今回は、最近コメントやお問い合わせが多い、「スロット5.9号機時代がどのようなものになるか」、また、「6号機時代への移行はいつになるのか」などについて、かなり先の話ではありますが見通し的な事を書かせて頂こうかと思います。
はじめに
まず、これはどうしようもない事実ですがお断りを二点述べさせて頂きます。
一つ目は、現状では、2017年10月1日以降の新台設置は、5.9号機の規格を満たすものに限られるという取り決めがなされている段階であり、まだホール関係者で5.9号機の実機を見たという者は存在しません。
なので、この状況では、見通しも何も無いとも言えますが、毎週恒例で「今週の見通し」といった記事を公開したり、他にも様々な「業界の見通し」的な記事を量産しているせいでしょうか、読者の皆さんから「楽太郎的には、今後の動きはどう読むか?」といったお問い合わせが結構多いので、無理やり書いてみるといった感じです。
ちなみに、ではいつになったら5.9号機の実機に触れる機会があるのかと言われれば、メーカーの営業オープン(ホールへの資料出しや案件取りの開始)から購入契約に至るスケジュールを、設置開始の2017年10月1日前後から逆算すれば、2017年7月初旬には具体的な機種名/スペックをご紹介できる段階に来るのは確実でしょう。
私見では、遅くとも、8月4日『パチスロの日』までにはスロットメーカー側から実機に触れる機会の提供があるかと見ておりますので、そういった意味では毎年ただの空気である同イベントは、来年に限っては新スペック機のユーザーへのお披露目的なしっかりした意味を持つものになるかも知れません。
お断りの二つ目ですが、私に限らず、ホール側の者は具体的なスロット機の規格やプログラム上の事に関しては、大した知識はありません。
なので、有利区間や傾斜値、入賞Sim出玉率といった文言を説明上使用する場面もたまにありますが、では厳密にそれがどういうものなのか、細かく聞かれても満足が行く回答はできないと思います。
ここらへんの事で、より突っ込んだ見通しを希望される方は、開発畑の知識がある方や型式試験への持ち込みに実際に携わっていた方など、メーカー側の方が運営するブログでご質問頂くのが宜しいかと思います。
以上、お断りとして二点申し上げておきます。
見通しの悪さへの懸念の声
最近、コメント欄やメールでのお問い合わせで、
「より一層の射幸性ダウンが見えている以上、ファン離れの加速という暗い未来が見える」
「パチンコの粗利のダウン幅をスロットでカバーしていたお店が多いかと思うが、そのカバーが利かなくなればお店の営業数字は一気に崩れ、廃業ペースが速まる恐れがあるのでは?」
「今後の段階的な撤去推進が決まっている”新基準に該当しないスロット機”のリストには、実質的にはいわゆる”2万枚問題”に抵触する高度な払い出し性能を誇る機種が多く含まれている。これは、パチンコにおける旧MAX機の期限を設けた撤去に重なるようにも見え、不気味な気配がする」
「旧基準AT機がスロットコーナーを席巻していた時期は、低設定での事故待ちの場面が多かった。もし本当に5.9号機が現在決まっている通りの規格でしか製造されないのであれば、ユーザー側は万に一つの事故すらも期待できないスペック機という事になる」
「展開に恵まれて大量上乗せに成功しても、最長1,500GのARTしか連続して払い出しを得る事ができず通常遊技にリセットされてしまうのでは、打ち気がそそられない」
「ARTがリセットされるのであれば、ゾーン狙いやハイエナ的な立ち回りには限界が見えてくる可能性もある。天井狙いや設定変更狙いといった、他の立ち回りにはどれくらい影響が出るのか気になる」
「5.9号機という表現が既に不安である。いつから6号機時代に入るのか?その契機は?」
・・・ざっと、このような声が寄せられています。
どのご意見やお問い合わせも、打ち手目線からしてみれば、当然出て来る不安要素なのかな、と思います。
それら全てにお応えするのは難しいですが、来たる、5.9号機時代の見通しについて、
①6号機時代への移行について【前編】
②万枚の夢は潰えるのか?5.9号機のメリットは全く無いのか?【後編】
これらの2点について、【前編】と【後編】に分けて書かせて頂きます。

やべえ・・・先行き不安だぜ!
