谷村ひとしさんの戦績は本当だと思いますか?-回答

Ysl さんからのお問い合わせ

パチンコ誌で漫画連載している谷村ひとしさんですが、パチンコ店の方からご覧になって、あのような当て方(オスイチ)や勝ち方というのはあり得るものなのですか?

(中略)

楽太郎さんは業界歴が長い方だと思いますが、いままでお店でそのようなプロとかいましたか?

(中略)

投資額の少なさや生涯収支など、もの凄過ぎて、私的には絶対あり得ないレベルなのですが。

くだらない質問ですみません

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Ysl さん、お問合せフォームからのメールでのお問合せ、ありがとうございます。

 

さっそくですが、回答というか、私見というか、ざっと書かせて頂きます。

 

楽太郎、谷村先生のことを勉強する

まず、私自身はこの方の漫画は拝見したことはありますが、そこまで詳しくないので、今回のお問合せへの回答に際して軽く調べさせて頂きました。

※なんと、私と出身県が同じなのですね・・・

 

その中で、Yslさんのような打ち手の方が驚いていたり、疑問に思っていたり、あるいは参考にしているであろうポイントをまとめてみましたので、まずはこれらを箇条書き的に書いてみます。

 

・オスイチが凄い

「ポロリ●回転」という表現が多いようです

 

・連チャンが大きい

ST中のデモ出し打法など、ご紹介されているようです

 

・初当たりに(当たりやすい)周期性を見出している

各メーカーごとに、45の倍数が選ばれやすいとか、そういった表現をされているようです

 

・生涯収支が物凄い

現時点ではおいくらなのかは不明ですが、私が拝見した誌面では7,000万円突破とのことでした

 

・漫画より写真の方がコマ数を使っている

これなら私でも描けそう・・・そんな気がして、試しに手持ちの実戦画像にイラストを添えてみたら、1ページですが、ものの15分ほどでそれっぽい原稿(?)が出来上がりました。

原稿料とか、そこらへんのことはよく分かりませんが、完全に自作で原稿を描いている漫画家の方と比べれば時間効率というか労力面でかなりパフォーマンスが良さそうだなあと思いました。

 

・・・まあ、これらが同氏の凄いところというか、漫画の読者の方や打ち手の方の注目を集めているポイントかと思いますので、以下でそれぞれについて解説というか私見を述べさせて頂こうかと思います。

 

オスイチが凄い?

同氏の漫画を拝見していると、「オスイチ●回転」や「ポロリ●回転(ポロ●)」といった、実に羨ましい初当たりレポートが並びます。

 

こういったことが有り得るのか否かと言えば、回答としては十分有り得ると思います。

 

同氏の立ち回り解説を拝見するに、1台への初期投資額を極力抑えて、早い段階で保留変化や演出面での挙動を見て、そのまま打つかやめるか判断するといった立ち回りのように見えます。

 

なので、十数回転打ってみて挙動が悪そう→別の台で試行→別の台で試行、こういった遊技の仕方になり、その中で(結局は)同じスペックの機種をちょこちょこ触っていく中で適当な回転数を回すことになり、うまく引っかかって当たるということなら、確率論的にもそんなには不自然ではないかと思います。

※まあ、それでもかなり引きが強い方だとは思いますが!

 

こんな感じですね↓

例)CRヱヴァ10MAX(確率1/394)

1台目15回転→2台目15回転→3台目・・・ちょこちょこ打っていき総回転数100回転

お店に4日通い、そのうちの1日は初当たりにありつける訳ですから、無い話ではないかと思います。

 

同氏も仰るとおり、抽選は完全確率な訳ですから、長時間打ちこんでいる時の1回転も来店直後の1回転も価値としては同じです。

 

そういった観点では、特におかしな事を漫画に描いているとまでは言えないと思います。

 

デモ出し打法の有効性?

