月間での収益ペース配分について-還元は月初?月末?

今回は、かなりお問い合わせが多い、収益ペース配分というかホール側の営業数字(稼動や粗利益)の作り方について、簡単にではありますが書いてみようかと思います。

 

まず、毎月の粗利益をどのように考えるかは、ホール企業の規模によって、かなり大差があります。

 

どのくらいの期間で見る?

これに関しては、1か月単位から数ヶ月スパンまで、様々です。

 

・毎月単位で厳しく見る

⇒小規模スロ専などは、こういった傾向があるかと思います。

 

・営業計画上、1年がフレキシブルに何区分かに分かれていて、2~3ヶ月単位で見る

⇒例えば、「2016年の4月は薄利或いは低収益率であっても、入替自粛期間入りする前の月だから、自粛中の一定の稼動を担保するためにはやむなしと考える。その分は、北斗無双を大量導入したり新台入替数が多い3月にしっかりとした収益を残しておく」といった考え方です。

 

また、「今年はグランドオープン●周年企画として●月を集客月間、新規会員獲得キャンペーン期間にしよう。なので、その月の収益率は低めに設定して、翌月は新台中心に収益率を上げて対応しよう」といった感じです。

 

・営業計画上、四半期(3か月単位:クオーター制度とも言う)で明確に分かれている

⇒経理上、このようにしているホール企業は多いかと思います。

 

・それよりも長い期間で見る

⇒十数年前とはこの業界が置かれている状況がかなり異なり、遊技客数も売り上げも大きく減っているので、余程経営上の体力があるホール企業でないと半年~1年といった長いスパンで粗利益を考えることは難しいかと思います。

 

例えば、交流がある他ホール企業の部長さんは、「20年ちょっと前にウチの主要店があるエリアに大型店が新規出店してきた時には、2か月間の収益率を10%以下にして玉を出しまくって対抗した。削った分は他エリアの駅前店の収益率を大幅に上げて対応するなどした」、といったエピソードもありますので、これは今の感覚で言えばかなりの大判振舞営業と言えます。

 

そのお店(中規模店)が当時月間5億円の売り上げがあったとして、詳細までは分からないまでも邪推レベルでざっくり考えても

・30名以上のスタッフを雇用

⇒給料25~30万円×30名以上=800万円程度

 

・機械代

⇒パチンコ20万円前後×1島40台=800万円程度

⇒スロット35万円程度×20台=700万円程度

 

・テナント賃料

⇒2枚分(BFスロットフロア、1Fパチンコフロアで)1,000万円以上

 

・電気水道等

⇒200万円以上

 

・その他、消耗品補充や雑費

⇒数十万円

 

これに、仮に広告費用や装飾類の費用が各店舗単位で見られていたとすれば、1か月で200万円は使うでしょうから、更に残せる粗利益は減ります。

 

これらを合わせると3,500~4,000万円は消えていくので、手元には1,000万円前後しか残りません。

 

なので、読者の皆さんからすれば「5億の10%なら取り過ぎだ!5,000万など暴利だ」というご意見もあるでしょうが、前述の部長さんのお店は2か月間もこの水準で営業していたとのことですから、業界人感覚では新規出店店舗への対抗措置としては物凄く立派なものだと思います。

 

もちろん、真偽の程は不明ですし、現在とは遊技人口が全く異なる訳ですから、今の感覚では図り難いことです。

 

いずれにしても、家庭レベルにも毎月の収支の工面があるように、ホール側は毎月~数ヶ月単位で、企業として生き残れるようにより大きな金額を遣り繰りしながらやっている訳です。

※一番大きな買い物は、やはり新台ですが・・・

パチンコ機は15~20年前より20万円前後値上がりしています。

 

それでは、以下で、毎月のカレンダーで見た時の、各期間におけるホール側の粗利益の考え方について書いて行きたいと思います。

収益ペース配分

計画性を持って…

 

月初の粗利益の考え方

一般的には、月初めは取れるだけ取るというお店が多いかと思います。

 

厳密に言えば、月初というよりは、前月の世間的な給料日(25日)以降、といった方が良いかも知れません。

お客さん側が自由になるお金を持っている、使っちゃえ的なマインドの内は、しっかり頂いておこうという考え方です。

 

なので、その逆、月初に実績がある出玉イベントを実施していたり、まともな設定を使って営業しているお店が読者の方のご近所にあるのならば、そのお店は一般的な粗利益の作り方とは別の哲学というか、遊び心を持って営業しているのかも知れません。

 

