釘調整の指導方法 についてのお問い合わせ

11月10日(火)

「ねこ丸」さんからのお問い合せ

 

パチンコ店でバイトをしています。

釘調整 に興味があり、いつか自分でもやってみたいと思いますが、実際にどういう仕事なのか今一つわかりません。

最近バイト先に餃子の王将という台が入ったのですが、お客さんから全然回らないとよく文句を言われます。

千円使って1回しか抽選受けれない、と。

もし自分なら、もうちょっと回るようにして稼動しやすくしますが、どうなんでしょうか?

 

回答

「ねこ丸」さん、お問合せ頂きありがとうございます。

 

業界の後輩のようですから、ちょっと張り切って回答してみたいと思います。

 

今回は、「ねこ丸」さんと年齢が近いであろう、若手管理職への釘調整 の指導を例にとって、私なりの方法論をご紹介してみたいと思います。その中で、釘調整とはどういう業務なのか感じ取って貰えたら幸いです。

 

変則的な盤面の機種の現状

まず、最近業界内で良く言われていることなのですが、羽根物や変則機種の釘調整に関しては、しっかり釘調整出来る管理職もゲーム性を理解している打ち手も、双方共に極端に減ったのかな、と思っています。

 

特殊なゲージ構成(盤面の外見)の機種全般が同じような状況で、最近で言えばCR新アレジンやCRナナシーDX、CRアレトロン、お問い合わせにもあったCR餃子の王将なども含め、その機種の魅力を引き出すような調整ができているお店とそうでないお店の差がとても大きくなっているような現状に見えます。

 

打ち手側にしても、例えば28玉交換店でCR餃子の王将3(7,000個スペック)のデータランプに上がってくるスタート数値が千円1.00回の場合、まともな勝負になっているのか否か、よく分からないという若者が多くなっているように思います。

 

もっと言えば、盤面中央にスタートチャッカーがあって、その下部にアタッカーがあってという一般的なデジパチの盤面でないと何だか良く分からないから打たないという若者もいるようです。

※実際、この手の機種は万人ウケしないから導入しないという方針のお店もあるかと思います。

 

ある一時期、お店には上記の通りの良く見慣れた一般的な盤面のデジパチばかりで、CRキャプテンロバートやCRバーストエンジェルなどが販売されるまでは変則的な盤面の機種がほとんどなかった時期があるので、その当時パチンコデビューした世代は変則的な盤面の機種に対してとっつきにくいイメージを持ってしまったという経緯もあるかと思います。

 

私が管理しているお店(貸し出し時の削りなし&28玉交換)で実際にあった例としては、CRSUPER電役ナナシーDX121スペックの導入3日目で「千円18回しか回らないのでこれでは打てない」というクレームがありました。

 

年季が入った打ち手や、マメにスペック分析をする方には「ボーダー数値近辺なので、妥当だろう」と思って頂ける調整数値だと思いますし、実際にお店側の利益は日あたり台粗利2,000円前後しか残らないような営業データだったのですが、それでも想定していた導入初週の稼働(アウト数40,000個以上の見込み)には届きませんでした。

 

これは、お店が抱えている客層や立地などにも関係するのかも知れませんが、新台のボーダーライン近辺での調整で「回らない」と判断されてしまうようでは、調整する立場としてはちょっと困ってしまいました。

 

色々な営業形態(定量制、1回交換、ラッキーナンバー制等)があったり、多種多様な交換率のお店が街に溢れていて、遊技台も一発台や羽根物、現金機、権利物等多くの選択肢があった時代とは状況がまるで異なるわけですから、お店側と打ち手側との意識の乖離というか、こういった現状は致し方ないことだと思います。

 

そういった世代である20代の若手管理職に対して、私が現在どのように釘調整の指導を行っているか、ごく簡単にですが事例を元にご紹介してみたいと思います。

釘指導

教える方が難しい…

 

若手管理職への釘調整の教え方

私の指導方法は、とてもシンプルです。

 

①真っすぐに釘を叩く訓練(初期ゲージの構築)

まずは、納品時に曲がっている箇所を修正させます。

新台入替時の下準備というか、お手伝いといった感じです。

※最初の数ヶ月は実際には役に立ちませんが、仕方ありません。

※初期ゲージは、「基本釘」「平ナリ」「ならし釘」などといった具合に、地方や世代によって言い方が異なるかと思います。

 

参考までに、海系機種のように釘が多い両面ゲージの場合は、納品時かなり曲がっている台を1台あたり15分程度で出来れば上出来と考えています。

※道連釘が上下にバラバラの場合は、初心者はもう少し時間がかかります。

 

