パチンコの粗利益にエリア差が生じる要因と、実際どれくらいの差があるのか?-回答

今回は、お問い合わせへの回答です。

 

CRRC忌野 さんからのお問い合わせ

お久しぶりです。

前回は、丁寧なお返事ありがとうございました。

 

またお聞きしたい事がありメールさせて頂きました。

 

業界トレンドについての記事全般や、今週の見通しなどで

「粗利益の大小にはエリア差がある」という内容を良く見かけます。

 

自店、近所に新台がどれだけあるかとか、釘調整の考え方でお店によって数字がかなり変わってくるのはわかります。

 

しかし、地域によって粗利が変わるという事に関しては、どんな原因があるのでしょうか?

 

北海道と沖縄では、同じ機種でも取る粗利に大差があるという事なのでしょうか?

 

まだ確定ではありませんが来年別の地域に転居する可能性があり、ちょっと気になりましたので。

 

お手すきの時に教えて下さればありがたいです。

________

ここまでが、CRRC忌野 さんからのメールでのお問い合わせ内容です。

 

以下、楽太郎からの返信内容です。

 

楽太郎からの返信

お久し振りです。

その後、行きつけのお店の様子はどうでしょうか?

 

長らくご贔屓にしているお店との事ですし、地元の方からの支持もあるようなので、そういうお店は是非応援してあげて下さい。

 

さて、ご質問の件、

 

①粗利益に、エリア差が生じる要因

②エリアによって、どの程度の差があるのか

 

この2点についてお応えすれば宜しいでしょうか。

 

業界人的な観点では、営業数字の構成要素は非常に多く、どのポイントにフォーカスするかによってかなり数字の見方が変わってきますので、今回は上記の2点についてだけ書かせて頂きます。

 

※貸玉レートが4円なのか、1円なのかによっても変わりますし、スペックに関して旧MAX機なのか甘デジなのかによっても大差があります。

 

なので、あくまでも全レートの平均値や集計値を元に「パチンコの粗利益については、エリアによってこのような傾向がある」程度の意味合いでお応えします。

粗利エリア差

都会は、いちいち金が掛かるぜ・・・

 

①粗利益に、エリア差が生じる要因

最も比較しやすい例を挙げさせて頂きます。

 

大都市部と、地方の県庁所在地ではないエリアで、それぞれの地代家賃の事をイメージしてみて下さい。

 

同じ400~500台規模のお店であっても、都市部が1~2フロア800~1,200万円で毎月借りていて、地方では500万円水準という場面もあると思います。

 

賃料は絶対的に必要な支出であるため、そのホール企業に極大な事業外収益があったり、余程遊技機の購入/売却のパフォーマンスが優秀でない限りは、その負担はダイレクトにお店の調整数値に反映されるとお考え頂いて良いです。

 

これが、粗利益にエリア差が生じる要因の一つです。

 

次に、店舗密集度も、かなり関係があります。

 

都市部と地方では、「エリア」と一言で言っても、それが半径1km圏内に20店舗ある、半径20km圏内に5店舗あるといった具合に、競合店との距離感がまるで違うかと思います。

 

地方の場合であれば、もちろんその土地なりの競争はあるでしょうが、お店の営業力は近所のお店との比較というよりは、そのお店自体の良し悪しとして絶対評価されやすいと思います。

 

だからこそ、常連客満足度を上げるために、遊技環境を良くする事に注力するお店が多いとも言えるでしょうか。

 

他方、都市部の場合には、お店の営業力は近所のお店と比較評価されやすく、その比較基準は、遊べる遊べないはもちろんですが、話題の新台の導入規模という要素で評価されやすいと言えます。

 

最近の新台は魅力が薄いので、新台導入規模なんて評価基準にならないとお考えかもしれませんが、会社員人口や一見客層が多いという事情があり、そういった客層はどうしても新台を打ちます。

 

