今後の新台はヘソ賞球数が4個以上となる件について

2016年4月1日以降に保通協の検定に持ち込む(型式申請する)新台に関しては、「ヘソ賞球を4個以上とする」旨の申し合わせが決定しています。

 

この取り決めは、大当り確率やスペックを問わず、今後の全てのパチンコ機に対して適用されることとなります。

 

ヘソ賞球数の変更の経緯

2015年6月以降の日工組の取り決めでは

・大当たり確率が1/260より甘く、総獲得遊技球期待値(いわゆる1回の連チャン出玉数)が6,400個以下

・旧2種(いわゆる羽根物)

 

これらの条件を満たす機種ならば、当時の内規上のヘソ賞球の最低賞球数=3個よりも、少ない賞球数で構わないとしていました。

 

これにより、ヘソ賞球1個のライトミドル機種などが世に出ることになり、お店によってはCRドラムロイド、CR真花の慶次、CR宇宙戦艦ヤマトといった機種のライトミドルスペックを遊べる調整で提供する場面もあったかと思います。

 

甘く使える理由としては、スタート入賞口に入っても返し玉の個数が少ないので低ベースとなり(持ち玉遊技比率が下がる)、ある程度売り上げが進みやすくなるという構図です。

 

具体的な数字で例を挙げると・・・

※お店側は分間スタートで考えますが、一般の読者の方にも分かり易いように、ここでは千円あたりのスタートで書きます。

 

・千円18回でヘソ賞球3個=54個が遊技客の手元に返る

・千円18回でヘソ賞球1個=18個が遊技客の手元に返る

 

この差は36個もあり、平たく言えば、この分だけお店側に調整の余地が生まれることになります。

 

もちろん、「1個賞球の機種でも、3個賞球の機種と同じスタート回数で打ってもらえばより一層売り上げが進んで抜ける(粗利益が出る)」とよからぬことを考えるお店もあったかと思いますが、業界歴が長い釘調整担当者や店長さんほど、そんな酷い調整にはしなかったかと思います。

 

まあ、要するに、ヘソ賞球が1個でも良いというこれまでの取り決めには、それなりの良い所があり、お店によってはある程度の需要もあった訳です。

 

2016年4月1以降の新台への影響

すでに、よりヘソ賞球数が多いCR機動戦士ガンダムが稼動していますが、今後どのような機種が出てくるかまでは、まだ見通すには難しいです。

 

ただし、ひとつだけはっきりしていることがあります。

 

羽根物のゲーム性、釘調整に対して与える影響が大きいということです。

 

特に、交換個数が30個以下(28個等の高換金)のお店にとっては、かなり重要なことで、これまでは1回開き入賞口の賞球が大体は3個だったものが4個になるわけですから、より一層鳴きの回数(スタート)を抑えなければ粗利益不足になる可能性が高くなります。

 

それを回避するには、羽根の拾いを悪くするか、或いは羽根で拾った後の賞球数を減らしたり、羽根周りのゲージ(釘並び)がこぼれやすい構造の機種をメーカー側から開発販売してもらうくらいしか、即効性がある対策はなさそうです。

※傾斜を起こして設置することで鳴きや羽根の拾いの数値が簡単に落ちる機種もありますが、場合によっては可動役物の効果が良くなりV入賞しやすくなるなど、色々と面倒な機種もあります。

 

参考までに、私が管理しているお店のことをお話しすると、現時点でも羽根物コーナーの一部の機種はかなりの薄利で営業しているため(日当たり台粗利800円ちょっと=月間粗利25,000円前後)、これが今後賞球数が多くなった機種が増えてくるとなると、調整方針や機種構成の見直しが必要になる場面も出てくるかと思います。

 

羽根物には、より多くの利益を期待するというよりは、どんどん打ってもらって稼動を上げるという役割を担わせているお店も多いかと思いますので、今後お店にとって扱いにくい機種が増えてくるなら、現在設置中の機種を長く大事に使ったり、或いは中古市場で使えそうなものを前もって調達して設置しておくといったお店も出てくるかと思います。

 

 

以上、ざっくりとではありますが、ヘソ賞球数の変更に関することについて書かせて頂きました。

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コメント
  1. 戻し玉が再び入賞する・・という玉の循環が増えるわけですから、お店の調整もシビアになるでしょうね。釘師はより高い腕を求められるし、プロにとってみても見た目で判断付きにくい釘調整になるのは良い傾向ではないでしょうか

    • 獣 さん

      打ち手に返る玉が増えるのは良い事で、ホール側の者が見るデータでも以前よりは確実に高ベースになっているのですが、問題はそれを打ち手側が実感できているかどうかだと思います。

      28個交換店が、仮に以前ならベース値18.00くらいで使っていた台が21.00になりましたよ、ほら、甘くなりましたよ、と言ってみても、実際に遊技する方としては千円あたり10数個手元に戻ってくる玉数が増えたところで気づかない方も多いですし、単に間延びした遊技時間を提供しているだけという意見も業界内でもあります。

      せっかく戻す個数を増やして、これまでの業界とは違うんだ、遊技機性能は変わったんだということをなるべく多くの打ち手に実感してもらうために、例えば他入賞口が拾ったら「チャリン」などの特殊音を鳴らしたり液晶表示で「GET」的なものを出すとか(もちろん、任意で機能OFF/ON可能)そういった機種があっても良いのではないかと思います。

      ※更に、例えば、拾えば拾うほど演出pt.的なものが貯まって、MAX時には特殊演出が出るとかすれば、ちゃんと拾わせているお店とそうでないお店で遊技機の挙動に差が生じるので面白いかと思いますがどうでしょうか?

      まあ、他入賞口であればスタート回数が直接的に増える訳ではないので、ホール側としてはある程度多めに拾っても「そういう造りなのだから仕方ない」と諦めがつきますが、これがヘソ賞球数upとなると話は変わってきます。
      (特に影響を受けるのが羽根物ですね)

      ヘソ賞球が多いガンダムで高稼働を得て、欲しい利益も得られているというお店が少ないのは、やはりまだ機械の造りに至らないところが多いからで、打ち手側からもお店側からも支持されていない事例かと思います。

      稼動を取れば大きく粗利益が減り、粗利益を取れば全然打ってもらえない。
      要はバランス良い使い方が困難な機種という事です。

      当たり前のようですが、例えば一昔前のエヴァ奇跡の価値は、消されたルパン、初代AKBといった機種は、バランス良い使い方が出来る機種でした。

      なので、現在のように毎月毎月似たような機種を連発して飽きられたコンテンツを消費し続けるのではなく、しっかりと開発した機種であれば、もっとまともなものをホール側、ひいては打ち手側に届けられるのではと思います。

      まあ、ここらへんはまだ始まったばかりの取り組みなので、今後出てくる新台に期待というかメーカー側には頑張って欲しいところですね。

      現在の機種は釘の数が大幅に減って、釘を叩く者のやることなんか無いだろうという経営者も居ますが、獣さんがご指摘の通り、さりげなくマイナス調整したり、大幅に打ち手寄りの調整に見せかけておいて実はちゃんと必要な利益を得ているとか、そういった技術は廃れることは無いと思います。

      そういった意味で、メーカーに頑張れ頑張れ言うだけではなく、ホール側にもまだまだやるべきことは多いですね。

      今回は、コメント頂きありがとうございましたm(_)m

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