見通し①6号機時代への移行について
よく、夜明け前の闇が最も深く濃い、と言われますが、今回扱っているスロット事情に関しても、6号機時代の直前期としての5.9号機の払い出し性能やファン支持率に関しては、現行の5.5号機や旧基準AT機などよりも良い数字になる可能性はゼロと言えるでしょう。
単純に、より強いスペック機が残存している状況で、より弱いスペック機である5.9号機を打つだけの理由が打ち手側には無いからです。
打ち手が支持しない事は売り上げが進みにくい事を意味し、売り上げの余裕が無い状態でお店側が良設定を使用するという事はありません。
それが、より一層打ち手側の着席気欲を削ぎ、結果的には打ち手側にとってもお店側にとっても、メリットがないスペックで終わる可能性が高いと言えます。
では、どのような状況が来れば、しっかりと稼動するのか?
打ち手側も、打たざるを得ないような状況になるのか?
それは、当然ですが、スロット事情が次の段階に強制的に移行した場合です。
以下で、その最短/最悪のフローを例として挙げておきます。
<直近2~3年の未来図>
・2016年12月1日までに、新基準に該当しないスロット機の設置比率50%以下という目標達成
(若干の逸脱店舗あり)
↓
・2017年10月1日前後 5.9号機の設置開始
↓
・2017年12月1日までに、新基準に該当しないスロット機の設置比率30%以下という目標達成
(若干の逸脱店舗あり)
↓
比率目標の達成には、数値上のカラクリがある事が露見する。
- パチンコの状況が悪い事が原因で2017年1~9月はパチンココーナーの一角をスロットコーナーに改装するお店が増え、その増台分はジャグラー系に代表されるAタイプ機(ノーマル機)に頼るというお店が多くなる
- よって、分母の部分が拡大する事で、残存する新基準に該当しないスロット機の設置比率が下がり目標達成する、という格好になる
- 比率は減ったが、全国で稼動している台数は大きくは減らない、ここを取り締まり行政側が問題視する
↓
2017年12月~2018年春先にかけての行政講話で、「依然として、過去に2万枚払い出した実績がある極めて射幸性が高い遊技機がシェアを持っている状況は、業界の健全化のために好ましくない」といった指摘がなされ、メーカー団体側(日電協、回胴遊商など)がこれに反応する。
↓
2018年春先~夏場にかけて、回胴式遊技機製造業者連絡会は「期限を設けての、5.9号機以外のスロット機の全廃を決定し(Aタイプ機は除く)、ホール側にも、その理解を求める」旨の声明を出す
↓
入替負担が発生する事や、売り上げる力が強い旧基準AT機の完全撤去によって営業数字作りが困難になるホールが多発する事が予見されるため、メーカー団体側とホール団体側とで大きく揉める
↓
新基準に該当しないスロット機の期限を設けての完全撤去を求める行政講話が、再三にわたって出される
↓
追い詰められる格好で、業界側は「一丸となって、新基準に該当しないスロット機の期限を設けての完全撤去に取り組む」という声明を出し、実際に撤去に向けて動き出す
↓
撤去完遂
その後、5.9号機とAタイプ機(RT機含む)だけの市場が形成され、一定期間が過ぎる
↓
メーカー団体側は取り締まり行政側に「規制緩和」を陳情し、一部が認められる。
この規制緩和を盛り込んだスペックには6号機の名称が与えられ、運用が開始される
無理やり、3年先くらいを見通せば、こんな感じでしょうか。
まとめて書くと分量が多くなりますので、ここまでを【前編】とします。
【後編】では、
見通し②万枚の夢は潰えるのか?5.9号機のメリットは全く無いのか?
