あくまでも「可能性」の段階ですが、「不正」遊技機の撤去問題絡みで、かなり重要な事案が動いているのでご紹介したいと思います。
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撤去問題の現状
検定時と異なる釘の状態で販売された可能性がある遊技機=「不正」遊技機の撤去問題に関しては、
①2016年8月末が撤去期限だった機種
②2016年末が撤去期限に設定されている機種
これらの区分が存在する事は、読者の皆さんも既にご存知の通りでしょう。
【参考】2016年6月29日公開
そして、このブログでも「このような情報がある」的な言い回しでもって、三洋機種を撤去しない可能性があるホール企業がある事などについて触れ、それは結果的には事実のようでした。
より具体的な事については、そのエリアのホール関係者の方しか分からないので何とも言えませんが、私が把握している限りでは、関東圏では9月初旬時点で数十台の「不正」遊技機が残存し、東京に関しては9月中旬になってもまだ3台が設置されている状況でした。
これは、さすがに10月初週時点では全て撤去されたようですが、色々な事情がある事は百も承知ですが、結果的には組合組織の足並みが揃わない事が明らかになってしまいました。
その原因の大部分は、メーカー側の対応に誠意が感じられなかった事でしょう。
事の責任の所在や割合がメーカー/ホール/行政それぞれにどれだけあるかや、違反したホールのモラルの問題、経営状況などにも触れるとキリがないので、今回は割愛します。
撤去に応じない店舗へのペナルティー
遅ればせながらも撤去に応じたお店であれば、厳重注意的な沙汰で済ませるでしょうが、仮に頑として撤去要求を飲まないお店/ホール企業があるのであれば、全日遊連や日工組としてはどのように対応するのか?これに関してはかなりの注目が集まっていました。
まずは、全日遊連は、組合の規約を更新して、組合の意に沿わない営業を行うお店に対しては改善勧告するに留まらず除名処分も辞さない旨の条項を強化し、意志疎通および行動の統一を図りました。
しかし、それでもなお、メーカーへの不満/不信からか、経営状況的に該当機種を撤去して別の機種を嵌め込むだけの余裕が無い切羽詰まった事情があったのかなどはここでは触れませんが、結果だけみれば期限内の撤去は完遂できず、この先に控えている2016年末までの完全撤去にも暗雲が立ち込めている状況です。
そこで、本来は進んでやりたい事ではありませんが、組合組織として、また協力して撤去完遂に向けて取り組んでいるという事になっているメーカー団体の日工組としては、撤去に応じないお店へのペナルティーを講じざるを得ない状況に陥っているという訳です。

ブロックだ~!
具体的なペナルティー内容について
①遊技機の入れ替え(新台&中古機)をブロックする
まずは、メーカー側としては「そのようなお店には、新台を販売しませんよ、中古市場で調達した遊技機に関しても、設置に必要な申請用の書類を発行しませんよ」という措置です。
これに関しては、8月25日に開催された7団体連絡会議の席上で既に話題に上がっており、いつ実例が出て来るのか?そのホール企業とメーカー(団体)はどのくらい揉めるのかといった事が密かに注目されていましたが、今のところはまだ具体例は出て来ていない模様です。
ちなみに、この7団体連絡会議という会合は、世間的にはあまりメジャーではありませんが、
- 全日遊連
- 遊技関連事業協会
- 遊技産業経営者同友会
- 余暇環境整備推進協議会
- パチンコ・チェーンストア協会
- 全商協
- 日工組
これらで構成される、決議事項には非常に力がある会合です。
②金景品(特殊景品)の流通をブロックする
次に、これは10月に入ってから浮上してきたものですが、そのようなお店には金景品(特殊景品)が行きわたらないようにブロックされ、実質的には営業が出来ないように追い込むという措置です。
もちろん、営業における交換取得用の景品は現金との交換価値が高いものである必要まではないため、全て煙草やドリンク類といった一般景品でも構いません。
しかし、実際には、遊技の結果得た玉やメダルで交換取得される景品で、遊技客が最も好むものは金景品(特殊景品)な訳です。