まず初めに、これは結構大事なことなのですが、有効かどうかというよりは、ルールの範囲内であれば打ち手は好きなやり方で遊べば良いです。

 

デモ出しで連チャンすると体感している方であれば毎回そうしてもらって構いませんし、そんなものはオカルトの類で時間の無駄だ、STはヒリヒリしながら突っ走る感覚がたまらないんだという方ならそうすれば良いです。

 

はっきり言って、遊技台を休ませたからといって抽選確率が甘くなる訳ではありませんが、もし変化があるとすれば保留無し状態からのチャッカーINな訳ですから機種によっては良さ気な演出が出やすくなることくらいはあります。

 

ただ、同氏が漫画でお描きになっているように、ST●回転目でデモ画面を出したことが爆連に対して決定的に影響しているか(やったかやらなかったかで違いが出るか)と言えば、その因果関係は無いと思います。

 

人間誰しも、自分に都合が良い結果が出た場合は、それに関わる色々な状況や条件を、その結果に関連付けて記憶します。

 

行動分析学の領域では、こういった記憶の仕方を「オペラント条件付け」と定義するようですが、今回のデモ出し→連チャンというのも、このケースに当て嵌ることかと思います。

 

<参考>行動分析学の実験手法のひとつ

「マウスやハトが箱の中でボタンを突っつく→餌が出てくる」

この状況を繰り返し経験させると、マウスやハトはビシバシとボタンを突っつくようになる。

最初は毎回餌が出てきていたが、出る時と出ない時があるように調整していったりボタンの数を増やしたり状況を変えたりしながら行動観察していき、どのような条件があれば都合が良い結果が現れるか、その結果を出すためにどんな行動をしているか(こうしよう!と強い意志をもって行動する=行動が強化される、と定義)、観察していくというやり方があるようです。

 

凄く簡単に書くと、精神分析学の領域では、人の行動や習慣は深層心理や潜在的な何かの影響を色濃く受けるとし、行動分析学の領域では、経験則的なものにその原因を求めるといった違いがあるようです。

・・・ご興味がある方は「スキナーボックス」という装置名で検索して頂ければ、しっかりとしたサイトが出てきます。

 

実際の営業現場を見てみると、例えば、私が管理しているお店の1円パチンココーナーにあるCR牙狼金色は連日高稼働します。

※3月の日当たり平均アウト個数41,000個以上。

 

早番時間帯など、人間観察に余裕がある時間帯にのんびり遊技風景を眺めていると、同氏が提唱するデモ出し打法で実戦している方も結構多くいます。

 

ただし、それが実際の収支に結びついているかといえば、営業データ上はお店側がしっかりとした利益を残せています。

 

また、稼働すればするほど、その機種のスぺック上の理論値に近づくという理屈に照らし合わせても、TYと呼ばれるその機種の平均継続出玉(連チャン力を示す数値みたいなもの)はデモ出しでハネ上がったりはしていません。

※反対に、「この店、何か悪いことやってるだろ!全然連チャンしない」とよくお叱りを受けます・・・

 

仮に同氏が、私のお店の1円パチンココーナーで毎日40,000個超遊技してデモ出し打法をした場合は、一撃10,000~20,000個といった大量獲得が頻発して理論値から大きく乖離するという現象が起こるのかも知れませんが、これはもう、やってみないことにはわかりません。

神の恩寵

神秘的です…

 

初当たりに周期性がある?

こういったブログを運営している関係上、全く裏付けのないことは書けませんので、すごく労力が掛りますが、自店の1円パチンココーナーに設置している機種の3月の大当たり履歴データをかなり多く調べてみましたので、その結果をご紹介します。

 

・45の倍数が熱いとされる某メーカー機種

⇒2台分の3月の営業データをざっと見ましたが、特にそのような傾向はありませんでした。

 

・60の倍数が熱いとされる某メーカー機種

⇒2台分の3月の営業データをざっと見ましたが、特にそのような傾向はありませんでした。

 

・70の倍数が熱いとされる某メーカー機種

⇒2台分の営業データをざっと見ましたが、特にそのような傾向はありませんでした。

 

・ゾロ目回転数での引き戻し

⇒5台分の営業データをざっと見ましたが、特にそのような傾向はありませんでした。

 

・・・このような営業データ参照結果になりました。

※いずれも、日当たり平均稼働が37,000~41,000個の高稼働機種です。

これは最低でも半日以上は打ちこんでもらっている台のデータですので、それなりの回数の初当たりを引いています。

 

ただし、ここで一つ問題が発生しました。

「近似値」や「微差」をどの程度考慮するかです。

 

例えば、設置機種のCR仮面ライダーV3のとある台は、「近似値」を±20で見た場合は、同氏の理論にかなりの確率で当て嵌っていました。

 

ここらへんをどのように考えるかは、これはもう同氏ご本人に聞いてみないことには分かりません。

 

生涯収支がもの凄い

これは、純粋な粗利益なのか換金額なのか分かりませんが、やはり粗利益なのでしょう。

 

