「不正」遊技機の撤去は進まない

新聞紙面やweb上でも話題になっている事に、遊技機の撤去(回収、入替促進)問題があります。

かなり注目度が高い案件ですが、私見では、2016年内はほとんど進展しない=「不正」遊技機の撤去は進まないと読みます。

目下、何が問題に?

この撤去問題に関して、また「くぎ曲げ」問題に関してざっくりと整理してみると、今後撤去対象になったり改善すべきとされているのは、このような遊技機です↓

 

①検定通過時(取り締まり行政が把握している状態)と販売時(ホールに設置される状態)の「遊技くぎ」が、異なる状態で流通してしまった遊技機

➡取り締まり行政側は、メーカーに対してその遊技機を自ら明らかにし、適正な検定通過機と早期に交換させたい。

 

②ホールの営業現場において、大当たり抽選に関わるスタート入賞口以外の一般入賞口がほとんど拾わない釘調整の遊技機

➡取り締まり行政側の認識では、このような遊技機は単なる「抽選」機であり、「遊技」機とは呼べない代物である。

本来は通常遊技中でももっと入賞し払い出しがあり、消費金額的にも打ち手にやさしいものであるはずだが、店側は一般入賞口を違法に「くぎ曲げ」して営業している。

また、メーカー側もこのように「くぎ曲げ」しないと店側が営業しにくい遊技機ばかり開発販売している。

よって、取り締まり行政側としては、メーカーとホール(団体)が協力して、本来の「遊技」にふさわしい遊技機と交換させたい。

そのためには、まずはメーカーがそのような遊技機を開発することが求められる。

 

③高射幸性のパチンコ機

➡すでにメーカー(団体)側の自主規制として、大当たり確率上限値の変更や(1/400→1/320)、確率変動継続率を65%までとするなどの対応がなされており、2015年11月以降はそのような遊技機が設置されてきている。

しかし、そのような遊技機の設置比率に関しての目安(努力目標)はあるものの、依然としてホールには牙狼魔戒やビッグドリーム神撃などの一撃性能が高い機種が設置されており、中古市場でも高値で取引されている=需要がある。

取り締まり行政側としては、公に設置しても良いとされる期間(検定期間=3年)のぎりぎりいっぱいまでこのような一撃性能が高い遊技機を残しておくのは好ましくなく、業界側は自ら進んで撤去していくべきだと考えている。

 

④高射幸性のスロット機

➡一撃性能が高く、検定時の基準では考えられないような2万枚も払い出す遊技機があることが確認されている。

取り締まり行政側としては、上記の高射幸性パチンコ機と同様に、業界は自ら進んで撤去していくべきだと考えている。

 

・・・このような感じになります。

 

取り締まり行政側の見解に関しては、2015年に行われた複数回の講話を読み解くと、それが窺えます。

自分たちが「本来こうあるべきではない」「検定した時と異なるものが流通していてけしからん」「重大な不正である」と認識している遊技機なわけですから、さっさと適正なものに替えさせたいというのは当然のことでしょう。

 

しかし、この話には、まだ先がありそうです。

 

適正なものに交換はさせたいが、不正を積極的に取り締まったり、違反しているお店を積極的に行政処分に持ち込んだりまではしたくないと考えている節があります。

 

2016年内の撤去は進まない

私見では、年内の撤去はほとんど進まないと読みます。

理由としては・・・

 

理由その①

取り締まり行政側は、業界に存在する問題は、業界の自浄力というか自己改善を期待するというスタンスで臨みたいというのが建前で、本音としては

「パチンコ屋に、そこまで構っていられない」

このような考えがあるように思います。

 

物理的、人員的に、全国に11,000店舗近く存在するホールの営業状況を、「くぎ曲げ」の有無を釘の1本に至るまで目視確認することは不可能に近く、また一々それを処分していたのでは、相当な労力が掛かります。

 

警察は国家と密接に結びついている機関なわけですから、優先してやるべきことはもっと沢山あります。

直近ではISのテロ行為、増加傾向にある在留外国人問題、webも含めた犯罪の巧妙化/多様化、伊勢志摩サミットやオリンピックを見据えた警備問題などなど、世間一般にとっても警察にはこれに力を入れて欲しいと社会的に期待されている仕事は多くあるわけです。

 

特に、テロという今や現実的なものになった脅威に関して、国際空港やランドマークは要警戒であり、国民の総意として警察には「警備」を期待しています。

スカイツリー

東京スカイツリーも危ない…

 

