6月下旬登場予定の新ジャンル機「ちょいパチ」について

2016年3月中から進められていたとされる「ちょいパチ」の開発ですが、GW期間中の5/2(月)に公開された文書により、6月以降順次販売される見通しが明らかにされました。

 

今回は、なぜメーカー側がこのような新ジャンルのスペック機を開発販売するに至ったか、そしてメーカー団体である日工組がこのタイミングで今後の見通しを公開するに至ったかについて、簡単にではありますが解説していきたいと思います。

 

誕生の経緯

これには、大局的に見て3つの理由があると推察します。

①取り締まり行政を意識した

②各メーカーが懐具合を意識した

③現在のホール状況を意識した

 

以下で、順に見て行きます。

 

①取り締まり行政を意識した

近年、生活安全局保安課課長クラスの方の講話では、依存症(のめり込み)の深刻化、ヘビーユーザーが売り上げを支えている構造、射幸性が過度に高い遊技機の流通、投資金額が多いためもはや大衆娯楽の域を逸脱しているという主旨の事が再三再四にわたり言われ続け、問題視されてきました。

 

今回、大当り確率が1/50より甘いスペック機(実際には1/40前後を想定とのこと)を開発販売していくことで、上記のような指摘に対しての回答とする意識が窺えます。

 

②各メーカーが懐具合を意識した

長期的にはまだわかりませんが、取り敢えずは既存の機種のスペックダウンという形での開発販売になりそうです。

 

よって、新たなコンテンツで演出面からゲーム性に至るまで新規開発するという費用や労力が掛かる類の取り組みではないので、打算的とも言えますし現実的で即時着手可能なものであると言えるかと思います。

 

すでに名前が挙がってきている限りでは、アクエリオンEVOLやJAWSといった機種がありますので、6月下旬から夏場~お盆明けにかけては、こういった機種の「ちょいパチ」版が出てくると考えて良いかと思います。

 

ちょっと気が早いですが、先々、「ちょいパチ」でしか打てない機種が出てくるなどすれば、存在価値の向上に結び付くのではと思います。

 

③現在のホール状況を意識した

2015年夏場くらいまでのホール内の稼動状況としては、旧MAX機と低玉貸しコーナーとに二極分化しているお店が多く見受けられた事と思います。

 

言い方を変えれば、元気なミドル機が無く、また本来少ない予算で遊べて手軽に大当りを体感できるという謳い文句で世に出たはずの遊パチ(甘デジ)コーナーも、粗利益を追求するあまりお客さんを飛ばしてしまったお店が多かったとも言えます。

 

要は、中間層が失われ、また4円コーナーの打ち手は旧MAX機を好むヘビーユーザー層しか居なくなってしまったようなお店が増えてきていたという事です。

 

その後、確率1/319の機種やヘソ賞球が4個以上の機種が順次ホールに登場しましたが、まだ打ち手側にしっかりと支持されているような状況ではありません。

 

今回の「ちょいパチ」の誕生によって、旧MAX機は打たない、ミドル機も打たない、遊パチも打たない、でも低玉貸しは物足りないという打ち手に対して、もう一度敢えて4円パチンコを打つ動機を提示することに繋がればという意図があるように思います。

 

また、パチンコを打ってみたいけど、お金が掛かるらしいから・・・と敬遠している新規のユーザー層に対して、初めてパチンコを打つ動機を提示することもできれば万々歳です。

 

その提示する動機の最たるものはやはり、遊パチよりも更に甘い確率であることは、言うまでもありません。

ちょいパチロゴ

公式ロゴはこれ

 

今後の「ちょいパチ」の開発販売に関する決定事項一覧

それでは以下で、「ちょいパチ」について現時点で決まっている事柄について、箇条書き的に解説していきます。

 

・大当り確率は1/40より甘い

→1/39や1/29スぺックの登場もあり得る。

※型式名で確認可能なようにする予定

例)ちょいパチCRアクエリオンEVOL39 など

 

・ヘソ賞球は5個以上

→確率が甘いからといって、ヘソ賞球が少なくなるという事は無い。

 

・販売日程は3段階

→6月下旬、7月下旬、8月下旬を予定している。

 

・販売予定の機種数

→上記期間中に21機種を予定している。

 

こういった事が既に決まっている模様です。

 

ホール側の使い勝手は?

まだ販売が始まっておらず、具体的なスペックやシミュレート数値が確定していない状態で先を見通すのは難しいですが、経験上では仮に稼動(アウト個数)を遊パチバラエティーコーナー設置機種で良く見かけるような20,000個前後の水準とした場合、1日の台粗利は大体2,000円程度になるものと推察します。

 

もちろん、調整数値にも依りますが、大体はラウンド振り分けタイプの羽根物を使う感覚での設置になるかと思います。

※15ラウンド割合が多いとすぐ粗利マイナスになるので、読者の皆さんのご近所ではかなり無難な調整にしているお店がほとんどではないでしょうか?

