中古機導入時のリスクと書類上の面倒な点について-その①

営業に貢献してくれそうな新台が無い状況が長く続き、ホール側としては取り得る戦法の一つとして中古機の導入で1~3月の営業を凌いでいるお店が増えています。

こういった状況ですので、中古機導入に関しての考察を、①と②の2回に分けて書かせて頂こうかと思います。

 

まず、現状の分析です↓

打ち手側にとっても、お店側にとっても、現状では成功事例が出てきていない

・確率1/150~1/250近辺で、高継続のスペック

・確率1/319近辺で、1,500~1,600個のまとまった大当り出玉を取らせるスペック

 

これらのスペック機を新台価格で導入するよりは、過去に力があった

・確率1/320~1/399近辺のミドル&旧MAX機

・確率1/199~1/250近辺のライトミドル機

 

こういったスペック機を中古で導入するのは、読者の皆さんのご近所にあるお店でも、最近良く見られることかと思います。

 

今回は、こういった中古機を中心にして入れ替えた場合の営業上のリスクについて書かせて頂き、次回の②の記事では、撤去リストが順次公表される状況下での入れ替えに必要な書類申請時の面倒な点について書かせて頂こうかと思います。

※最近は、このようなブログでも、業界人の方や業界に関連する業種の方々からもご覧頂いていたり、コメントやお問い合わせを頂く機会が多くなりました。

今回の①と②の記事は、あまり業界事情に詳しくないという、一般の方向けに書いていきたいと思いますので、特に書類上の面倒な点に関しては細かい事(保証書、誓約書、申請費用のことなど)は端折って解説させて頂きます。

また、①で触れる中古機を営業のメインに据える戦略のリスクに関しては、多々ご意見あるかとは思いますが、あくまでも私見です。

大幅に減少したとはいえ、全国にはまだ10,300もの店舗があり、エリア差や交換率、営業規模(体力)の違いが大きい訳ですから、全てのお店の事情に合致するような解説は難しいかと思います。

 

中古機について

まず、中古機は

・新台時よりも高い価格で流通している

・割安で流通している

 

このようなパターンに、はっきりと分かれる場合があります。

 

前者の場合は、多くのお店で営業貢献度が高かったり(粗利益が確保しやすい、長く設置しておけるなど)、流通している台数がそれほど多くなく希少価値という観点で価値が高かったり、主にそういった理由で価格が高くなります。

 

そして後者の場合は、上記の反対の理由で割安で流通します。

 

中古機の使い方について

お店側としては当然、

・高い=ウチでは置いたことがないから分からないけど、それなりの貢献度(営業数字や希少価値)がある機種なんだろう

・安い=安いに越したことはないから、バラエティー入れ替えや欲しい新台がないときの急場凌ぎには良いかも

 

こんな感じに考えます。

 

そして、前述の通り、現状では欲しい新台がないという状況で、しかもその期間が長くなってしまっているため

①グランドオープン店舗や大幅に入れ替えて機種構成の刷新を図りたい大規模店舗など

⇒高値であっても、ビッグドリーム神撃や牙狼魔戒、海ブラック、餃子、ここ半年以内に販売されて30万円台で取引されている中古機などを適当数取り揃えて、機種構成にバリエーションを持たせている

 

②パチンコ台数300~500台程度で、営業上の体力(資金力)があるお店など

⇒ミドルの確率帯で使える機種がないので、実績がある甘デジや過去に実績があった旧MAX機を多めに導入して機種構成に変化を出し、常連客のマンネリを防止している。

 

③パチンコ台数200台程度で、体力がないお店など

⇒まともに稼動する新台も定番機種もなく、傍目から見ても売り上げ不足に悩んでいる。最近は主に、過去に実績があった旧MAX機中心に導入している。

 

読者の皆さんのご近所でも、良く見受けられるホール状況ではないでしょうか?

 

こういった中で、特に③のお店は、先行きに関して言えば危険性を孕んでいます。

営業上(経営上)の体力が無いという時点ですでに危険ではあるのですが、それよりもジリ貧感を隠せなくなってきていることの方が問題です。

機種選定

営業にマッチする機種はどれ?

 

厳しい状況のお店は・・・

ご近所に、このようなお店がありませんか?

