今回は、「不正」遊技機の撤去期限である12月31日まであと3週間、つまり、あと3回の入れ替え機会しか残っていない事に際して、最終確認の意味で記事にしました。
全てはここから・・・
以前より、釘調整に関しては、特にグレーな扱いでもって取り締まり行政側と業界側とで微妙な距離感を保って来ました。
それが、一般入賞口に入賞しない遊技機が大部分であるという現実、検定時と異なる釘の状態で販売されているのでは、といった事が、世間にも周知の事となり、それから一気に、まさにジェットコースターのように2016年末を期限としての撤去問題に発展していった事は、読者の皆さんも十分にご存知かと思います。
本来は日陰者であるパチンコ業界の事情に、これほどまでにスポットライトが当てられたのは、高度なweb社会になっているという状況はもちろん、やはりいまだ「格上のメディア」としての権威を持つ大手新聞社が社会面の一面で採り上げた事が寄与していると、私としては考えています。
私の自宅のデスクの引き出しに、そっと保管しておいたこれですね↓

2015年(平成27年)12月24日(木曜日)
読売新聞 社会面より
期限内撤去の必要性、また業界の将来に影響を及ぼすという意味での重要性については、過去記事で再三にわたって扱って参りましたので、今回私の方からは申し添える事はありません。
今回は、本件に関して、直近で最も意識すべき行政講話を全文書き出して、ご紹介したいと思います。
平成28年10月12日の行政講話
9団体連絡会議における警察庁保安課課長補佐のメッセージ 全文
回収対象遊技機の撤去に関しましては、業界を挙げて取り組まれていると認識していますが、今後の進捗は必ずしも楽観視できるものではないと懸念しております。
これから述べる内容は、本年6月の行政講話でお伝えした事ですが、極めて重要な事であるので改めて述べさせて頂きます。
著しく射幸心をそそる恐れのある遊技機を設置して営業する事について、風営適正化法違反となる事は言うまでもありませんが、仮に製造業者が出荷段階でそのような遊技機に該当する性能変更に関与していたとしても、営業者がそのような遊技機を設置し続ける事は、営業者として風営適正化法違反となる行為であります。
製造業者の関与があるからといって、営業者の風営適正化法の責任が免責される訳ではありません。
撤去対象遊技機の設置に拘る一部の営業者は入替に躊躇している状況がある事も把握していますが、検定制度上、検定機通りの遊技機を設置する事が求められている事からしますと、撤去対象遊技機をそのまま放置し続ける事は、制度上許容されていないばかりでなく、極端な場合には、風営適正化法が禁止する著しく射幸心をそそる恐れのある遊技機を設置している事にもなりかねません。
以上の内容を、ここで再度お伝えする事の意味は、理解頂けると思います。
警察としては、現在、業界を挙げた撤去の進捗状況等を注視しているところであり、その状況等に応じて必要があれば、所要の措置を講じる事となります。
この問題は、全国紙で採り上げられる等、世間の関心や問題意識が非常に高いものであって、それだけに業界が自主的に決めた対応をスケジュール通り、且つ責任を持って完遂しなければならない事をパチンコ営業に関係するお一人お一人が強く認識して頂きたいと考えております。
もし、この問題が業界のみの力で解決できない場合は、業界の信用も著しく毀損されるものと考えられます。
警察が措置を講じなければならない事態になる事の無いよう、業界を挙げた取り組みによって撤去回収が確実に行われる事を期待しております。
逸脱行為は、許されない
上記の通り、行政側から、これだけ強い文言で念押しされる事は稀であり、それだけに期限内の撤去は絶対にやり遂げなければならない事と言えるのは、読者の皆さんもお分かり頂けたかと思います。
私としては、やはりホール側の人間ですので、撤去の過程におけるメーカー側の不誠実且つ業界の危機に際してさえ、なお我田引水的な販売行為に走るモラルのなさに、強い怒りを感じています。
しかし、やると決まったからには、ホール側としてはやってみせ、行政側を納得させる必要があると考えます。
申請書類の提出も考慮すれば、実質的には来週末には撤去完遂が成るかどうかは決するでしょう。
その結果が明らかになるのは、2017年1月1日。
来年の年明けは、業界としてはお目出たいものではなく、異様な緊張感を伴ったものになるでしょう。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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不正遊技機の入れ替え対応、お疲れ様でした。真面目に対応した店長さんがバカを見る様な事にはならないで欲しいですね。ただ、この業界は「やったもん勝ち」的なところが多すぎで・・・。
また賭博自体が合法化すると規制云々も意味がなくなる気がします。(風適法と刑法は異なるかもしれませんが風潮的に)
今回の件は業界がやろうと決めた事ですから、やらないは大問題ですよね。
ナナベエ さん
本件は、撤去に応じなかったお店のおかげで業界全体が不利益を被る方向に行く可能性があるので、連帯責任の構図ですね。
しかし、先に結果を書いてしまうと、悲しい事ですが、撤去完遂は失敗する可能性が高いと思います。
12/5時点での情報では、小規模ホール企業ですが、撤去に応じないところがあります。
2店舗持っているそうなので、早期にやり玉にあがるかと思います。
※ただし、そのまま廃業する可能性もあるので、これ以上はまだ何とも言えませんが。
他にもこのようなところがあるでしょうから、何とも不安です。。。
メーカーは悪みたいに印象づける偏向記事ばっか
ホント糞だな
「メーカーが素晴らしい対応したよ」って記事書ける様にしてくださいな。(楽太郎さんが)
ナナベエ さん
是非、そのように書いてみたいものです!
