スロット5.9号機に「有利区間1,500G完走打ち止め」スイッチの需要はあるか?【前編】

2017年10月1日以降のスロット新規設置(中古も含む)は、5.9号機の規格を満たすものに限られるという事情は、読者の皆さんも把握されている事かと思います。

今回は、その5.9号機の機能について、ちょっと思いついた事がありましたので、私見を述べさせて頂きます。

 

5.9号機のおさらい

まず、この新規格のスペックを理解しているという前提で話を進めますので、もしもまだ5.9号機について内容がイマイチ良く分からないという方がいらっしゃれば、ご面倒ではありますが、こちらの過去記事をご覧頂ければと思います。

 

もちろん、十分把握している、という方は、次項に進んで頂いて構いません。

 

【参考】

①2016年6月17日公開

『2017年10月1日以降のスロット新規設置は5.9号機に』

 

②2016年12月12日公開

『スロット6号機はいつから?5.9号機には万枚達成の可能性や、打ち手側に何のメリットも無いの?【前編】』

 

③2017年12月13日公開

『スロット6号機はいつから?5.9号機には万枚達成の可能性や、打ち手側に何のメリットも無いの?【後編】』

 

④2016年12月16日公開

『5.9号機時代に突入したら、旧基準AT機などが撤去対象になる可能性がゼロではない根拠は?-回答』

 

制限付きの遊技

先に紹介した過去記事でも触れていますが、まだ登場してはいない段階ですが、5.9号機に関しては推し順/子役ナビ機能の連続(G数/セット数/差枚数上乗せ)によって延々と持ちメダルを増やせる時代の終焉という事が、特に負の側面としてフォーカスされていると言えます。

 

そして、それはひとつの事実です。

 

パチンコにも同じような事が言えますが、持ち玉/メダルを得たらそれを手がかり足がかりにして、その後可能な限り獲得玉/メダル数を増やしていく事に、遊技する意味を見出す打ち手が大部分といえる現状でしょう。

 

そしてそれが故に、打ち手側とお店側の利害は相容れないものであり、粘られれば粘られるほど、売上が進む機会はなくなり、結果的に軽い初当たりでずっと遊ばれると利益が残らない、だから調整は厳しくする、という商売としてどうしようもない対応が生まれやすくなります。

 

まあ、強いて言えば、店側のメリットは遊技客を滞留させて視覚的な賑わいを演出できる事くらいです。

 

釘調整の場合は特にそうで、甘めに叩いた台が、釘が見れて技術介入度が高い打ち手から粘られるとしんどい、だから無難な調整に留めておく、という状況は多々見受けられます。

 

しかし、それでは、まともな調整で臨む事で玉の動きに一喜一憂してもらうパチンコ本来の醍醐味を提供できないと判断した先人達の知恵により、店側任意で遊技に制限を設けるLN制(ラッキーナンバー制)や定量制、一回交換制といった営業システムが生まれました。

 

それによって、遊技客が入れ替わる機会を強制的に作り出す、言い方を変えれば売上を得る機会を増やす、割数のup/downに耐えられる余地を作り出す、或いは特定の打ち手に良台を独占させないという状況を作り出す事に成功したと言えます。

 

また、現在の業界を取り巻く状況において効果を発揮する事が期待されているものとして、遊技を一旦中断する事によって気持ちをクールダウンしてもらい、それによって依存/のめり込みを防止するという意味合いも新たに付与されているとも言えるかと思います。

昔の業界人も、なかなかやるじゃん!

昔の業界人、なかなかやるじゃん!

 

近年の状況

ただし、こういった制限付きの遊技システムが機能するためには、いくつかの重要なポイントがあります。

 

まず、打ち手側と店側の信頼関係です。

 

店側が任意に設定した条件で、持ち玉/メダルを強制的に計数させられたりする訳ですから、遊技にあたってはそれ相応の見返り、つまりは「無制限よりも遊びやすい調整/設定配分」で臨んでいる事が前提になります。

 

そうでなければ、単に店側にとって好都合なシステムであるだけです。

 

はっきり言えば、こういった制限付きのシステムでの営業は、一定水準以上の信頼度があり、調整上のさじ加減が上手く、スタッフによる接客/ルール説明/計数対応などの手間隙を厭わないお店だけが可能な営業手法と言えます。

 

では、このようなシステムはどうなって行ったかと言えば、打ち手も店側もメーカー側も、時代は等価交換/無制限営業を志向し、次第に制限付きの遊技システムは姿を消して行きました。

 

この流れは、2000年過ぎくらいから15年ほど続きました。

 

近年になって、取り締まり行政側が等価交換営業に難色を示した事により、パチンコに関しては27.5~28個交換時代へ移行し、スペック上、定量制/一回交換制での運用が効果的な機種の登場という事情により、また日の目を見る事になってきた、それが最近の状況であると言えます。

 

支持する客層は居るのか?

かなり早足で、制限付きの遊技システムの特徴や歴史を見て参りましたが、ここで一つ問題があります。

 

そのようなシステムが、時代に合うのか、という事です。

 

10年ひと昔とは良く言いますが、それこそ人の考え方さえも時代の産物な訳ですから、昔は喜ばれたり機能したシステムでも、今になれば単にデメリットが多く魅力が無いシステムでしかない、という場面は多々あります。

 

現在のパチンコ、スロットシーンにおいて、LN制、定量制、一回交換制などで上手く遊技機を運用できるお店がどれだけあるのか?

