5.9号機時代に突入したら、旧基準AT機などが撤去対象になる可能性がゼロではない根拠は?-回答

今回は、最近のコメント欄やお問い合わせで、このブログも含めた業界人ブログでちょくちょく見掛ける「5.9号機時代に突入したら、旧基準AT機などが撤去対象になる可能性もあり得る」という懸念というか、見通しの根拠はどこにあるのかについて回答したいと思います。

 

単に不安感を煽っているだけではない

この業界に限らず、何事にも可能性というものはありますが、悪い見通しを殊更に話題にして不安感を煽ってやろうという意図で「旧基準AT機などが撤去対象になる可能性もあり得る」などと言っている訳ではありません。

 

パチンコの「不正」遊技機が、大方の予想に反して急転直下する形で、考えられる最速最短のペースで全廃に向けて動いた事もあるくらいですから、スロットに関しても100%有り得ないと楽観視もしていられない状況です。

 

こういった状況では、やはり取り締まり行政側が、現在、業界の事をどのように見ているのか、それを考える必要があるでしょう。

 

という訳で、最近の行政講話の中で、楽太郎的に「ぶっ壊れるまで旧基準AT機を設置しておけるかどうか・・・いや、警察庁がこのように考えている以上、撤去問題に発展する可能性も否定できないな!」と判断したものを解説する形で、ご紹介したいと思います。

 

注目すべき行政講話

2016年(平成28年)11月9日

一般社団法人余暇環境整備推進協議会秋季セミナー

 

この会合での、警察庁保安課課長補佐 津村氏による行政講話で、スロット機の現状に対しての見解に関わる箇所を解説してみます。

_______

 

製造業者団体としては、(パチンコ機の)大当り継続率や(スロットART機の)傾斜値に関する新たな基準を設けるなど、射幸性の抑制策を引き続き推進しているところで、市場に出回る遊技機の射幸性が段階的に落ちていく事が期待される。

 

(スロットの)新しい基準に該当しない遊技機に関しては、2016年12月1日を期限に定められている(全体の50%以下に減ずるという)削減目標値を確実に達成できる状況になっていると報告を受けている。

 

しかし、6団体合意において、「メーカー団体が、特に高い射幸性を有すると区分した遊技機(2万枚超の払い出し実績があるスロット機)については、ホールはこれを優先的に撤去する」とされているにも関わらず、必ずしもそのような状況にはなっていないという事に関しては、極めて残念である。

 

こうした事を踏まえれば、本当に市場から射幸性の高い遊技機が姿を消し、適度に射幸性が抑えられた遊技機に入れ替わり、遊技客がポケットマネーの範囲で楽しんで帰る事が広く当たり前となる状況が実現するかどうかについては、強い懸念を抱かざるを得ない。

 

例えば、各製造業者において、取り決めた基準の範囲内で、知恵を絞って、今までと同じように、偶然性やいわゆる吸い込みやすさに拘るなど、結果として遊技客の消費金額や獲得景品の総額が過大になる遊技機造りを目指すのであれば、状況の改善は見込めない。

 

また、営業所内(ホール)においても、取り決めた撤去目標を定めていながら、許された期限の中でぎりぎり一杯まで射幸性の高い遊技機を設置し続けようとするならば、仮に製造業者が射幸性の低い遊技機を新たに製造/販売したとしても、その遊技機が市場に出回る事は期待できない。

 

その意味で、各業界団体が取り決めた事項が、単に取り決めただけで終わるのか否かは、今後の各製造業者、各営業者の姿勢や具体的な運用いかんに懸かっているものと思う。

 

この現場単位の動きを、実際にあるべき方向へ動かして行く事こそ、各業界団体が力を発揮すべきところであると考えている。

 

業界団体の一つである余暇進として、独自に射幸性の抑制に関する対策や目標の設定をする事も選択肢に入れながら、幅広く、効果的な射幸性の抑制策を検討/実行して頂きたいと思う。

_______

 

以上、この行政講話には、このような内容が含まれています。

 

設置比率が30%以下になってもダメ?

