営業マン曰く、当初思ったよりもまともな台数が売れたというNINJA GAIDEN。
導入から2週間経ち、適当に営業データが集まったのでご紹介します。
まず、正直言って、ゲーム性というか作り込み具合的には大した機種ではなさそうです。
しかし、打ち手の皆さんが興味があるのは、やはり払い出し性能の方ではないでしょうか?
私が管理しているお店(3店舗)にも合計で7台あり、また知人のお店にも適当な台数はありますので、それらの営業データを持ち寄ってご紹介したいと思います。
以下、
・サンプル数が多い設定1
・知人2名がイベント時に使用した設定6
(6枚&7枚交換店)
これらのデータ表です。

女性がゴツイのが難点
設定1
設定1のデータはいくらでもありますので、参考になりそうなものを適当に抜粋して表に入れておきました。
結論から言うと、結構暴れる機種だな、という印象です。
設定1 | IN枚数 | 差枚数 | 出率 | BB(AT) 回数 | 台売上 |
sample:1 | 15,800 | 1,180 | 91.02 | 18 | 43,000 |
sample:2 | 14,900 | 720 | 82.63 | 11 | 29,000 |
sample:3 | 14,070 | -1,410 | 110.98 | 36 | 11,000 |
sample:4 | 19,600 | -6,900 | 136.85 | 51 | 22,000 |
sample:5 | 10,920 | -180 | 101.23 | 24 | 19,000 |
sample:6 | 27,550 | -220 | 101.16 | 20 | 68,000 |
sample:7 | 25,700 | 650 | 82.96 | 15 | 97,000 |
sample:8 | 18,100 | -1,680 | 112.81 | 35 | 30,000 |
sample:9 | 10,970 | 1,350 | 77.20 | 8 | 46,000 |
sample:10 | 11,090 | -300 | 101.52 | 24 | 29,000 |
上記は全て、私が管理しているお店の営業データです。
※全部、設定変更しています。
スランプグラフを見ると、天井或いはそれに近いところまで連れていかれて、1,500~2,000枚くらい払い出す、こういった挙動になりやすいように見えます。
なので、初期投資が少な目で2,000枚くらい持ちメダルを作れても、ダラダラと打っている内にほとんど飲まれて、といった展開も良く見かけますので、止め時はこれくらいの枚数を作れた時が妥当なのかなと思います。
設計値よりも平均出率が高いので、お店側としては厄介者といった感じで、おそらくこの機種は短命に終わるかと思います。
設定6
知人2名が、合わせて6回設定6を使用したとのことで、メールでデータ提供してもらいました。
※片方からは見返りを要求されたので、手持ちのフィギュアスケートの観戦チケット(広告屋さんから貰った)を提供しました。
パチ屋の店長クラス以上だと、メーカーが販促用に作るグッズ系やスポーツやイベントのチケット等がかなり多く手に入るので、私はそれらをスタッフのご機嫌取りやこういった営業データ提供を受ける時のバーター取引用に使っています。
もちろん、社内的にはOKな行為です。
※ちなみに、業界内には、こういったグッズやチケットをネットオークションにかけたり金券ショップに売って小遣い稼ぎをしているホール関係者もいると思いますが、私自身はそういった後ろめたい行為は慎むようにしています。
・・・脱線してしまいましたが、改めて設定6の営業データです↓
設定6 | IN枚数 | 差枚数 | 出率 | BB(AT) 回数 | 台売上 |
sample:1 | 25,100 | -1,950 | 113.89 | 42 | 13,000 |
sample:2 | 27,500 | -4,720 | 134.01 | 39 | 21,000 |
sample:3 | 22,300 | -3,110 | 120.54 | 43 | 10,000 |
sample:4 | 26,600 | -3,280 | 119.26 | 41 | 27,000 |
sample:5 | 18,020 | -6,050 | 133.28 | 51 | 14,000 |
sample:6 | 26,150 | -2,800 | 119.99 | 49 | 8,000 |
ご覧の通り、かなり手堅く出ているなという印象です。
設計値通りだと、経験的にはIN枚数20,000くらい打ち込んでもらった時に出率115%くらいに収まる作りのように見えましたが、一撃2,000~3,000級の波が割と良く引けるようで、そのせいで私が当初思っていたよりもかなり高めの出率になるようです。
私自身は一度も設定6を使用していないのでなんとも言えませんが、知人店長が言うには
「設定1も設定6も、最近の機種だと鬼武者時空天翔の出方に似ているかも」
とのことでした。
※確かに、同機は設定1でも出率が高く、扱いに困る機種でした。
まとめ
一言で言うと、お店側にとっては扱いにくく、打ち手側にとっては天井狙いが有効な機種なように見えます。
もちろん、まだ導入されて日が浅いので断言までは出来ませんが、出率構成表的には
「最近の機種は払い出し性能が低くて打ち気がそそられないなあ」
という印象を持ちがちでも、実際に打ってみると意外に持ちメダルを作れたという場面が多々ある機種のようです。
※ゲームとして面白いかどうかは微妙ですが・・・
また、お店側にとって暴れる要因としては、売上不足が挙げられると思います。
まだホール現場には北斗転生、ゴッド、ハーデス、バジリスク、バジリスク絆などが元気に稼動しているので、イベント時に狙って打つには運良く良設定を掴んだり、一撃役を引っ掛けたり、高継続ループ等にありつけたときの瞬発力が強いこれらの機種を選ぶという方が多いかと思います。
それに対して、通常時のメダル持ちが良くなった半面、払い出し性能が抑えられた現行のスペック機は、まだまだ率先して狙っていく機種ではないようです。
※読者の方の中にも、メダル持ちが良過ぎる機種=大きく勝ちにくいイメージがあるので敬遠・・・という、打たず嫌いの方も多いのではないでしょうか?