 

なので、問題の改善解決を促しはしますし、業界団体への講話の際に厳しい文言を使用することはあっても、●月●日までにこの問題を解決しないと、それができていないメーカーやホールは具体的にこのように処分すると強制力をもって対応することはあり得ないと考えています。

※あくまでも、これまでの業界経験からの私見であり、楽観的過ぎるというご指摘もあるかと思います。

また、許認可業種の店舗責任者のくせに、不健全な考え方であるというご意見もあるかと思います。

諸々お叱りを受けることも承知で、今回書かせて頂きました。

 

理由その②

ホールに設置しておくのにふさわしくない遊技機の撤去のためには、ふさわしい遊技機を開発販売することが第一というのは、前述の通り取り締まり行政側の基本的な考え方です。

 

まずは開発ありき、では現状はどうなっているでしょう?

 

web上には業界関係者のブログが沢山存在しており、その中には私楽太郎と似たような属性の方もいらっしゃいます。

年齢や業界歴、店長歴など属性が近ければ、ある程度考え方は似てくるようで、現在販売されている機種の評価や直近で販売される予定の機種の評価に関しては

・過去に販売したもののスペック変更に過ぎず、純粋な新台とは言えない

・稼動が見込めない

・妥当な販売価格(条件)ではない

・妥当な下取り価格(条件)ではない

・販売のスパンやタイミングが悪い

 

このように思っている方が多く、私楽太郎としても同じ意見です。

 

北斗の甘デジに40万円出すのは馬鹿らしく、本来ならリユース対応すべきです。

旧MAXスペックのリメイクに過ぎないど根性ガエルやヤマトなどは不要であり、不評であったキャプテン翼などが軽いスペックになっても打ち手は喜びません。

世間的な給料日である25日近辺に販売するならともかく、10日前後に販売しても打ち手も懐具合が悪いしホールも購入意欲が湧きません。

7月に一番重いスペック→9月にライトミドル→10月に甘デジと順次販売するのはメーカー都合だけであり、ホールに買わせたいという意図しか見えません。また、打ち手としては「どうせすぐに甘デジが出るから、それを打てばいいや」という機種ばかりです。

 

このような状況ですから、この1~2月は、積極的に購入したい機種は1つもありませんでした。

また、現状わかっている範囲では、3月中旬までの販売予定機種の中にも、欲しいものはほぼありません。

 

欲しくない機種を無理やり購入してまで入替を進めるお店はありません。

 

理由その③

伊勢志摩サミットに関連して入替自粛期間を設けることになり、その期間は必然的に入替が進まないという状況になることが予想されます。

※入替自粛に関しては以前記事にしているので、こちらをご覧下さい↓

『伊勢志摩サミットの直前&直後まで、まともな新台は出ない?』

 

今回はISのテロ行為への警戒強化という事情もあるので、その期間は長くなるとみており、エリア差はありますがおそらくは4月下旬~6月上旬までが自粛期間に設定されるかと思います。

 

なので、仮にメーカーが頑張ってある程度のクオリティの機種を開発販売すれば、自粛期間の直前/直後はホール側はそれに飛びついて購入し入替も多少は進むでしょうが、現状の開発販売状況をみていると「まあ買っても良いかな」程度の機種でさえ出てこないような気がしてなりません。

※上から目線の書き方になってしまいますが、直近で販売されている機種は打ち手からもホールからも支持されていないものばかりだと思っています。

 

開発には一定期間を要しますから、読者の皆さんが「待ってました!」という機種が出てくるには、夏場まで待たないといけないかも知れません。

 

まとめ

かなりざっくりと書いて参りましたが、取り締まり行政側のスタンス、メーカー側の開発事情、ホールの機械購入意欲、それに伊勢志摩サミットが絡んできた結果、少なくとも6月までの大幅な入替はなさそうです。

 

また、それ以降の入替に関しても、まずは新たな機種の開発ありきと言われたメーカーがどれだけのものを作れるか?

営業状況が芳しくない状況下で、機械代の削減を進めているホールが短期間にまとまった台数を購入したいと考えるか?

具体的な強制力がない指導に対して、メーカーやホールが機敏に対応するか?

 

このような要素を元に考察するに、私見では、2016年内には「不正」遊技機の撤去は進まないと読みます。

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

 

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