このテーマに沿って、話を進めさせて頂きます。
「後編が公開されたら、読んでみるかな!」、「スロットにも撤去問題が発生しそうで不安だ・・・」という方は、そっと押して下さい。
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スロット好きの友人や親戚が「スロの時代はもう終わった」「パチンコから足を洗った」という話が多く聴かれ、身近にパチンコ終末感を見るようになりました。
そういう自分も4号機終焉でパチンコはやめようと思っていた人間ですので、言ってる事とやってる事が違うのですが・・・w
休日 新基準機のバジⅢは満席ですが、箱を積んでいる人はいません。どこの店も同じ状況で、北斗 マギカはガラガラ、お客が楽しんでいる雰囲気は無し。パチンコも満席なのは甘デジくらい。ボーナス時期にこの程度の客数って・・・さみしくないですか?分かっているとしても完全ベタピンはやめましょうよ(笑)
ホールさんは頑張る体力が残って無いようで。
ナナベエ さん
パチンコもスロットも、私見では、主要な機種に限って見てもこれまでの粗利水準から台あたり1,500円前後下げて考えないと必要最低限の集客すらままならないというお店がより一層増えるでしょうね。
そんな粗利水準ではやっていけない、だから廃業というお店も増えるでしょう。
半径●km圏内に何店舗/何台あるかという観点で見れば、現状ではまだまだ多過ぎるエリアがほとんどです。
大きく減ったファンを、多くのお店が取り合う構図が崩れて、ファン数と店舗数/台数の天秤が釣り合わない事には業界的にはうまく行かないと言えそうです。
ホールの事情は重々承知の上で書きますが、新基準機には普段から中間設定を多用し、イベント時には半数を高設定にしないと無理だと思います。
4号機から5号機への移行時よりスペックダウンしている訳ではないので、今のシビアなユーザーには旧基準の設定1よりも新基準の中間設定の方が好まれるでしょう。
幸いなことに、爆発力低い&高設定濃厚演出が多い為、入れる価値はあると思います。
逆に、旧基準はベタピン、バジ絆は2までにしてAタイプや新基準に移行させるべきです。
4号機時代は失敗に終わった策ですが、今なら可能かもしれません。
これからはパチンコを取るか、スロットを取るかの選択を問われるでしょう。
ミドル機を赤だすくらいに育てる代わりに、ジャグラー以外のスロットを最高設定2にするのか。
はたまた、新基準機にバンバン高設定を使う代わりに、パチンコをおざなりにするのか。
どちらかは5年後無くなるんだ、という気持ちで切り捨てる覚悟が必要な時期だと考えます。
しかし、楽太郎さんのおっしゃる通り、やはりオーナーサイドのマインドがネックですね。
どんなに机上の空論を掲げても、厳しいノルマの前では設定入れるどころか、削ることしかできないですから。
飛鳥 さん
新基準機の運用に関して、実は私はそれほど困ってはいないですね。
無茶な台数を置いている訳ではないし、会社が要求する粗利水準がたぶん他よりも低いのでやれているだけなんでしょうが…
最近の機種では、コードギアスだと基本設定2で時々4、BLOODは2で放置、まどかマギカ2は1ばかりですが要所で3&4でイベント時は6もあり、北斗修羅も1ばかりですが4&6も日常的に使います。バジリスク3も、1ばかりですが6も要所で使います。
こんな感じで、稼動水準もまあ、こんなもんかなくらいは維持出来ているので、新基準機はまるでダメ、という程ではないですね。
パチンコに関しても、ボーダーからマイナス3回転くらいまでと自分ルールを決めて運用して、延命できている機種も結構あります。
ここらへんは、会社から厳密に調整数値を指示されたりシミュレートされた通りに設定配分しないといけない会社との違いといったところでしょうか。
それは、楽太郎さんが敏腕なだけですよ^^
ギアスに2やマギカに3をしっかり使えると客も邪推してくれますからね。
近所の900台規模の店は北斗修羅20台と控えめに導入したものの、今では平日ピーク時に 2~3人、夕方0~1人という閑古鳥状態。