 

また、そのようなシステムにメリットを見出す打ち手が、どれだけ居るのか?

 

そこが問題です。

 

パチンコに関しては、スペックや自店の客層分析に長けた釘調整担当者が居れば、一部のセブン機(デジパチ)や一発台テイストの機種、羽根物などを無制限ではないシステムで運用して実績をあげているお店もあるでしょうが、それはまだまだ少数であると推察します。

 

スロットに関しては、そもそもAT/ART、或いはストック仕様の全盛時代が長かった訳ですから、そういったスペック機を制限付きの遊技システムに充て込む事自体が難しかったとも言えます。

 

実際、大量獲得Aタイプ機の時代であれば、例えば大花火の設定6確定台をBIG1回交換で提供するという事例は、たびたび目にする事がありました。

 

しかし、今のスロットシーンでは、いくら設定6確定台とは言え、店側が任意で定めた条件で持ちメダルを一旦計数されてしまうようなシステムは、支持されるのかどうかという問題があります。

 

また、広告宣伝規制もネックになり、適法の範囲内で設定6確定を告知する事は難しい状況です。

 

こういったスロットの現状において、あと数ヵ月後には5.9号機時代が到来する訳ですが、

 

5.9号機に、「有利区間(推し順/子役ナビ)の上限1,500G完走打ち止めスイッチ」を搭載した場合、上手く使えるお店があるのかどうか?

 

或いは、打ち手側は、それを活用した営業スタイルを支持するのかどうか?

 

この可能性を探ってみたいと思います。

【後編】に続きます。

 

 

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2017年3月17日公開

コメント
  1. 10年前に客飛びへのテコ入れとして等価から40玉へ変更して更に客飛び、慌てて等価に戻したトップカンパニーを見た事が有ります。
    あの光景を思い出すと、今の時代に1回交換やLN制は定着しない気がしますね。
    多くの客は回る釘よりも「不利に感じるシステム」を嫌う様なので、最近の一斉に非等価へ移行した様に足並みを揃えないと難しいと思います。

    • シビ さん

      関西エリアに1店舗だけ40個交換の知人がいますが、まあそんなに楽ではないですね。
      低レートというだけで嫌う客層も多いですし、一物一価の決まりがあるので、スロットを併設した場合は8枚交換にしないといけない。
      しかし、8枚のスロットで満足する客層は・・・

      まあ、色々と面倒なご時世です。。。

      • 私の市内にも40玉&8枚交換、更に過度な新台入替もしない!といった老舗がありますが…
        客層は高齢の常連ばかりで先細り感がすごいです。
        一物一価徹底の時にパチ優先で8枚にしたみたいですが、全456(ほぼ4?)と噂のスロットも昨今のスペックでは人も定着せず…
        偶に行こうと思ってもアウェイな雰囲気が気まずくてなかなか行けないお店です笑

        • シビさんとこ、私も知っているかもしれませんw
          機種構成とか交換率よりも、建物の老朽化が気になる状況で、このお店が潰れるのは
          建築物としての限界が来たときかな~と思います。
          その時に内部留保があって建てかえる余裕があるかどうかですね。
          一番恐ろしいのは、火災とか地震で被害が出ることでしょうか。
          そのくらい危ないです、雨漏り多いし、漏電でピリピリ来るし・・

          • 獣 さん

            どこかに、全国のホール物件築年数アンケート的なデータがあったかと思いますが、ペーパー資料の整頓が苦手な私、ありかを忘れてしまいました・・・

            ですが、獣 さんがご指摘の通り、店長クラスの者で、物件の老朽化を心配している人はかなり多いです。

        • シビ さん

          この一物一価が邪魔なんですよね。
          回る台を用意できて、お店側もギャップ分で利益を得やすい、しかしスロットは若者がメイン客層なので最初の段階で敬遠される・・・

          低レートなら打ち手もお店も両得だから、どんどんやればいいじゃんみたいな意見もあるでしょうが、27.5~28個交換店が大多数の現状にあって、実は40個より低い&7枚よりも低いレートでの営業は非常に高度です。

          周囲が高レートというエリア事情で、1店舗だけ低レート営業のお店がある場合、かなり腕が良い店長さんだと思いますね。

  2. 他コメントで8枚交換云々書いてありますが、
    8枚交換ですか、、、設定6確定途中交換無しなら打てますけど、それ以外の条件だとちょっと無理ですよね。

    昔ボルニド池袋で20枚!交換(念の為、20円貸しの1円交換!)全台設定6営業をしていましたが、ガセ営業で普通にベタピン営業(20枚交換はマジ)だったためすぐに潰れた事を思い出しました(笑)

    • ジャグキチ さん

      池袋は20代の頃東口で裏モノを打つためだけに通っていたようなものなので、西口方面はパッと思い出せませんね。
      エルニドは一気に経営が崩れましたね。
      まあ、新宿もそうですが、凄く適当な会社だったらしいですから、その末路はなんとなく分かる気がします。。。

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