10~15日くらいの考え方

この期間は、月初と同様のペースで粗利益を積み重ねていくと考えているお店が多いかと思います。

 

打ち手の懐具合としては、会社員層は前月25日に給与が支給され、アルバイト層は10日〆、20日〆や月末〆での給与支給が多く、また年配層であれば15日頃の年金支給になる訳ですから、嫌な言い方になりますがお店側としては、打ち手側は「まだ持っている」と考えている期間にあたります。

 

20日前後~24日くらいの考え方

この期間は、一般的な打ち手の手元にはお金が無いので、良心的なお店であればこの期間をしっかりとした還元に充てるかと思います。

 

そうすることで、月初~中旬は自分のお金で遊んでもらい、給料日前は店側が還元したお金で遊んでもらうという構図が成り立ち、月間で見た時の稼動のバランスが良くなるからです。

 

ちなみに、これは厳密にデータをとった訳ではないのですが、経験則から言うと、近年の主要メーカーのまともな機種は、打ち手側が最もお金を持っていない給料日前には販売されにくい、と言えます。

 

ホール側としては、売り上げが期待できない期間に新台を導入しても、しっかりとした稼動(ひいては売り上げ、粗利益)を得にくいと考えるので、それに合わせているとも言えます。

 

25日~月末/翌月初の考え方

初めに戻る、といった感じで、収益第一で営業するお店がほとんどかと思います。

 

また、前述のメーカー事情についてですが、この期間には有力な新台の販売が多いように思います。

 

手元にお金があって、新台で、となればしっかりとした稼動が得られやすいですし、それによってお店側が得られる恩恵(集客効果、売り上げ増、粗利益増)も大きいからです。

 

十数年前までなら、この期間でもある程度遊んでもらって還元姿勢を打ち出すというお店も多かったですし、新台でも甘めの調整で試し打ちしてもらうという考え方のお店も目立ちましたが、近年ではこの期間は専ら粗利益重視の営業スタイルに切り替えているお店が大多数かと思います。

 

ただし、特に小規模店舗にそれが言えますが、一般的なお店の粗利益ペースの逆をついて営業することで近隣他店と差別化しようと試みていたり、月末は還元して、月が改まった直後の稼動を得やすくしておいて翌月初の営業数字を作り易くするといった考え方のお店もあるかと思います。

 

曜日によっての考え方

エリア差(駅前、郊外)が非常に大きいですが、一般的にはプラス調整するなら平日で、金土日祝は粗利益第一と考えるお店が多いかと思います。

 

特に、都市部についてはこの傾向が強いと思っており、私が毎週更新している「今週の見通し」記事での遊べる、遊べない、の〇×表では、大体は金土日祝は💀マークがついているのはこういった理由によります。

 

平日であれば、甘めに調整した機種に出玉が伴って薄利になっても、それが見せ玉になり夕刻以降の稼動が上がって相殺できる場面も多いですが、土日祝といった世間的なお休みの日の前半が薄利の営業になった場合は、夕刻以降に売り上げが進んで割高だった数値が落ち着くといったことはあまり期待できないので、粗利益第一で調整しておくという店長さんが多いように思います。

これについても、逆も然りで、敢えて土日祝に定番機種を甘めに調整して、例えば休みの日に遊びに来て良い思いをした会社員層が平日の退勤後に遊びに来ることを期待するといった考え方も成り立ちます。

 

これはもう、お店ごとの考え方によってかなり変化があります。

 

 

以上、駆け足ではありますが、お問い合わせが多かったお店側の収益ペース配分というか、営業数字(稼動や粗利益)の作り方への回答とさせて頂きます。

 

長い記事に最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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コメント
  1. 近所のホールでは最近よくメンテナンスと称してコインの再プレイが出来ない日を設けたりします。現金収入が欲しいのがみえみえなので設定も入らないのですがこれは営業的にやばい状態になっているのでしょうか?常連さんも貯コインを引き上げないと怖いって言ってました。実際はどうみたらいいんでしょうか?

    • ぐっちさん さん

      百歩譲って、現金投資が増えるようにしつつも調整面では甘くしているなら、1回交換や定量制時代のような感覚で遊べるのですが、もしも調整面での配慮が無く単純に店側都合で再プレー不能な日を用意しているのであれば好ましくありません。

      本当に運営/経営が厳しいお店、特に小規模店舗であれば、営業現場に現金を置かなく(置けなく)なります。
      そういうお店は営業時間中にサンドユニットから現金回収を始めて、精算機に詰めたりしますので、そこら辺がひとつの判別ポイントかも知れません。

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