②座学は重視しないで、毎日どんどん叩かせる

これは考え方が分かれるところだと思いますが、私は釘の学校に行かせたりしませんし、シミュレート能力等はあまり重視しません。

 

営業現場の数字は日々変動しているので、その中でお店が必要とする数値で調整できるか否かの方が重要だと考えているので、とにかくすぐに叩かせるようにしています。

 

仮にまずい数値が出ても、会社的には私が調整したことにすれば良いので、何とでもフォローが可能だからです。

※例えば、ある機種が導入3日間毎日赤字になったとしても、「近隣のどのお店も入れている台なので、甘めに調整して地元のお客さんに好印象を持って頂くため」とか、後から理由付けすれば良いです。

月間とか四半期とかの一定期間中に、お店全体の営業数字として、会社が要求する利益以上のものを残せれば、調整的には何の問題もないと考えています。

 

③自力で試行錯誤させる

少し前ですが、20代中盤の上級管理職候補者の釘の指導中に、CR花札物語を導入することになりました。

 

スルーチャッカーの機種を叩かせたことがなかったので(というか、当時お店には1台もなく、久しぶりの導入でした)、良い機会だから予備知識も何も与えず、思う通りに調整させてみることにしました。

 

指定した条件は、導入初月の月間平均稼動35,000個以上かつ台粗利5,000円以上という2点のみ。

 

彼くらいの年齢だと、一発台や羽根物、現金機、権利物などは触ったことがないという者も多く、実際彼自身もCR花札物語の盤面を最初に見たときは「正直、どこをどう叩くか、どの程度のスタート数値が妥当なのか見当がつきません」という感想でした。

 

ただ、いきなり答えを求めて来ないで、自分なりに何とか調整して何度も試し打ちをして、他店を偵察にいったり、試行錯誤した取り組みは評価できました。

※色々な考え方があると思いますが、私は釘調整(ゲージの組み方)に答えはないと思っていて、店にとって役に立つ状態(ある程度稼動して必要な粗利を稼ぐ状態)に出来ればまずは合格だと思っています。

 

その状態にするのが、2日で出来るか、1週間かかるか、それによって店側の利益やお客さんの満足度は変わってくるので、最初に私が叩いて、その後の微調整を任せるというやり方のほうが店にとってはプラスが多いとは思います。

 

ただ、試行錯誤出来ない、納得するまで試し打ちをしたり、他店調査も含めて研究意欲のない者は、釘調整には向いていないと思っているので、全くのゼロの状態から任せてみたというわけです。

 

そんなこんなで、最初の3~4日。

最新台なので高稼動しましたが、かなり低いスタート数値で営業してしまったせいか、大きな粗利が出ました。

表面上の当り確率が1/99ですから、おっかなびっくり叩いたのかなという印象です。

 

右打ち中の玉の流れを見てみると、スルー通過しない時間が長いときがあるため、電チュー開放せず上皿の玉が切れてしまう場合も多々あるようでした。

 

その後、1週間くらいかけて修正し、最終的には見た目的にも悪くない命釘幅12.5かつ右打ち中はしっかりスルー通過させてストレスを感じさせないように調整できたようでした。

 

しかし、これでは若干粗利不足だったため、さらに数日かけてスルーチャッカー下の拾いを落とし(入賞口付近をマイナス調整)、命釘の角度をほぼ並行にしてバランスをとったようで、これにより指定した月間平均稼動35,000個かつ台粗利5,000円をクリアできました。

 

私の方法論のまとめ

もうお分かりかと思いますが、私の釘調整の方法論は、自力で取り組ませるという一言に尽きます。

 

・導入前のスペック分析が必要なら自分でやる。

・どの程度の数値で営業すれば稼動と粗利のバランスが良いか、自分で考える

※ある程度の期間使ってみて、機種に力がなくバランス良い調整ができない場合は、粗利だけは最低限確保する。

・稼動が思わしくない場合など、稼動が良さそうな他店のゲージ調査などの労を厭わない

・遊技客の様子を観察する

※液晶画面が停止している時間が長いな、寄りをこぼしすぎていて回り方のスランプが大きいのかな、など

 

このように、日々何が最善なのか考えながら調整業務にあたらせるようにしています。

 

 

「ねこ丸」さんもいつか釘調整する立場になりたいとのことでしたから、私からの回答というか、アドバイスはこれくらいにしておこうかと思います。

パチンコ業に身を置くにあたり、これから先、どういった取り組み方が必要かは、もう十分伝わったかと思います。

 

継続力を持って、頑張ってくれることを祈ります。

 

長い記事にお付き合い頂き、ありがとうございました。

 

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