パチンコのダウントレンドの確認

エリア差や営業規模、パチンコスロットの設置台数比率の差などはありますが、2015年11月以降は大多数のお店は大幅な売上ダウン、客数減、稼動減(アウト個数&IN枚数減)、ひいては粗利益減に喘いでいます。

 

特に、ここ数年は、パチンコの長いダウントレンド時期にあたり、未だに底が見えてこない状況です。

 

今回は、そのダウントレンド以前、イメージしやすい機種名を挙げれば海物語やエヴァなどのコンテンツがまだ元気だった2006年から、苦境にある現在2016年までの某店の営業データ(抜粋)をご紹介することで、いかにパチンコの営業数字が悪化しているかについて知って頂こうかと思います。

 

今回はかなり機密性が高いデータなので、普段設定情報などの営業データで提供しているよりも内容的には薄めて、出所がわからないように配慮させて頂きます。

 

パチンコのダウントレンド

<データ提供店舗データ>

  • エリア/関東
  • 交換玉数/33玉(3円)→25玉(4円)→28玉(3.57円)
  • 営業規模/中規模パチンコスロット併設店
  • パチンココーナーの1月の営業データのみ抜粋して比較
  • パチンコ設置台数/170台前後
  • 2013年途中から30台前後を低玉貸し(1円)に変更

 

2006年1月:月間集計

売上金額 粗利金額 アウト個数/台
231,000,000 44,900,000 29,800

 

2007年1月:月間集計

売上金額 粗利金額 アウト個数/台
189,100,000 46,200,000 28,200

 

2008年1月:月間集計

売上金額 粗利金額 アウト個数/台
235,200,000 49,900,000 33,600

 

2009年1月:月間集計

売上金額 粗利金額 アウト個数/台
242,100,000 46,800,000 31,100

 

2010年:1月月間集計

売上金額 粗利金額 アウト個数/台
210,300,000 45,800,000 28,900

 

2011年:1月月間集計

売上金額 粗利金額 アウト個数/台
178,400,000 38,900,000 25,900

 

2012年:1月月間集計

売上金額 粗利金額 アウト個数/台
159,000,000 38,100,000 23,700

 

2013年:1月月間集計

売上金額 粗利金額 アウト個数/台
136,500,000 35,800,000 27,800

※アウト個数/台の数値UP要因は、一部を低玉貸しコーナー化したことによる

 

2014年:1月月間集計

売上金額 粗利金額 アウト個数/台
111,900,000 32,900,000 23,800

 

2015年:1月月間集計

売上金額 粗利金額 アウト個数/台
95,000,000 33,800,000 21,700

 

2016年:1月月間集計

売上金額 粗利金額 アウト個数/台
79,000,000 30,800,000 18,900

 

どう見るかは人それぞれ

営業数字というものはエリアや設置機種構成、営業手法、近隣の競合店舗の状況、会社としての方向性(規制以後の、イベントによる集客意欲の有無や、利益率の見直しなど)、或いは低貸しコーナーの営業上の考え方(稼動重視で薄利多売を意識or利益追求を意識)といった要素によって、大きく変わってきます。

 

なので、今回データ提供を受けてご紹介したこのお店の営業数字が高いか低いかは、見る人によって印象がかなり異なってくるかと思います。

 

仮に、この記事をご覧になっているあなたが、普段あまりパチンコスロットを遊技しないという会社員やフリーターの方だった場合は、まずはその利益率の高さに驚くことでしょう。

 

また仮に、熱心な打ち手の方から見れば、売上金額の大幅な減少にも関わらず、お店側は粗利金額を維持しようと苦心している(収益率を上げて対応している)様子に気付くでしょう。

 

或いは、同業の方(ホール企業勤務)からしてみれば、妙にリアルな実感と共に、やっぱりウチだけじゃなくて他店もこんな感じで数字が落ちていったんだなという感想を持たれるかと思います。

 

実際、最近同業の知人と食事した際に、今年の1月の営業数字がいかに悪かったかという話題になりました。

 

「20年近く勤務してきたが、4円パチンコの売上金額が初めて1億を切った」

知人のため息混じりの言葉が印象的でした。

 

パチンコの客離れが激しいとは良く聞く言葉になっていますが、こうして営業データを見てみると、改めてそれが実感できます。

 

高くてつまらない不毛な遊び

メーカーが販売する機種は手持ちの著作権の使いまわしばかり、ホールは粗利益を維持しようとするために利益率を上げて対応し、どのお店の主力機種も旧MAX機種ばかり・・・こういった流れの中で打ち手は低貸し遊技層とヘビーユーザー層に二極分化しました。

 

その間、世の中的にはスマートフォンに代表されるような電子機器の性能が一気に向上し、わざわざパチンコスロット店に行かなくても十分過ぎるほどの娯楽を個々人が手にするようになりました。