広告宣伝規制上、新台入れ替えくらいしか堂々と告知できない事情も相まって、他店との競争で新台を沢山購入し、その負担を上記のようなライトな客層に強いる事になります。

 

そして、釘が見れる客層は、設置台数が多く長期設置中の定番機種/看板機種の命釘をその時々で板1枚程度開けて適当に相手をする(あくまでも、そこまで大した還元はしない)、こんな感じのお店が多い訳です。

 

結果的に、大量に導入されどんどんと入れ替わる新台は粗利益の稼ぎ所として機能し、そこまで過酷ではない地方のエリアと比較した場合、1台あたりが1日に稼ぐ粗利益=日あたり台粗利という項目に、大差が生じやすくなるという構図です。

 

②エリアによって、どの程度の差があるのか

次に、ではどのくらい台粗利が違うのかについて、簡単なデータを元にご説明します。

 

業界には色んなデータ指標がありますが、ダイコク電機のDK-SISであれば、CRRC忌野 さんも見聞きした事があるかと思います。

 

今回は、こちらのデータで、パチンコの地区別資料がありますので、その中から回答に必要な箇所だけ抜粋してご紹介します。

 

北海道と東京、そして近畿エリアの営業数字を比較したものです。

※実際のメールでの遣り取りでは数字の箇条書きでの比較でしたが、本記事では表に作り変えてあります。

 

<2015年地区別データ(抜粋)>

地区 アウト個数 台売上 台粗利
北海道 22,830 18,388 2,606
東京 21,240 28,229 4,519
近畿 20,280 19,082 3,084

※アウト個数(打ち込み玉数)が多い=稼動が高いとお考え下さい

※全ての貸玉レートの平均値です

 

このデータは、北海道、東北、北関東、南関東、東京、北陸甲信越、東海、近畿、中国、四国、九州沖縄

このように分かれています。

 

ご覧頂いた3エリアはどれも異なる水準の営業数字になっていますが、関東圏を除いた他のエリアだと、今回話題にしている台粗利の項目には大体は2,500~2,700円水準の数値が並んでいます。

 

つまり、先ほど見てきた「都市部の台粗利は高い」という事情が、実際の数値で出ている、という事です。

 

近畿エリアには大阪が含まれるのでエリアとしての数値の底上げに寄与していますが、それでもやはり東京は別格である事がお分かり頂けるかと思います。

 

もちろん、数字にはトリックがあって、粗利が大きいけど売り上げも大きいから収益率的には実はそこまで高くないという場面もあるでしょうが、色んな事を考慮しても、都市部の数値は高いと言えます。

 

こんな感じで、エリアによって、どれくらいの粗利の差が生じているのか、お分かり頂けたかと思います。

 

以上、お問い合わせ頂いた

 

・地域によって粗利が変わるという事に関しては、どんな原因があるのか

・粗利に大差があるというのは、どれくらいの差があるのか

 

これらについて、ごく簡単ではありますが書かせて頂きました。

 

十分な回答になりましたでしょうか?

ご不明な点や、また別の疑問などがありましたら、お気軽にコメント/メール下さい。

_______

ここまでが、メールでの遣り取り内容です。

※記事にして読みやすいように、画像を入れたり、文字の強調や色付け、句読点の位置などを微調整してあります。

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

コメント頂ける方は、下の方からお願い致します。

 

 

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コメント
  1. 台売上が、東京はぶっちぎりですね。だからマルハンとか色んな地方のホールがどんどん東京に進出して来ているんですね。逆に日拓とか楽園(大阪には1店舗だけ出したんですっけ?)とか、東京のホールは地方進出しないのはそういう事なんですね。

    • ジャグキチ さん

      東京でさえも集客難になりつつあるので、地方はより一層厳しいという見立てで及び腰になる場面が多いんじゃないですかね。
      また、都市部でライトな客層、一見客層からかすめ取るような営業には慣れていても、地方で地元民と向き合っての営業にはノウハウがなかったりすると思うので、やり方を間違えれば致命的ですから。

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