最新情報がどれなのかすら分からないですからね。
      業界全体が「不正」遊技機の撤去問題なり新基準に該当しないスロット機の段階的な撤去にエネルギーを持って行かれて、ECO遊技機に代表される未来志向の案件を動かす余裕なんか、全く無かったと言えそうです。。。

  4. 「私がパチンコ業界を改革してやろうというのだ!」

    「ECOだよそれは!」

    ・・・はい、100人中1人は思い付きそうなネタですね(笑)

    いやしかしSANKYOあたりに音頭を取ってもらって封入式第一弾として「CRF機動戦士ガンダム逆襲のシャア」を発売。キャッチフレーズは「ECOだよこれは!」になる可能性が微レ存。

    • ゴンザレス さん

      そう言われれば気になりますね。
      第一弾の機種は、どこが出してくるのか?

      ところで、どうでも良い話ですが、エコといえば、15年以上前にネットからエコトーフというスロット機種が出ていましたよね。
      たしかトーフの続編がエコトーフだったかと記憶していますが。。。

  5. こんばんわ 本日も厳正なホール勤務ご苦労様でございます。

    関係のない質問なので恐縮なのですが、自分はこの業界の事情を知る手段として
    この業界に携わっているであろう 個人のブログを沢山閲覧しております。

    最近になって「低レートの普及が原因で今のホール数減少を招いてしまった」という趣旨で
    ブログを書いている方がおりまして、

    自分としては その時々で低レートのおかげで好きな台を好きなだけ打てていることもあり
    感謝しているのですが

    5スロや1パチを「取り扱っている側」としてはぶっちゃけると そのレートの存在に対して
    どのようなことを感じておりますでしょうか?

    お目を通して頂けると嬉しいです。 それでは頑張ってください!

    • 平和信者 さん

      あくまでも理想論で言いますが、低玉貸しに力を入れるんだったら、貸玉4円で台粗利を抑えて稼動を取りに行った方が良かったんじゃないかとも思います。

      貸玉4円では投資金額がかさむというのであれば、それこそ一般入賞口をしっかり拾わせてベースUPさせてフォローするとか、お店側も収益面でキツイのであれば33個以上の低レート営業に切り替えるとか、とれる手段はあったのかな、と。

      ご存知の通り、流れは全くの真逆で、2002年くらいから全国的に等価/無制限営業に染まっていき、結果的に今のような状況になってしまった訳ですが・・・

  6. 封入式パチンコ、導入されたらパチンコ店の経営は一気に傾くような気がします。理由は、単純に脱税がしにくくなるからです。正直、これは致命的ではないでしょうか。フルスペック全撤去などより、はるかに強力で、波動砲クラスの威力があるように感じます。
    ところで、私はパチンコ業界に、恨みも感謝の念も何もありませんが、今後業界が復活するためには、昭和の時代のように2.5円〜3.0円交換で、羽根モノは5000発交換、一発台や初代ナナシーに代表されるような一般電役の復活、そして低レートの禁止だと考えています。
    特に1パチなどの低レートは、麻薬みたいなもので、瞬間、お店の経営を支えるかもしれませんが、中長期的にみれば明らかにお店にとっては、売上げ低下と遊技人口の減少を招くはずだからです。

    • 十全 さん

      等価/無制限一辺倒の運営、毎週毎月複数機種が販売される状況、こういった流れは大手ホール企業、大手メーカー都合だけであり、中小ホールや打ち手側はその流れに翻弄されて疲れ切ってしまった感じですかね。

      うまく行かなくなったから、スペックを見直そう、低貸しをやろう、と色々と大手主導でやりましたが、これまたイマイチ。

      結局、低レート営業や定量制/一回交換制、低貸しで高粗利の運営よりは4円で台粗利を抑えて稼動を取りに行く運営などがまた見直されている現状な訳ですから、それが答えだ、とも言えそうですよね。

  7. 十全さまのおっしゃる「1パチ麻薬のようなもの」という表現なるほどいい得て妙だと思います。1パチで新台を複数入れられると、どうすんのこれ!?と思っちゃいます。抱き合わせで仕方なく1台、これを1パチならまだわかるんですが…
    私のようなお金のない依存性患者には諦める機会を先伸ばしにさせると言う意味で、ホールさんにとっては使い道はあるのかもしれませんが。
    甘海の新台は4円で入れてほしかった…

    • ムツ さん

      まさに、東海エリアの知人店長が、新台を低玉貸しに積極導入するお店が近所にあるとかで、年末に話した時に非常~に迷惑がっていました。。。

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