サブ基盤でAT/ART機能を管理し(いわゆる押し順ナビ機能等)、瞬発力も抑制されたスペック機が流通するようになり、特にデビルサバイバー等を遊技した方の中には「今後はこんなのばっかりになるのか!」と絶句した方も多いかと思います。
しかし、実際には、射幸性が抑えられたとは言いながらもしっかりとした払い出し性能を有した機種は残っており、これまでよりも間延びした遊技にはなってしまいますが、一撃役に必ずしも頼らなくても4,000~5,000枚級の獲得が可能な機種はどうにかこうにか世に出てこれる状態にはなっているようです。
瞬発力がある方が良いか?お財布に優しい方が良いか?
現状では、ちょっと古めでも、打ち手が好む機種を沢山置いておきたいと考えるお店は多く、旧基準機を中古で積極導入してイベント時の集客力を維持することに成功しているお店が沢山あります。
その一方で、上記の様な手法は今だけしか通用しないので、今後はAタイプ機や打ち手のお財布に優しい高ベース&マイルドな払い出し性能の機種を積極導入して地道にファンを増やしていくことに活路を見出しているお店も(まだそれほど多くはありませんが)存在します。
今回は、現在のホール状況が、どの程度の新基準/旧基準機の設置比率になっているのかについての資料を作成してみましたのでご紹介します。
資料
全日遊連(理事会)の公表資料や、週刊アミューズメントジャパン、遊報、遊技通信といった複数の媒体からの発表資料を元にして、それらを組み合わせたりデータを取捨選択して、分かりやすくまとめてみましたのでご覧下さい。
平成27年9月末時点 | 平成27年12月末時点 | 平成28年2月末時点 | |
スロット機総台数(全国推計) | 1,583,655 | 1,596,809 | 1,598,976 |
旧基準AT/ART機総台数 | 1,037,452 | 998,804 | 896,546 |
旧基準機の設置比率 | 65.51% | 62.55% | 56.07% |
解説
全日遊連としては、平成27年12月1日を基準日に設定して、旧基準AT/ART機の設置比率を
①(1年後である)平成28年12月1日時点で50%以下
②(2年後である)平成29年12月1日時点で30%以下
上記の水準に、段階的に減らしていきたいという目標を立てています。
よって、平成28年4月末の現時点では、概ね良好に推移しているように見えます。
しかし・・・
事は単純には進まない?
どのような数字にもカラクリというものは存在し、上記の資料に関しても、
「スロット機の総台数が増加しているので、分母増で比率減が進行したとも言える」
「機種寿命が短い新台よりは、力がある旧基準機を積極導入しようとするお店が今後増えてきて、比率の減少傾向に変化が生じる可能性もある」
「パチンコのトレンドダウン傾向は依然継続している。今後は、お店のパチンコ/スロット設置比率を見直して、スロットコーナーに力を入れるお店も増えて来るのでは?」
「新規出店するお店(主に大型店)は、目玉機種/コーナーが欲しいもの。最近の機種にはメインを張れるだけの集客力がある機種がほとんど無いので、旧基準機需要は衰えることは無い」
「バジリスク絆や沖ドキ等の中古価格が、打ち手/お店側のニーズを端的に表している」
こういった声は、打ち手側からもお店側からも当然のように上がってくるでしょう。
いずれにしても、全国的に5月は伊勢志摩サミットによる入れ替え自粛期間ということもあり、事の推移は一旦ストップします。
今後の成り行きを注視していき、また適当な時期に改めて記事にしてみたいと思います。
パチンコの撤去リストとスロットの自主規制の違いがよくわかりません。
スロットなら転生は再認定通ったんですよね?
ジャグ等Aタイプが30%はあるんで分母から30%分引いて、(50/70)%でAタイプを除いた機種の70%は旧内規でOK、絆・転生・ハーデスあたりの看板は余裕で島で置けますよね。
来年は同様に45%ぐらいはOKってことで、やっぱり島で置けます。
結局は300台の店なら
今年末までAタイプ100台・新内規50台・絆等を150台
という感じでギリギリまで引っ張りたいという意図を感じますし、
これは意識しなくてもクリアできるラインでに思います。
一方でパチンコは設置比率は出してないですよね。この違いがよくわかんないです。
スロットのように甘い自主規制でギリギリまで引っ張らないんでしょうか。
ガロなら3年は最低置いて、再認定で更に3年はおけますからやろうと思えばオリンピックまでいけますよね。
おっさん さん
・高射幸性スロット機=平成29年末にかけて段階的に設置比率減
・高射幸性パチンコ機&「不正」パチンコ機=早期撤去に向けてのプラン策定
このような違いがあるようです。
なぜ違いがあるのかは、より上の方で(全日遊連&日工組理事レベル)決まることのようで、理事会に出席しているホール企業の方でもなければ実際の内情は分からないものと推察します。
パチンコの高射幸性遊技機(いわゆる旧MAX)と「不正」遊技機(検定時と異なる釘の状態で販売されたもの)のリストには、似通った機種がリストUPされているので、どちらも早めに撤去して健全なスペック(確率1/319以下で、しっかり検定通過して設置されたスペック機)に入れ替えて行こうね、というプランであるとざっくりと認識して頂いて誤解は無いかと思います。
ちなみに、パチンコの早期撤去に向けてのプランに関しては5/2(月)に日工組から新たな通達が来ていますので、要点だけですがご紹介します↓
①6月以降は、リストUPされた機種に回収期限を設ける事を検討している
②ホール側の入替予算を圧迫しないように、20万円以下(15万円程度の価格設定を想定とのこと)の価格設定で、リユース機を2016年内に20機種以上、6月以降順次販売していく方針である
③遊技客が手軽に遊べる新たなスペックとして、「ちょいパチ(確率1/50以下)」の開発販売を進めていく方針である
④非液晶機や羽根物、また過度なギミックを有しない遊技機や高額版権を使用しない遊技機の開発販売を2016年内に進めていく方針である
このような内容の通知が届いています。
これに関しては、今週末に時間が空くので、改めて分かり易く記事にして解説させて頂こうかと思います。
以上、簡単ではありますが、参考にして頂ければ幸いですm(_)m
ありがとうございます。記事楽しみにしております。
高射幸性パチンコ機を高射幸性スロット機のように29年末まで引っ張る。
といったことは不正くぎ問題に絡めてありえない。
という認識でよさそうですね。
おっさん さん
日工組からの通知文には、「不正」遊技機については、”早期回収を目指すため、次の施策に取り組んでいく”という文言を使用していますし、またホール側が入替しやすいように”入れ替えに乗じた不当な販売行為は致しません”と書いています。
高射幸性遊技機に関しては触れていませんが、実質的には同じような機種のリストとも言えるので、しっかりと撤去/回収を促進する意思はあるようです。