表題の件、ちょっと思う所があり、記事にさせて頂きます。
はじめに
記憶に新しいところだと、2011年6月1日、ガイアの渡辺直行社長が覚せい剤取締法違反容疑(使用)で逮捕されています。
身内(同業)に甘いというお叱りを受けるかも知れませんが、私としては同社の社員の皆さんはじめアルバイトも含めたスタッフの皆さんは、接客最前線の営業現場でさぞかし辛い思いをしただろうと、その当時心を痛めた訳ですが、業界上位に名を連ねるホール企業のトップがこのような事になったのは、業界にとってはマイナスイメージを助長するものだったのは間違いありません。
その他、著名人の同様の事例だと、やはり2009年の酒井法子、2016年の清原和博両氏の逮捕が印象的であり、清原氏に関しては特に、パチ屋の来店イベント需要もあったり老舗ホール企業であるベガスベガスのイメージキャラクターを務めていた事から、業界とは全くの無関係ではないとも言えそうです。
そんな清原氏ですが、最近の雑誌で久しぶりに表紙を飾っているのをコンビニで見かけて、思わず購入しました。

Sports Graphic Number 930号
発行元:株式会社文藝春秋
同氏は、私が中学~大学くらいの時期に西武で大活躍していたスター選手であり、その実績や人気はこのようなパチ屋のブログで敢えて触れるまでもないくらい素晴らしいものです。
そのような方が、人生の多くを獲得して来た野球から離れた結果、姿形まで変貌して薬物に転落し、多くのものを失って行った様は、いくら活字とは言え見るに耐えない内容でした。
興味がおありの方は、同誌に一度お目通し頂ければと思います。
パチ屋と覚醒剤の現状
前置きが長くなりましたが、現在のパチ屋と覚醒剤に関する事について、同業の皆様には注意喚起という形で、また読者の皆さんに対してはひとつの情報としてお伝えしたいと思います。
今回の記事には、事情に詳しい情報提供者が居るのですが、メール文面などは紹介せず、私自身の言葉で説明しようかと思います。
<使用場所として>
まず、特に都市部のパチ屋において、トイレは覚醒剤使用の場所に選ばれる場合があります。
読者の皆さんもご存知の通り、ちょっとした規模のお店であればその設備は一般的な営業店舗に比べて非常に豪華な造りになっていたり、女性トイレなどは高級ホテルと見紛うばかりのお洒落なデザイン性まで備えていたりアメニティグッズまで用意してある場合もあります。
こういった環境は、覚醒剤常習者が、出先でまったりと愉悦の時に浸るには最適な空間と言えます。
覚醒剤には、「炙り」と呼ばれる気化吸引や、注射による摂取方法などがある訳ですが、彼らは決して安価ではない覚醒剤を、いくら出先で衝動的に使用したくなったからといって手短に済ませるのではなく、なるべく長く、快適な空間で楽しもうと考えます。
そういった場合に、しっかりとした造りのプライベート空間であるパチ屋のトイレの個室が選ばれる場合がある、という事です。
気化吸引であれば専用のガラスパイプを使用し、注射であれば自販機や景品カウンターでミネラルウォーターを購入して個室に篭ります。
楽しんだ後は、簡易注射器は針を取り除き、柄のプラスチック部分はライターでぐにゃぐにゃに曲げ溶かしてゴミ箱に捨てたり、念入りに証拠隠滅を図るのであれば大便器に流します。
なので、お店側の目配りの観点としては、ホール内での挙動が怪しい者が個室が空くのをずっと待っていたり、ミネラルウォーター持参で入って1時間も出てこなかったりといった具合に、普通ではない状況に出くわした場合は注意が必要と言えるかと思います。
<受け渡し場所として>
次に、パチ屋が覚醒剤をはじめとする薬物の受け渡し場所として利用されている実態についてお話しします。
電話やSNS等での事前遣り取りにて、あるパチ屋が覚醒剤と金銭の取り引き場所に指定されたとします。
その場合、金銭と現物の交換が行われる場所として選ばれ易いのは、
①トイレの個室
②無料ロッカー
③遊技台周り
このような場所です。
①の場合であれば、指定回数ノックする事で本人確認して、交互に出入りする事で、交換が行われます。
②の場合であれば、カメラや他の来店客の死角になりやすい、足元近くなどの扉を利用して交換が行われます。
③の場合であれば、例えば遊技台の台間スペースに置いた紙袋などを、後から来た別の者が隣に着席して、遊技もせずにその袋だけ受け取って退店したのであれば、その時に金銭と現物の交換が成立した可能性があります。
