若者であれば多少はワクワクし、お父さん方はお財布へのダメージを懸念するこの時期。そう、クリスマスが近づいています。
釘調整も設定配分も厳しい時期
そろそろ、「クリスマス時期の営業には期待して良いのかどうか?」という定番のお問い合わせが寄せられるかと思いましたので、聞かれる前に書いておこうと思った次第です。
まず、クリスマスがどうこう言う以前に、11月末~12/10現在は、冬季賞与商戦の真っただ中です。
毎週公開している、今週の見通し記事でも解説していますが、現在のお店側の心理としては、
- 11月の営業数字が悪かったので、今月は少しでも多くの利益を残したい
- 月初はセオリー通りスタートダッシュ的に粗利作りを目指し、稼動がダレてきたり無茶苦茶抜けた場合は、世間的な給料日前に若干お客さんに返したりイベント日に還元するなどして微調整すればいいや
- 冬季賞与で打ち気がある会社員層からは、例外なく取っておきたい
こんな感じのお店が多いものと推察します。
これに、
- そろそろ天候不良な日も多くなってくるから、足元が悪い中で売り上げが進みにくい場面もあるだろうから、釘調整/設定配分はしっかりと利益が残るような無難な水準に抑えておきたい
- 冬季賞与だけでなく、年末調整で戻り金が発生したり世間的な給料日が前倒しになる事情(25日が日曜で金曜も祝日なので、木曜の22日に出る)も相まって、12/10~12/20期間も渋い調整で臨めば大きく抜ける可能性がある
このような考え方が合わさって来た結果、11月下旬~12/20くらいの期間は、ちょっと長めの冬季賞与商戦として、読者の皆さんは既に実感している事と思いますが、「打てる台が無いな」という状況になりやすい訳です。
お店側の者がこのような言い方をするのもどうかと思うのですが、やはりこの時期の有用なお金の使い方は大切な人やお世話になっている人に贈り物をしたり、寒い季節の滋養になるような美味しい物を食べたり、そういった使い方が良いと思います。
今のパチ屋事情は、まともなリターンを期待して良い状況ではなく、あくまでも自分で納得して勝ち負けに興じる事が出来る人だけの遊びと言えます。
手元にちょっと多めにお金があるからといって、その大部分をパチ屋に持ってくるというのは、おすすめできません。
年末年始前の「エサ撒き」はあるのか?
さて、それでは、年末年始の連休期間を控えて、前もって元気が良い営業を見せて好印象を持ってもらい、連休中の来店動機に繋げたいというお店はどれくらいあるかという事に触れたいと思います。
結論から言えば、従来的なセオリーである、こういった連休前の「エサ撒き」は、この12月にはあまり期待できないと見通します。
もちろん、この事は、今回取り上げているクリスマス期間のパチ屋に良釘&高設定のプレゼントを期待して良いかという事の回答にもなるのですが、答えは全く期待できないと言えます。
一般には、サンタさんからの贈り物にはテンションが上がりますが、業界的にはこの時期の営業は「回収」、「大回収」、「超絶回収」の三択で、テンションは下がる一方だとお考え下さい。
以下で、この具体的な理由を解説します。

夢や希望はあるのか・・・いや、無い!
クリスマス期間の期待値はゼロ
お店側としては、あらゆる状況で「頑張らない理由」を見出そうとして、渋い釘調整/設定配分にするのが常です。
そうしなければならない原因が、会社が要求する粗利を残すためであるのは他の業種と同じですが、売り上げが減っても調整を渋くすれば粗利は増やせる可能性があるというこの業界の特殊性が、世間的に「パチ屋は悪徳業種である」という認識の根っこにあるかと思います。
この事情は、クリスマス期間の状況に、バッチリと当て嵌まります。
今年の12/24(土)と25(日)の営業状況および世間の状況としては、
①街行く人々は皆、買い物なり何なりと目的地がある。パチ屋に直行という人は、それほど多くは無い
⇒一見客がフラリと立ち寄ってお金を落として行く事には、期待が出来ない。
また、常連客も特に会社員層はプライベートを意識するので、仮に遊んでも短時間であり終日打ち倒すという人は多くは無い
②土日にあたるため、会社員層はそもそも外出して来ない
⇒特に、都市部の夜時間帯は、客数不足になりやすい
③普段の、時間帯別の売り上げパターンが大きく崩れる
⇒普段であれば、朝一~夕方は、家庭が無く時間にも自由になるお金にも余裕がある若者層がメインで稼働し、夜時間帯は退勤後の会社員層で稼働して、売り上げが進む時間帯は何度かある。
しかし、今年は土日にあたるため、前半の売り上げがいかに多く入るかに、当日の粗利は影響を受ける。
・・・ざっと、このような状況になりがちです。