あああ さん
記事に対して、こういう印象を持ってくれというのはエゴなので、そこらへんは全て読者の皆さんのご判断に委ねたいと思います。
覗きに来る価値があるブログか否か、それも含めてです。
本当にク●だな、というご意見に関しては、意外でしょうがホール側の者である程度のキャリアがあれば、大体は皆そう思っています。
旧世代が相当やらかしてきて、そのツケを払っている現状だからです。
不正遊技機の年内撤去ですが、三重県だけ1月10日迄に撤去という話しが聞こえてきました。
オールナイト営業があるからという理由らしいのですが・・・
事実であれば、相変わらず無法地帯の県です。
うっかり さん
エリア外なので情報さえなく、何とも言えません。
しかし、こういった場合は後ろに予定が倒れるのではなく、前倒しが原則です。
なので、遅くとも12月最終週には外れていないと大変な事になってしまいます。。。
一部の人が甘い汁を吸う、一般人には誰特のオリンピックで
暗黙の了解、公然の秘密だったものが
便利な攻撃ツールと化してしまい
身を滅ぼす公営や宝くじそっちのけで
勤め人の日々のイライラを会社帰りで吸収させてくれる
「娯楽の王様」パチンコやパチスロの寿命が尽きてしまう
そんな世の中に涙を流すことをお許しください
楽太郎さんを応援しています。
「知らぬが仏」 知らない方が幸せな事もありますよね。ただ、不正や汚点 権力者や一部の人間の利益になることを見ないふりするのは良いことでしょうか?
涙するほどパチンコお好きなら、不誠実なものは改める声をあげるべきかと。
偉そうな事言って申し訳ありません。
ソムリエ さん
先日たまたま早い時間に店に顔を出し、たぶん営業職の方だと思うのですが、駐車場のところで電話を掛けていて「このまま直帰します。ホワイトボードに書いておいて下さい」と言って、その後元気良く入店しタイガーマスクに着席していました。
ろくでもない業界ですが、このろくでもなさこそが魅力なんだと考えてくれる人も居るのが救いですかね。
応援して頂きありがとうございますm(_)m
楽太郎さん読売なんですね。私も読売です。
この記事は保管していませんが(笑)。
くだらないコメントですみません(汗
テツ さん
自宅は日経ですね。
その時は、早朝にyahooのTOPニュースで本件が採り上げられていたので、たしか産経と読売の2社が報じた訳ですが、たまたま入手したのが読売だったという事です。
「ドラ●もん~台入替申請が間に合わないよ~。」
「仕方ないな~の●太君は。」ゴソゴソ
「秘密道具『ベニヤ板』~!!」
・・・ナンチャッテ。しかし実際忙しい年末の、更に忙しい警察が全ての入れ替えに立ち会えるとは限りませんし、一時的にベニヤ板というところは結構でそうw
潰れる前の一稼ぎ、警察なんて知るか!どうせ廃業するし!というノーガード戦法を取るホールならMax台残すかもしれませんね、それだけで宣伝になるし。
ゴンザレス さん
やり逃げは怖いですね。
それで、業界としては連帯責任な訳で。
でももう、時期的に不良店舗に翻意を促す時間的な余裕は無く、ただ緊張しながらその時を待つだけです。。。
時は4号機末期
番長の撤去も近付いたある日、昭和の香り漂うホールに初代北斗が設置されました。
某掲示板の地域スレッドでも話題になり、連日大盛況だったようですが、1週間程で摘発!
どうせ廃業するなら…と荒稼ぎしたみたいですね笑
今回の撤去は果たしてどんな事件が起こるやら
シビ さん
撤去しないのか、そのまま廃業するのか微妙な状況のお店があるらしいです。
慣例上、貯玉システムがないホールであれば直前告知のいきなり閉店もありうる訳で、どうなるでしょうね。
ベニヤ板に変更するのでも承認が必要なんですよねぇ、ホールさんは大変ですね・・
ゲームセンターは、許可を得た後遊技機の配置を入れ替え着席を増やしたり
飲食業だって、机や通路の配置を変えて見通しを悪くしたり
他の風営法下で営業しているところも色々やっていると思うのですが、どうなんでしょ
コメントにコメント失礼します。ベニヤにも許可必要なんですね。んじゃギリギリまで営業して警察の予約?取れなかったら一旦休業しなきゃならないと・・・そりゃきつい。
ゴンザレス さん
所轄は1週間前までに申請すれば原則として書類を受理し、入れ替え後に現場確認しに来てくれるので、今回のような場合はギリギリまで営業して外す機会を失ってしまったというのは言い訳にはならないですね。
さて、全国全店、撤去完遂成るでしょうか、もはや結果を待つのみ・・・
獣 さん
業界には、自分たちに都合が良いように解釈したり、やっちゃえ的にエスカレートして、指摘されなければ「あ、通った、じゃあOKなのね」といった具合に既得権的に認識して居直るという悪しき慣習があり、その名人は50代以上の暦が長い方々です。
店長クラスが法規や規制の遵守を訴えたり、業界を挙げての努力目標的な事に自社でも取り組もうとすると、「そんなのに従う必要は無い。法的根拠が無いんだから」、「弁護士を立てたら勝てる」などと強弁して掻き乱す場面も多いと思っています。
しかし、そういう現場を離れた人ほど、何かあった時に責任をとったりはしません。
これはメーカーも同じです。
たしかに、申請なり規制なり大変ではありますが、まあ、これまでの歴史、経緯からすれば仕方ない事だと思っています。