また、ごく少量、薬物常習者や警察の刑事部組織犯罪対策本部薬物銃器対策課などが「パケ」「レイヨンパケ」「ゼロヨンパケ」「ヨンパケ」「P(packetの頭文字)」などと呼称する、0.4g前後の量の覚醒剤を封入できるサイズのビニール小袋であれば、その遣り取りはもっと簡単です。
遊技台の周辺で、タバコの箱にそれを入れて受け渡しする事も十分に可能です。
最後に
覚醒剤を使用した者が、危険運転をしたり、幻覚/妄想症状を来たした結果、衝動的に人に危害を加えたりといった事件は、それほど珍しいものではないご時世です。
なので、ホール側の者にとって、自店の大切なお客さんやスタッフの身の安全を守るためには、先ほど紹介したような観点での目配りは必須と言えます。
今は、業界団体の会合における、取り締まり行政側の出席者の方による講話では、主に置き引きの多発や子供の車内放置などへの注意喚起が話題にされていますが、今後は今回お話した薬物の事について、必ず話題にされる事になると思います。
その時には、拙文ではありますが、今回の記事の内容を今一度思い出して頂き、監視の手がかりとして頂けましたら幸いです。
また、読者の皆さんにおかれましては、ホール内に怪しい挙動の者が居れば、遠慮なくお店側にお知らせ頂きたいと思います。
その一声が、悲惨な事件を防ぐきっかけになるかも知れません。
もちろん、ご自身に関しても、たとえどのような生活状況、精神状態であっても、覚醒剤をはじめとする薬物には、絶対に手を出さないで頂きたいと願います。
【参考】神奈川県警HP
「暮らしの安全情報」
→薬物乱用防止について
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。
※コメント欄に不具合発生中。
頑張って復旧を目指しますが、知識不足につき苦戦しております。
いましばらくお待ち下さいm(_)m
「パチ屋という場所は、良からぬ連中を引き寄せる魔力があるぜ・・・」という方は、そっと押して下さい↓
[記事公開]
2017年6月30日
覚醒剤等の薬物がパチンコ店内で取り扱われることは重大な犯罪の温床になり得ることであり、十分周知して対策を講ずることは大変必要であると思います。
とてもいい記事ですね。
ただ、利益調整の為の釘曲げも同じ犯罪です。
ここで良く調整云々の記事を目にしますが、楽太郎さんはそれが犯罪を犯してるということの認識がないのですか?
ネットは不特定多数が見ます。
今一度よくお考えになられた方がよろしいかと思います。
最後に、厳しい業界ではありますが、経営が厳しくても釘曲げを含め犯罪には手を出さないような営業をしてください。
正義 さん
釘調整の事情については、行為も発信もマズいという自覚はありますが、(現時点では)業界に存在する事実として書いています。
それでも、調整する度合いはここ数年で激減しましたし、それこそ管理遊技機の運用開始に伴ってより一層検定機に近い状態での営業が増えるでしょうから、着地点として完全なる検定機での営業が普及する事を私自身も祈っていますm(_)m
今から23年ほどまえ 新宿のグリンピース本店の一階にコインロッカーが設置されていたのですが ある日、突然、すべて使用不可になりました。
よく荷物を預けており重宝していたので、なぜ全て使用不可なのか役職に訪ねると
「トルエン、覚醒剤、大麻の売人がブツの受け渡しに使用していて警察から使用禁止にして欲しいと依頼をうけた」とのことでした。
場所柄、さもありなんと納得したことを思い出しました。
ねこたろう さん
20年以上前の新宿界隈ですか…、これは聞いた話ですが、当時は新宿、池袋、上野界隈で極東会と松葉会の縄張り争い(薬物売買含む)があって、それに港区界隈の稲川会と住吉会、チャイニーズマフィアも絡んで来て冗談じゃないくらいヤバい状況だったようですね。
人手不足で休み無し!遅番早番両方やらなきゃいけないときの必需品!ブラック企業社畜の強い味方!それが覚醒剤!
世の中にもう少し余裕が出れば、ここまで流行らんのかなぁ。それとも余裕があるから?
ゴンザレス さん
クスリと笑いましたよ、ふふふ
ほんの10年前までは、某のダンプ行くと夜勤手当てにシャブ現物支給されるとか、パーキングに突っ込んで来たトラックが一本入れてスクランブル発進とか、、、
最近は目の当たりにしなかったり、耳に入らなくなったりだけど、幹線道路沿いに注射器棄ててあると相変わらずだな…と思います。
しかして、くたびれたタクシーの運ちゃんにしか見えないけど、コレ清原選手ですか?
ニュー天狗花*花 さん
戦争の時はパイロットの人に支給していたんでしたっけ?
怖い薬です。。。
このタクシードライバー風の男性は、たしかにキヨちゃんです。