 

数年来パチンコスロットでお小遣いを稼いでいたというツワモノも、FX、株式、ネットビジネス、せどりなどに、その稼ぎの場を移したという方も多いかと思います。

 

また、東日本大震災、原発問題、節電・エコロジー意識の向上、食の安全の問題、SNSの普及に伴うプライバシーやモラルの問題、政府・日銀による景気対策、サイバー犯罪の多様化、家庭内暴力や事件の増加、消費税の増税といった具合に、生活レベルで考えなければならないことがより一層多くなり、一言で言えばパチンコなんてやってる場合じゃないという人が増えたように思います。

 

  • 特に、長らくパチンコ業界を支えてきた会社員層に関しては
  • 玉貸しボタン1PUSH=500円という高い遊技料金
  • 使いまわしのコンテンツ
  • 使いまわしの演出パターン
  • 変動しない画面との苦行のような睨めっこ
  • 規制・自粛による遊技機性能(瞬発出玉)の低下
  • 家計負担の増加によるお小遣いの減少

 

これらのことがネックになり、営業の外回り中に息抜きで(サボって)遊技したり、退勤後はパチンコ店に直行して一勝負!

・・・このような人は、大幅に減少したように思います。

 

いずれにしても、ダウントレンドの原因は世の中的な事情とも言えますし、この業界自身が招いたものとも言えますが、やはり昔のように

 

パチンコ店に行かないと手に入らない何か

 

それが精神的なものか、物質的なものか、或いは両方か。

それは人に依りけりではありますが、そういった何かを失ってしまったのが今の業界の姿であるように思います。

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

コメント頂ける方は、こちらからお願い致します↓

 

「少しは参考になった」という方は、そっと押して頂けると嬉しいです。
にほんブログ村 パチンコブログ パチンコ店・店員へ

にほんブログ村

コメント
  1. はじめまして
    とても良いブログ記事で勉強になります。

    この店舗の売上は、レジャー白書の業界の落ち込みに比べて激しく落ち込んでいる様に思うのですが、斜陽と言われる以外に何か原因があるのでしょうか?
    業界が縮小傾向の中、大規模チェーン店がパイを奪って一人勝ちで中小店にしわ寄せがきてるからなのでしょうか?
    それとも競合店の進出や地域の経済事情や交通事情の変化に巻き込まれたのでしょうか?

    • もこもこ さん

      一番の要因は、大規模店舗が参入してきたから、らしいです。

      具体的に書くとエリアが特定できて情報提供元にご迷惑がかかるので控えますが、1500台規模のお店(P1000/S500)が開店したのが非常に痛かったとのこと。

      そのお店の、旧MAX機種大量導入の流れで、ご覧の通りの有様になったと話していましたね。

      せっかくコメントを頂きましたので、読みやすいように若干ですが体裁変更などしてこの記事をリニューアルしておきましたm(_)m

      • 早速の返信ありがとうございます。
        ブログ記事の内容や他の方への即座の返信も含め、楽太郎さんの情報処理能力の高さに頭が下がる思いです。
        教えて頂いて気付きましたが、日遊協のデータで店舗数の減少と比較して設置台数がさほど減って無いので、大型店がパイを奪っているのが現状と理解できます。
        逆風の中の大型店の出店に不思議に思っていましたが、こんなに露骨に強弱が生まれているとは思いませんでした。
        大型店の進出による過当競争で、進出店を含む地域全体的に還元率が低下して斜陽に拍車がかかっているのも原因の一つにあるかもしれないですね。
        流れが消費者だけでなくぱちんこに関わる人の理想から遠ざかって結局、皆が疲れているようにも感じました。
        何でも行き過ぎは問題ですが、規模は小さくなっても理想は元気ある方が良いですね。

        • もこもこ さん

          店舗名やロゴマーク自体に力があるチェーン店舗だったり、大型店と同エリアで競合する小規模店舗は、特色ある営業手法や告知が生命線だったのが、広告宣伝規制でそれを押さえられてしんどい思いをしているところが多いと思います。

          余程根強いファン層がいたり、明らかに回る/良設定を使っているのであれば一般客にも違いが感じられると思うのですが、そういう台はグループ打ちの若者に占拠されてしまうので一般客にはこぼれない傾向がありますよね。

          正直、地元民にかなりの信頼度がある小規模店舗でないと、生き残るのは困難な状況になりつつあります。

          個人的には、業界には多様性が大事だと思っているので、小さいお店には頑張って欲しいですね。

コメントを残す ※【送信】ボタンを押して頂くと、即時反映されます。読者の皆さん同士での遣り取りでは「>お相手名」表記して頂くと分かり易いです。※同じツリー(入れ子)内では最大10件までの遣り取りが可能です。