遊技客はそれらを、お店の近所にあり、偶然それらの景品を買い取ってくれるショップに持ち込んで現金化し、それを元手にまた遊技します。
この流れが断ち切られたホールは・・・先行きの想像は容易いと言えるでしょう。
具体的にどのような方法でブロックするかに関しては、東京であれば、金景品の流通(互換)を取り仕切っている東商流(東京商業流通組合)が、各組合員(金景品をホールに卸す業者)に、「不正」遊技機を撤去しないホールへの納品を禁止するように、というお触れを出す事で行われる事になるでしょう。
まだ可能性の段階だが・・・
今回記事にした内容は、まだ可能性の段階です。
しかし、組合としては、撤去の取り決めに従わないホールは、組合組織を除名する方向に持っていく事も辞さない覚悟で臨んでいる事から、おそらくは今動いている前述の措置も、そのまま現実のものになるかと思います。
いずれにしても、これに関しては、じゃあ他の道府県はどうなるのか?いつになったら具体的な資料が出てくるのか?いつからその制裁措置が実行されるのか?目下、制裁対象となる可能性がある(撤去に応じない姿勢を示している)ホール企業はどこなのか?
こういった事に関しては、まだ私も何の情報も持っていません。
また何か動きがありましたら、記事にしていきたいと思います。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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こんな業界ですから(失礼!)、そのような事態になった時には、代替え品を用意して特殊景品とするのではないのでしょうか?
というのも、都内(23区内)は全店で金景品になっていると思っていたのですが、先日(今年の6月頃かな?)、某地下鉄沿線駅近くのパチ屋で景品交換した時の事、渡された景品がペンダントだったのです。
それを交換所(ちなみに、どこにも交換所とは書いてなく、シャッターが閉められていてノックして開けて貰う店でした。近隣の人に教えて貰えなかったら永遠にわからなかったですw)に持っていくとお金に替えて貰えたのです。
ちなみに、教えてくれた人は昔から金景品ではなかったと言ってました。
なんで、今更都内なのにペンダントなんですかね?
①手数料として金は高く、ペンダントが安いから。
②ヤクザとの取引だから。
③三点方式でなく、自家買いしているから。
④なんらかの事情で(不渡りとか出した?)金景品はブロックされているから。
↑この中で当てはまるものってありえますか?あるいはどのような理由が考えられますか?そもそも都内であっても金景品じゃなくてもいいのでしょうか。
長文失礼
ジャグキチ さん
余程古いお店で旧態依然の付き合い(景品業者との)を維持したい&金景品の導入/維持には体力がないお店かと思います。
都遊協としては金景品に統一したいという意向があるのでお願いはするも、経営的に参画が難しいとなればそれ以上のプッシュは出来ない模様です。
いつだったかの組合資料に、そのような事が書いてあり、私自身も「まだ特殊景品の所があるんだ」とちょっと驚きましたね。
ヤ●ザや実質的な自家買いの可能性も完全には否定できないのがこの業界の悲しい所ですが、当事者ではないのでこれ以上は何とも言えません。
なので、選択肢の①と④の可能性があるかな、という印象ですね。
守らない店には警察が入ればいいんですよ
細かく見て何一つ問題がないことなんてほぼない
と思います 特に釘を細かく見られて問題ないと
自信もって言える店なんてあるんですかね?
ベタピン さん
釘は警察はなるべくタッチしたくない案件なので、余程具体的な通報があって明らかに曲がっていなければ「監視カメラの記録見せろ、叩いているじゃないか」とか、そこまでは突っ込んでこないでしょうね。
釘を見られて問題ないと言えるお店は、あるところにはあるでしょう。
どこもかしこも真っすぐに近い釘で営業しているお店もあるので。
一部のマルハンとかですね。
現状では、「遊技盤に対して概ね垂直」の定義自体があいまいなので、お店側もチェックする側もなあなあで済ませていますが、これが具体的に何度とか何mm幅とか決められれば、話は劇的に変わってくるといった感じでしょうか。