これは、サッカー日本代表戦といった注目度が高いスポーツの重要な試合がTV放映される時などにも見受けられる現象なのですが、夜時間帯に強いイベント(寄り道せずに帰宅する理由/外出しない理由)があると、売り上げは伸びて来ません。
悪天候時にも似たような事が言えますが、売り上げが伸びない事が想定される日には、お店側は無難な釘調整/設定配分で臨む傾向が強いと言えます。
このような事情が、私がここでクリスマス期間の期待値はゼロであると解説する最たる理由です。
最後に
ざっと書いて参りましたが、最後に、正反対の事を書いて締めたいと思います。
クリスマス期間は全く期待できないと散々書いて来ましたが、
- 自店の旧イベント日を大切にしているお店
- 日程や天候、他店状況などに関わらず、6や7が付く日やゾロ目の日など定番イベントは格好を付けてくれるお店
- 旧来的な、連休前は格好を付けておくというセオリーを守るマイペースなお店
このようなお店も存在するのは事実です。
こういったお店がしっかりと遊ばせてくれた場合は、「妙なパチ屋店長のブログでは期待値ゼロだと書いていたけど、近所の老舗店舗は頑張ってくれた!」と、高評価してあげて下さい。
しかし、いくら遊べて、閉店まで楽しめたとはいえ、ひょっとしたらお店のインカムでは、
「あの人、結局最後まで打ってたね。そりゃ、いかにも一人身感満点だもんね」
といった具合に、スタッフの悪ふざけネタになってしまう場面もあるかと思います・・・
そこらへんは、自己責任という事でお願いします。
以上、クリスマス期間の遊技には、色んな意味でご注意頂きたいと思います。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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>「あの人、結局最後まで打ってたね。そりゃ、いかにも一人身感満点だもんね」
これ!これですよ!若い頃はこう思われるのが嫌で、予定が有ろうが無かろうが絶対稼働しませんでした(笑)。
・・・だったんですが、気がつけばまったく気にしなくなっていて・・・大切な何かを失くした気がします(´・ω・`)
テツ さん
敢えてシフトを入れない若いスタッフも結構居るくらいですからね。
ただの見栄かも知れませんが、それを無くした時には既に老化は始まっています。
キャバクラみたいなドレスのコヒレがいる店があった頃はミニスカサンタに会いに行きましたw
階段側の台がフル稼働で「みんな考える事は同じか…」と苦笑いした思い出。
クリスマスイブ 自分は浅草のレースクィーン店員を見に行きましたが(しゃがむとパンツが見えるため)、太めのレースクィーンしかいませんでした。5万負けて・・・仲見世通りを駆けていたら涙ポロリ「デブのレースクィーンばっかりでバカにしゃがって」叫んでましたw
ナナベエ さん
レースクィーンですか・・・実にけしからんですね。
って、太めですか。
じゃあ、ノーサンキューですね。
シビ さん
ミニスカサンタですか・・・実にけしからんですね。
私はイブの夕方のみ稼働します。
若くて上手い打ち手は少ないですし、結構お宝台があったりします。
日曜日は有馬記念なので、家でゆっくり観戦したいと思います。
飛鳥 さん
そうなんですよね、お馬さんの方が楽しめる時期でもあります。
大きく獲ったら、何かご馳走して下さいm(_)m
某上位ホールが減収増益と聞いて、正直白けましたからねぇ。リーディングカンパニーとやらがそうなら、業界全体がそうなんだと。
ゴンザレス さん
マルハンに関しては、1日10食とる太った人が、懐具合が悪くなったので1食抜いて、その分の食費が浮いたような感じですかね。
業界全体としては減益で、今後もまだまだ下がるでしょう。
スロットのスペックダウンが控えているからです。
あぁ成る程。
今後に備えて内部保留を増やし、更なる減収に耐えきるために、まだ何とか余裕のある今の時点でスリム化を図っているんですね。だから今回は何とか増益と。
しかしそれができる体力がまだあるとは、流石大手。
ゴンザレス さん
設定はともかく、釘は打つ前から遊べるかどうかある程度分かるので、今の渋い調整が基本になって稼動水準が下がれば売り上げ減が加速。
その状態では、残せる粗利にも限度があります。
エリアによっては、地域一番手の地位を失う1年になるでしょうね。
ランキングから来ました。
この時期は、完全に遊びと割り切って打った方が楽しんで
打てると思いますけどね~
応援完了です。
音痴太郎 さん
勝ちにくい時は打ちに行かない、打つなら遊びと割り切る、それが大事です。
応援ありがとうございます。
本当に、日々励みになっておりますm(_)m
相変わらずアイロニックでニヤけてしまいますね。
リック さん
何か良い要素があればそれをネタに明るい見通し記事を書きたいのですが、無いものは無い!
・・・これが私の本心です。