 

なので、仮に遊べる調整数値で営業に使用するとなった場合には、規定のドル箱が満杯になったら一旦計数してもらう定量制や、仮に高継続スペックの場合には確率変動抜けで一旦計数してもらう1回交換といった使用も視野に入れないと、置いてみたは良いが機械代を稼ぐまでに3カ月以上掛かったとか、故障して部品交換したら1ヶ月分の粗利益がぶっ飛んだといった悲惨な状況に陥る可能性もあるかと思います。

 

また、持ち玉でひたすら粘られて客滞率が高くなる事で薄利になりやすいが、それを嫌がって店側にとって無難な調整にしてしまえば、結局は羽根物や遊パチと同じ運命を辿るという恐れもあるでしょう。

 

それでも、「自店でのパチンコ離れが今以上に加速するよりはいいや、4円客だった打ち手が低玉貸しにレベルダウンするよりはいいや、価格も安いらしいから、思い切って試しに導入してみよう!」という考え方に至るお店もあり、そういった意味では一定の需要はあるものと推察します。

 

それ程までに、現在のパチンコの凋落は惨めなものであり、更に状況が悪化する可能性まである訳ですから・・・

 

いずれにしても、前情報としてアクエリオンEVOL等のスペックが出てきている程度で、正式にメーカー営業マンから販売条件や営業資料を提供されている訳ではないので、今回は、これくらいにしておこうかと思います。

 

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コメント
  1. いつも楽しく読ませてもらっています。素朴な疑問があるのでおねがいいたします。
    ひとつは、のめり込みの定義についてです。1通よう頻度が問題なのか2使っている額が問題なのか3収入にあっていない金額の使用が問題なのか、、、あるいは他にあるのでしょうか?
    もう一つは、その、のめり込み防止に対する施策として、ちょいパチというのは正しい施策なのかということです。
    例えばのめり込みの防止が、上記の3点だとすれば、会員カードを使って十分管理が可能だと思えるのです。例えば月の収入が20万円の人なら月当たりの負け額が5万円こえたら遊戯禁止になるとかです。
    長年上手に付き合ってきた多くのファンとしては、核心をついていない対策で、スロの4号機パチンコの権利ものなどの面白い機種がなくなってしまったのは、残念でしたし、今後もそうなっていくとしたら残念です。
    まとめると、のめり込みの定義の明確化、それに対応するベストの施策の実行をお願いしたい。
    それは、決して低確率の機種や高ベースのスロではないのではないか?ということです。

  2. いしけん さん

    いつもご覧頂きありがとうございます。

    ご質問の件、書き進めていきましたら”相当な文字数”になってしまいました・・・

    という訳で、どうせなら関連資料も引用したりしながら記事に仕立てて、より多くの方にご覧頂いた方が良いだろうと判断しました。

    なので、もう少しお待ち下さい。

    おそらく、月曜夜か火曜には公開できると思いますm(_)m

  3. いつも楽しく拝見させて頂いております。
    ちょいパチに関してですが、先行導入は大手法人8社での独占導入という話を聞きました。
    これに関してはどうお考えですか?
    大手ですから全国区ではあるものの、製造台数もさほど多くない状況から全国普及まで及ばず結果尻すぼみになるような…

    • わたっわたっ さん

      全く新しいスペックなのでメーカー直営店での先行導入はありそうですが、大手ホール企業数社で独占導入といった話は今現在私のところには情報が来ていないですね。

      ただ、仮にそうなるとしたら、先行導入したホールが営業データをメーカーに提供して、それを参考に今後のスペック改良に活かすといった流れになるでしょうし、ご指摘の通り全国区の企業なので統計的には広いエリアに導入されることになる訳で、結果的には打ち手側にはマイナスはないからまあ良いんではないでしょうか。
      大幅な客数減のパチンコ状況にあって、優先すべきは個々のホールではなく打ち手側の反応な訳ですから。

      実際に「ちょいと気軽に遊べる」というニーズを満たすか否かは不透明ですし、何よりもホール側に適当な利益をもたらしてくれるかも微妙なところなので、試用期間と考えれば良いかと。

      一応は書面でもって6~7~8月とまともな機種数を段階的に販売していくと公表しているので、それを信じて待ちましょうかね。

      個人的には、ここ数年の機種のスペックダウンに終わらせるのではなく、全く新しいちょいパチ専用タイトル機の販売と、20年くらいまえのオールドタイトル機のリメイクを希望します。
      確率1/40なら軽く弾いてくれる会社員のお父さんも居るでしょうし、普段はスマホ遊びだけの若者でも興味を持ってくれる人が居るかも知れません。

      今回はコメント頂きありがとうございました。
      いつでもお気軽にお問い合わせ、ご意見などお寄せ下さいm(_)m

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