この内容をご覧頂いて、どうでしょうか?

 

警察庁としては、

  • 極めて残念である
  • 強い懸念を抱いている
  • 状況の改善は見込めない
  • 期待できない

 

このような厳しい口調でもって警鐘を鳴らしている部分が、沢山あったかと思います。

 

また、特に気になる箇所があったのではないでしょうか?

姿を消し!

赤丸のところに・・・

 

そうです、メーカー側が特に高い射幸性を有すると区分した遊技機(2万枚超の払い出し実績があるスロット機)をホール側が優先的に撤去する云々のくだりで、「市場から射幸性の高い遊技機が姿を消し」と言っている点です。

 

これはつまり、ほとんどの旧基準AT機が2万枚超の払出実績があると区分されており、その設置比率が減ずるに留まらず、廃絶される事を警察庁としては望んでいると解釈できるのです。

 

これをもって、私としては、「5.9号機時代に突入したら、旧基準AT機などが撤去対象になる可能性もあり得る」という懸念というか、見通しの根拠としています。

 

・・・読者の皆さんは、どのようにお考えでしょうか?

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。

 

 

「なるほど・・・こりゃたしかに、旧基準AT機の全廃もあり得るな・・・」、という方は、そっと押して下さい。
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コメント
  1. 射幸性MAXのカジノが解禁されるとして、パチンコの射幸性が問題視されるものなのでしょうか?パチンコは遊技だからカジノとは別物(パチンコは賭博ではない)なのですか?なんだか矛盾してるように思えて・・・楽太郎さんのご意見をお伺いしたいです。

    • ナナベエ さん

      全く関係が無いとは言わないですし、影響もゼロとまでは言いません。

      でも、同じ球技でもワールドワイドなサッカーと、日本だけの蹴鞠みたいな感じでパチンコは独自の産業或いはちょっと背伸びして文化って事でいいんじゃないですかね。
      カジノスロットはナビ機能や多彩な液晶演出などは無い訳ですから、スロットに関してはこちらの方が面白いかと思います。
      パチンコはそもそも比較対象が無いですし。

      射幸性やのめり込み云々でやはり好ましくないと言うのなら、この機会に業界は自ら課税を具申するのも良いかと思います。
      あまり深く考えないで書きますが、全国450万台あるパチンコスロット機に各行政区で1台あたり年間1,000円の設置税を課して、それを生活保護費や福祉関連の特定財源にしてもらうとか。追い詰められて取られるのではなく、自ら差し出す格好です。

      また、やはり賭博と容易に見なされる現状がより一層問題視されるのであれば、スペックダウンした状況で長く我慢する事ですかね。
      いくら消費金額が抑えられた遊技機に切り替えても、1円でも換金がある以上は賭博であると世間からは言い続けられるのかも知れませんが、そこはまだ所管する警察庁なり行政側が過度に問題視していないのであればokという事で勘弁して頂くよりほかありません。

      まあいずれにしても、業界がこんな体たらくになったのは、打ち手の懐具合が悪かろうが依存症が問題視されようが、楽してより多く欲しい/稼動が落ちても粗利水準だけは維持したいと考えるホール側の経営者層のマインドおよびメーカー側の経営者層のマインドが原因なのですから、その責任は重大であると考えます。

  2. カキコミしたらエラーでしたのでもう一度書きます。前のカキコミが反映されていた際はご容赦ください。

    >業界は自ら課税を具申する

    無理でしょ。今でも脱税ワースト1業界な訳ですし。
    それに自らそのような提案ができるなら、今のような客の懐に手を突っ込んで財布ごと金をむしり取る営業はしていませんよ。

