本日付けの都遊協からの通知で、「サブ制御基板のROMが不正品と交換され、その遊技機からGPS発信機が出て来た」という注意喚起がありました。
私はこの件については、ホールセキュリティ会社の営業マンから3月初旬に軽く聞いていたのですが、状況としては下記の通りです。
ゴト行為の内容について
・とあるホールが中古で購入した「黄門ちゃま喝!」に、サブ制御基板が開けられて不正ROMが仕込まれているものがあったらしい
・不正ROMが仕込まれた遊技機の中に、GPS(global positioning system位置情報特定)発信機が取り付けられている台があったらしい
・GPS発信機は、筐体下部パネル内に収納されていて、外からは目視確認不能だったらしい
・GPS発信機は市場に数万円程度で流通している製品で、レバー/ボタン/セレクター類に電源を供給している基板から電源を取得していて、仕込んだゴト師側が保有している携帯電話やタブレットなどの端末で位置情報を特定できるものらしい
⇒常に無線電波を発信しているタイプではない?端末からアクセスすることで初めて位置情報を送り、そのときにホールの設備機器(データランプなど)が電波異常を検出して発光するなどの症状が出る可能性もある?
そこらへんは、その時点ではセキュリティ会社の方でも調査中とのことでした。
・このゴト行為によって、実際に、大量にメダルを詐取されるなどの被害が発生したか否かは現時点では不明
概ね、このような内容でした。
これらは、あくまでもその当時聞いた話であり、何か資料を見てとか、そういった具体的な情報提供ではありませんでした。
また、私自身はGPS機器について専門的な知識を持ち合わせていないため、色んなタイプがあると言われても、よく分かりませんでした。
※確かに、web検索してみると、手ごろな価格でいろんなタイプのGPS機器があるようで勉強になりました。
今後の監視強化について
本日、都遊協から送られてきた注意喚起書面にも、詳しい情報は記載されていなかったので現時点ではまだ何とも言えません。
ただ、一旦中古市場に引っ込んでまた表舞台に戻ってきた(ホールに再設置された)遊技機というものは、やはりある程度のリスクはあるな、と実感した次第です。
遊技機の流通に関わる全ての者が善意の人であるとは言い切れませんし、どのようなチェック体制にも穴はあり、ひょっとしたらホール内の者がゴト師と結託して仕込んだという可能性もあるわけです。
いずれにしても、より詳しい情報が無い現状では、これ以上のことは分からないといった感じです。
ありきたりではありますが、ホール側にできることは、漫然とした巡回にならないで違和感に反応できるスタッフと、イレギュラーを見分ける目を持った管理職を営業現場に置くことが肝要です。
十数年前のように日常的にゴト行為が営業現場で見受けられた時代とは、今は状況が違うわけですから、ゴト行為は滅多やたらには起こり得ない他人事のように思っているホール関係者が増えてきているのもまた事実です。
私が管理しているお店でも、今回のような事例に際して、監視意識をより一層強化することができれば幸いです。
以上、新手のゴト手口が出て来たということで、速報的に簡単に記事にさせて頂いた次第です。
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