稼働歴20年前後での実績とのことですから、この業界が凄く良かった時代も含まれており、現在の物差しで測りきれるものでもないかと思います。

 

実際、私が管理しているお店の会員様で、2006年だったか2007年だったかの年間遊技実績が+520万円だった方もいらっしゃいました。

※ただし、会員カード挿入時でないと投資金額、稼働時間や機種、交換金額や取得景品などの詳細データは分かりません。

 

なので、あくまでもカード挿入時の投資金額と、カードに貯玉したものから引き出して金景品として持ち帰った遊技履歴データから出て来た金額の総額です。

※会員カードのことに関しては、こちらの記事を参考にして頂ければ理解が深まるかと思います。

【参考】 2016年1月21日公開

『会員カードのデメリットについて』

 

このくらいのハイパフォーマンスで、20年前後突っ走る事ができれば、同氏のような生涯収支を叩き出すことも不可能ではないかと思います。

 

ただし、同氏が主張するように、本当に「午後9時からの稼働がメインで」・・・というのであれば、ちょっと話は別です。

 

私がこれまで見てきた収支が良い専業の方は、開店待ちや抽選、イベント時の下調べなどの労力を厭わず、回転率が良い台を粘って打つ・・・といった特徴というか共通点的なものがありました。

 

同氏の立ち回りは、これとは全く異なっているので、継続的にプラス収支にして生涯収支が7,000万円というのは、例外的な実績の持ち主であると認めざるを得ません。

 

まとめ

以上、Ysl さんからのお問い合わせに回答する形で書いて参りました。

※メール返信した内容に、2,000字くらい加筆しました。

これを記事にすることに関しては、Ysl さんご本人からの承諾を得ています。

 

今回取り上げたことに関しては、いくつか問題があり、まずは漫画での表現の仕方です。

 

仮に同氏が、店に入って着席した1~2台目くらいで連日即当たりしているといったニュアンスで「オスイチ」とか「ポロリ●回転」いう表現をしているのであれば、これはあり得ないことだと思います。

※その日当てることは出来ても、それを連日やり続けることは不可能かと思います。

 

ちょこちょこ打って、移動を繰り返して、その流れの中でならうまく当たる時もあるでしょうが、毎回即当たりしていたり爆連しているということであれば、私の経験上そのような常連客は18年の業界歴上、一人も見たことがありません。

 

私は攻略法や特殊仕様、また大当たり確率を不正に上げ下げできる基盤がぶら下がっているパチンコ機種が存在していた頃のホールを辛うじて知っている世代ですが、ゴト行為による当たりも含めても、毎日毎日オスイチで当て続けている人は見たことがありませんし、仮に天運をお持ちの善意の遊技客であってもそのような人が連日通っているとなれば、お店としては「ちょっとお客様・・・」と声かけの対象になることは間違いないかと思います。

※ぶら下がり基盤に関しては、既に引退した釘調整の師匠から「三洋のギンパニの枠の頃くらいまでは、そういったモノがあって、こんな感じのことが出来た」と聞かされているくらいです。

 

なので、同氏が主戦場としている立川エリアで、漫画にお描きになっているような立ち回りで連日実際に勝っているのであれば、私の経験というか常識をはるかに超えた規格外の人物であると言わざるを得ません。

 

もし、立川エリア近辺にお住いで、同氏の実戦風景をご覧になったことがあるという方がいらっしゃったら、むしろ私ようなものがここであれこれ書かせて頂くよりも、同氏の実戦状況を代わりにレポートして頂きたいくらいです。

 

ちなみに、もしも私が同氏のような立場なら、漫画家ではなくコンサルタントとして活動してがっぽり儲けようと考えます。

 

漫画でいくらポロリ3回転とか、デモ出し打法でST延命成功、午後9時からの実戦で連日5~10万円勝ち、このメーカーは45の倍数が熱いとか書いてみても、疑われてしまうのでもったいないと考えます。

 

なので、まずは動画媒体に出演して立ち回りを実演してみせて、カリスマパチンカーとしてオスイチ集団「パチンコ鼠小僧」みたいなものを組織して、世にはびこるぼったくりパチンコ店を連日痛めつけて、儲けの一部を慈善事業や苦難な状況にある人たちに寄付したりします。

 