また、会社員層などは、仕事終わりの一勝負には打ち始めがいつでも良く、止め時にも迷わないジャグラー系の機種を選択する傾向が強いので、そもそもNINJA GAIDENなんか触る気が無いという方も多いかと思います。
なので、例えば前述のような高射幸性AT機種がホールから完全に姿を消しているのであれば、消去法的に新基準機が稼動するので、その分、現在よりも売上が進んで暴れ要素が緩和されるのかと思いますが、今はまだそういった状況ではないので、どうしても売上不足が原因で営業数字のUP/DOWNが激しくなってしまうのは仕方ないことかと思います。
今回は、これくらいにしておこうかと思います。
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5号機の設置期限と再認定についてお答えいただいた ひろい です
お忙しい中丁寧なご返答大変感謝いたしております。
結局今のところは変に新基準機入れ替えるよりもいま客付きがある機種を再認定してもらってギリギリまで使い今年の年末にどういう判断が上から出るのかを待つという状況なのですね。
うまくいけばそれ以降も使えるかも、ということですか。
打ち手としては歓迎です。
ひろい さん
旧基準機で満足してくれる客層なのか否かで、夏場くらいまでの入れ替えプランは変わってきそうです。
旧基準機メインの機種構成だと、どうしても危ない思いをしながらイベント営業(過度な告知や規制無視)をせざるを得ないお店も出てくるので、さすがに要所要所での新基準機購入は必要そうです。
営業規模にもよりますが、新基準機でも上手く運用していくと、入れ替え費用を極力抑えつつ機種構成を変えながら伊勢志摩サミットの入れ替え自粛期間を乗りきれると思っています。
いかにある程度実績がある旧基準機とはいえ、さすがにそればかりでは2016年末まで稼働や売上、粗利のバランス良く営業するのは難しいので、常連客の飽き防止や新しい機種が好きな会社員を意識してラインナップを変更することは避けられないかと思います。
■例えば、私の場合は↓
・手持ちの沖ドキ数台を売却
(1台88万円)
・手持ちの北斗強敵を半分売却
(1台48万円)
・手持ちの萌え機種の数台を売却
(インフィニットストラトス1台12万円、ガールズ&パンツァー1台50万円など)
3店舗管理しているので、このプランで1400万円位作れました。
この費用で、ちょっと古くても根強い人気がある旧基準機やAタイプ機種、新台購入しなかったが他店での動きが良さそうな機種を多機種購入してバラエティー豊かなスロットコーナーになるように配慮しました。
先々は、値動きを見ながら、多めに保有している戦国乙女将星を半分くらい売却してサミット明けの入れ替え費用を作る予定です。(現在の中古価格は1台70万円位なので、50万円以上では売却したいところ)
これによって、実質的に↓
・2~4月は売却益で新台や根強い人気がある機種等を購入
・5月は入れ替え自粛
・6月の入れ替え費用のかなりのパーセンテージは売却益で確保
このように出来そうなので、スロットコーナーに関してはお金を使わず営業に変化を出す作戦でサミット明けを迎える予定です。
さすがに年末までの成り行きは完全には見通せませんが、私見では、旧基準機メインの営業手法ではどうしても飽きられて売上不足になり、イベント時でも適当な設定が使えなかったりして更に集客力を落とすといった悪循環になるお店も出てくるかと思います。
いずれにしても、高射幸性スロット機の撤去に関しては、その強制力と撤去期日が明確にならない事にはホール側としてはリアクションがとりにくい現状なのはご指摘の通りです。