きっと北斗でトロフィーを出ないだけでなく、他の機種もベタピン放置なのが祟っています。
飛鳥 さん
告知では良さげな催しを実施している事を示唆したがるのに、スロット営業では1以外の設定を使用している事を示唆するような配分にしたがらないというのは、これまた如何に?と思いますね。
まあ、2すら使えないほど、会社が要求する数字が高いんでしょうが、そのような水準まで追い込まれているお店なら、スロットを増設しようが機種構成を変えようが生き残るのは難しいのかも知れません。
えらい人が「ぱちんこ店は賞品交換時に利益を上げる想定で法律が作られている」って言ってたそうです。昔の低交換率のことですよね。行政はそいう営業に戻そうとしているようですが、
ユーザーも昔の営業に戻ることを望んでいないし、ぱちんこ店も昔の営業に戻れるわけもなく、、。
IR法案睨んでお先くらいですねぇ。
てんま さん
精神論で恐縮ですが、いくら先が暗くても、やはり見据えるべきは前ですね。
近畿エリアの小規模低レート店舗の知人店長は、新基準機が出て来てから稼動水準が上がったと話しています。
近隣の27~28個交換のお店が高ベース仕様の新基準機を千円15回ちょっとの水準でしか叩かないのをヨソに、20回以上回して運用できるので、そこらへんで体感値の違いが明らかになって昔のお客さんが戻って来たように思うとの事でした。
4号機から5号機に移行した時を思い出しますが、当時とはホールの懐事情も違うでしょうから厳しそうですね。
4号機から5号機へは移行出来た私ですが、5.5号機にはついていけずパチに逃げています笑
設定状況が良ければスロットの方が回りムラや長いガセリーチなんかのストレスが無くて良いのですが。
シビ さん
4号機から5号機に移行した時を思い出すが、当時とはホールの懐事情が違う
まさしく、その通りですね。
ただ、厳しい言い方になってしまいますが、この期に及んでも旧来的な粗利水準を追求するホール企業であれば、業界から退場してもらった方が業界/打ち手双方のためとも言えるかと思います。
全ては、経営者のマインドの問題です。
いつも拝見させて頂いてます。
旧基準機に関してですが、IRによるぱちんこ業界などへの影響などは現在未知数なので何とも言えない所もありますが、
新基準に該当しない遊技機の完全撤去は私は難しいのではないかと思っております。
ぱちんこは違法な疑いがあるからという名目でMAX機を期限を決めて全撤去となりましたが、
スロットに関しては違法性がある訳ではない為、昨年の決議でも割合での減台目標という事になったという背景もあると思います。
現在は新基準に該当しない遊技機比率だけですが、高射幸性遊技機の方にも数値目標が決められる可能性は高いかなと思いますが、全撤去に関してはさすがに法的にも難しいのかなと思うのですがどうでしょうか。
オレンジ さん
法的にはたしかに難しいでしょうね。
ただし、私としては「著しく射幸心をそそる」という伝家の宝刀を抜いて撤去の方へ動く可能性は否定できないと見ており、特に旧基準AT機の寿命は3年持たないように思っています。
カジノうんぬんの話題に乗っかる形で、依存性が高い遊びを提供している業界として再認知されているような現状ですから、尚更です。
まあ、成り行きを見守るほかないのが現状ですが。。。
今のまま行くと来年のスロットの新台は今年以上に売れないでしょうし
設置比率30%の枠のスペースは機械が壊れない限り空きそうに
ないので来年の今頃また何かあってもおかしくないですね。
レインメーカー さん
全ては警察庁がどう見るかに掛かっている訳ですからね。
業界側や打ち手側が「これは白猫だ」と言っても、警察庁が「いや、黒猫だ」と言えば、そうなってしまう業界ですから…
このブログもだけど中身のないペラペラな事書いて無理やりアクセス増やそうと必死なブログが非常に多い。そんな質の低いアクセス稼いだところで誰も広告クリックしないのにね。
zszだs さん
日々、記事のレベルが低いというお叱りを受けており、自覚はしております。。。