ECO遊技機(封入式)の開発の話ってどうなったの?-回答

今回は、ECO遊技機(いわゆる封入式)の現状についてのお問い合わせに回答します。

 

エンドゥー さんからのお問い合わせ内容

楽太郎様

 

はじめまして

先日貴サイトを見つけて、過去記事を一気読みさせて頂きました。

 

タイトル通りの裏話満載で、勉強になります。

 

さて、今回ご連絡差し上げたのは、封入式遊技機の事について質問があったからです。

 

過去記事のコメントコーナーにて、事情通らしい読者の方と封入式遊技機の事について意見交換されていましたが、そういえばその話って今はどうなっているのかと疑問に思った次第です。

 

素人考えですが、封入式はホールの機械購入にかかるコストが減ったり、釘調整できなくなったりするものと思っています。

 

その結果としてユーザーフレンドリーな遊べる台が増えたり、パチンコ業界の健全化が進んで警察からの締め付けもいくらか緩和される方向にいくんじゃないかなどと考えていたのですが、その後何の話もでてこないので気になっています。

 

もし何かご存知であれば、状況を教えて頂きたいです。

 

楽太郎からの返信

エンドゥー さん

 

お問い合わせフォームからのメールでのお問い合わせ、ありがとうございます。

 

早速ですが、回答です。

 

ECO遊技機、いわゆる封入式パチンコ機についてのご質問ですが、まずはじめに、これはどうしようもない事実なのでお断りしておきますが、私はホール側の人間であり詳しい機械仕様だとかプログラム上の事などについてはほとんど無知に近いです。

 

これは、私に限らずホール企業勤めの者であれば大体そうで、あくまでも組合(全日遊連、東京や大阪といったエリア組合、市区町村の単位組合)を通じて得るメーカー動向が全てです。

 

予めご了承頂きたいです。

 

さて、ECO遊技機に関してですが、前述のような事情がありますので、今回は添付資料をご用意しました。

 

本メールの後に、「eco1」、「eco2」、「eco3」というファイル名でそれぞれメール添付させて頂きましたので、そちらと併せてご覧頂ければと思います。

 

※今回の記事では、画像貼り付けしてあります。

読者の皆さんは、まずは、以下の画像3点をご覧下さい。

 

<資料>

ECO遊技機1

ECO遊技機資料1

 

ECO遊技機2

ECO遊技機資料2

8:小球が「賞球」の誤植なのか、それとも小サイズ球を指すのかは不明です。

※11:釘調整は、「現行通り」=日常的に可能である、としています。

 

ECO遊技機3

ECO遊技機資料3

 

回答の続き

用意した資料ですが、日付の所にご注目願います。

 

日工組から全日遊連に通知された資料には、平成26年11月25日という日付がありますね。

 

これが、現時点での最新の通知です。

 

なので、これらの資料に記載している事が、ECO遊技機に関する全ての情報であり最新情報と言えます。

 

ここ数年来、ある程度話題になってきた事案にしては情報が少ないな、話が動いていないのは何故なのか、と疑問にお思いでしょうから、私からはそちらの経緯をメインに説明させて頂こうかと思います。

 

そうすることで、最初に答えというか私の意見を書いてしまいますが、メーカー(団体)側としては本来漸次進めていくつもりであったECO遊技機の事案が、「不正」遊技機の撤去問題に代表される諸問題によって現状では手が回らなくなっている事がお分かり頂けるかと思います。

 

平成26年冬~28年夏の出来事

メーカー団体である日工組は、ホール団体である全日遊連と意見交換を重ねながらECO遊技機の開発を進め、同時に警察庁に対しても本企画について説明しつつ実際の設置が可能になるように要望書を提出する段階まで来ていました。

※実際に要望書を提出したのかどうかや、その後どうなったかに関しては、まだ何の情報もありません。

 

ここまでが、平成26年11月~12月の状況です。

 

その後、業界事情がどうなったかと言えば、取り締まり行政側の姿勢が変化した事による一騒動が待っていました。

 

平成27年1月の行政講話に始まる「釘曲げは脱法行為である」との明言および、「本来、一般入賞口には、十数分間の遊技で数十個は入賞するもの」という見解がまずはホール側を混乱させました。

 

出荷時のままの釘の状態では、営業が成り立つような数値にならない事、また一般入賞口に関しても、行政側が指摘する水準までは入賞しないからです。

 

この問題は、遊技産業健全化推進機構が警察庁からの委託を受けて「性能調査」を実施する運びとなり、全国のホールには、一般入賞口にまともに入賞する台など存在しないという事が明らかになりました。

 

つまり、行政側が認識している”型式試験に適合した遊技機”は、実は全国のホールのどこにも存在しないという事が露見したとも言えます。

 

それが今度は、メーカー側に話が波及していきました。

 

そもそも、型式試験に合格した遊技機(検定機)と、実際に販売された遊技機の釘の状態って、一緒なんだっけ?という問題です。

 

これは結局、検定時と異なる釘の状態で販売された可能性がある遊技機=「不正」遊技機の問題となり、では該当する機種はどれなのか?いつまでに撤去回収していくのか?ホールに対する補償はあるのか無いのか?あるならどれくらいの割合で金額負担するのか?撤去した遊技機と入れ替えてもらうための遊技機は、どのようなものを用意するのか?その価格は?

 

こういった諸問題が一気に出てきて、時期的には平成27年11月から平成28年6月、つまり伊勢志摩サミットによる入替自粛期間が明けて、最終撤去リストを公表するまではドタバタだった事が推察されます。

 

その後も、本件はホール側にとっての金額的な負担が大きい事から、まだ下取り金額や新台の供給に関する問題(販売条件など)は決着しておらず、いまだに現在進行形と言えます。

 

エンドゥー さんもご存知の通り、最終撤去リストに記載された機種の撤去期限は、平成28年12月31日です。

 

よって、私見では、メーカー側がECO遊技機の事案をホール側との意見交換や警察庁に対しての説明/要望といったまな板の上に再び乗せる事ができるのは、この「不正」遊技機の問題が決着してからになるでしょう。

 

期限日以降は、おそらくは日工組側は全国各地のホールに人員を派遣して、撤去リスト記載機種が残存していないか現地調査し、その結果を全日遊連や警察庁に報告して、全廃が確認された暁には世間に対して正式な発表を行うものと推察します。

 

それが、いつになるのか?

 

ECO遊技機の話題が再び持ち上がってくるのは、それ以降という訳です。

 

以上、ご質問のECO遊技機に関わる話の現状について、メーカー(団体)側が通知してきた資料をご紹介しつつ、なぜ最近は話題に上がって来ていないのかについて説明させて頂きました。

 

十分な回答になりましたでしょうか?

 

ご不明点や、また何か別のご質問等がありましたら、お気軽にコメント/お問合せ下さい。

_________

以上が、エンドゥー さんとのメールでの遣り取り内容を、段落分けしたり文字を強調/色付けして読みやすく記事の体裁に仕立て直したものです。

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

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コメント
  1. 玉が触れないパチンコというのも、ちょっと味気ないですね。
    ただでさえ最近パーソナルが増えて、「出たら別積みして~なぁ」と少し寂しさを感じているオッサン世代なので。(;^_^A

    • テツ さん

      ECO遊技機の導入後に起こる事についてはかなり読めますので、今度時間を作って記事にしたいと思います。。。

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