年齢的にも、執筆活動の状況的にも、動画媒体に御出演してその実戦風景を披露して頂くというのは困難かと思いますが、ファンの方も多い影響力のある方ですのでそういった機会があればより多くの人が喜ぶと思います。

 

そのような機会がありましたら、是非参考にさせて頂きたいと思います。

 

 

今回は、これくらいにしておこうかと思います。

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slotnippo_TK_bana (1)
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コメント
  1. 本日も楽しく拝読させて頂きました。

    最近、とあるスロッターブログにたまたま谷村先生のことが書かれており、そこから気になって名言集をネットでよく見ていたので私にとってはタイムリーな記事でした。

    昔、ホールマイクがまだまだあったころ、バイトの後輩が『お座り一発おめでとうございます!』なんていうものだから、かなりの名調子の使い手だな、と思っていたのですが、源流ここにありだったんですね。

    谷村先生は魚群を出そうと思えば出せるし、『当たりたがっている台』の見極めが出来る方なので、私達の感覚や能力をはるかに凌駕した存在なんだと思います。私は漫画すら拝読したことがないのですが、有料メルマガに登録すれば養分スロッターから脱出できるのでしょうか。

    うろ覚えですが確か本の印税やオスイチ打法で稼いだお金などで東日本大震災で震災にあわれた方々に1千万円の寄付をなさっている素晴らしい人格の持ち主という事で、超人的な部分は難しいかもしれませんがこういったところは見習いたいと考えております。

    楽太郎様は『パチンコ鼠小僧』結成時に淘汰されないよう、優良店の統轄店長であって下さいね!

    • 読者何某 さん

      同じ漫画ジャンルという括りでは、体から「むン!」と電気を発して遊技機の抽選に干渉することができるハードボイルドな男が出て来る『雷電』という漫画があって、面白いなあと感心しながら読んでいたのですが、もしかしたら谷村ひとしさんも何かしらの特殊能力の持ち主なのかもしれません。

      その実績や立ち回りが事実か否かというよりは、本当にこんな感じなら是非ともご本人の立ち回りを生で見てみたい!それが無理なら動画ででも良いから見てみたい!というのが本心です。

      私も夜9時過ぎにフラリとお店に立ち寄り、神撃や魔戒で数回転で当てて10連くらいして、華麗に計数しておいしいお酒を飲むという生活に憧れます…

  2. 色々勉強になりました。谷村さんにしても質問に答えたあなた様も凄い人だと私は思います。谷村さんはオカルト法と言ってますが私は谷村さんが長年のパチンコの経験を生かした結果論だと思います。パチンコ店内部の事情は私は全く知りませんがあなた様の返事見て少し内部がわかった気がします。ありがとうございます。

    • kain さん

      谷村ひとしさんに関しては、他人と多額のお金の授受が伴ったり、人生を狂わすような直接的な教唆行為でもしない限りは、別に経験則でもオカルトでも何でも良いかと思います。
      打ち手は好きなスタイルで遊技すれば良いと思っていますので。

      しかし、21時からの来店で連日オスイチ大勝利とは…実に羨ましい御仁です。

      • 確かに羨ましいですが、自分は病気で今休職中を利用して大好きなパチンコ、スロットをここ1週間ほぼ打ってますが自分ルールを作りそれを守るようにして何とか勝ててますが、パチもスロも自分自身の戦いかと自分は最近思ってます。自分は欲が出た時点でアウトにして出玉でメダルを交換して、店内をブラブラして当たってる台を観察しています。そしたら以外に3000~4000円で何かと当たりますが伸びないことが多いです(T_T)

        • kain さん

          自分ルールというのは非常に大事ですよね。

          ウチのスロットの常連さんにも「カチ盛った箱は崩さない」というルールを守っている方がいます。
          見ていると、1箱カチ盛り+下皿だったりすると、下皿分が飲まれたら必ず1箱は計数して帰るといった感じです。
          来店頻度も多いですし、そうすることで継続的に遊べているのかな、と見て取れます。
          もちろん、それが良台だった場合は伸ばす機会を損失するとも言えますが、このご時世そこまで粘る価値がある台は多くないので、
          その方なりの一つの哲学というか経験則なのかも知れません。

          投資にも同じような事が言えるかと思いますが、致命的なまでに損をすると口座空っぽで撤退する羽目になり再起する気力も失せるので、やはりある程度利益/損失確定するのも大事かと思います。

          kain さんも、そのうち一発デカイのを当てられるようにお祈りします。

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