    >あまり深く考えないで書きますが(中略)1台あたり年間1,000円の設置税を課して

    年間1000円?そんな端金で状況が好転するわけありません。
    あまり深く考えないと書いていますけど、おもいっきり深く考えていますよね?考えずに書いていたら、日に1000円とか年に100万円とか景気のいいことを書いていますよね。
    ナナベエ氏に対する、この部分のコメントだけは賛同出来ません。残念です。

    • ジャグキチ さん

      メーカー側もホール側も、今の経営層は1940~60年前半の生まれが多いかと思いますが、ここらへんの世代はジャグキチさんがご指摘のように脱税なり自己負担をとことん嫌がったりでもう何か期待して良い要素は無いです。
      ※サミーの里見氏も一生懸命お馬さんを走らせている間に35億の申告漏れですっぱ抜かれるくらいですから・・・

      なので、今後の世代、私のような1970年代生まれがメーカー/ホール双方の組合組織の運営に携わっていく中では必ずその負の遺産をズッシリと背負った状態からのスタートになる訳ですが、仮に将来的に税負担が発生するのであれば、どれくらいの規模が妥当なんでしょうかね。

      私としては、どういう形であれ、国庫ではなく各都道府県の行政区に業界からのお金が回って、地域行政なり福祉なりに使ってもらえるのが良いかと思いますが、何か良さそうな案を思い付いたら教えて下さい。

      今は業界に全く信用が無いので、どんな案でも実現可能性が無い!と言われればそれまでですが(色々考えた末、私もそう思ったりするので・・・)、もし何か良い案があるのであれば読者の皆さんも交えて意見交換する機会があれば面白そうです。

  3. 仮にあなたの店がどれだけ優良店だったとしても、業界自体が糞なのでその鬱憤はあなたに集まる

    これは人気ブログの宿命です

    あなたはご自身がおやりになっていることと、反応の差異に悩むでしょう

    大衆を煽った報いなので仕方がありません

    誠心誠意対応したつもりでも、レベルの低い読者には理解してもらえない

    あなたのような方が闇落ちすれば面白いのですがどうですか?

    • 珊瑚 さん

      読者の方のコメント欄でのご意見やメールでのお問い合わせに対して、レベルが高い/低い、年齢が高い/低い、キャリアが長い/短いとかで区別した事はあまりないですね。
      それぞれの立場で、思った事を好きに書いて下さればそれで良いと思っています。

      高度なご質問に対して「見識が深いですね~」、などと書く事はあっても、ちょっとしたものに対して「そんなの過去記事で書いたから、それ読んでからコメントしてくれ」とか「そんな単純な事、自分で検索してくれ」みたいな扱いをした事はないですし。

      理解されなくて闇落ちですか。
      不謹慎ですが、ちょっと面白いかも知れません。
      いきなりオラオラ系に語り口調が変わるとか、挑発的な内容に変わるとかですかね。

      ・・・いや、実際そういうキャラではないので、40歳を過ぎてから方向転換するのはちょっと難しいです。

  4. なんだか分かりにくい質問をしてしまいゴメンなさい。のめり込みやギャンブル依存症の要因となるためパチンコ機の高い射幸性はけしからん!と言っていて一方で、もっとギャンブル性の高いカジノは解禁していく。その辺を疑問に思っただけですので・・・・(浅)
    ブログ荒らしのエセ関係者にマヌケなコメントだと言われないよう気を付けます(笑)

    • ナナベエ さん

      素朴な疑問でもどんどんどうぞ。
      コメント欄の遣り取りは記事作成とはまた違った面白味があるので、私としてはどんなものであってもウェルカムです。

  5. 禁止であるからと強く取り締まる訳でもなく、提案などをして業界の向上をする訳でもない。ただ頭上に君臨して搾り取るだけ。

    ・・・何この寄生虫。

    • ゴンザレス さん

      数十年かけて、半自動的に利益を生み出すシステムが出来上がっている、それを壊すのは勿体ないといった感じなんでしょうかね。。。

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