 

パチンコ総台数150~200台くらい

スロット総台数100台くらい

 

・牙狼金色を購入せず(出来ず)、当時の集客に失敗した

・北斗覇者やヱヴァ9、ヱヴァ10での集客に失敗した

(或いは、自店のキャパシティーを越えて外れ機種を多く導入し、失敗した

・海系など、ある程度勝手に稼働する定番コーナーが無い

・バラエティーコーナーは古い機種ばかりで、入れ替えが止まっている

(入れ替えるのは、当初2~5台くらい導入して、その後撤去対象になった機種の余りのみ)

・低玉貸しコーナーでも、売り上げ重視の釘調整なのが見て取れる

・併設しているスロットコーナーの集客力が、2016年に入ってから落ちた

(パチンコの収益減を補填するため、こちらの収益増を図っているように見受けられる)

・最近、4円パチンココーナーの一角を低玉貸しコーナー化した

・最近、4円パチンココーナーの一角をスロットコーナー化した

・最近の入れ替えは、大部分が中古機である

 

色々な見方があり、お店が自社物件か否か、現在の社員/従業員がしっかり食べていければ問題無いと考えているようなホール企業かどうかで、事情は少し変わってきますが、上記の条件に多く当て嵌まるような小規模店舗は、余程上手く立ち回らないと2016年をしっかりと乗り切っていくのは難しいかと思います。

 

 

なぜ厳しいか?

営業上の施策のほとんどが、節約、守り、ネガティブな観点での取り組みだからです。

パチンコスロット店は、その業種の性質上、どんなに世間的な景気や自店の営業状況が良くなくても、外見上というかイメージ的な景気良さが求められます。

 

節約志向が前面に出てしまっているお店というのは、私の経験上では、程なくして集客力を大きく落とします。

 

読者の皆さんも、店舗周りに2か月前の新台入替ポスターが貼りっぱなしになっていたり、正面入場口のガラス面がいつも汚れていたり、店内は薄暗くスタッフも辛気臭かったり、スーツ姿の社員っぽいスタッフにも覇気が無いようなお店では「ちょっと遊んでいこうかな」という気分にはなりにくいのではないでしょうか?

 

やはり、お店の印象を良くするには、ある程度は旬の機種を導入しており(これにより売り上げが進む)、清潔感があり、業務に携わる者には皆覇気があることが理想です。

 

更に良い店にするために、釘調整で打ち気をそそるような見た目にしようとか、ちょっと古くてもコアなファン層を抱える機種を設置したり常連客を飽きさせないような工夫をこらしたりだとか、そういった努力も必要です。

 

それらの取り組みの根っこにあるのが、変化を生み出すマインドかと思います。

小規模店舗に対して、新台なら何でも買えとは言えませんしその必要もありませんが、やはり要所要所で効果的に新台を導入していくことは重要です。

 

その中で、しっかりとした売り上げがある機種を掴んだり、減台あるいは撤去するにしてもまともな価格で売却できて次回の新台購入時の費用に充てる事ができたりする訳です。

 

安価な中古機ばかりを購入していると、そういった打ち手が喜んだり営業上の貢献度が高い当たり機種を掴む機会を損失することになるという訳です。

 

打ち手に確率勝負をしてもらう業種な訳ですから、お店側もたとえ少台数であっても営業の役に立ちそうな新台を見極めて導入する挑戦心みたいなものは大事で、それが無いお店というのはじわじわと稼動を落としていく傾向があると見ています。

 

また、社内的に見た時にも、しっかりとした機種選定眼を備えた管理職が育ちません。

これは特に、小規模店舗では非常に大事なことで、自社(自店)にとって有効な購入/売却のプランを練れる管理職が居るか否かで、営業数字や会社の体力が大きく変わってきます。

 

この点は、本来もっと評価されても良いポイントなのですが、会社によってはこの能力というか働きぶりがあまり評価されていないところも多いようなので、残念でなりません。

 

 

今回の①は、これくらいにしておこうかと思います。

次回の②では営業面から少し離れた裏方仕事と言える、撤去リストが順次公表される状況下での「中古機の導入に際しての書類申請時の面倒な点」について書かせて頂こうかと思います。

 

※最近は割と硬派な記事が続いてしまいましたので、②の前にクッション的な記事を1本挟んで息抜きして頂こうかと思います。

 

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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